黄ばんだ便器、ずっとこもっているイヤな臭い…
そろそろご自宅の和式トイレリフォームを考えてみませんか?トイレは毎日使う所ですからトイレが美しく生まれ変われば生活の質も向上します。
平成20年の調査では家庭用トイレの約90%が洋式トイレであると分かりました。しかし、洋式トイレが多いからといって洋式トイレの方が優れている訳ではありません。ドイツの研究によると和式便器の方が排便に適しており、便秘にもなりにくいというデータもあります。
一方で、洋式トイレはしゃがむ動作がないので高齢者も安心して使用できますし、楽な姿勢でリラックスして排便することができます。
このように和式トイレにも洋式トイレにもメリットがあります。そのため、和式トイレを洋式に変えるのか、和式トイレのまま便器を交換するのかどちらにしようか決めかねている方もいらっしゃると思います。
こちらでは、この記事では、和式を洋式にリフォームした場合と和式を和式のままリフォームした場合に分けて費用・工期を解説いたします。ぜひ和式トイレのリフォームの際に参考にしてください。
目次
1.和式トイレのリフォームにかかる費用
和式トイレのリフォームには、洋式トイレにリフォームする場合と、新しい和式トイレにリフォームする場合があります。それぞれ費用と工期について解説いたします。
1-1.和式トイレを洋式トイレにする際の費用と工期
まず、洋式トイレにリフォームする場合について解説いたします。
費用の相場は30~50万円です。費用が変わる要因としては洋式便器のグレードや種類があります。下の表をご覧ください。
種類/グレード | 低 | 中 | 高 |
---|---|---|---|
組合わせトイレ | 35~40万円 | 37~45万円 | 43~48万円 |
一体型トイレ | 43~45万円 | 44~49万円 | 46~54万円 |
タンクレストイレ | 48~52万円 | 51~56万円 | 54~59万円 |
種類についての説明は以下の通りです。現在は組合わせトイレが一番普及しています。
その他にも費用が変わる要因があります。
・トイレの現状
既存のトイレ床や壁やドア等がどこまで使えるのかによっても費用が変わってきます。築年数が長いお宅のトイレなどは費用が更に高くなってしまうことがあります。
・コンセントの有無
洋式便座に暖房機能などをつける際にはコンセントが必要になります。新しくコンセントを設置する場合には1万円程度費用が高くなります。
グレードが低い組み合わせトイレに変えた時の見積りです。
1-2.和式トイレを新しい和式トイレにリフォームする際の費用
次に和式トイレにリフォームする際の費用と工期について説明します。費用の相場は15~35万円です。和式から和式に交換する場合は、便器のグレードよりも現状の便器のサイズと同じサイズの便器があるか否かの方が費用に大きく影響します。下の表をご覧ください。
お使いの便器と合うサイズの便器があれば、まわりの床をそのまま使用できますので費用が抑えられます。
同じサイズの便器に交換 | 異なるサイズの便器に交換 |
---|---|
15~25万円 | 25~35万円 |
お使いのトイレと同じサイズの便器があった場合の見積りです。
洋式トイレに変更する際の費用と、和式トイレを交換する際の費用はそれぞれ差がありますので、場合によってどちらにリフォームした方が安いのかは変わってきます。
1-3.洋式・和式 費用の比較
下の表は、お使いの便器と同じサイズの和式便器の有無で場合分けしました。参考にしてみてください。
費用が抑えられる方にしたいという方は、リフォーム業者に現状のトイレを確認してもらい、洋式にする場合と和式にする場合の具体的な費用を見積もってもらった上で決めると良いでしょう。
1-4.和式便器にのせるだけで洋式便器にする際の費用
TOTOのスワレットやLIXILの和風アタッチメントは、段差のある和式便器にのせて洋式便器として使います。ウォシュレットをプラスする場合は、電気工事が必要になります。
費用は以下の通りです。
便座の種類 | 普通便座 | 暖房便座 | ウォシュレット付き便座 |
---|---|---|---|
費用 | 5万円程度~ | 7万円程度~ | 10万円程度~ |
費用は他のリフォームに比べて安価ですが、和式便器に洋式便器をのせているだけなので掃除が大変になります。また設置できる和式便器のサイズも限られます。
もしご自宅の和式便器がアタッチメントに対応していて、費用を抑えたい場合は検討してみるのも良いでしょう。
1-5.バリアフリーリフォームについて
洋式にする場合でも和式にする場合でもバリアフリーリフォ―ムを行うことは可能です。よりレベルの高いバリアフリーが必要であるなら、洋式トイレにバリアフリーリフォームすることをお勧めします。
代表的なバリアフリーリフォームの費用は以下の通りです。
- ドアを引き戸にするリフォームの費用…10~20万円
- 手すりを設置するリフォームの費用…3~6万円
詳しい費用が知りたい方はこちらの記事の1-3をご覧ください。
>>【データで見る戸建てのトイレリフォームの費用と相場】はこちら
2.和式トイレリフォームの工期
和式トイレにする方が床の張り替えなどに時間がかかるため工期が長くなる傾向にあります。和式にする場合も洋式にする場合も1日以上かかってしまうため、工事中に使用するトイレについてはしっかりと考えておきましょう。
3.和式トイレのリフォームの進め方
こちらでは、和式トイレのリフォームの進め方について解説いたします。
全体の流れは以下の通りです。
項目ごとに詳しく説明いたします。
3-1.リフォームのイメージを固める
リフォーム業者に依頼する前に「問題点」と「予算」を確認しましょう。ご家族みなさんで共通認識しておいた方がトラブルが防げます。
また、リフォーム業者に洋式にするか和式にするかなどの相談する場合も、この2点が明確になっていた方がスムーズに話が進みます。
3-2.リフォーム業者を決める
大切な業者選びは慎重に2つの段階に分けて行います。
ステップ1:候補となる会社を2、3社選ぶ
選ぶポイントは以下の5つです。
- 自宅から近いか(車で1時間ほどが目安)
- トイレのリフォームの実績はあるか
- 自社で施工しているか
- 許認可を受けているか
- アフターサービスが充実しているか
HPなどで許認可や所在地や実績などを確認しましょう。資格保有者であると信頼度が高まります。
ステップ2:現地調査をして見積もりをとる
現地調査の際は、他の業者にも見積りを依頼していることを、候補の業者にあらかじめ伝えておくと良いでしょう。また、見積りをもとに工事内容や費用を比較しますので、出来るだけ細かく見積りを作成してもらえるように依頼しておきましょう。
そして、以下の観点から信頼できる業者か見極めます。
- 費用
- 工事内容
- 保証やアフターサービス
業者選びはリフォームを成功させる大切なポイントになりますので、納得するまでしっかりと検討しましょう。
3-3.工事契約をする
トイレのような狭い範囲のリフォームでも必ず契約書を交わしましょう。そして工期などについてもしっかりと確認しましょう。
3-4.工事前の確認
工事中の騒音や業者の出入りなどで近隣に迷惑をかける場合も想定し、事前に挨拶しておきましょう。
3-5.工事後の確認
引き渡しの際は、必ず業者と一緒に仕上がりを確認しましょう。また、何かトラブルがあった際の連絡先なども確認しましょう。もちろんですが、契約書などの書類は大切に保管しましょう。
4.洋式トイレ・和式トイレのメリット、デメリット
この章では、洋式トイレと和式トイレのメリット、デメリットについて解説いたします。費用と合わせてこちらも選ぶ際の参考にしてください。それぞれのメリットとデメリットをよく理解して、ご家族にあったトイレを選びましょう。
洋式トイレ | 和式トイレ | |
---|---|---|
メリット | ・高齢者でも利用しやすい ・ウォシュレットの取り付けが可能 ・水を使う量が少なくて済む |
・掃除がしやすい ・便秘改善効果がある ・力みやすい |
デメリット | ・掃除がしにくい ・電気代が掛かる |
・使う水の量が多い ・洗浄時に水はね |
5.和式トイレをリフォームする際の注意点
和式トイレをリフォームする際に知っておくべき注意点です。
5-1.リフォームの目的や条件を明確にしておく
和式トイレをどのようにリフォームするのか、明確なイメージがついていない場合は、この問題点を改善したいという目的や、ここだけは譲れない条件などを明確にしておいた方が満足のいくリフォームになります。前述した2.で紹介した、リフォームのイメージを固める作業を怠らないようにしましょう。
5-2.トイレの広さを考える
和式トイレの場合、トイレのスペースが洋式トイレより狭いところが多いです。あまりにも狭い場合は、洋式にすることが困難な場合もあります。また、洋式トイレを置けたとしても小さいサイズの洋式便器を選ばなければならないかもしれません。その場合、トイレ本体の価格が高くなりますので、費用がかさみます。
6.まとめ
トイレをリフォームする際には、現在だけでなく、将来もずっと使いやすいトイレになるように心掛けてください。そのためには信頼できる業者を選ぶことも大切です。業者選びのポイントについてもう一度確認します。
- 家から近いか(車で1時間ほどが目安)
- トイレのリフォームの実績はあるか
- 自社で施工しているか
- 許認可を受けているか
- アフターサービスが充実しているか
上のポイントを参考にして、信頼できる業者を選びましょう。
トイレが使いづらいと毎日のストレスになってしまいます。和式にも洋式にも違った良さがありますので、ご自身に最適なトイレにリフォームにしてください。
以下の記事にもトイレリフォームをする際に役立つ情報が満載ですので、是非ともご参考ください。
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