費用相場など戸建てスケルトンリフォーム8つの質問に完全回答

「そもそも、戸建てのスケルトンリフォームってどんなリフォームなの?」
「建て替えとスケルトンリフォームで悩んでいます。どちらがいいと思いますか?」
「戸建てをスケルトンリフォームする場合の費用はどれくらい?」
と考えてこのページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
こんにちは、リフォームガイドです。
リフォームガイドには、戸建てのスケルトンリフォームに関するお問い合せが数多く寄せられています。多くの方が、そもそもスケルトンリフォームがどんなリフォームで、どんな場合に適しているのか、わからないままに問い合わせていらっしゃいます。
この記事では皆さまのご要望にお応えして、戸建てのスケルトンリフォームに関する以下の8つのご質問に完全回答いたします。
この記事を読めば、皆さまの物件がスケルトンリフォームに適しているかを判断できるだけでなく、予算内で戸建てのスケルトンリフォームが可能かも判断できます。
目次
質問① スケルトンリフォームってどんなリフォーム?費用相場は?
「そもそも戸建てのスケルトンリフォームってどんなリフォーム?」「どれくらい費用がかかるの?」とお思いの方も多いのではないでしょうか。
①-1 戸建てのスケルトンリフォームってどんなリフォーム?
戸建てのスケルトンリフォームとは、内装や外装はすべて壊して基礎と骨組みだけ残し、一から内装・外装を作り直すリフォームのことです。
①-2 戸建てのスケルトンリフォームの費用はどれくらい?
戸建てのスケルトンリフォームにかかる費用は、内装のみを解体して作り直す場合と内装・外装両方を解体して作り直す場合で費用が大きく変わります。まとめると以下の通りです。
木材などの材料費や職人への手間賃は延べ坪に比例します。そのため、スケルトンリフォームの費用は物件の大きさに比例して高くなる傾向にあります。
質問➁ 戸建てスケルトンリフォームの事例を知りたい!
この章では、いくつかの戸建てスケルトンリフォームの施工事例をかかった費用もあわせてご紹介します。
戸建てスケルトンリフォームの費用感がわかるとともに、間取りやデザインも参考にしていただけます。
➁-1 内装のみスケルトンリフォームした事例と実際にかかった費用
この項では、内装のみスケルトンリフォームした事例を、実際にかかった費用もあわせてご紹介します。
■築30年42坪(140㎡)の戸建てスケルトンリフォーム事例(1,249万円)
築30年で耐震性に懸念があったことと、家全体が寒かったことをきっかけにスケルトンリフォームを決意。
和室をリビングに取り込み、ひろびろとしたLDKを実現しました。また、壁面収納をフルに活用してデッドスペースをなくし、空間を有効活用しています。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/826
■築15年34坪(112㎡)の戸建てスケルトンリフォーム事例(750万円)
部分的なスケルトンリフォームで費用を抑えた事例です。細かく部屋を仕切っていた建具をすべて取り払い、ひろびろとしたLDKを実現しました。外壁も一新し、モノトーンで落ち着いた色にしました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/379
➁-2 内装・外装ともにスケルトンリフォームした事例と実際にかかった費用
この項では、内装・外装ともにスケルトンリフォームした事例を実際にかかった費用とあわせてご紹介します。
■築40年25坪(80㎡)の戸建てスケルトンリフォーム事例(1,470万円)
1階はLDKを広げ、ゆったり過ごせるようになりました。もともと3部屋あった2階は2部屋にし、より開放感のある空間づくりをしました。
全体的なデザインのコンセプトは、「ほんのり和モダンテイスト」。フローリングはチーク色にし、柱やキッチン、棚にはアクセントカラーの濃いブラウンを使い、家具との調和を図りました。照明はダウンライトやスポットライトを使い分け、シーンに応じた照明演出ができるようにしました。
出典:http://www.balleggs.com/portfolio/renovation059/
■築40年32坪(95㎡)の戸建てスケルトンリフォーム事例(1854万円)
こちらの物件は、解体してみると基礎が建坪の半分程度にしか存在せず、土台もほとんど腐っている状態でした。
基礎の構築や土台の補修に当初の想定を超える追加費用がかかったため、高額になった事例です。
出典:http://suikoubou.co.jp/works/home-renovation6417ktkm
質問➂ 内装だけのフルリフォームや建て替えと何が違うの?
「スケルトンリフォームだけでなく、内装のみのフルリフォームや建て替えも検討しているけど、どれがいいのか迷います」 とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、戸建てのスケルトンリフォームは建て替えより費用を抑えられ、内装のみのフルリフォームより自由度高く間取り設計ができ、さらに耐震や断熱などの機能面でも新築同然にできます。
予算に合うなら、耐震上の問題が出てくる築30年以上の物件などでは積極的に戸建てのスケルトンリフォームを選択するべきです。
この章では、スケルトンリフォームは内装だけのフルリフォームや建て替えと何が違うのか、その詳細をご説明します。
➂-1 内装だけのフルリフォームと何が違うの?
内装だけのフルリフォームと違い、スケルトンリフォームでは内装・外装を一から作り直します。そのため、耐震や断熱といった家屋の機能を高めることができます。また、現在のライフスタイルや家族構成に応じて、間取りを自由に変えることができます。
■大地震が起きても大丈夫な耐震補強ができる!
1981年以前に建てられた戸建ては、新耐震基準(震度6以上でも倒壊してない建築基準)に適合していません。内装だけのフルリフォームでは、大地震で倒壊するかもしれないという不安が残ります。
戸建てのスケルトンリフォームなら、スケルトン状態にした後にコンクリートを打って基礎を補強したり、耐震金物で柱を補強したりできます。古い戸建てに現在の建築基準をクリアする強度を持たせ、大地震による倒壊リスクをなくすことができるのです。
出典:http://prosper-home.com/index.html
■断熱リフォームで冬でも夏でも過ごしやすい住まいに!
築40年などの古い戸建ては、壁や天井裏に断熱材が入っていないことが多いです。これでは、いくら内装をきれいにしても、夏は暑く、冬は寒い状態に変わりありません。
戸建てのスケルトンリフォームでは内装をすべて壊すため、壁や天井裏などに断熱材を入れられます。1年を通じて過ごしやすい住まいになります。
スケルトンリフォームをする予算がなくクロスの張り替えなどにとどめると、冬の暖房で結露が生じ、内装が傷むおそれがあります。
■現在の生活に合った自由な間取り変更ができる!
内装のみのリフォームでも間取り変更ができないわけではありません。しかし、床をすべて解体するわけではないので、水まわりの移動が制限されるなど、思い通りの間取り変更ができない可能性があります。
スケルトンリフォームなら、壁や配管の配置を自由に変えられます。家族構成やライフスタイルに合わせて、自由に間取り設計ができます。
➂-2 建て替えと何が違うのか?
スケルトンリフォームと建て替えには、2つの大きな違いがあります。
■建て替えと比べて、3分の2程度に費用を抑えられる!
スケルトンリフォームは、一定の補強は必要であるものの、基礎や柱は元々あるものを再利用します。そのため、建て替えより費用を抑えることができます。
さらにスケルトンリフォームは、司法書士に依頼する住宅取得に関する申請費用なども不要です。
■建て替えると床面積減少の可能性あり!再建築不可の場合も!
建て替えの場合、現行の建築基準法に合った設計が必要となり、床面積が大幅に減少してしまう可能性があります。
たとえば現行の建築基準法では、家の敷地が幅4m以上の道路に2m以上接しないと建てられないという「接道義務」があります。しかし、古い住宅地では幅が4mに満たない道路も多いのです。
4m未満の道路に接する戸建てを建て替える場合、道路中心線から2mまで敷地を後退させる必要があり、建築可能な面積が大幅に減ってしまいます。
一方、スケルトンリフォームは現行の建築基準法の適用を受けません。そのため、もともとの大きさを保った家づくりが可能になります。
質問④ 戸建てのスケルトンリフォームを避けた方がいい場合は?
内装だけのフルリフォームや建て替えに比べてメリットが多いスケルトンリフォームですが、避けた方がいい場合もあります。
この項では、戸建てのスケルトンリフォームを避けた方がよい3つのポイントをご説明します。
④-1 基礎や柱がボロボロで、建て替えた方が安く済む場合
解体してみると白アリの食害で柱がボロボロだったり、そもそも基礎がない…というケースがあります。建物がこのような状態では、一般的な補強では不十分です。安全性を確保できるまで補強を重ねた結果、結局建て替えた方が安かった・・・ということもありえます。
ただし、家屋の強度は素人が判断することは難しいものです。スケルトンリフォームが可能な物件かどうかは、建築士など専門家のいるリフォーム会社に評価してもらう必要があります。
④-2 2×4工法で間取り変更に制限がある場合
2×4(ツーバイフォー)工法やプレハブ工法と呼ばれる工法の戸建てには、抜けない壁や柱が多数あります。そのため、間取り変更に制限があります。
この場合も、スケルトンリフォームでどこまで間取り変更が可能か、建築士など専門家のいるリフォーム会社に確認してもらいましょう。
質問⑤ スケルトンリフォームの工事期間は?いつから検討すべき?
工事規模によって変わりますが、スケルトンリフォームの工事期間はおおよそ2~3か月間ほどです。
検討期間も考慮すると、思い立ってから工事が完成するまで最低でも6か月は見込んだ方がよいでしょう。
たとえば、4月から新しい住まいで生活を始めたいなら、最低でも前年の10月には検討は始めるべきでしょう。
質問⑥ どんな業者に戸建てのスケルトンリフォームを頼めばいい?
「せっかくだから、とことんこだわって理想の住まいを手に入れたい!でも、できれば費用は安い方がありがたい・・・」
戸建てのスケルトンリフォームを検討している方なら誰でも、こう考えていることでしょう。
この章では、費用をかけるポイントを押さえ、予算内で満足度の高い戸建てのスケルトンリフォームをする方法をお教えします。
⑥-1 あなたの趣向次第で選ぶべき業者は変わる!
リフォームを扱う業者は多数存在しますが、それぞれの特徴や得意とする工事はさまざまです。満足のいくリフォームを行うためには、希望するリフォームの内容に応じて業者を選ぶ必要があります。
やりたいリフォームがシンプルで、デザインなどにそれほどこだわらないから費用はできるだけ抑えたい、という方には地元の工務店がおすすめです。
一方で、デザイン面や使い勝手の面でリフォーム会社からのアドバイスや提案を希望するのであれば、デザイン料の分費用はかかりますが、提案力のある中堅リフォーム会社を選ぶとよいでしょう。
⑥-2 紹介サイトを活用して、あなたの希望に合った業者を見つけよう!
工務店や中堅リフォーム会社の施工品質や提案内容は業者によって異なります。お客様の満足度は、どの業者に依頼するかによって大きく左右されます
戸建てのスケルトンリフォームが得意で、かつお客様の満足度が高い会社を見分けることは、一般の方には簡単なことではありません。まずは紹介サイトなど専門家のアドバイスを活用して、リフォームの目的に合う工務店を探しましょう。
紹介サイトには、工務店が公開している以上の情報が集まっています。どの工務店が戸建てのリフォームを得意としているか、お客様からの評判がよいか、といった情報が集約されているのです。
また、複数一括で紹介を受けられるので、リフォームの目的に合う工務店を比較検討して選ぶことができます。
(ご参考)リフォームガイドのご紹介
ここでは、紹介サイトの一つである弊社リフォームガイドをご紹介します。リフォームガイドはみなさまのリフォーム内容や趣向に合わせ、最適なリフォーム会社をまとめてご紹介できます。
リフォームガイド:無料見積の申込はこちらから(登録はたったの2分)
電話番号:0120-395-120
営業時間:9:00~21:00(月~金) 9:00~18:00(土)
質問⑦ スケルトンリフォームではどのようにローンを組めばいい?
戸建てのスケルトンリフォームにかかる費用は最低でも500万円以上で、1,000万円を超えることも少なくありません。そのため、ローンを組む人も多いリフォームです。
この章では、戸建てのスケルトンリフォームでローンを組む際に知っておくべきことをご説明します。
⑦-1 選択できるリフォームローンについて
戸建てのスケルトンリフォームで利用できるローンは、以下の2種類です。
- リフォームローン(金利2.5~4.5%、無担保)
- 住宅ローン(金利0.5~2.5%、有担保)
中古の一戸建て住宅を購入するのに合わせてスケルトンリフォームを行う場合は、住宅ローンを活用しましょう。物件の購入費に合算して申請できるためです。
一方で、現在住んでいる物件で1,000万円以下のローンを組む場合は、手間などの観点からリフォームローンを選択するケースが多いです。
⑦-2 金利や返済期間の違いによる支払額シミュレーション
毎月の支払額や支払利息は、金利や返済期間によって大きく変動します。返済期限を決める際は、以下の一覧を参考にしてください。
⑦-3 ローン申請で確定した見積もり必要!早めに現地調査を依頼しよう!
ローンの申請には、工事請負契約書の写し、または、確定した見積もり書が必要になります。業者の選定から見積もりを確定させるまでには、現地調査から最低1か月ほどかかるので注意が必要です。とくに、中古一戸建ての購入に伴ってスケルトンリフォームをする場合は、物件の候補が決まったら早めに業者に現地調査を依頼しましょう。
リフォームローンの詳細は以下の記事でもまとめています。あわせてご確認ください。
リフォームローンの全て徹底解説!金利相場や返済イメージ、会社選び等
質問⑧ スケルトンリフォームで使える減税などのお得情報はないか?
リフォーム範囲が多岐にわたり費用も高額になる戸建てのスケルトンリフォームでは、減税制度や補助金などを有効に活用しましょう。
⑧-1 戸建てのスケルトンリフォームで使える減税制度はこれだ!
リフォームに利用できる減税制度はいくつかありますが、ここではその中でも対象範囲が広く、減税額が大きい所得税の減税についてまとめました。
所得税のほか、リフォーム内容によっては固定資産税や贈与税でも減税措置を受けられる場合があります。
各種減税制度の詳細は以下の記事でも取り上げています。ぜひご一読ください。
⑧-2 戸建てのスケルトンリフォームで使える補助金制度はこれだ!
減税制度と同様に、補助金制度でも耐震、省エネ、バリアフリーのリフォームで自治体の補助金を利用できる場合があります。
補助金制度の詳細や利用条件は各自治体に応じて異なります。一般社団法人住宅リフォーム推進協議会のWebサイトで確認しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。戸建てをスケルトンリフォームする際に知っておくべき情報をまとめてご紹介しました。
スケルトンリフォームは、適した物件を選べば費用を抑えて理想の住まいを実現できるリフォームといえます。一方で、物件の状態が悪い場合は、追加で思わぬ費用がかかる可能性がある点に注意が必要です。
戸建てのスケルトンリフォームは難易度の高いリフォームであるため、リフォームが成功するかどうかは業者選びにかかっているといってもよいでしょう。リフォームガイドは、皆さまのリフォーム会社選びを誠心誠意お手伝いいたします。