窓リフォームの方法・費用を10の目的別に解説【補助金情報も】

窓リフォーム

窓のリフォームをお考えの方は、窓にこのような悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか?

  • 古い窓で見栄えが悪い
  • ガラスが薄く、家の中が寒い
  • 空き巣に入られるのが心配
  • 外の騒音や音漏れが気になる
  • 外から室内が丸見え
  • 紫外線や日差しが気になる
  • 大きさや種類を変えたい

窓は生活環境に直結しますので、ライフスタイルに合ったリフォームをすることが重要です。

少々お金をかけてでも性能の良いリフォームを行うことで、生活の質がぐんと向上します。

最近では防犯や防音・紫外線防止など、多様なニーズにあわせたガラスも開発されており、窓リフォームの際に、割られにくい防犯ガラス、地震で割れても飛散しにくいガラス、紫外線がカットできるガラスなどを選ぶ人も多いです。

ここでは、目的に合わせた窓リフォームの方法や、費用、選ぶべき窓の特徴、誰に依頼するのか、そして窓リフォームで使える補助金などを解説します。

様々な悩みごとに分けた窓リフォームを紹介していますので、自分に最も適切な窓リフォームの方法が分かるはずです。

窓のリフォームをする際に知っておきたい情報が詰まっていますので、是非ご覧下さい。


1.窓リフォームで一番違いが出るのは「断熱性」

窓リフォームで一番効果が実感できるのは、「断熱性」を高めるリフォームです。断熱・遮熱窓の効果は以下の通りです。

  1. 夏の室内の気温上昇が抑えられ熱中症のリスクが減る
  2. 冬の室内の温度差が少なくなるため心肺停止リスクが減る
  3. 結露しにくいため掃除がラク
  4. エアコンの効きがよくなり光熱費が減る

断熱のための窓リフォームは光熱費の節約に繋がるだけでなく、気温が一定に保たれるので快適に暮らすことが出来ます。また、「窓リフォームで適用できる補助金」でも解説している通り、様々なリフォーム補助金の対象となります。
窓のリフォームを考えるなら、断熱性の向上も考慮に入れておくといいでしょう。 

「断熱性」を高める窓リフォーム方法・費用相場

断熱性を高める窓リフォーム

・窓サッシ・ガラスの交換|10~50万円/箇所

窓の断熱化リフォームの場合、サッシとガラスを断熱性の高いものにすることで高い断熱効果が期待できます。

ただし、サッシまで交換する場合、他の方法より費用が高くなります。特に、今のサッシを壁から取り外し、新しいサッシに入れ替える工法(はつり工法と呼ばれる)の場合は1箇所30~50万円と高額になります。

また、現在の窓タイプが、「引き違い窓」や「上げ下げ窓」などスライドさせて開閉するタイプの窓であれば、外側に向かって開く「滑り出し窓」にすることによって密閉性が上がり断熱性がさらに高まります。(ただし、窓のサイズにもよります)

窓サッシ・ガラスの交換

サッシ交換について詳しくは以下をご覧ください。

サッシの交換リフォームの費用相場をサイズ別に完全解説!注意点も!
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・ガラスのみの交換|4~7万円/箇所 

今のサッシはそのままでガラスのみ、断熱ガラスに交換する方法です。

断熱ガラスは2重構造になっており、そのままでは既存サッシに収まらないため、アタッチメントという枠をはめることで調整します。

費用はサッシも交換するより安く済みますが、サッシの断熱性能は変わらないため、他の2種類の方法に比べ、効果は低いです。

ガラスのみの交換

・内窓を設置 | 6~12万円/箇所

二重窓とも言われ、既存の窓の内側にもう一枚窓を取り付ける方法です。

今の窓を取り外す必要がないため、一番安く施工ができます。複数個所の窓を断熱化したい場合は、コストの低い内窓設置がおすすめです。

ただし、窓を二重にできるだけの奥行(レール幅)があることが必要になります。また、二重になることで開け閉めに手間がかかるというデメリットもあります。

内窓を設置

内窓を取り付けるリフォームに関して詳しくは以下の記事も参考にしてください。

内窓を設置することによる効果とは?光熱費を抑えて固定費を減らそう
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窓の断熱リフォームでおすすめのガラス・サッシ

断熱性を上げるための窓リフォームであれば、「サッシ(窓枠)を樹脂」、「ガラスをLow-E複層ガラス」にしましょう。

日本で馴染みのあるアルミのサッシは熱を通しやすいため、外の気温に大きく影響を受けてしまいます。樹脂サッシにすることで熱を伝えにくくできます。

また、古いタイプの窓は単板ガラスと呼ばれる1枚ガラスです。これをペアガラス(2枚)やトリプルガラス(3枚)と複層にすることで、ガラスとガラスの間に空気層を作り、保温・保冷効果を高めることができます。

※Low-E複層ガラスとは?
 Low-Eとは「低放射」という意味で、Low-E複層ガラスは薄い金属膜でガラスをコーティングすることで、日射熱を室内に伝えにくくし、室内の暖房の熱も外に伝えず、夏場も冬場も室内を快適に保つことができます。


2.その他窓リフォームで叶えられること9種類

ここでは、断熱性以外に希望を叶える窓リフォームを9種類解説します。また、こちらも費用付きで解説しているので、予算とも兼ね合わせながら検討することが出来ます。
窓リフォームの際にありがちなお悩みを解決出来る窓リフォーム9個は以下の通りです。

1.「防犯性」を高める窓リフォーム
2.「防音性」を高める窓リフォーム
3.「直射日光・紫外線カット」する窓リフォーム
4.「地震対策」の窓リフォーム
5.「暴風暴雨に強い」窓にリフォーム
6.「防火」窓にリフォーム
7.「風通し」を良くする窓リフォーム
8.「転落防止」の窓リフォーム
9.「用途変更」のための窓リフォーム

それぞれ説明していきます。

「防犯性」を高める窓リフォームの方法・費用相場

防犯性を高める窓リフォームは以下のような方法があります。

防犯窓

一つ一つ解説していきます。

・ガラスの交換|4~7万円/箇所

防犯のために割られにくかったり外からの目線をカットしたりできるガラスに交換する方法です。

・内窓(二重窓)の設置|6~12万円/箇所

既存の窓の内側にもう一枚窓を取り付ける方法です。
防犯対策のみならず、断熱効果・結露防止効果もあるので、同時に対策したい場合におすすめの方法です。

・防犯フィルムを貼る|1.5~2.5万円/㎡

既存の窓ガラスに防犯フィルムを貼り付ける方法です。
DIYでも挑戦しやすく、材料費だけなら約8000円/㎡ほどなので、費用を抑えたい人はおすすめです。

窓の防犯リフォームにおすすめの防犯ガラス

防犯ガラスとは、2枚のガラスの間にフィルムがあるガラスで、このフィルムが窓を非常に強度で割れにくくします。

防犯ガラスは、防犯以外にもいくつかの効果があります。

  1. 強風時の飛来物も安心
  2. 割れてもガラス破片が飛散しにくく震災時も安心
  3. フィルムが紫外線もカット
  4. 防音タイプもある

ただし、割りにくいガラスは震災時に窓枠が歪み窓が開かない時、脱出できなくなる可能性があります。防犯ガラスを導入する際は、以下の対策も同時に検討しましょう。

  • 窓枠を耐震補強の窓枠にし歪みを防止する
  • すべての窓を防犯ガラスにせず脱出経路を確保しておく

「防音性」を高める窓リフォームの方法・費用相場

防音性を高める窓リフォームは以下のような方法があります。

防音性を高める窓リフォーム

一つ一つ解説していきます。

・窓サッシ・ガラスの交換|10~50万円

2枚のガラスを合わせた防音タイプの窓ガラスに交換することで、防音効果が期待できます。

防音・遮音窓は、ほかにも以下のような効果もあります。

  1. 複層ガラスのため断熱や結露防止もできる
  2. 紫外線を99%以上カットできる(防音ガラス、真空ガラスの場合)

サッシの交換方法と費用について、詳しくは以下で解説しています。

サッシの交換リフォームの費用相場をサイズ別に完全解説!注意点も!
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