
患者様が増え、院内が混みあってしまうことが課題となっていたクリニック。
より通いやすく快適な環境を実現すべく、移転と同時に全面リフォームを実施した事例です。
建物のタイプ | 商業ビルのワンフロア |
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施工地 | 東京都渋谷区 |
価格 | 2,800万円 |
工期 | 1.5か月 |
構造 | SRC造 |
リフォーム箇所 | 全面 |
施主様のご要望

患者様が増えてきてお待たせしてしまうことも増え、待合室やトイレも混み合うようになってきました。もっとたくさんの方のお力になりたい、そして皆様に気軽に通っていただけるクリニックにしたいと考え、今よりも広い場所への移転を決めました。
リフォーム会社の提案内容
先生の「大勢の患者様を見たい」というご要望を実現するためには、待ち時間を減らすことが重要だと考えました。そこで、トイレや採血室など混みあう箇所を中心に増設。さらに各部屋同士の移動もスムーズになるよう先生のラフ図も参考にしながら回遊性を意識した動線設計をご提案をさせていただきました。

回遊性を意識した動線設計|診察室を中心に院全体がつながる空間に

先生が一番気にされていた動線は、移動がスムーズにできるように設計。
写真左手の中心にある診察室からはCT室、エコー室、採血室など、院内のあらゆる部屋に簡単に移動ができるようになっています。
診察室も2つ設けて、先生が中で行き来できるようにすることで、より多くの患者様を診療できるようになりました。

受付|実際の動きをヒアリングして、効率よく事務作業ができるように
※横にスクロールできます


以前の受付は白とグレーを基調とした空間でしたが、移転に伴いブラウンをベースにした空間に一新。
男性の先生の印象に合わせた温かみのある落ち着いたカフェ風の内装は、患者様にリラックスした印象を与えてくれます。
受付のカウンターは、勤務するスタッフの効率を考えて設計。働く様子を実演してもらい、中に収納するファイルの高さや物を置くためのスペースなどに合わせた寸法で特注のカウンターを製作しました。
また、受付のサインやエアコン、照明などはリフォーム前の設備をそのまま活用することで、費用を抑えることもできました。

待合スペース|広くゆったりくつろげる空間に

待合スペースはより多くの方が快適に過ごせるよう、広々と設計。
混みあう時に患者様が座れなくなってしまうといったこともなくなりました。
ソファは長い待ち時間でも疲れないよう、座りやすさを重視して背もたれ・奥行きまで細かく計算して設置しています。
空間の雰囲気づくりにも配慮し、照明は落ち着きのあるダウンライトとブラケットライトを採用。適度な明るさと温かみのある色味により、リラックスしてお待ちいただける空間となっています。
トイレ・採血ブース|増設して患者様の待ち時間を削減
■トイレ

■採血ブース

今まで1か所しかなかったトイレや採血室を増設して2つにしたことで、先生の一番の要望であった尿検査や採血で患者様をお待たせする時間を減らすことができました。
採血室の収納はロールスクリーンを設置して、隠せる収納に。
扉を設置しないことで、費用を抑える工夫をしています。