【2023年度】リフォームで使える補助金8種類!申請方法も解説

「補助金を使ってリフォームしたいけれど、どんな制度があるの?」
「種類が多くて違いがよくわからない」

このようにお考えではないでしょうか?

今回は、分かりにくいリフォームの補助金制度を、

などの項目に分けて解説します。

補助金を使ってマイホームのリフォームをしたいとお考えの方に、ご参考にしていただけると幸いです。

補助金はリフォーム工事の【着工前】に申請することが一般的です。リフォームを既に進めている方はご注意ください。

※各補助金制度の内容は、2023年6月時点の情報です。公募期間中ではあるものの、予算に達して早めに受付終了する場合もあります。最新の情報は、各制度の公式ホームページでご確認ください。


1.補助金が使えるリフォームの種類

リフォームの補助金は「断熱・省エネ目的」のリフォームに用意されていることが多いです。

ここでは、「断熱・省エネ目的」と「その他の目的」に分け、どのようなリフォーム内容でどの補助金制度が使えるかを紹介します。

回答

1-1.断熱・省エネ目的のリフォーム

リフォーム内容使える補助金制度(2023年度)
窓ガラス交換こどもエコすまい

先進的窓リノベ事業

内窓(二重窓)設置こどもエコすまい

先進的窓リノベ事業

断熱リフォーム支援事業

窓交換こどもエコすまい

先進的窓リノベ事業

断熱リフォーム支援事業

次世代省エネ建材の実証支援事業

玄関ドア交換こどもエコすまい

断熱リフォーム支援事業

外壁、屋根、天井、床の断熱材を用いた断熱改修こどもエコすまい

断熱リフォーム支援事業

エコ住宅設備(太陽熱利用システム、節水型トイレ、高断熱浴槽等)の設置こどもエコすまい
高効率給湯器の設置こどもエコすまい

給湯省エネ事業

高性能の断熱パネル等で室内全体を断熱改修次世代省エネ建材の実証支援事業
外張り断熱(外壁の周りを断熱材で覆う工法)次世代省エネ建材の実証支援事業

(※は他の必須リフォーム工事と同時に改修した場合に適用されます。)

1-2.その他の目的のリフォーム

目的リフォーム内容使える補助金制度(2023年度)
子育て世帯応援食洗器・浴室乾燥機・宅配ボックス等の設置、対面キッチンへのリフォーム等こどもエコすまい

長期優良住宅化リフォーム推進事業

三世代同居応援キッチン・浴室・トイレ・玄関の増設工事等長期優良住宅化リフォーム推進事業
バリアフリー・介護手すりの取付け、段差の解消等高齢者住宅改修費用助成制度

こどもエコすまい

防犯性向上防犯性の高い窓・ドアへの交換等こどもエコすまい

長期優良住宅化リフォーム推進事業

防災性向上瓦の交換・雨水タンク設置等長期優良住宅化リフォーム推進事業
劣化対策浴室のユニットバス化、床下の防腐・防蟻等長期優良住宅化リフォーム推進事業
耐震性の向上耐震診断・耐震改修等長期優良住宅化リフォーム推進事業

各自治体の補助制度

テレワーク応援間仕切り壁設置・遮音ドアへ交換等長期優良住宅化リフォーム推進事業
長期優良住宅認定を受けるため住宅診断(インスペクション)を受けたあと、改修が必要と判断された箇所のリフォーム長期優良住宅化リフォーム推進事業

(※は他の必須リフォーム工事と同時に改修した場合に適用されます。)

上記の他に、各自治体独自の補助金・助成金制度がある場合もあります。お住まいの市区町村の公式HPや一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会の運営する「住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」などで、自治体独自の補助金・助成金制度がないかどうか、事前に確認しておくとよいでしょう。

地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト

補助金を利用してリフォームしたい箇所が決まっている方へ

こちらの記事では、リフォーム箇所別に使える補助金制度を解説しています。リフォーム箇所が決まっている方は、こちらをご覧ください。
回答

2.【2023年度版】リフォームで使える補助金8種類

ここでは住宅リフォームに関する補助金・助成金制度について、それぞれの条件や補助金額などを見ていきます。

2023年6月現在、リフォームで使える主な補助金は8種類あります。

事業名概要最大補助額
こどもエコすまい支援事業子育て世帯や若者夫婦世帯の省エネ改修などに対して補助する制度最大60万円
先進的窓リノベ事業断熱性能の高い窓に交換するリフォームに対して補助する制度最大200万円
給湯省エネ事業省エネ性能の高い高効率給湯器の設置に対して補助する制度最大30万円
既存住宅における断熱リフォーム支援事業高性能建材を用いた断熱改修工事をおこなった場合に補助金を受けられる制度最大120万円
次世代省エネ建材の実証支援事業既存住宅のリフォームにおいて、次世代省エネ建材の効果の実証を支援する事業最大300万円
長期優良住宅化リフォーム推進事業既存住宅の長寿命化・省エネ化など性能を向上させるリフォームや、子育て世帯向けリフォームに対する補助金制度最大250万円
介護・バリアフリーリフォーム補助金自宅をバリアフリー改修するときに、介護保険を活用して国から補助金を受け取れる制度最大18万円
自治体のリフォーム関連助成金各自治体が独自に実施しているリフォームに対する助成金制度制度により異なる

それぞれの対象工事や補助額、補助対象期間や申請条件などを順番に紹介していきます。

2-1.こどもエコすまい支援事業

こどもエコすまい支援事業は、子育て支援および2050年カーボンニュートラルの実現の観点から、子育て世帯や若者夫婦世帯の省エネ改修などに対して補助する制度です。

こどもエコすまい支援事業
【対象工事】

<必須工事>※いずれか必須
・開口部の断熱改修
・外壁、屋根・天井または床の断熱改修
・エコ住宅設備の設置

<必須工事と同時におこなわれた場合補助対象となるもの>
・子育て対応改修(食洗器・宅配ボックス・対面キッチンへのリフォームなど)
・防災性向上改修
・バリアフリー向上改修
・空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
・リフォーム瑕疵保険などへの加入

補助額上限

原則1戸あたり30万円(工事の内容や属性に応じて最大60万円)

以下の①②に該当する場合は③の通り補助上限が引き上げられる

① 子育て世帯または若者夫婦世帯が、自ら居住する住宅に行うリフォーム工事である

② 工事発注者が、自ら居住するために購入した既存住宅に行うリフォーム工事である

③ ①②に応じた補助上限の引き上げ

<子育て世帯または若者夫婦世帯>
・既存住宅を購入した場合:60万円
・上記以外:45万円

<一般世帯>
・既存住宅(安心R住宅に限る)を購入した場合:45万円
・上記以外:30万円

補助対象期間

申請期間:2023年3月下旬~2023年12月31日※

※予算上限(1,500億円)に達し次第終了

申請条件

①②の両方を満たす方が対象となる

①こどもエコすまい支援事業者と工事請負契約等を締結し、リフォーム工事をする

②リフォームする住宅の所有者等であること

こどもエコすまい支援事業公式サイト

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2-2.先進的窓リノベ事業

先進的窓リノベ事業は、断熱性能の高い窓に交換するリフォームに対して補助する制度です。

先進的窓リノベ事業
【対象工事】

・ガラス交換
・内窓設置
・外窓交換

補助額上限

200万円/戸(上限)

※補助額5万円未満の場合は、補助申請はできません。
(例外として、「先進的窓リノベ事業」または「給湯省エネ事業」において補助申請が受理される場合は、1申請あたりの合計補助額が2万円以上であれば申請可能です。)

補助対象期間

2023年3月31日〜遅くとも2023年12月31日

*予算の執行状況により、申請受付が終了する場合があります。

申請条件

以下3つの条件に当てはまる人が申請対象となる

①窓リノベ事業者に登録済みの施工業者が施工すること

②窓のリフォーム工事をする住宅の所有者等であること

③建築から1年が経過した既存住宅/または過去に人が居住した住宅であること

先進的窓リノベ事業公式サイト

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2-3.給湯省エネ事業

給湯省エネ事業は、省エネ性能の高い高効率給湯器の設置に対して補助する制度です。

先進的窓リノベ事業
【対象工事】

高効率給湯器の設置

補助額

家庭用燃料電池(エネファーム)
・・・15万円/台
電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機(ハイブリッド給湯機)
・・・5万円/台
ヒートポンプ給湯機(エコキュート)
・・・5万円/台

(補助上限)
戸建住宅:いずれか2台まで
共同住宅等:いずれか1台まで

補助対象期間