1.外壁リフォームにかかる一般的な費用について

「外壁リフォームの費用はどの程度ですか?」非常によく聞かれる質問ですが、それに対する答えは「塗装だけなら80万円くらいから、外壁自体が劣化し新しいものに交換するなら150万円くらいから」という回答になります。
外壁リフォームの費用は、主に施工内容や施工面積の広さによって異なってきます。他には、使用する塗料の違いで費用が異なります。
塗装 | 重ね張り | 張り替え | |
---|---|---|---|
20坪 | 60~90万円 | 130~170万円 | 150~190万円 |
30坪 | 70~100万円 | 150~190万円 | 170~210万円 |
40坪 | 80~110万円 | 170~210万円 | 190~230万円 |
50坪 | 90~120万円 | 190~230万円 | 210~250万円 |
また、外壁だけでなく、同時に行われやすい屋根やバルコニーまでリフォームを含む場合費用はかさんでいきます。
それでは、実際にどれくらい費用がかかるものか次の章でご説明いたします。
2.外壁のリフォーム事例と実際にかかった費用
実際に外壁をリフォームした事例をご紹介します。
2-1.経年劣化した外壁を塗装でメンテナンスした事例
■汚れに強い塗料を用いた外壁リフォーム

築28年で2回目の塗装になります。汚れが目立つようになり防水性が劣化してしまった外壁を、汚れに強い塗料で塗装しました。
リフォーム費用 | ¥690,000 |
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住宅種類 | 戸建て |
その他 | リフォーム面積81㎡ |
2-2.ひび割れや雨漏りを修理・塗装でリフォームした事例
■苔が生え、クラックも生じてしまった外壁を補修し塗装で綺麗にリフォーム

防水機能が劣化したことにより、外壁に苔が生え、クラックも生じていました。高圧洗浄で苔を落とし、クラックはパテで補修することで水が入らないように補修しました。足場を組むので、屋根と外壁を塗装しメンテナンスを行いました。
リフォーム費用 | ¥920,000 |
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住宅種類 | 戸建て |
その他 | リフォーム面積55㎡ |
■雨漏りしていた外壁を補修した外壁リフォーム

屋根ではなく、外壁から雨漏りすることもあります。外壁に生じたクラックから雨水が侵入し、部屋のクロスにシミができていました。クラックをVカットし、モルタルやコーキングで補修を行い雨漏りしないよう外壁塗装リフォームを行いました。
リフォーム費用 | ¥1,500,000 |
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住宅種類 | 戸建て |
■雨漏りや傷みを補修し、遮熱塗料で塗り上げたリフォーム事例

雨漏りが発生し、汚れていた外壁をメンテナンスするために外壁塗装を行いました。夏の暑さを緩和するために高性能遮熱塗料を外壁で使用しただけでなく、傷んでいたサッシ廻りを重点的に補修し家の中に雨水が入らない構造にすることで費用はかさみましたがお客様の悩みを解決できるリフォームとなりました。
リフォーム費用 | ¥2,100,000 |
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住宅種類 | 戸建て |
その他 | 塗料は「遮熱塗料」を使用 |
2-3 2色以上でおしゃれに外壁塗装をした事例
■帯板と外壁のメリハリが引き締まった印象を与える外壁塗装

アクセントとして帯板の色を変えることで、おうち全体が引き締まった印象に変わりました。色の組み合わせは、カラーシミュレーションで数パターン検討できるため安心です。
リフォーム費用 | ¥980,000 |
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住宅種類 | 戸建て |
■1Fと2Fで2色を使い、無機塗料で長持ち外壁塗装リフォーム

もとは1Fが濃い色、2Fが薄い色の組み合わせでしたが、1Fを薄く、2Fを濃い色にすることでオシャレ度がUPした外壁になりました。無機塗料を採用し、20年程度メンテナンスがいらない外壁にリフォームしました。
リフォーム費用 | ¥2,000,000 |
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住宅種類 | 戸建て |
2-4.劣化が激しい外壁を張替えたリフォーム事例
■コストを抑えてお家の外観を一新する外壁カバー工事

外壁のデザインから全て変えてしまいたいというご要望にお答えして、外壁カバー工法をご提案いたしました。既存の外壁に下地を組み、上からサイディングボードを貼り付けています。
既存外壁材の解体、廃棄費用も出ることなくコストを抑えることができます。また、断熱性能がアップするメリットもあります。
リフォーム費用 | ¥2,300,000 |
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住宅種類 | 戸建て |
その他 | サイディングボード |
■メンテナンスをしていなかった外壁を張り替えたリフォーム

新築後まったくメンテナンスをしてこなかったため、外壁を新しくしてしまいたいというご要望で張り替え工事を行いました。外壁の劣化が著しい場合には、塗装だけでは耐久性は元通りになりません。張り替えを行った方が、耐久性とメンテナンス性を考えてコストパフォーマンスが良い場合もあります。
リフォーム費用 | ¥3,000,000 |
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住宅種類 | 戸建て |
その他 | サイディングボード |
3.外壁リフォームの見積から分かる費用詳細
実際の外壁リフォームの見積もりをいくつか公開します。
いくつかの見積もりを見ることで、外壁のリフォームではどんな工事が発生するのか、大体それぞれの工事にいくらかかるのかが分かってきます。
見積例①【99万円】外壁塗装
見積例②【187万円】外壁塗装
見積例③【157万円】外壁塗装
外壁と自転車小屋など外装全体を塗装したお見積もりです。シリコン塗料を使用しています。
見積例④【407万円】外壁・屋根張り替え工事
4.費用を抑えて満足度の高い外壁リフォームをするには?
この記事をご覧の方は、「リフォーム費用は抑えながらも、一定の質にはこだわりたい」とお考えの方が多いのではないでしょうか。この章では、それらを達成するための方法をご紹介いたします。
4-1.見積もりは2,3社からとるようにする
これは、比較検討ができみなさんが求めるリフォームの適正価格が知れるといった利点もありますが、費用を抑える上でも効果的です。なぜなら、リフォーム会社から他社の見積もりを意識したプランで提出してもらえるからです。
そのため、担当者の方とお話しする際に「数社見積もりを依頼しています」と伝えると、費用を少し抑えた見積もりが出てくる可能性が高くなります。
一方、4社以上の相見積もりは厳禁です。どの情報が正しいかわからなくなってしまうだけでなく、業者側が勝ち目のない競争から諦めて手を抜いた見積もりが出る、最悪見積もりを出してもらえない恐れがあります。
相見積もりは2,3社程度にとどめておきましょう。
4-2.地元の工務店の方が費用を抑えて施工できることも
地元の工務店の多くは、専任の営業マンやデザイナーを置かず、広告宣伝費もかけません。価格に上乗せされるコストが少ないので、費用を抑えることができます。
ただし、「価格で勝負する地元のリフォーム会社」は、社長によって工事の品質に大きな差があります。リフォーム会社の技術力や担当者の人柄などを見極めて、実力のある会社を選んで発注することが重要です。
4-3.補助金・助成金を活用しよう!
外壁リフォ―ムでは、以下の補助金・助成金制度が要件を満たせば使用できます。
【外壁リフォームで使用できる補助金・助成金制度】
・エコリフォームに関する制度
・耐震リフォームに関する制度
「エコリフォームに関する制度」は、遮熱塗料や断熱塗料を使った外壁塗装の際に多くの自治体が補助してくれます。
「耐震リフォームに関する制度」は、耐震基準に満たしていない建物の外壁リフォームの場合に補助金や助成金が受け取れます。
それぞれの制度は各自治体によって異なってきますので、市や県のHPをご参照のうえご検討ください。
5.まとめ
いかがだったでしょうか。外壁リフォームの費用についてざっくりと理解していただけたのではないでしょうか。
外壁リフォームにかかる費用相場は、100~150万円となっており、それらは施工面積や使用塗料によって異なってきます。
また、外壁リフォームに付随して屋根やバルコニーまでリフォームの範囲が広がるとさらに費用がかかることになります。
この記事を通して外壁リフォームの費用をつかみ、皆さまが良い決定をされることを願っています。