
一般的にリフォームは難しいといわれるツーバイフォー工法の家ですが、リフォームすることは可能です。
ただし、ツーバイフォー工法を熟知している工務店でないと、断られてしまうことも多々あります。
引き受けてくれたとしても、ツーバイフォー工法をよく知っていないとリフォームを任せるのは危険ですので、「どの会社に工事を依頼するか」が非常に重要になります。
こちらの記事では、ツーバイフォー工法の家のリフォームを成功させるために最も大事なポイントや、ルールに基づくできる工事/できない工事について詳しく解説していきます。
最後までじっくり読むことで、ご自身の希望する工事ができるかどうか・費用はどれくらいかかるのかなどがわかるほか、迷いなくリフォーム会社に見積もり依頼することができるはずです。
ぜひ参考にしてください。
目次
1.【最重要】ツーバイフォーのリフォームは業者選びが成功のカギ
ツーバイフォー工法の家のリフォームを検討している場合は、必ずツーバイフォー工法の家のリフォームの経験がある会社に依頼するようにしましょう。
2章以降で解説しますが、ツーバイフォー工法には独自のルールがあり、ルールに則ってリフォームを進める必要があるからです。
ツーバイフォーについて知識のないリフォーム会社に工事を依頼し、ルールに反した方法で工事をしてしまうと、耐震性が下がり、建物の倒壊にも繋がります。
リフォーム会社はご自身でも探すことができますが、ツーバイフォーのリフォームが可能な会社は非常に限られるほか、ツーバイフォーのリフォームができるかどうかは直接会社に連絡しないとわからない場合がほとんどです。また、全てのリフォーム会社が優良な会社であるかどうかは分かりません。
そこで、効率的にリフォーム会社を探すためにリフォーム会社紹介サイトへの登録をおすすめします。
リフォーム会社紹介サイトでは、全国のリフォーム会社の中からお客様に合ったリフォーム会社がご紹介可能です。
「リフォームガイド」では、ツーバイフォーのリフォームが可能な会社をあらかじめ選定しているほか、ご紹介するのは厳しい審査をクリアした会社に限られるため、安心してリフォームを進めることができます。
リフォームガイドへの利用・見積もり依頼は無料で可能ですので、お気軽にご登録ください。
2.ツーバイフォー工法の家のリフォームでできる工事/できない工事
1章でも解説した通り、ツーバイフォーには様々なルールがあり、「リフォームはできない・難しい」というイメージを持たれることが多いですが、ルールの範囲内であれば様々な工事が可能です。
今回は、以下の4点のリフォームについて可能な工事/不可能な工事をご紹介します。
- 間取り変更
- ドア・窓等開口部の変更
- 増築
- 耐力壁の移動
ご自身の希望するリフォームが可能かどうか判断するために、ぜひ参考にしてください。
2-1.間取り変更リフォームは2つのルールを守れば可能
ツーバイフォー工法の家でも、間取り変更のリフォームは可能です。
ただし、間取りに関してツーバイフォー独自のルールが2点ありますので、規定を超えない範囲でリフォームをする必要があります。
ルール① 1区画の四角形の間取りの広さは、40平米以内
間仕切りを撤去して大きな部屋を作りたい場合は、建物の平面は原則四角形を組み合わせて作ります。また、1区画の四角形の間取りの広さは40平米(24畳)以内にする必要があります。
ルール② 1区画の四角形の間取りの長短比は、4対1以下
40平米以内で区画された空間の長短比は4以下にする必要があります。また、耐力壁双方の距離は12m以下に収めなければいけません。
例えば、一方に壁を4m作る場合は、もう一方には必ず1m以上の壁を作る必要があります。
これは、耐力壁と耐力壁の間で十分な強度を保つためのルールです。
以上2点のルールを守れば、ツーバイフォー工法の家でも間取り変更のリフォームが可能です。
2-2.ドア・窓等開口部の変更は3つのルールを守れば可能
窓開口部の変更に関するリフォームは、間取り変更と同様、ルールの範囲内であれば工事が可能です。窓開口部に関わるルールは、次の通りです。
ルール① 住宅の角部分には90cm以上の壁を配置する
ツーバイフォー工法の家の場合、住宅の角部分には90cm以上の壁を配置しなければいけません。これは、住宅の角部分にドアや窓の設置ができないということを意味します。
ドアの設置や窓の設置・拡張を検討している場合は、住宅の角部分を避ける必要があります。
ルール② 窓やドアの開口部の幅は壁の長さの4分の3以下にする
耐力壁上に窓・ドアなどの開口部を設ける際は、壁の長さの4分の3以下にしなければいけません。
例えば、上の画像で壁の長さLが12mだった場合は、開口部の合計(K1+K2)は9m以内に収める必要があります。
すなわち、壁面全面を窓にするようなリフォームは不可能となります。
お住まいの壁の長さを確認し、どれくらいの窓やドアが設置できるのか検討しましょう。
ルール③ 窓・ドアの開口部は横幅最大4m以内
窓やドアの開口部分は、最大4mに収めなければいけません。また、横幅90cmを超える開口部については、「まぐさ」と呼ばれる補強用の横材をつけ、強度を高める必要があります。
特に横開きの窓を設置・拡張する場合は幅に注意しましょう。
以上のルールを守ったリフォームプランを立てることで、ドアの設置や窓の設置・大きさ変更が可能です。
2-3.増築は可能
ツーバイフォー工法の家でも、増築リフォームをすることは可能です。
既存部分の築年数や状態によって在来工法orツーバイフォー工法のどちらで増築するのが良いかは異なりますので、増築をしたい場合はリフォーム会社に相談しましょう。
また、ツーバイフォー工法に用いる木材は調達に時間がかかるほか、工期も通常のリフォームより時間が必要です。早めのリフォーム依頼・余裕を持ったリフォーム計画を心がけましょう。
2-4.耐力壁の移動も条件を満たせば可能
耐力壁の移動も