
北海道では自治体ごとに、住宅の耐震診断・耐震改修、省エネ化、バリアフリーなどに対する補助金制度をいくつか実施しています。
この記事では、補助金制度が利用できるリフォーム内容、各自治体の制度内容について、具体的な要件、補助額などをわかりやすくまとめています。
これから予定しているリフォームで、補助金申請を行う流れまでを解説していますので、ぜひご参考にしてみてください。
目次
1.北海道の自治体のリフォーム補助金例
各自治体のリフォームに関する補助金制度をいくつか抜粋してご紹介いたします。
補助内容、要件、補助金額、申請受付期間等をまとめています。
札幌市
制度名 | 札幌市住宅エコリフォーム補助制度 |
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概要 | 省エネ改修やバリアフリー改修を行う札幌市民に対して改修費用の一部を補助する事業 |
補助内容 | 断熱改修、水回り改修など |
補助対象となる要件 | ・30万円以上の工事 ・市内の施工業者を利用 |
補助金額 | 補助対象経費の1/10 (上限50万円) |
申請受付期間 | 第2回:令和7年9月5日~令和7年9月18日 ※受付終了 |
参考URL | 札幌市住宅エコリフォーム補助制度 |
函館市
制度名 | 函館市住宅リフォーム補助制度 |
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概要 | 環境負荷が少なく、安全・安心な住まいの実現を支援するため、バリアフリー、省エネ、耐震化工事費用を補助する事業 |
補助内容 | バリアフリー改修、省エネ改修、耐震改修 |
補助対象となる要件 | ・30万円以上の工事 ・年度の2月末までに工事が完了する事 ・市内の施工業者を利用 |
補助金額 | 補助対象経費の1/5 (上限20万円) |
申請受付期間 | 令和7年5月7日〜令和7年12月19日 |
参考URL | 函館市住宅リフォーム補助制度 |
苫小牧市
制度名 | 苫小牧市住宅耐震・リフォーム支援事業 |
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概要 | 住宅リフォーム(耐震化、省エネ化、バリアフリー化など)のためにローンを組んだ方に、利子の一部を補助する事業 |
補助内容 | 住宅リフォームローンの利子補給 |
補助対象となる要件 | ・新築時の請負業者を利用 ・市内の施工業者を利用 ・取扱い金融機関のみ |
補助金額 | 融資限度額500万円とし、利率1.5%までを上限として補助 |
申請受付期間 | 令和7年4月1日〜令和8年3月31日 ※予算上限に達したためキャンセル待ち申請受付中 |
参考URL | 苫小牧市住宅耐震・リフォーム支援事業 |
帯広市
制度名 | 住まいの改修助成金 |
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概要 | 快適な住環境の充実のため、住宅の長寿命化や省エネ化のための改修費用を補助する事業 |
補助内容 | 住宅性能や居住環境の向上のためのリフォーム |
補助対象となる要件 | ・世帯所得総額550万円以下 ・市内の施工業者を利用 ・10万円以上の工事 |
補助金額 | 一律5万円 |
申請受付期間 | 令和7年4月1日〜令和8年1月30日 |
参考URL | 帯広市住まいの改修助成金 |
釧路市
制度名 | 釧路市住宅エコリフォーム補助制度 |
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概要 | 一定基準以上の省エネ改修やバリアフリー改修を行う市民に対し、改修費用の一部を補助する事業 |
補助内容 | 断熱改修工事、バリアフリー工事など |
補助対象となる要件 | ・2箇所以上の開口部の断熱改修工事(必須) ・申請後の着工 |
補助金額 | 補助対象経費の1/10 (上限50万円) |
申請受付期間 | 令和7年4月1日~令和7年10月31日 |
参考URL | 釧路市住宅エコリフォーム補助制度 |
小樽市
制度名 | 住宅エコリフォーム助成制度 |
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概要 | 環境負荷の低減及び空き家の有効活用を図るため、住宅の省エネ改修費用の一部を補助する事業 |
補助内容 | 断熱改修工事、省エネ設備導入 |
補助対象となる要件 | ・断熱性能向上の工事(必須) ・市の登録事業者を利用 |
補助金額 | ・省エネ基準に適合する場合、補助対象経費の4/10 (上限40万円) ・ZEH水準に適合する場合、補助対象経費の8/10 (上限70万円) |
申請受付期間 | 完了届の提出:令和8年1月末日まで |
参考URL | 小樽市住宅エコリフォーム助成制度 |
室蘭市
制度名 | 空家リフォーム助成事業 |
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概要 | 市内の空き家リフォームのための費用を補助する事業 |
補助内容 | 各種住宅リフォーム |
補助対象となる要件 | ・200万円以上の工事 ・空き家の期間がおおむね2年以上 ・昭和56年6月1日以降に建築された、もしくは耐震性が確保されている住宅 ・居住誘導区域内の住宅 |
補助金額 | 補助対象経費の1/5 (上限100万円) |
申請受付期間 | 随時 |
参考URL | 室蘭市空家リフォーム助成事業 |
岩見沢市
制度名 | 岩見沢市木造住宅耐震改修等助成金 |
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概要 | 地震に強いまちづくりを推進し、市民の安全と安心を守るため、耐震改修にかかる費用の一部を補助する事業 |
補助内容 | 耐震改修工事 |
補助対象となる要件 | ・昭和56年5月31日以前に着工された住宅 ・3階建て以下の在来軸組工法の住宅 ・市内の施工業者を利用 |
補助金額 | 補助対象経費の4/10 (上限100万円) |
申請受付期間 | 令和7年4月1日〜令和7年9月30日 ※受付終了 |
参考URL | 岩見沢市木造住宅耐震改修等助成金 |
石狩市
制度名 | 石狩市木造住宅耐震改修費等補助金 |
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概要 | 地震に強い安全・安心のまちづくりの推進を図るため、木造住宅の耐震改修等にかかる費用の一部を補助する事業 |
補助内容 | 耐震改修工事 |
補助対象となる要件 | ・昭和56年5月31日以前に着工された住宅 ・2階建て以下の在来軸組工法の住宅 ・市内の施工業者を利用 |
補助金額 | 補助対象経費の23%以内(上限50万円) |
申請受付期間 | 令和7年4月1日〜令和7年9月30日 |
参考URL | 石狩市木造住宅耐震改修費等補助金 |
北斗市
制度名 | 木造住宅耐震改修等補助金 |
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概要 | 住宅の耐震化促進のため、耐震改修工事費ようの一部を補助する事業 |
補助内容 | 耐震改修工事 |
補助対象となる要件 | ・昭和56年5月31日以前に着工された住宅 ・3階建て以下の在来軸組工法の住宅 ・市内の施工業者を利用 |
補助金額 | 補助対象経費によって助成額が設定 例) 40万円未満の工事の場合、全額 300万円以上の工事の場合、助成額70万円 |
申請受付期間 | 令和7年4月1日〜令和7年10月31日 |
参考URL | 北斗市木造住宅耐震改修等補助金 |
2.北海道のリフォーム補助金制度を申請するときのポイント
リフォーム補助金は、各制度によって細かい要件などが指定されています。特に注意すべきポイントについて把握し、制度をうまく利用しましょう。
2-1.補助金の申請タイミングは「工事前」がほとんど
補助金申請は、工事内容と見積書を事前に提出し、補助金が下りるか決定通知が来てから契約・工事を行う場合がほとんどです。
工事後に申請を行なっても、補助金が交付されませんので注意しましょう。
そのため補助金制度に詳しく、申請サポートも行なっている施工会社に相談するとスムーズに申請を行うことができます。どのような工事が対象なのかを把握し、申請に必要な見積書や写真を用意してくれるので安心です。
2-2.予定より早く打ち切られることも!早めの準備が大切
申請受付期間が設けられていますが、予算に達したら終了してしまうこともあります。
先着順で受付が行われますので、工事の予定がある場合は、なるべく早めに準備を行いましょう。
2-3.国の補助金制度の利用や併用も検討する
国のリフォームに関する補助金制度と、北海道の補助金制度を併用することができる場合もあります。
ただし、併用できないものや、工事種が同じ場合には併用不可など、制度によって条件がありますので事前に確認しましょう。
リフォーム補助金に関してはこちらをご覧ください▼
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3.北海道リフォーム補助金の申請の流れ
流れ | 備考 |
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1.見積もり依頼 | このタイミングで、工事着手前に申請が必要かどうかなど、事前に施工業者に補助金制度について相談しましょう。 |
2.見積書の受け取り、事前申請書の作成・提出 | |
3.交付決定通知の受領 | |
4.契約、工事開始 | 工事前・中・後の写真撮影、実績報告のための資料作成が必要な場合あり。施工業者に補助金申請の経験があるとスムーズです。 |
5.工事、支払い完了 | |
6.交付申請および実績報告の作成・提出 | 事前申請が不要で、工事完了後に補助金申請をする補助金制度の場合は、このタイミングで申請と報告を同時に行います。 |
7.補助金交付決定、確定額通知書の受領 | 補助金制度を併用する場合には、その補助金確定通知書類が必要な場合もありますので、書類は大切に保管しておきましょう。 |
8.交付額の入金 |
補助金を利用したリフォームは、下記のポイントに注意する必要があります。
補助金を利用するリフォームの注意ポイント
- どの工事が補助金対象か
- 申請のタイミングはいつか
- 申請のための見積書・写真・申請書の準備
- 他の補助金制度との併用可否
これらのポイントを理解してスムーズに進めるにはリフォーム会社の協力が不可欠なので、補助金制度に詳しいリフォーム会社を選ぶようにしましょう。
また、申請の際も「見積書」や「工事前写真」などが必要なため、リフォーム会社の協力が不可欠です。補助金申請に慣れている会社であれば、申請のサポートも安心できますので、リフォームがスムーズに進みます。
4.まとめ
北海道では、リフォームに関する補助金事業を多く実施しており、うまく活用することで快適な暮らしを手に入れる助けになります。
補助金制度によって、対象工事、併用の可否、登録事業者による工事が必要など、細かい要件があります。
そのため補助金制度について詳しく、申請サポートを行っている施工業者を選ぶことが、スムーズに工事を行うために不可欠です。