1.戸建ての全面リフォームにかかる一般的な費用について

「戸建ての全面リフォームの費用はどの程度ですか?」非常によく聞かれる質問ですが、それに対する答えは「安く抑えるならば700万くらいから、少し良いものにする場合は1500万円くらい」という回答になります。
戸建ての全面リフォームの場合、既存の骨組みを使って全面リフォ―ムするのか、それとも骨組みを解体して一から作り直す全面リフォ―ムかによって費用は変化していきます。
さらに、そのリフォームに耐震リフォームや介護リフォームなど専門性が求められるリフォームが加わるとさらに費用がかかってきます。
それでは、実際にどれくらい費用がかかるものか次の章でご説明いたします。
2.事例でわかる戸建ての全面リフォームの費用
今までグラフにて説明してきましたが、具体的にどんなリフォームにどれくらい費用がかかるかはつかみきれていないのではないでしょうか。
この章では実際の施工事例をご紹介し、具体的な費用感をつかんでいただければと思います。
2-1.日本情緒漂う空間のデザインに全体リフォーム

間取りは大きく変更せず、水回り・内装・外装リフォームの全面リフォ―ムを行いました。1階部分は和風の空間にしデザインにこだわり、さらに断熱や基礎の強化など機能性や住みやすさを意識した施工をすることができました。
リフォーム費用 | ¥10,520,000 |
---|---|
住宅種類 | 戸建て |
その他 | 75㎡(4LDK)の3階建て戸建て |
3.費用を抑えて満足度の高い全面リフォームをするには?
この記事をご覧の方は、「リフォーム費用は抑えながらも、一定の質にはこだわりたい」とお考えの方が多いのではないでしょうか。この章では、それらを達成するための方法をご紹介いたします。
3-1.地元の工務店に依頼しよう!
地元の工務店の多くは、専任の営業マンやデザイナーを置かず、広告宣伝費もかけません。価格に上乗せされるコストが少ないので、費用を抑えることができます。
ただし、「価格で勝負する地元のリフォーム会社」は、社長によって工事の品質に大きな差があります。リフォーム会社の技術力や担当者の人柄などを見極めて、実力のある会社を選んで発注することが重要です。
3-2.補助金・減税を活用しよう!
全面リフォ―ムでは、対象となる減税・補助金制度が存在します。
補助金については、耐震、省エネ、バリアフリーを対象としているものが多く存在しています。詳細な内容については、各自治体に応じて異なるため、それぞれの自治体でどんな制度を実施しているかは、市・区役所に問い合わせをしてみましょう。
全国共通の補助金制度については、以下の記事にまとめていますので、参考にしてください。
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また、減税についても所得税や固定資産税、贈与税が一部全面リフォ―ムによって受けることができます。
以下に代表的なリフォーム減税についてまとめましたのでご確認ください。
3-3.中古住宅購入にともなうリフォームは住宅ローンを活用しよう!
全面リフォームでは、リフォームローン(無担保)もしくは、住宅ローン(有担保)のどちらかを活用できます。
中古住宅の購入に合せてリフォームを行う場合、住宅ローンを活用しましょう。なぜなら、中古住宅の購入費と合せて申請でき、金利がリフォームローンに比べて低いためです。
リフォームローン (担保なし) |
住宅ローン (担保あり) |
|
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初期費用 | なしの場合が多い | 借り入れ金額の2.2%※1 |
金利相場 | 1.5~2.8%※3 | 0.4~1.4%※3 |
借入限度 | 500万or1000万が多い | 1億円が多い |
借入期限 | 最長5年or10年が多い | 最長35年が多い |
団体信用保険※2 | 原則なし | 原則あり |
手続き | ・簡単 ・審査短い(当日~2日) |
・煩雑 ・審査長い(4~7日) |
※1 事務手数料や保証料
※2 契約者が死亡したときにローン残高を保険金で賄える保険
※3 2023年3月調査時点
4.まとめ
いかがだったでしょうか。戸建ての全面リフォームの費用についてざっくりと理解していただけたのではないでしょうか。
戸建ての全面リフォームにかかる費用相場は、大きな間取り変更を伴わない全面リフォ―ムなら1000~1250万円、大きな間取り変更を伴う全面リフォームなら1500~2000万円となります。
また、耐震・介護リフォームまで考慮した全面リフォ―ムとなるとさらに費用はかかってきます。
この記事を通して戸建ての全面リフォーム費用をつかみ、皆さまが良い決定をされることを願っています。