自宅サウナを設置したい!家庭用サウナの種類、費用、注意点、依頼先などすべて解説

自宅にサウナを作りたい!とお考えではないでしょうか?

インターネットで調べるとピンからキリまでたくさんの家庭用サウナが売られていますが、「本当に効果はあるの?」「設置にはいくらかかるのか?」「どれを選ぶべき?」など、疑問に思うことが多いはず。

この記事では、自宅サウナを設置するメリットデメリット、自宅サウナの種類、設置費用、知っておくべき注意点や、どこに頼めばいいのかを解説します。

これは、サウナ歴20年以上、自宅サウナも持つ生粋のサウナ好き『サウニャー』に聞いた、自宅サウナを検討している人が知っておきたい情報をまとめた記事です。

サウニャー広島のサウナ好きの猫「サウニャー」
20年以上サウナに入りサウナの布教活動をしています。「サウナを日本の習慣に!」をモットーにブログ、サウナグッズ、イベントといろんな角度からサウナの良さをアピールしています。(サウニャーブログ


1.自宅サウナのよさ

実際にサウナを自宅に持っているサウニャーに、まずは自宅サウナのよさを聞いてみます。
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周りを気にせずサウナを堪能できる

周りに気を遣うことなく自分のペースで入ることができるのが、何よりの魅力だと思います。
施設だと混んでいてサウナ待ちが発生したり、空いてる場所が狭いなどの経験が皆さんも少なからずあるのではないでしょうか。自宅サウナであれば好きな時に好きなだけ、自分の好きなように入ることができるのが魅力と言えます。

好きな音楽をかけたりYouTubeを見ながら入れる

中にスピーカーやテレビを設置もできますが、窓の所にスマホを置くだけで、YouTubeやお好きな動画配信サイトで好きな動画を観ながら入ったり、好きな音楽をかけながら自分時間を過ごすこともできます。

好きな香りのロウリュを楽しめる

ロウリュ可能なサウナであれば、ご自身の好きなタイミングで好きな香りのロウリュを楽しめます。
ロウリュ用のアロマもありますし、例えばほうじ茶など自分の気分でロウリュの香りを変えて匂いで癒されながらサウナを楽しめます。

サウナ後に寝る事ができる、ビールを飲める

サウナに入ったあと、水風呂に入って内気浴をしながらそのまま睡眠もできますし、すぐベッドに行って眠りにつくこともできます。
サウナから出てすぐ飲むキンキンのビールも格別です!こういうことができるのも自宅サウナの魅力です。

※注意※
サウナ後のアルコール摂取は脱水症状を起こしやすいため、十分な水分補給をしてからにしてくださいね。

現実と少し離れられる

現在はスマホ社会では、常に身近のスマホから仕事の連絡や友達からの連絡がきます。外にいれば常に情報が流れ、無意識にも目や脳は働いてしまいます。
そんな現代でも、サウナに入っている時はすべてを遮断し、何もない状態で現実逃避することができます(笑)
サウナの中では自分自身と向き合えたり、無の状態で瞑想したり、考え事をしたり、そしてサウナの後に水風呂に入ってゆっくり休憩すれば頭がすっきりします。
経営者やクリエイターの方は考え事をしたり、アイディアや事業を考えるためにサウナに入る方もいらっしゃるかと思います。一度現実と距離を置き、思考をリセットさせることで生まれることもあるはずです。

2.自宅サウナのデメリット

魅力たっぷりの自宅サウナ、デメリットはあるのでしょうか?
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初期費用がかかる

自宅サウナを設置すると、もちろん初期の費用はかかります。

後ほどお伝えしますが、50万円~(仕様により金額が異なる)ほどはかかると思っておきましょう。

また、電気ストーブのサウナであれば200Vの電気工事も必要です。

その他にも、壁の断熱材や床の補強材などが必要な場合は別途必要になってきます。

そしてサウナが届くとロウリュ用の柄杓と桶、サウナストーンやアロマ水など色々と欲しくなりますので、多少の余裕はみておきましょう。

スペースの確保が必要

自宅サウナを置くために、スペースの確保も必要です。

自宅サウナを置くスペースとして、畳1畳分は最低限必要になります。サウナを出てからの導線を考え、脱衣場や浴室近くに設置することが多いですが、置きたい場所にスペースがない場合は設置が難しくなってしまいます。

壁を抜いてスペースを広げるなどリフォームで対応できることもありますが、その場合はリフォーム費用が別途でかかります。

夏場は水風呂が物足りない

家庭用サウナだとそのままお風呂に水を張って水風呂にすると思いますが、季節によって水道の温度が異なるため、夏場はちょっと物足りなく感じるかもしれません

冬場は10℃以下のキンキンになりますが、夏場(8,9月)は25,6度くらいが水道の平均的な温度です。

チラーを導入すれば解決しますが、費用とスペースがかかります。


3.自宅サウナ(家庭用サウナ)の種類

自宅サウナの種類を「室内用」「屋外用(バレルサウナ)」の3つに分けて、それぞれの特徴や代表的な商品を紹介します。

室内用サウナ

室内用サウナにも種類がいくつかあります。遠赤外線サウナ、高温サウナ、ロウリュサウナです。

遠赤外線サウナ

遠赤外線サウナの特徴は、温度が比較的低く(60度前後が多い)、人の体を直接温める効果があります。

また、息苦しさが少なく15分程度とドライサウナよりも長く入れ、快適に体の深部を温めます

遠赤外線サウナはヒーターで、ストーブとは構造も違うため、ロウリュはできません。

代表商品

メーカー 株式会社神戸メディケア
特徴 ヒーターを扉以外の全てのベンチ内に内蔵しており身体全体を温めます。45~60℃の温度です。
価格 定価693,000円
本体サイズ(㎜) 横×奥行×高さ 920×920×1950

出典:神戸メディケア公式サイト

高温サウナ

高温ドライサウナとは、湿度が低くカラカラの昭和ストロングともいわれる、入った瞬間に肌がアツッと感じるサウナです。

最近はフィンランド式のロウリュサウナが主流になっておりますが、こちらは昔ながらの日本のサウナで主流だったサウナです。ロウリュするとストーブが故障してしまいますので、お気を付けください。

代表商品

メーカー M4PLAN合同会社
特徴 120℃まで温度調節が可能。設定温度になれば自動でストーブの電源が落ちます。
価格 定価1,089,000円
本体サイズ(㎜) 横×奥行×高さ 900×900×1800(1名用)

出典:M4PLAN合同会社

ロウリュサウナ

ロウリュサウナはサウナストーブ上のサウナストーンに水やアロマ水をロウリュして湿度を高め発汗を促すサウナです。

呼吸も楽になり長く入れるため、深部まで温めてくれます。高温ドライサウナとの違いはサウナストーブで、ロウリュサウナのストーブには防水加工がしてあります

70~80℃でもロウリュをすれば体感温度はあがり、汗もよく出ます。また、香り付きのアロマやほうじ茶などを使用して香りによるリラックス効果もあります。

代表商品

※2名用

※1名用

メーカー M4PLAN合同会社
特徴 使用している木材はヒノキのみ。スイッチを押すだけで電源が入ります。約40分で80℃まで上がり、最高120℃まで達します。設定温度を決めておけば自動でストーブの電源が落ちます。サイズは設置場所に応じて調整できます。
価格 定価:1,958,000円(2名用)
定価:1,100,000円(1名用)
本体サイズ(㎜) 横×奥行×高さ:1200×1200×1850(2名用)
横×奥行×高さ:900×900×1800(1名用)

出典:M4PLAN合同会社

屋外用サウナ(バレルサウナ)

バレルサウナは最近グランピング施設などでも見かけることが多くなってきたと思います。バレルとは樽の意味で形が樽型のサウナのためバレルサウナと呼ばれています。

代表商品

メーカー M4PLAN合同会社
特徴 全て国産のヒノキを使用。ストーブは薪、電気どちらかを選べます。
価格 定価:2,013,000円
本体サイズ(㎜) 横×奥行×高さ:1800×1900×1800(4名用)

出典:M4PLAN合同会社


4.自宅サウナ(家庭用サウナ)にかかる費用

自宅サウナ設置において、やはり気になるのはコスト面です。詳しく教えていただけますか?
回答
わかりました!それでは設置費用とランニングコスト、2つに分けて解説します。

自宅サウナの設置費用

自宅サウナ(家庭用サウナ)の設置費用は、室内用の据え置きのもの(1人~4人用)で大体50万円~350万円ほどです。お住まいの地域にもよっても配送料や設置費用が異なります。

サウナストーブの電気工事(結線工事、配線工事)が必要になる場合は、追加で15万円~ほどかかります。

また、設置場所によって補強工事、基礎工事などが必要になることもあります。

自宅サウナのランニングコスト

電気ストーブによる電気代が主なランニングコストになります。ストーブのサイズによりW(ワット)数も異なりますが、1~2人用のサウナストーブで1時間あたり77.5円~117.8円※がかかります。

※2.5kWh~3.8kWhほどのヒーターW数で、1kWhの価格を31円(全国家庭電気製品公正取引協議会、令和4年7月22日改定版より)で計算

また、サウナに入る際にシャワーにするか浴槽に水を溜めるかにもよりますが、水風呂を溜めると200㎖の水道代で約40円が掛かります。

その他には、使用頻度により異なりますが、サウナストーンなどが2~3年に一度は交換が必要になります。サウナストーン(香花石)が10㎏で約1万円くらいです。


5.自宅サウナの設置における注意点

自宅サウナを設置する前に、知っておきたい注意点を解説します。法規の問題もありますので、しっかり確認しておきましょう。

築年数の古い木造には設置が難しいことも

自宅サウナはサイズや規格にもよりますが100㎏以上の重さがあります。同じ場所に何年も置くとなると、築年数が経っている木造住宅の場合、底が抜けてしまう可能性があります。

そのため築年数の古い木造住宅では、室内の設置は難しいことがあります。

建築基準法の基準により設置できない場合も

建築基準法において、一般的な住宅の床は「㎡あたり約180kgに耐えられる」設計となるよう定められています。そのため、180kgを超すサウナは床が重さに耐えきれなくなる恐れがあるため設置できません

仕様によっては補強材などの対応が必要になることもあります。

マンションは管理組合の許可が必要

マンションの室内に設置される場合は、購入前に管理組合へご相談をされることをおすすめします。

マンションによっては管理規約により、リフォームや設備交換などの工事に制限が設けられているため、サウナが設置できない場合、できたとしても条件がある場合があります

地域によっては消防署への確認が必要

お住まいの地域が防火地域、準防火地域であると、消防署への確認が必要です。

地域によりルールも異なりますので、設置される前に事前にご確認ください。


6自宅サウナ選びのポイント

最後に、自宅サウナ選びのポイントを教えてください!
回答

安すぎる商品は避ける

自宅サウナは高額になりますので少しでも安いほうが!と思われると思います。実際、今現在サウナを販売する事業も増えています。広告に流れてくるバレルサウナや家庭用サウナを見ているとそんな値段で!?という会社もあります。そのほとんどは中国のECサイトで販売されているものを輸入して販売しています。
しかし残念なことに質が悪い商品も多く、ストーブのPSEマークがない、木材が安価なもので使用しているとすぐにめくれる、ガラス張りのサウナのガラスが薄いためそもそも暖かくならない、温度がすぐに下がるなどいろんな声を耳にすることも増えてきました。
そのため値段が安すぎるものは避けたほうが良いと思います。

価格に設置費用やストーブなどがついているか確認する

気を付けていただきたいのは、広告で大きく表示されている金額は本体価格のみの提示がほとんどです。
ストーブはついているか、サウナストーンはついているか、配送・組立費用はいくらなのか、なども確認してから購入を決めるようにするといいです。

保証があるかどうか確認する

また長く使うものですので、保証やアフターなどがしっかりしているかも事前に確認されてから検討するのが良いと思います。

法的な設置可否も確認する

サウナ設置にあたり、先でもお伝えしたように建築基準法など法規の知識も必要になります。
設置が可能かどうか、事前申請が必要かどうかを調査してくれたり、相談ができる会社なのかどうかを確認しておくことが大事です。
金額も大事ではありますが、信頼できる会社へご依頼するのが一番だと思います。

7.自宅サウナ設置はリフォームガイドに!

今回紹介した商品で自宅サウナを作りたいと思われた方は、リフォームガイドにお問い合わせください。
回答

自宅サウナの設置は、サウナの種類やご自宅の状況によって、電気工事や配線工事などをお任せできるリフォーム会社に施工をお願いする必要があります

またサウナ本体の質が悪くないか、保証が付いているか、設置にあたり法的には問題ないかなど、確認しておいたほうがいい事項もたくさんあります。

リフォームガイドでは、これらのことを相談でき、サウナ設置まで依頼できるリフォーム会社をご紹介します。

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