相場が分かる!お風呂・浴室のリフォーム費用をスッキリ解説

「お風呂のリフォームってどれくらいの費用がかかるの?」
「色々調べたけれど、実際いくらかかるかよく分からない!」
などとお悩みの方は多いのではないでしょうか。
お風呂のリフォーム費用は、今あるお風呂の状態やリフォームの内容次第で大きく変動します。
そこで、この記事では、お風呂リフォームのパターン別にリフォーム費用をまとめました。この記事を読めば、あなたがやりたいお風呂リフォームの費用がわかります。
目次
- 1.お風呂・浴室のリフォーム費用はいくら?
- 2.見積もりを通じてお風呂リフォームの費用内訳を確認しよう
- 3.事例を通じてお風呂のリフォームの具体的な費用を確認しよう
- 4.TOTO VS リクシル 費用・特徴 徹底比較!
- 5.浴室乾燥暖房機などオプション費用はいくら?
- 6.浴室ドア交換など部分的なお風呂リフォーム費用は?
- 7.バリアフリーのユニットバスにするときの費用はいくら?
- 8.今より大きなユニットバスを導入する費用はいくら?
- 9.戸建てとマンションでユニットバス交換の費用の違いは?
- 10.お風呂・トイレが一緒3点ユニットバスのリフォーム費用は?
- 11.ユニットバス交換費用を最大で20%抑えるコツ
- (ご参考)リフォームガイドのご紹介
- 12.まとめ
1.お風呂・浴室のリフォーム費用はいくら?
お風呂の種類は、
- ユニットバス(浴槽や壁・床が一体化しているお風呂)
- 在来浴室(昔ながらのタイル張りのお風呂)
の2種類にわけられます。
そして、お風呂リフォームのパターンは、主に3つに分けられます。
【お風呂リフォームの3パターン】
- ユニットバスから新しいユニットバスにリフォーム
- 在来浴室からユニットバスにリフォーム
- 在来浴室のままのお風呂リフォーム
もともとのお風呂が在来浴室かユニットバスか、また、どんなお風呂にリフォームするか、によって施工内容が変わり、費用も大きく変動します。
以下の項目では、お風呂リフォームの費用をそれぞれのパターンごとにご説明します。
1-1.ユニットバスから新しいユニットバスにリフォームする費用は?
ユニットバスを新しいユニットバスにリフォームする場合、リフォーム費用は以下の2つの要素によって変動します。
- ユニットバスのグレード
- ユニットバスのサイズ
これらの2つの要素の組み合わせで、リフォーム費用は以下のように変動します。
※TOTO、リクシル製の売れ筋ユニットバスの交換費用
※マンションは0.75坪タイプが大半、戸建ては0.75坪か1.0坪タイプが多い
賃貸物件に多いローグレードのユニットバスなら60~80万円、ミドルグレードなら70~90万円、ハイグレードであれば90~120万円前後を予算として見込んでおきましょう。
■ユニットバスのグレードによる違いは?
ユニットバスのグレードによる違いを簡単に説明すると、以下のとおりになります。
- ロー:シャワー・水栓は簡易的なもの。浴槽・床の断熱材はなし。
- ミドル:断熱材入りの浴槽・床で冬でもあたたか。
- ハイ:高級感のあるデザインで、使い勝手の良い水栓・シャワー
■ユニットバスのサイズの見方
ユニットバスのサイズは、“1216” “1616”といった数字で表記されます。サイズの見方は以下のとおりです。
1-2.在来浴室からユニットバスにリフォームする費用は?
在来浴室からユニットバスにリフォームする費用は、主に以下の2つの要素によって変動します。
- ユニットバスのグレード
- 下地補修の有無
この2つのの組合せで費用がどのように変わるかをまとめると、以下のようになります。
※TOTO、リクシル製の売れ筋ユニットバスのリフォーム費用
※ユニットバスのサイズは、売れ筋の0.75~1坪タイプの費用
在来浴室の場合、築年数が20年も経つとタイルの隙間から水が浸入してくるため、土台や壁が腐食しているケースが2~3割ほどあります。そのような場合は新しい下地に補修する必要があり、追加で5~15万円ほどはかかる可能性があります。
■ユニットバスのグレードによる違いは?
- ロー:シャワー・水栓は簡易的なもの。浴槽・床の断熱材はなし
- ミドル:断熱材入りの浴槽・床で冬でもあたたか
- ハイ:高級感のあるデザインで、使い勝手の良い水栓・シャワー
1-3.ユニットバスにせず在来浴室のままリフォームする費用はいくら?
ユニットバスがサイズ的に入らないなどの理由で、在来浴室のままでお風呂リフォームをするケースもあります。
在来浴室のまま行うお風呂リフォームでは、次の2つの要素によって費用が変動します。
- どんな素材の浴槽にするか
- どんな素材の床・壁材にするか
2つの要素の組み合わせで費用がどのように変わるかをまとめると、以下のとおりです。
一番グレードの低いFRPの浴槽を選び、床を張り替えるリフォームなら、40万円台からリフォームが可能です。
一方で、グレードの高い浴槽を選ぶと60万円以上となり、ユニットバスにリフォームするのと同程度の費用がかかってしまいます。
浴槽の素材別にどんな違いがあるの?
浴槽の素材ごとの違いは、以下のとおりです。
- FRP:価格が安いが、汚れは目立ちやすい
- 人造大理石:汚れにくく、傷に強い
- ホーロー:肌触りがよく、お手入れも簡単
パネル上張りとは?
パネルの上張りとは、現在の床の上にユニットバスと同じような素材のパネルを張る工法のことです。ユニットバスが入れられない浴室でもユニットバス風になるので、人気の高いリフォーム方法です。
2.見積もりを通じてお風呂リフォームの費用内訳を確認しよう
この章では、お風呂リフォームの見積もりをいくつかご紹介します。正しく作成された見積もりには工事内容そのものが記載されているので、何にどれだけ費用がかかるのかが具体的にわかります。
2-1.ユニットバスから新しいユニットバスにリフォームする費用内訳
<見積もり要件>
- 現在はユニットバスを使用
- ミドルグレードのユニットバスへのリフォームを希望
- その他オプションなし
この見積もりにあるとおり、商品代は30~50万円程度、工事費は25~35万円程度が相場になります。ユニットバスのメーカーがTOTOやリクシルであれば、商品代は40~60%引きの価格で提示されることが大半です。
2-2.在来浴室からユニットバスにリフォームする費用内訳
<見積もり要件>
- 現在は在来浴室
- ミドルグレードのユニットバスへのリフォームを希望
- 築50年以上で壁等の腐食がひどく、大規模な下地補修が必要
上記のようなケースでは、商品代は30~50万円程度、工事費は30~50万円程度が相場になります。このケースは築年数が50年以上と古く、大がかりな下地補修が必要だったため、相場以上に工事費がかかりました。
2-3.在来浴室のままのお風呂リフォームする場合
<見積もり要件>
- FRP浴槽交換
- 床の上にパネルを上張り、ユニットバス風に
上記のようなケースでは、浴槽交換で20万円程度、パネルの上張りでユニットバス風にするのに40万円程度かかり、合計60~70万円程度が相場になります。
3.事例を通じてお風呂のリフォームの具体的な費用を確認しよう
ここでは、お風呂リフォームの施工事例をいくつかご紹介します。実際の施工事例を見て、あなたがしたいお風呂リフォームにどの程度費用がかかるかを確認しましょう。
■ユニットバスから新しいユニットバスにする事例(税込750,000円)
<見積もり要件>
- 今はユニットバスを使用
- ミドルグレードのユニットバスへのリフォームを希望
出典:http://asaminami-nikka.com/works/bathroom/20180308164742.html
TOTOの一番の売れ筋ユニットバス、「サザナ」のミドルグレードを導入した事例。断熱材入り床「ほっカラリ床」で冬でもあたたかく掃除もしやすいと、たいへん好評でした。
■在来浴室からユニットバスにリフォームする事例(税込870,000円)
<見積もり要件>
- 現在は在来浴室
- ミドルグレードのユニットバスへのリフォームを希望
出典:http://okayamahigashi-nikka.com/works/bathroom/20180319150022.html
リクシルの一番の売れ筋、「アライズ」のミドルグレードを導入した事例。在来浴室に比べ、冬も寒くなく、滑りにくいと好評でした。
■在来浴室のままお風呂リフォームする事例(税込700,000円)
<見積もり要件>
- 今は在来浴室を使用
- FRP浴槽交換、パネル上張りを希望
出典:http://higashiosaka-nikka.com/works/bathroom/20170721075216.html
浴室のサイズに合うユニットバスがなく、在来浴室のまま浴槽を交換し、床と壁にパネルを張った事例です。まるでユニットバスのような仕上がりで、お客様からたいへん喜ばれました。
いかがだったでしょうか。施工前後の写真を見ると、やりたいお風呂リフォームがより具体的にイメージできたのではないでしょうか。なお、ユニットバスのグレード別の事例や、FRP以外の浴槽交換事例については次の記事で取り上げています。ぜひご一読ください。
4.TOTO VS リクシル 費用・特徴 徹底比較!
浴室リフォームの検討が進んでくると、どのメーカーのユニットバスにしようかと悩む方も多いと思います。
そこで、この章では、ユニットバスの2大メーカーであるTOTOとリクシルについて、費用やその特徴を徹底比較します。ユニットバスのメーカー選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
4-1.リクシルの方が費用を抑えられる可能性は高い!
多くのリフォーム会社では、見積もり条件が同じであれば、リクシルの方がTOTOよりも安くなる傾向にあります。実際にユニットバスのグレードや条件を同一にして見積もりを取ったところ、リクシルの方が商品代が15%ほど安くなりました。
リクシルの方が割安になる理由としては、リクシルが建具やエクステリアなど、住宅設備以外の建材も幅広く扱っている点が挙げられます。リフォーム会社がさまざまな建材を合わせて発注することでユニットバスをより低い価格で仕入れることができ、結果としてお客様への値引き率も大きくできるのです。
4-2.同じグレードなら機能はほぼ一緒!
価格はリクシルの方が割安である一方で、同じグレードのユニットバスなら、機能面ではほぼ同等です。例えば、ミドルグレードのユニットバス(TOTOはサザナ、リクシルはアライズ)であれば、どちらも断熱材入りの浴槽・床、節水性が高いシャワーを採用しているなど、機能面に大きな違いはありません。
4-3.細部のデザインはTOTOが優れているという声も!
リクシルの方が費用的なメリットがあるにもかかわらず、市場シェアは
- TOTO:25%
- リクシル:28%
と、ほぼ拮抗しています(2014年3月にリフォーム産業新聞に掲載されたデータより)。
リフォームガイドの加盟店からは、「TOTOはやっぱり細かいところが違う!」という意見が寄せられています。一方で、「リクシルもTOTOもあまり変わらない」という工務店も少なくありません。
リクシルとTOTOは、どちらも人気・実力ともに高いユニットバスメーカーで、どちらが優れている・劣っているとは一概にはいえません。どのメーカーにしようか迷った場合は、まずご自身でメーカーのショールームを訪れることをおすすめします。商品を実際に見て触って、好みに合うメーカーのユニットバスを選びましょう。
5.浴室乾燥暖房機などオプション費用はいくら?
浴室乾燥機などのオプション費用は、通常のユニットバスのリフォーム費用には含まれていません。あれもこれもとオプションをつけると、あっという間に費用ははね上がります。予算も考慮しながら、必要なオプションを厳選しましょう。それぞれのオプションの費用は以下の通りです。
追い炊き機能や浴室換気暖房乾燥機は、ほとんどの人が選んでいる人気のオプションです。これらのオプションをつけると、基本のプランに追加して10万円前後かかると見込んでおきましょう。
なお、給湯器の交換費用については以下の記事で詳細を取り上げています。でぜひご確認ください。
6.浴室ドア交換など部分的なお風呂リフォーム費用は?
お風呂全体をリフォームする必要はなく、困っている部分だけ直せればいい、と考える方も多いでしょう。浴室ドア交換や床タイルの張り替えなど、部分的なお風呂リフォームをする場合の費用は以下の通りです。
これらの費用の詳細については、以下の記事でもご説明しています。ぜひご確認ください。
7.バリアフリーのユニットバスにするときの費用はいくら?
今のユニットバスは、脱衣所から浴室への段差がほとんどありません。浴槽も深くないため、新しいユニットバスにリフォームするだけでもバリアフリーに近づきます。
そのほかのバリアフリー工事の費用としては、手すりを付ける場合は1~2万円ほど、車いすなどでも浴室に入りやすいように折れ戸から引き戸にするなら7~9万円ほどかかります。
8.今より大きなユニットバスを導入する費用はいくら?
せっかくユニットバスのリフォームをするのだから一回り大きなユニットバスにリフォームしたい、という方も多いでしょう。
10cm程度であれば、特別な改修工事をせずともユニットバスをサイズアップできる場合もあります。しかし、サイズアップのためにお風呂の外壁を壊す必要も出てくるなら、追加で10~20万円ほどの費用を見込んだ方がいいでしょう。
9.戸建てとマンションでユニットバス交換の費用の違いは?
多くのユニットバスメーカーでは、戸建て用とマンション用で別シリーズのユニットバスを販売しています。費用は、マンション用のユニットバスの方が、戸建て用よりも数万円ほど高い傾向にあります。
マンション用のユニットバス交換については、以下の記事でも取り上げています。是非ご一読ください。
10.お風呂・トイレが一緒3点ユニットバスのリフォーム費用は?
お風呂とトイレが一緒になっている3点ユニットバスのリフォーム費用については、以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひご一読ください。
11.ユニットバス交換費用を最大で20%抑えるコツ
「ユニットバス交換の費用はだいたいわかった。でも、予算が限られているので費用を抑えるコツを知りたい」
このようなご要望にお応えして、この章ではユニットバスの交換費用を最大で20%抑える”3つの秘訣”をご紹介します。
- 価格で勝負できる地元の小さなリフォーム会社に依頼しよう!
- 断熱材入り浴槽では思い切って追い炊き機能は外そう!
- 洗面所のリフォームも一緒に行おう!
11-1.価格で勝負できる地元の小さなリフォーム会社に依頼しよう!
お風呂リフォームの費用を抑えるためには、地元の工務店に依頼することをおすすめします。地元の工務店の多くは、専任の営業マンやデザイナーを置かず、広告宣伝費もかけません。価格に上乗せされるコストが少ないので、費用を抑えることができます。
一方、大規模・中規模のリフォーム会社では、下請け会社を使うことも珍しくありません。下請けを使うとマージンが上乗せされるため、費用が高くなる傾向にあります。自社で施工を行う地元の工務店なら、下請けを使わないぶん費用を抑えることができます。
ただし、「価格で勝負する地元のリフォーム会社」は、親方(社長)によって工事の品質に大きな差があります。そのため、リフォーム会社の技術力や担当者の人柄などを見極めて、実力のある会社を選んで発注することが重要です。リフォーム会社選びで悩んだときは、紹介サイトなどを活用して情報収集に努めましょう。
(ご参考)リフォームガイドのご紹介
リーズナブルで高品質なリフォームができる会社をお探しなら、リフォームガイドをご活用ください。
リフォームガイドでは、専任のコンシェルジュが、加盟店各社の価格情報やリフォームガイド以外のサイトも含めた口コミ情報を把握しているため、低価格で高品質のリフォーム会社をまとめてご紹介できます。
リフォームガイド:無料見積の申込はこちらから(登録はたったの2分)
電話番号:0120-395-120
営業時間:9:00~21:00(月~金) 9:00~18:00(土)
11-2.断熱材入り浴槽では、思い切って追い炊き機能は外そう!
リフォーム費用をできるだけ抑えたい場合は、追い炊き機能は外してしまうのもひとつの方法です。断熱材入りの浴槽は保温性が高くお湯が冷めにくいので、追い炊き機能がなくてもお湯の温度を長く保っておけます。
筆者の家でも断熱材入りの浴槽を使っていますが、フタさえ閉めていれば真冬でも前日のお湯が比較的温かいまま残っています。お風呂をわかした翌日でも、少し熱めのお湯を足すだけで適温の湯船に浸かれるのです。
追い炊き機能を外すと、オプションの3~4万円が節約できるだけではありません。給湯器も追い炊き機能が不要になるので、さらに費用を抑えることができます。
11-3.洗面所のリフォームも一緒に行おう!
ユニットバスの交換にあたっては、多くの場合、洗面所側の壁をいったん壊して再度作り直す必要があります。そのため、ユニットバスだけのリフォームでも洗面所の壁のクロス張り替え作業が発生します。
ユニットバス交換と洗面所のリフォームを別々で行うと、その都度クロスを張り替えることになり、むだな費用が発生します。ユニットバス交換と洗面所のリフォームを一緒に行えば、クロス張り作業は1回ですみ、2~3万円ほど安くすることができます。
以下の記事では、洗面台・洗面所リフォームの費用について詳しく説明しています。ぜひご確認ください。
12.まとめ
いかがだったでしょうか。お風呂のリフォーム費用は、
- 今のお風呂がユニットバスか在来浴室か
- どんなリフォームをするか
によって費用が大きく変わります。
また、オプションの追加やお風呂のサイズアップなどでも費用は高くなるので、注意が必要で
さらに、お風呂リフォームの費用は、リフォームを依頼する業者によっても変わります。費用を抑えて満足度の高いリフォームを行うには、地元の優良工務店を見つけることが重要です。
リフォームガイドには、多数の優良工務店が登録されています。リフォーム業者選びに迷った際には、ぜひご活用ください。