「階段のリフォームっていったいどれくらいかかるの?」
「リフォーム会社から見積もりをもらってはみたけれど、適切な価格なのかどうかわからない」
などとお悩みの方は多いのではないでしょうか。
読者の皆さまのお悩みを解決するべく、費用相場を中心に階段のリフォームをご紹介します。
階段リフォ―ムを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.屋内の階段リフォームの費用
屋内の階段リフォームと一口にいっても、リフォームの内容はさまざまです。なにを変えたいか、なにを強化したいかによって、やるべきリフォームは変わってきます。リフォームの内容次第で費用が大きく変わるため、階段の状況をよく把握したうえでのリフォームが望まれます。
また、工期が長くなる場合、工事中は別の場所で生活する必要が出てくる可能性もあります。リフォームそのものにかかる費用だけでなく、仮住まい中の生活費も考慮する必要があります。
1-1.手すりの設置
出典:http://tachikawa-nikka.com/
手すりの設置は、ほとんどの場合、工事は1日で終わります。
費用は、木の種類やLED付き手すりにするかによって変動します。
ただし、壁の状況によっては下地の補強工事が必要となる場合があり、その費用が上乗せとなります。また、作業日数も延びる可能性があります。
一般的な相場
1-2.滑り止めの設置
出典:http://tachikawa-nikka.com/
階段の滑り止め設置にかかる費用の相場は1万円程度です。すべての段につけても1万円を切る滑り止めもあります。安価にできるリフォームなので、滑りやすいと感じたら気軽につけることをおすすめします。
1-3.階段の床部分を変える
出典:http://itsukaichi-nikka.com/
階段の張り替えリフォームには、バリエーションが多くあります。例を挙げると以下のとおりです。
- 日光の照り返しを防ぐにはカーペット状の床材が最適
- 廊下への音漏れを防ぐには遮音フローリングがおすすめ
リフォームの目的によって求める床材は異なり、費用も変わってきます。
一般的な相場
1-4.階段の下に収納スペースを作る
普段意識することは少ないですが、階段下には使われていない空間があります。ここに収納スペースを作ると、リビングを広く使えることにつながります。扉を使わず、小物類を見せながら収納するスペースとして活用することもできます。
一般的な相場
1-5.急な階段をゆるい階段にする(段数の変更、階段の再構築)
出典:http://kurashiki-nikka.com/
段数変更による費用の幅が大きい理由としては、階段ごとに増やすべき段数が異なることや、床材の種類によって価格差が生じることが挙げられます。
階段の勾配をゆるめる場合、1段の高さを低くしてステップを広く取り、段数を1~2段増やす方法が効果的です。今ある階段をを活用するので、費用も比較的低く抑えられます。ほかの方法としては、既存の階段を撤去してゆるい勾配の階段に設計し直し、再構築することも考えられます。
一般的な相場
1-6.階段位置の変更
階段位置を変更する際には、家を支える壁や柱なども変更する必要があるケースが多いです。そのため工期が長くなり、それなりに費用がかかる点に注意が必要です。
高額になりがちな階段位置の変更で費用を抑える方法としては、階段の向きを途中で変え、1階または2階の出入り口を位置変更する方法があります。この方法なら、床や天井に手を加えることなくリフォームが可能です。
一般的な相場
2.外階段のリフォームの費用
外階段のリフォームは、一から階段を架ける場合と既存の外階段を改修する場合に分けられます。どちらの場合もかなり費用がかかるリフォームとなります。とくに、新設の場合は本当に外階段が必要かどうかを検討するべきでしょう。改修する場合は、築年数やサビの程度などを踏まえて、リフォームの必要性を検討しましょう。
2-1.外階段を新設するリフォーム
二世帯住宅への改修を考えている場合に多いリフォームです。上の階に新しく玄関や出入り口を作るリフォームと合わせて施工するケースがほとんどです。外階段はかなり大きな構造物なので、費用がかかるのはもちろんのこと、階段の下側には新たな基礎工事が必要となります。階段本体の価格や取り付け費用だけでなく、付帯工事の費用も組み込んで予算を考えなければなりません。
さらに、基礎工事の分、工期も長くなる傾向があります。
新設例
2-2.既存の外階段を改修するリフォーム
経年劣化などで傷んだ既存の外階段を改修するリフォームです。
- 塗装の塗り直し
- 防水施工のやり直し
- 新しい外階段への架け替え
- 階段上に屋根を設置
の4つの手法が中心となります。さらに「防水施工のやり直し」には、以下の2種類の方法があります。
- 塩ビシート貼りつけ: 見た目がよく防水効果が高いが、費用がかかる
- 防水塗装: 簡便で、費用を抑えることができる
「塗装の塗り直し」では、安価な塗料を使うとすぐに再塗装が必要になるおそれがあります。施工費用が上がってもグレードの高い塗料を選んだ方が塗り直しの回数が減り、トータルのコストは抑えられる場合もあります。
一般的な相場
3.階段リフォームの費用をいかにして抑えるか?
この章では、階段リフォームで注意すべき点や、無駄を省いて費用を抑える方法をご紹介します。
3-1.見積もりを取り、比較・検討する
どのリフォームにも当てはまることですが、リフォームを成功させたいなら、複数の業者から見積もりを取り、それぞれを比較しし検討することが重要です。信頼できる業者なら丸投げをしてもいいと考える人も多いようですが、信頼してよかったかどうかは工事が終わって実際に住んでみないと分からないものです。
また、満足のいく階段リフォームをしてもらうためには、予算や使用する床材などをよく相談してから工事に取り掛かってもらうことも大切です。
3-2.介護保険の適用
要介護1~5や要支援の方の住宅で階段リフォームが必要な場合は、リフォーム費用の9割(上限20万円)の補助があります。一度の工事で20万円に達しなくても、差額は次回以降に持ち越すことが可能です。さらに、要介護の度合いが著しく重くなった場合や、引越しをした場合には、新たに20万円までの補助を受けることができます。
ただし、補助金の対象となるのは
- 手すりの取り付け
- 床段差の解消
- 滑り防止
- 移動しやすくするための通路面の材料変更
- 上記に付帯する工事
に限定されている点に注意が必要です。
3-3.補助金の活用(自治体)
住居環境の向上を目指して、リフォーム費用の一部を助成している自治体もあります。お住まいの地域の役所に問い合わせて、階段リフォームに使える補助金があるかどうかを確認してみましょう。
参考例
4.まとめ
階段のリフォームは少額で済む工事もあれば、費用がかかるも工事もあり、工事の内容もさまざまです。費用だけにとらわれると、最適な階段リフォームができない場合もあります。
ご自宅の階段の状況を正しく把握し、抑えられる費用はしっかり抑えれば、より満足のいく階段リフォームとなるでしょう。
階段リフォームを任せたい業者が見つからないとお悩みなら、リフォームガイドをぜひご活用ください。リフォームガイドがご紹介するリフォーム会社の中に、あなたにぴったりのリフォーム会社が必ず見つかります。
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