
リフォームを依頼するときには、現地調査がおこなわれるのが一般的です。現地調査はリフォーム会社が施工の可否を判断したり、正確な見積もりを出したりするためにおこなわれます。また依頼者にとっても、良い業者を選ぶのに役立ちます。
しかし初めてリフォームを依頼する人のなかには、現地調査ではどのようなことをするのか、あらかじめ準備が必要なのかなどが気になるのではないでしょうか。
この記事では、リフォームにおける現地調査とはどのようなものなのか、流れや準備しておくべきものを含めて紹介します。現地調査でリフォーム会社の良し悪しを見極めたり、トラブルを防いだりするためにチェックしたいポイントも解説します。
目次
1.リフォームの現地調査とは
まずは、リフォームにおける現地調査とはどのようなものなのかを解説します。
正確な見積もりを出すために必要な工程
リフォームにおける現地調査とは、リフォーム会社が実際に現場を見に来て希望の工事が可能か調べることを意味します。現地調査は、リフォーム箇所の劣化状況を見極め、施工面積を測ることで、正確な見積もり額を出すために欠かせない工程です。
「小規模の簡単なリフォームなら現地調査は不要では」と思う人もいるかもしれません。しかし例えばトイレ交換のみのリフォームであっても、排水管の位置や空間の広さによって、設置できるトイレの種類などは異なり、正確な費用は現地を見ないと出せません。
そのためリフォームを依頼するときには、基本的には必ず現地調査がおこなわれます。
リフォーム会社の対応や人柄を知るための情報収集の場
リフォームで現地調査に来てもらうことには、依頼する側にもメリットがあります。それは、リフォーム会社の対応や人柄を確認できることです。
リフォーム期間中は、職人が家を訪れます。内装リフォームであれば、家の中に他人が入り込むことになるため、数時間で済むような工事であっても、どんな会社の人が来るのか気になる人は多いでしょう。
その点現地調査に来てもらえば、その対応の様子から、丁寧に仕事をしてもらえそうか、職人の教育が行き届いている会社なのかを確認できるので安心です。
現地調査を依頼しても必ずしも契約する必要はない
現地調査に来てもらうと、必ず契約しなければいけないのでは…と心配する方もいます。しかし、現地調査してもらった場合でも、「接客態度が悪かった」「見積もり金額が高かった」など、気になる点があればお断りしてもまったく問題はありません。
むしろその場で強引に契約を迫るような会社は、悪徳業者の可能性があります。そのような会社に対しては、「検討してから決めます」と毅然とした態度を取ることが大切です。
また反対に、相見積もりで現地調査を依頼した会社すべての対応がよかったとしても、1社に決めなければなりません。その場合もお断りしても問題はありません。
2.現地調査の流れ
現地調査の流れはリフォーム会社によって異なります。あるリフォーム会社の例を紹介しますので、参考にしてください。
[1]リフォーム希望箇所を見ながら内容の確認
まずは、対象箇所を見ながら、どのようにリフォームしたいのか内容を確認します。希望するリフォームができるのか、劣化状況や家の構造などを調べ、できない場合やもっとよい方法があるときには提案を受けることもあります。
[2]完成希望時期の確認
完成希望時期の確認があるので答えられるようにしておきましょう。工事の内容に対して期間が短すぎる、繁忙期で着手が遅くなるなどの理由でリフォーム会社のスケジュールがあわない場合は、お断りされることもあります。
[3]採寸・写真撮影
スケジュールに問題がなければ、必要に応じてリフォーム箇所の採寸や撮影をおこないます。水回りについては内部の配管も撮影し、配管が劣化している場合は工事が大がかりになるため、スケジュールの見直しを相談されることもあります。
[4]見積提出時期・支払い方法等の案内
採寸や写真撮影が終わったら、見積もりの提出時期と支払い方法等の案内があります。大規模リフォームの場合、会社によっては着手金・中間金・最終金など、数回に分けての支払いを求められるケースもあります。リフォームローンを使いたい場合は、手続きなどについての説明を受けましょう。
提出日を過ぎても見積もりが提出されない場合は連絡が取れるよう、連絡先も確認しておくと尚よしです。
▼リフォームの全体的な流れを知りたい場合は、こちらも合わせてご覧ください。


3.【コンシェルジュに聞く!】現地調査の時間・費用に関するQ&A
リフォームガイドでは専任のコンシェルジュがあなたとリフォーム会社の間に立ち、現地調査の日程調整から見積もり提出までサポートしています。
そんなコンシェルジュに、現地調査の時間や費用についてよくある質問を聞きました。
Q.現地調査にはどれくらい時間がかかる?
リフォームの内容 | 現地調査にかかる時間 |
---|---|
小規模リフォーム(トイレ交換など) | 30分 |
数カ所のリフォーム | 1時間 |
大規模リフォーム | 1.5時間〜2時間 |
平面図など寸法が分かる図面があるかどうかも、採寸の時間に影響を与えます。また間取変更する場合や、複雑なデザインを希望するケースでは、2時間以上かかることもあるでしょう。
Q.何社かに見積もりを取る場合、同日に来てもらってもいい?
Q.土日や夜間の現地調査はしてもらえる?
Q.現地調査の費用は無料?
リフォームガイドでは、コンシェルジュが現地調査の日程調整をすべて行います。費用は完全無料ですので、お気軽にお問合せください。
4.現地調査前に準備・確認しておきたいこと
現地調査をスムーズに進めるために、あらかじめ準備・確認しておくとよいことを紹介します。
4-1.寸法等がわかる図面を準備
部屋の寸法等がわかる図面があると、採寸する時間を短縮できます。また図面がないと、契約したあとに図面作成の費用がかかるケースもあります。
マンションであれば管理組合が図面を保管していることが多いので、前もって図面をもらえるか確認しておきましょう。
4-2.マンションの場合は管理組合にリフォームの可否を確認
マンションの場合、リフォームの対象箇所や内容について管理規約で細かに決められていたり、管理組合の許可が必要になったりすることがほとんどです。
現地調査に来てもらったあとに、リフォームできないとわかるとかけた時間が無駄になってしまいます。現地調査を依頼する前に、リフォームの可否について、管理組合に確認しておきましょう。その際に、工事業者が入る場合の駐車場やエレベーターなどの使用許可についても確認しておくと安心です。


4-3.リフォーム箇所の最低限の整理整頓
リフォームを検討している場所が足の踏み場がないような状態だと、現状確認や採寸するためにものをどけることから始める必要があり時間がかかってしまいます。現地調査に来てもらう前に、最低限の整理整頓をしておきましょう。
5.現地調査中に確認する7つのポイント
現地調査は、リフォーム会社の良し悪しを見極めるのにも役立ちます。そのためには現地調査中に何を確認すればよいのか、ポイントを7つ紹介します。
5-1.良いリフォーム会社かを判断するための4つの確認ポイント
良いリフォーム会社かどうかを見極めるポイントは、次の4つです。
質問事項に的確に答えてくれるか
こちらの質問に対し、その場で的確に答えてくれるかどうか、建築や現場の知識がある人かどうかを確認しましょう。
質問にきちんと答えられないような、知識のない営業マンが来る会社は、難しい工事を簡単にできると判断してしまうかもしれません。また施工担当者に正確に状況を伝えられず、見積もりと実際の施工費用に乖離が生まれるなどトラブルの元となることも考えられるため、避けるのが無難です。
要望を深くまで聞いてくれるか
こちらが出す要望に対して、質問を重ねることで深掘りし、より良い提案をしてくれるような会社も良い会社です。
とくに全体的なリフォームでは、そもそも物理的にできないことがあったり、予算的に優先順位を決めなければならなかったりするものです。物理的に難しいことに対する代案や、予算を最大限活かすにはどうすればいいのかなど、専門的な立場で一緒に考えてくれる会社なら、満足度の高いリフォームができるでしょう。
礼儀正しいか
現地調査に来た担当者が、礼儀正しく接するかもチェックしましょう。きちんとしたリフォーム会社であれば、社員教育も行き届いているはずだからです。
時間にルーズだったり、横柄な態度を取ったりする社員がいる会社だと、細部まで心配りがされた丁寧なリフォームは期待できません。たとえ規模が小さいリフォームであっても、担当者が礼儀正しく誠実に接してくれるようなら安心です。
また、工事中に隣近所へ迷惑をかけないかどうかも、担当者の礼儀正しさからある程度見極められるでしょう。
今後もコミュニケーションを問題なく取れそうか
今後も問題なくコミュニケーションできそうな相手かどうかの見極めも大切です。リフォームでは、「認識のズレ」が後々トラブルを引き起こすことが少なくありません。こちらが当たり前だと思っていることが、相手は同じように思っておらず、完成後に「思っていたのと違った」となることはしばしば。こちらの要望を正しく理解してくれて、職人にも正しく伝えてもらえるかどうかを見極めましょう。
5-2.今後のトラブルを防止するための3つの確認ポイント
続いて、リフォーム終了までトラブルなく進めるための確認ポイントを3つ紹介します。
希望の完工日までに施工できるか
希望の完工日がある場合、その日までに工事を完了できるかを必ず確認しましょう。設備は在庫があるのか、入荷にはどれくらいかかるのかも含め、おおよそのスケジュールを教えてもらえるなら安心です。とくに外装リフォームについては、天候によって日数が大きく左右されます。スケジュールにどの程度余裕を持たせてあるのかも、あわせて確認しておくとよいでしょう。
見積もりの提出日はいつになるか
現地調査においては、その場で見積もりが出されることはなく、一度会社に持ち帰るケースがほとんどです。見積もりの提出がいつになるのかを確認しておくことを強くおすすめします。「3日以内には」「今週中には」といった回答だったときには、具体的な日にちを指定したうえで、「遅れる場合には連絡をください」と伝えておくと、きちんと対応してくれる会社かどうかを見極めるのにも役立ちます。
支払い方法はどのようになるか
リフォーム費用の支払い方法は、会社によって異なります。支払い方法は1回なのか、それとも複数回に分けるのか、また現金・口座振り込みのみなのかクレジットカードも使えるのかなど、具体的に聞いておきましょう。
大がかりな工事でリフォームローンや住宅ローンを検討している場合は、相談に乗ってもらえるのかも確認しておくとスムーズです。
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6.まとめ
リフォームには定価がないので、リフォームを検討するときには複数のリフォーム会社に相談し、相見積もりを取るのが一般的です。現地調査は、リフォーム業者が工事の可否を判断し、正確な見積もりを出すために欠かせないイベントです。また依頼者にとっても、良いリフォーム会社を見極めるのに役立ちます。
現地調査では、担当者のリフォームに対する知見はもちろん、礼儀正しさやコミュニケーションのしやすさなど人柄も見ると、その会社の良しあしを判断しやすくなります。本記事を参考に、現地調査を通して良いリフォーム会社を見つけ、満足いくリフォームをしてくださいね。
リフォームガイドは現地調査の日程調整~見積もり取得までサポート!
リフォームガイドでは、ご希望のリフォーム内容を伺い、優良なリフォーム会社を厳選してご紹介したうえで、現地調査の日程調整までいたします。
なかなか見積もりが提出されないときには、コンシェルジュが代わりに催促することも可能です。また最終的に依頼しないと決めた会社には、代わりにお断りの連絡をいたしますので、気まずい思いをする心配もありません。
リフォームガイドは無料でご利用いただけますので、まずは気軽にお問い合わせくださいね。