
浴室リフォームで悩むのが、ユニットバス選び。
「寒いタイル貼りの浴室を暖かいユニットバスに替えたい」「古いユニットバスを新しくしてお掃除を楽にしたい」そんな願いはあっても、どんな基準でユニットバスを選べばいいのか、どのメーカーの商品が自分の入浴スタイルにあっているか、迷う方は多いでしょう。
そこで今回、人気のリフォーム会社3社にインタビューを行い、各社のプロフェッショナルが太鼓判を押すおすすめユニットバスをご紹介します。
機能性やコストパフォーマンスなど、さまざまな角度から比較検討したので、ユニットバス選びに迷っている方は参考にしてください。
■今回お話を聞いた専門家
株式会社アプリプランニング 二級建築士
片桐 恵子
弊社は、困ったときに気軽に相談できる地域密着のリフォーム会社です。お客様の相談に真摯に向き合い、理想のリフォームができるよう寄り添います。
有限会社カプライ(カプライリフォーム) 専務
坂本 祐也
お客様が言語化できない「求めていること」を引き出すヒアリングに力を入れています!人生で数回しかない大切なリフォーム、責任を持って向き合わせていただきます。
株式会社リバティハウス 代表
白鳥 咲光
弊社では職人として培ってきた技術や経験を活かし、お客様により使いやすいものをおすすめさせていただいております。現場を知る職人だからこそわかる部分をしっかりお伝えすることで、皆様が納得できるリフォームをお届けしています。
目次
プロがおすすめするユニットバス3選
今回プロ3名がおすすめとして名前を上げたユニットバスは、次の3種類です。
各商品の違いやおすすめポイントを見ていきましょう。
機能性と価格を両立できる「サザナ(TOTO)」

プロ3名がそろって名前を挙げた商品が、TOTOのサザナ。
暖かさ、お掃除のしやすさ、機能性と、どれをとっても優秀で、コストパフォーマンスも抜群です。
リフォームに使われるユニットバスのランキングでも何度も1位を獲得しており、安定した人気商品となっています。
■ほっカラリ床

誰もが一度は耳にしたことがある「ほっカラリ床」は、TOTOオリジナルの床。
内側に柔らかいクッションが入っていて、とても優しい踏み心地です。
ふわっとしていて、お子様のいるご家庭や年配の方にもおすすめしやすいです。お掃除で膝をついたときの負担も少ないですよ。
■ゆるリラ浴槽

TOTOのユニットバスは、人間工学に基づいて設計されているのも特徴です。
本能的に人間の体にやさしく作られており、自然とリラックス姿勢に導いてくれます。
TOTOのハイグレード商品シンラの場合は、ファーストクラス浴槽といって、枕がついたタイプもあります。
■魔法びん浴槽

TOTOの魔法びん浴槽は、お湯はり後4時間以上たっても温度低下がわずか2.5℃以内の高断熱浴槽です。
浴槽を断熱材で包み込んだ魔法びんのような構造で、お湯を冷めにくくしています。時間差で入浴するご家庭では、追い焚きの光熱費が節約できるのでおすすめです。
断熱リフォームの補助金も、風呂フタ込みでないと対象になりません。
■水栓

サザナの水栓の上はフラットな天板になっていて、ボトルなどの一時置きとしても使える便利なデザインです。
天板の広さが違ったり、ワンプッシュでお湯が出せたりするので、ショールームでどれが使い勝手がよかったかお客様に伺うようにしています。
TOTOのサザナはこんな方におすすめ!
- コストパフォーマンスを重視する方
- さまざまな機能のバランスをとりたい方
浴室を最大限に広くする「グランスパ(タカラスタンダード)」

定形外の浴室空間で最大限に広いお風呂をつくりたいときにプロがおすすめするのが、タカラスタンダードのグランスパです。
細かなサイズオーダーができるので、ユニットバスの裏に無駄なスペースが生まれにくく、広い浴室を実現できます。
初期設定からあまりいじらなければ安くもできますし、素材や機能にこだわって高級感を出すこともできます。
ちなみにサイズオーダーができるのは、中級価格帯からになります。
■ぴったりサイズシステムバス
間口・奥行きともに2.5cm刻みでオーダーできる、タカラスタンダードのぴったりサイズシステムバス。
柱や梁の出っ張りに合わせて、ユニットバスを加工することもできます。
また、鉄骨造のお風呂は柱が出っ張っていることが多く、他のユニットバスだと20〜30cmの無駄なスペースができることも。その場合は、やはりタカラスタンダード一択ですね。
■キープクリーンフロア

タカラスタンダードのキープクリーンフロアは、天然石を切り出したようなラグジュアリーな印象。
熱が伝わりやすい磁器でできたタイルで、お湯をかけるとすぐに温まります。
本当にすぐ温まるので、お客様はみなさんびっくりされますよ。
■キープクリーン浴槽
そして、グランスパで選べるのが、アクリル人造大理石のキープクリーン浴槽です。
一般的なFRP浴槽よりも硬くて傷に強く、美しい光沢感をキープできます。
その方はFRPではなく、人造大理石の浴槽を選ばれましたね。
■ホーロークリーン浴室パネル

タカラスタンダードといえば、金属にガラス質の膜を吹きつけたホーロー素材も有名です。
傷がつきにくく、長年清潔感を保ちやすいのが特徴。またパネル裏面には断熱層があり、保温性も高くなっています。
もともとお家にタカラスタンダードの水回り設備が入っている方からは、長年きれいに使えたからとタカラスタンダード商品を再度指定されることがよくあります。
タカラスタンダードのグランスパはこんな方におすすめ!
- 広々とした浴室を実現したい方
- 長くキレイに保てる浴室がほしい方
お掃除・収納のアイデア満載な「リデア(LIXIL)」

柔らかい床材があまりお好みでない方によく選ばれているとプロが名前を挙げたのが、LIXILのリデア。
ほどよく硬さがあり、滑りにくいキレイサーモフロアが人気です。
また丸ごと洗えるカウンターや、トレンドのマグネット収納など、「そういう機能がほしかった!」と言いたくなるアイデアがたくさん詰め込まれています。
もちろんどのメーカーでも清掃性は上がっていますが、今年からLIXILのリデアではマグネットのアクセサリーを選べるようになったということで、一歩先を進んでいる印象があります。
■キレイサーモフロア

LIXILのキレイサーモフロアは、柔らかすぎず硬すぎない感触で、冷えを感じにくい床材です。
特殊な表面処理で、水を流しただけで汚れが取れやすくなっています。
そのぶん目地の数も減って、汚れが目立たないからとLIXILを選ばれる方もいらっしゃいます。
■まる洗いカウンター

リデアの洗い場についたカウンターは、取り外しが可能!
洗いにくい裏面や、周辺の壁や床も、楽々キレイになります。
■マグネットアイテム

リデアでは収納棚はもちろんのこと、ミラーやシャワーフックなどマグネットアイテムが豊富。
内装アイテムの位置がカスタマイズでき、簡単に取り外して洗うことができます。
各アイテムは、裏に水が流れる道が作ってあるなど、水垢がつきにくいように工夫されているそうです。
また、市販のマグネット収納を外すとき、周りのフレームが壁に当たって傷つくことがあるのですが、LIXILの商品は壁に当たらないように工夫されているようです。
■ミナモ浴槽

浴槽の縁を極限まで広げることで、肩まわりも広々と入浴できるミナモ浴槽。
さらにワイドに広げた、ミナモワイド浴槽もあります。
LIXILのリデアはこんな方におすすめ!
- 柔らかすぎず硬すぎない床が好きな方
- お風呂掃除を楽にしたい方
プロが注目!ユニットバスの最新トレンド
ユニットバスのトレンドについても、リフォームのプロにインタビューしてみました。
もっと特別なバスタイムを楽しみたい、お掃除を楽にしたいという方は注目です。
「肩湯」で贅沢なバスタイムを

極上の入浴タイムを過ごしたい方に人気なのが、肩湯付きの浴槽です。
肩からお湯が流れてきて、体を芯から温めてリラックスできます。
間接照明のような調光システムも入れられて、高級ホテルのお風呂のような雰囲気になるので、お風呂にこだわってゆっくり入りたい方にはおすすめです。
お掃除しやすい「マグネット収納」

最近のトレンドの一つが、浴室のマグネット収納です。
簡単に取り外して丸洗いできて、自分の使い勝手に合わせてアイテムを組み合わせられます。
ほとんどのユニットバスが磁石のくっつくタイプですが、マグネットアイテムが充実しているのがLIXILのユニットバスです。
一日でも早く工事が終われば、お客様にもそのぶん早くお風呂をお使いいただけます!
磁力が強いので、ズルズルと壁からすべり落ちてくることがありません。
「お掃除機能」でとことん家事ラクを

家事を効率化したい方は、ボタンひとつで床や浴槽を自動洗浄できる機能も検討してみましょう。
お風呂に屈んでお掃除するのが辛くなってきた、高齢の方にも人気の機能です。
グレーやタイル調の床を選ぶと、ピンク汚れが目立ちにくいですよ。
ユニットバスのリフォームではここも要チェック!
メーカー問わずユニットバスのリフォームをするときに気をつけたいことも伺いました。
浴槽の入り心地をショールームで体感する
浴室のサイズが同じでも、浴槽の形状によってお湯に浸かった際の心地よさが違うことも。
メーカーのショールームで「足を伸ばせるか?」「肩までゆったり浸かれるか?」など体感して選ぶのがおすすめです。
ショールームにお連れして、入り心地を確かめていただくようにしています。
寒い浴室では断熱についても考える

タイル貼りの在来浴室からユニットバスにリフォームすると「寒さが全然違う!」と驚かれる方がほとんど。
暖かい浴室をつくるには、壁・床・天井に断熱材を使用したり、高断熱浴槽や浴室暖房乾燥機をつけたりとさまざまな方法があるので、どこまで必要かプロに相談してみましょう。
ユニットバスを解体したときに断熱材がへたっていれば、新しいものに入れ替えるとかなり暖かさは変わりますよ。
その場合は、ユニットバス交換といっしょにカバー工法で断熱窓に交換するリフォームもおすすめしています。
まとめ
最新のユニットバスは、どのメーカーも断熱性や清掃性が向上しており、カラーやデザインのバリエーション、選べる機能も増えています。
ただし、価格や素材などメーカーによって細かな違いはあるので、プロに相談しながら決めることが大切です。
まずは、求める機能や要望をリフォームのプロに伝えること。そして、あなたが重視しているポイントが、予算内で叶えられるユニットバスを提案してもらいましょう。
今回紹介してくれたリフォーム会社に依頼する
おすすめのユニットバスを紹介してくれた3社に見積もり依頼をしたい方は、下記ボタンよりご依頼ください。
■株式会社アプリプランニング/埼玉県
メーカーのショールームにも同行させていただきますので、実際に体感しながら失敗のないように選んでいきましょう。
■有限会社カプライ(カプライリフォーム)/大阪府
例えばドアの開き方一つとっても、お風呂でどのような動作をされるかによって最適なものが変わってきます。
お話しをたくさん伺って、お一人お一人の生活に合わせた内容をご提案させていただきます。
■株式会社リバティハウス/東京都
どのメーカーの商品も品質は向上していますが、床の質感やカラーバリエーションなど細かな違いがあるので、ご要望とバランスを見ながらおすすめさせていただきます。