【2023年版】お風呂リフォームで使える補助金は4種類!申請方法も解説

「タイル張りのお風呂をユニットバスにしたい」

「保温効果のあるユニットバスにリフォームしたい」

「浴室に手すりをつけたい」

「給湯器をエコキュートにしたい」

このようなリフォームをする予定の方は、補助金が適応されるかもしれません。

国や地方自治体から予算を充てられているリフォームは以下のようなリフォームです。

  • 省エネリフォーム
  • バリアフリーリフォーム
  • 住宅性能向上リフォーム

お風呂のリフォームももちろんこれらに当てはまれば補助金の対象になります。

この記事では、お風呂のリフォームで使える補助金の種類や、申請方法をお伝えします。

補助金は着工してからでは申請ができないので、リフォーム会社を探す前に一度チェックしておきましょう。

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1.お風呂リフォームで使える補助金は4種類

お風呂リフォームで使える補助金は以下4種類です。

  • 介護保険を利用
  • 地方自治体独自の補助・助成金
  • 国の補助金事業(こどもエコ住まい支援事業)【予算終了】
  • 国の補助金事業(長期優良住宅化リフォーム推進事業)

※こどもエコすまい支援事業は、予算上限(100%)に達したため、2023年9月28日を持ちまして、交付申請(予約含む)の受付を終了しました。

申請のハードルは低いほうから順に「介護保険」「地方自治体」「国」の補助金です。

【対象リフォーム】
介護保険

バリアフリーリフォーム

①手すりの取り付け
②段差の解消
③滑り防止等のための床材変更
④引き戸等への扉の取替え
⑤洋式便器等への便器の取替え
⑥上記の各工事に付帯して必要となる工事

地方自治体各自治体による
(国)こどもエコ住まい支援事業【予算終了※】

<必須工事>※いずれか必要。必須工事は浴室関連以外の工事もある。
①高断熱浴槽の設置
②節湯水栓の設置
③高効率給湯器

<任意工事>
④浴室乾燥機の設置
⑤浴室や脱衣室への手すりの設置
⑥浴室や脱衣所の段差の解消

(国)長期優良住宅化リフォーム推進事業

住宅性能向上のリフォーム
(耐震性、省エネ、耐久性)

①ユニットバスへの取り換え
②高断熱浴槽の設置
③内窓や手すりの設置
④高効率給湯器(エコキュートなど)への取り換え
⑤節水トイレへの取り換え
など

【申請条件】
介護保険

要支援または要介護認定されている

※以下の場合再度利用可能
・住む家が変わった
・要介護度が3段階以上上がった

地方自治体各自治体による
(国)こどもエコ住まい支援事業【※予算終了】

①②の両方を満たす方が対象となる
①こどもエコすまい支援事業者と工事請負契約等を締結し、リフォーム工事をする
②リフォームする住宅の所有者等であること

(国)長期優良住宅化リフォーム推進事業

・戸建住宅:55㎡以上
・共同住宅:40㎡以上
・新耐震基準の住宅(昭和56年6月以降に着工した住宅)
・新築後10㎡以上の増築をしていない

【補助額】
介護保険

対象工事費用(上限20万円)の7~9割
最高18万円

地方自治体各自治体による
(国)こどもエコ住まい支援事業【予算終了※】

原則1戸あたり30万円(工事の内容や属性に応じて最大60万円)

<子育て世帯または若者夫婦世帯>
・既存住宅を購入した場合:60万円
・上記以外:45万円
<一般世帯>
・既存住宅(安心R住宅に限る)を購入した場合:45万円
・上記以外:30万円

(国)長期優良住宅化リフォーム推進事業

 補助対象工事費用の1/3
上限100万円(150万円)※

※ ()内は「三世代同居対応改修工事を実施する」、「若者・子育て世帯が工事を実施する」、「既存住宅購入者が工事を実施する」、「一次エネルギー消費量を省エネ基準比▲20%とする」場合

【申請者】
介護保険

ケアマネージャーと本人

地方自治体各自治体による(本人が一般的)
(国)こどもエコ住まい支援事業【予算終了※】

事業者登録をしている施工業者

(国)長期優良住宅化リフォーム推進事業

事業者登録をしている施工業者

【申請受付期間】
介護保険

随時

地方自治体 各自治体による
※予算があるため定員になり次第終了
(国)こどもエコ住まい支援事業【予算終了※】

2023年3月下旬~2023年12月31日
※予算上限(1,500億円)に達し次第終了

(国)長期優良住宅化リフォーム推進事業

2023年5月8日(月)~2023年12月22日(金)
※予算があるため定員になり次第終了

1-1.介護保険の住宅改修費を申請するフロー

介護保険の住宅改修費申請は比較的ハードルが低いです。

ケアマネージャーと一緒に申請をしていくので、まずはケアマネージャーに相談をしましょう。

申請フロー

介護保険を利用して補助金申請するフロー

介護保険の住宅改修費を申請する際の注意点:

  • 「要支援・要介護」認定を受けている必要がある

1-2.地方自治体の補助金・助成金を申請するフロー

地方自治体独自の補助金・助成金があるので、お住まいの市区町村のホームページや窓口で確認しましょう。

こちらのサイトで自分の市区町村の補助金・助成金を確認できます↓
地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト

申請フロー
地方自治体の補助金・助成金の申請フロー

地方自治体の補助金・助成金を申請する際の注意点:

  • 施工業者にも条件がある場合がある(例:市内の業者に限る)
  • 申請期間があり、期間内でも定員に達し次第終了する
  • 申請してから2~3か月通知に時間がかかる場合もある 

<地方自治体の補助金例>

  • 世田谷区|世田谷区環境配慮型住宅リノベーション推進事業補助金

対象工事:省エネルギー対策工事の実施、省エネルギー設備の設置

補助額:工事経費の10パーセント、上限20万円

(ただし、次の設備の補助は1台あたりの上限:節水トイレ18,000円、高断熱浴槽70,000円、高効率給湯機20,000円。なお、節水トイレ及び高効率給湯機は、窓・壁等の断熱化工事等と同時に実施する場合に補助対象となる。)

発注者要件:区内に住民登録がある者で、特別区民税の滞納がない者

施工者要件:世田谷区内に本店または支店を置く施工業者

 

  • 江戸川区|住まいの改造助成 (障害者)

対象工事:手すりの取り付け、段差解消や、浴室、トイレの改修等

補助額:収入に応じて8割~10割を助成(生保、非課税世帯は10割)、上限200万円

発注者要件:下肢・体幹機能障害3級以上の障害者

施工者要件:障害者の改修にふさわしい協定業者

1-3.こどもエコ住まい支援事業の補助金を申請するフロー

国の補助金事業「こどもエコ住まい支援事業」は、支援事業者となっているリフォーム会社が申請をします。

補助金を使ったリフォームができる業者を探すならリフォームガイドにご相談ください。

申請フローこどもエコ住まい申請フロー

1-4.長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金を申請するフロー

国の補助金事業「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、住宅性能(耐震性、断熱性、耐久性)を上げ、メンテナンスをしながら長く住める住宅にするリフォームに対して補助金がでます。

こちらも申請は業者側がおこない、業者側は事前に事業者登録をする必要があります。依頼するリフォーム会社に相談してみましょう。

こちらには既に事業者登録をしている業者情報が公開されています。
令和5年度 長期優良住宅化リフォーム推進事業・事業者情報

申請フロー
国の補助金事業(長期優良住宅化リフォーム推進事業)に申請するフロー

国の補助金事業に応募する際の注意点:

  • 事前にインスペクションを受ける必要がある (インスペクション:住宅の劣化状況、欠陥の有無など専門家による住宅診断)
  • インスペクションで指摘された箇所は改修しなければならない
  • 一定の「評価基準」※まで住宅性能を向上させる必要があるため、本来の目的(今回はお風呂)以外のリフォームも必要になる可能性が高い。
  • 申請受付期間内でも、予算に達し次第終了となる(年度初めの5,6月が狙い目)

※評価基準

補助を受けるには、以下の「省エネルギー対策」、「耐震性」、「劣化対策」の3点において性能アップのリフォームを行うことが条件になります。

バリアフリーリフォームは必須ではないですが、補助対象工事に含まれます。

(ユニットバスへの交換は木造の戸建て住宅のみ対象)

長期優良住宅化リフォーム(令和5年度)
引用:令和5年度 長期優良住宅化リフォーム推進事業

注釈:長期優良住宅化リフォームの補助金は、基準のレベルによって上限額が変わります。上限200万円が補助される場合もありますが、基準が非常に高く現実的ではないため、ここでは一番レベルの低い「評価基準型」(上限100万円)のみを解