【2025年】外構・庭リフォーム工事に使える補助金とは?申請方法や注意点も解説

家の庭や外まわりを工事して見た目をきれいにしたい。安全性や利便性を高めたい。けれど、お金がかかるのが心配…。そんなお悩みを抱えていませんか?

そのような方におすすめしたいのが、補助金を活用した外構・庭のリフォーム

【安全性を保つためのブロック塀の改修工事】に使える補助金や、【緑を増やす取り組み】への自治体からの支援など、さまざまな補助金があります。

この記事では、どのような工事に補助金が使えるのか、申し込みの流れ、そして利用する際の注意点までご紹介。お得に工事をするためにも、ぜひ参考にしてみてください。


1.【工事内容別】2025年の外構・庭工事に使える補助金

ここでは、外構・庭工事に活用できる代表的な補助金を工事内容別にご紹介します。

1-1.ブロック塀の撤去・改修

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ブロック塀をフェンスにリフォームした事例
ブロック塀をフェンスにリフォームした事例

出典:https://www.is-cross.co.jp/jirei/detail.php?pid=2080

地震が起きた際に古くなったブロック塀が倒壊する危険があるため、ブロック塀の改修や撤去に対して補助金を交付する自治体があります。

ブロック塀の改修や撤去は安全性を高めるだけでなく景観を改善することにも役立つため、おすすめの工事です。

自治体によって、対象や補助額などの制度の内容が異なるため、自治体の公式ホームページで確認しておきましょう。

例:東京都目黒区「ブロック塀等除却工事等に係る助成制度」

対象工事 地震災害対策工事(診断・設計も含む)
・道路に面した倒壊の危険性のあるブロック塀等除却工事
・フェンス等建替え工事
補助額 <ブロック塀等除却工事>
除却工事費用の1/2以内、上限20万円
塀等の長さ 上限0.9万円/m

<フェンス等建替え工事>
建替え工事費用の1/2以内、上限40万円
フェンス等の長さ 上限1.8万円/m
建替え工事の設計及び工事監理費用 上限15万円
(建築確認申請にかかる設計・工事監理が対象)

出典:https://www.city.meguro.tokyo.jp/kenchiku/shigoto/kenchiku/burokku.html

1-2.生垣設置

多くの自治体では、緑豊かで住みよい都市環境や、景観づくりを推進するための取り組みが行われています。その一環として、植栽や生垣の設置などに活用できる補助金が導入されている自治体があるため、お住まいの地域の制度を確認してみることがおすすめです。

また中には、生垣の設置に伴うブロック塀の撤去にもあわせて補助金が出るケースもあります。
制度の内容は自治体によって異なるため、公式ホームページなどで最新情報を見ておきましょう。

例:東京都世田谷区「シンボルツリーの植栽・生垣・植栽帯造成・屋上・壁面緑化助成制度」

対象工事 新規購入樹木等での植栽工事の実施
補助額 【①シンボルツリー植栽・生垣造成・フェンス緑化】
 準高木(樹高2.5m以上)2.4万円/本
 中木(樹高1.5~2.5m)1.5万円/本
 中木(樹高1.0~1.5m)0.8万円/本
 低木(樹高0.6~1.0m)0.3万円/本
 竹(樹高1.5m以上)0.8万円/本
 多年生つる植物によるフェンス緑化 0.2万円/m
【②植栽帯造成】
 植栽帯の造成 0.8万円/㎡
【①②に伴う場合】
 緑化に伴うブロック塀の撤去 0.5万円/m

総額25万円まで(①②の場合)

【③屋上緑化】
 植栽基盤の造成 3万円/㎡
 プランター設置 1.5万円/基
【④壁面緑化】
 植栽基盤の面積または補助財の面積 1万円/㎡

助成対象経費の1/2かつ総額50万円まで(③④の場合)

出典:https://www.city.setagaya.lg.jp/02074/4705.html

1-3.宅配ボックスの設置

宅配ボックスとは、主に玄関先に設置し、不在時にも荷物を受け取れる専用ボックスのことです。

そのような利便性の向上に役立つ宅配ボックスの設置には、「子育てグリーン住宅支援事業」が活用できます。ただし指定された省エネリフォームと併用する必要があり、宅配ボックス設置工事単体での補助金活用はできないため、公式ホームページで詳細を確認しておきましょう。

国土交通省「子育てグリーン住宅支援事業」

対象工事 宅配ボックスの設置 ※指定の省エネリフォームとの併用必須
補助額 1.1万円/戸(住戸専用)
1.1万円/ボックス(共用)

「子育てグリーン住宅支援事業」を分かりやすく解説しているこちらの記事も、ぜひご覧ください。

【2025年】子育てグリーン住宅支援事業でお得にリフォームする方法
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1-4.アプローチのバリアフリー化

アプローチのバリアフリー化には介護保険を活用することができます。

段差の解消や手すりの取付けなどのバリアフリーリフォームにはある程度費用がかかる傾向がありますが、給付を受けることで費用を大きく削減することが可能です。支給限度額内のリフォーム分に対しては、9割(所得に応じて7~8割の場合あり)の工事費用が給付されます。

厚生労働省「介護保険における住宅改修」

対象工事 手すりの取付け、段差の解消、引き戸等への取替え など
補助額 上限18万円
※支給限度額(20万円)の範囲であれば複数回申請可
※所得に応じて給付額が異なる

出典:https://www.mhlw.go.jp/general/seido/toukatsu/suishin/dl/07.pdf / https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001016043.pdf

玄関のバリアフリーリフォームの内容・費用|補助金制度も
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1-5.ウッドフェンス・ウッドデッキなどの木製品の設置

木塀やウッドフェンス、ウッドデッキなどの木製品を外構部に設置する際に活用できる補助金制度があります。

この制度は、街並みの景観、安全な通学路の確保、災害復興、防音対策などの生活環境の改善のために制定されました。

令和7年度の情報はまだ公表されていませんが、例年4月中旬ごろに情報が更新されているため公式ホームページを確認しておきましょう。

林野庁「外構部等の木質化対策支援事業」※令和6年度の内容

対象工事 住宅・非住宅の木製外構  例: 木製塀、フェンス、柵、ウッドデッキ、門柱・門扉、アプローチ等
補助額 【塀、柵その他これに類する外構施設】
 塀等の延長1mあたり3~5万円
 (上限:500万円/施設)

【上記を除く外構施設】
 木材使用量1㎥あたり30~50万円
 (上限:1000万円/施設または3000万円/施設)

出典:https://www.kinohei.jp/

1-6.雨水タンクの設置

自治体によっては、雨水貯留施設や浸透施設の設置に使える補助金があります。

雨水貯留施設とは、雨水タンクなどの雨水を貯める設備のこと。貯めた雨水は樹木、道路への散水や初期消火に利用可能で、資源を有効活用することができます。

また、浸透施設とは収集した雨水を地下に浸透させる施設のことで、雨水流出を抑制して災害を防ぐことや、地下水などの枯渇を防止する効果があります。

自治体によって制度の内容が異なるため、お住まいの自治体の公式ホームページを確認しましょう。

例:千葉県 市川市「雨水浸透・小型貯留施設設置等助成制度」

対象工事 貯留施設または浸透施設の設置
補助額 【雨水小型貯留施設】
 雨どい設置型 1/2  上限:2.5万円
 浄化槽転用型 2/3  上限:8万円

【雨水浸透施設】
 市の定める算定基準による

出典:https://www.city.ichikawa.lg.jp/gre02/1111000013.html


2.外構・庭工事の補助金申請の流れ

外構・庭工事に活用できる補助金の申請はどのようにして行うのでしょうか。ここでは、主に自治体の補助金申請の流れをご紹介します。

流れ1:自治体へ問い合わせる

まず最初にお住まいの自治体に問い合わせて、どのような補助金制度があるのか、どのような工事が対象となるのかを確認しましょう。

〈住んでいる地域の補助金を調べる方法〉

地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」を活用すると、お住まいの地域で利用できる補助金制度を簡単に検索できます。

流れ2:外構業者に見積もり依頼

次に、補助金制度に詳しい外構業者や外構工事も得意なリフォーム会社・工務店に見積もりを依頼しましょう。

自治体によっては、その自治体内に拠点を持つ業者や、自治体が定めた業者に発注しなければ、補助金を利用できない場合もあります。

見積もりを依頼する際は、補助金の対象となるための条件を事前に確認しておくことが大切です。

流れ3:交付申請書の提出

補助金制度によって、施工業者が申請する場合と本人が直接申請する場合があります。

申請に必要な書類や手続きも制度によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

流れ4:外構工事の契約・着工

補助金の交付が決定したら、工事の契約を締結し着工します。

〈交付決定後に工事を開始しよう〉

制度によっては、交付決定前に契約・着工すると補助金が受け取れなくなってしまうこともあるため、注意が必要です。
(※住宅省エネキャンペーンについては工事完了後の申請となっています。)

流れ5:完了報告書を提出、補助金を受け取る

工事完了後には、完了報告書を提出します。

多くの場合、補助金は施工業者に直接交付され、工事費用から差し引かれる形で還元されます。


3.外構・庭工事の補助金を利用する際の注意点

補助金を活用する際に注意が必要なことを、2点ご紹介します。事前に頭においておきましょう。

3-1.事前にスケジュールを確認しておく

自治体ごとに申請時期が異なるため、タイミングを逃さないように計画を立てましょう。また、補助金の予算が無くなり次第打ち切られることもあるため、早めの検討が必要です。

補助金制度は毎年実施状況が変わることがあるため、最新情報を常にチェックしておきましょう。

3-2.補助金に詳しいリフォーム会社に依頼する

補助金制度はたくさんの種類があるため、どの補助金を使ってリフォームすれば良いかの判断が重要です。また、事業者として登録されていなければ利用できない補助金もあるため、補助金の申請経験が豊富な業者を選ぶことをおすすめします。


4.まとめ

外構・庭工事にはさまざまな補助金制度があり、ブロック塀の改修から生垣設置、バリアフリー化まで幅広い工事に活用できます。

補助金制度は自治体ごとに条件などが異なるため、公式ホームページで随時新しい情報を確認しておきましょう。

補助金制度を活用した外構工事は、補助金に詳しい業者を選ぶことが成功のカギ。自身で探すのは難しい…とお困りの方は、補助金に詳しく経験豊富な業者を紹介できる「リフォームガイド」を、ぜひお役立てください。

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