外構工事にかかる費用を徹底解説!安く抑えるコツや事例もご紹介

「外構工事をしたいけれども、費用はどれくらいかかるの?」
「新築の外構工事で予算はどれくらいを想定すればいい?」
「外構工事の費用を抑える方法があるなら知りたい」
こんな風に考えていませんか?
マイホームを新築したときはもちろん、リフォームにあわせて外構工事をしたいと考える人は少なくありません。
外壁や屋根がきれいになったのに、塀や門扉が劣化してボロボロだったら、なんだか残念ですよね。
そこで今回は、外構工事の費用について解説します。
1章でまず、いくらくらいの金額帯でどんな外構工事ができるのかを把握しましょう。
2章では箇所別に工事費用を詳しく解説します。
実際の外構工事事例や、費用をできるだけ抑えるコツも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
1.外構工事の費用について大まかに把握しよう
外構工事の相場というものは明確に出すことはできません。
なぜなら外構工事の費用というのは、外構の広さ、外構にどんな要素を入れるのか、どんな素材を使うのかなどによって全く異なるからです。
そこで、まずは「いくらくらいでどんな外構にできるのか」を把握するために、それぞれの価格帯でできる外構工事を解説します。
予算と照らし合わせてご自身の家はどんな外構工事ができるのか、大まかにイメージしてみましょう。
1-1.100万円以下でできる外構工事
例①
- 駐車場コンクリート
- カーポート
駐車場をコンクリートにし、カーポートの取り付けまで可能です。雨の日に足元がドロドロせず、車の乗り降りの際に濡れるのを防げるようになります。
例②
- 駐車場コンクリート
- 玄関アプローチ
駐車場をコンクリートにしたうえで、タイルを敷くなど玄関アプローチをおしゃれにすることもできます。
1-2.100~200万円でできる外構工事
例①
- 駐車場コンクリート
- カーポート
- 門扉
- 門柱
駐車場のコンクリート化、カーポート設置に加え、門柱を立てておしゃれな門扉を取り付けられます。
例②
- 駐車場コンクリート
- アプローチ
- 門扉
- 門柱
- 花壇・植栽
駐車場のコンクリート化に加え、門柱・門扉を備えたおしゃれなアプローチを設置。さらに花壇や植栽を備えることも可能です。
例③
- 門壁
- アプローチ
- 花壇・植栽
オープン外構のさりげない目隠しには、門壁がおすすめ。花壇・植栽を携えた、広々としたアプローチも設けられます。
1-3.200~300万円でできる外構工事
例①
- 門扉
- 門柱
- アプローチ
- 花壇・植栽
予算を200〜300万円まで上げると、門柱や門扉のグレードアップが可能。アプローチと花壇・植栽もあわせて施工できます。
例②
- 駐車場コンクリート
- カーポート
- 車庫扉
- アプローチ
駐車場をコンクリートにしたうえで、2台駐車できるサイズのカーポートを設置できます。あわせて車庫扉の設置、アプローチの施工までおこなえます。
1-4.300万円以上でできる外構工事
例①
- ビルトインガレージ付き外構
予算300万円以上かけられるなら、ビルトインガレージ付きの外構を施工できます。
例②
- クローズ外構
敷地面積や使用するエクステリアの種類やグレードによっては、家を取り囲むクローズ外構を設けるのに300万円以上の予算が必要になることもあります。
2外構工事の費用相場を箇所別に詳しく解説
一口に外構工事といっても、フェンスを立てる、玄関アプローチを設けるなどいろいろな内容が考えられます。ここでは外構の場所別に、工事費用の相場を紹介します。
2-1.門まわり:約15〜40万円
門まわりは、大きく「門柱」と「門扉」に分かれます。
<門柱の費用相場>
リフォーム内容 |
費用相場 |
機能門柱(既製品)の設置 |
7~30万円 |
ブロック門柱 |
5~10万円 |
コンクリート門柱 |
10〜15万円 |
塗り壁(左官仕上げ)門柱 |
10〜20万円 |
レンガ門柱 |
10〜20万円 |
タイル張り門柱 |
15〜30万円 |
石積み門柱 |
20〜40万円 |
機能性門柱とは、メーカーが販売している表札やポスト、インターホンなどが備わった既製品です。グレードにより、費用は大きく違います。
機能門柱以外にも、好みの素材を選んで職人に一から作り上げてもらうこともできます。使用する素材が高価なものになり、職人の手間がかかるほど費用が高くなるのが特徴です。
<門扉の費用目安>
リフォーム内容 |
費用相場 |
門扉の交換 |
10~25円 |
門扉の新設やサイズ変更 |
20~40万円 |
門扉がさびたなどで交換するだけであれば、商品のグレードにもよりますが、10〜25万円で施工できます。
門扉を新設する場合や、今とは違ったサイズの門扉に変更したいときには、門柱や場合によっては塀もあわせての基礎工事や解体工事が必要になるため、20〜40万円程度かかります。
2-2.目隠しフェンス:約40〜80万円(20m)
目隠しフェンスを新設する場合は、フェンス本体の費用にあわせ、基礎工事が必要です。フェンスの工事費用は、それぞれの1mあたりの単価を施工する長さにかけあわせて算出します。
リフォーム内容 |
費用相場 |
フェンスの新設 |
基礎工事 1万円/m フェンス設置1〜3万円/m |
フェンス本体の費用は、商品のグレードによって違います。アルミ製なら約1〜2万円/m、木目調のハイグレードのものだと約2〜3万円/mみておきましょう。目隠し不要であれば、メッシュフェンスを使えば1mあたり1万円以下で設置できます。
2-3.ブロック塀:約40〜50万円(20m)
新しくブロック塀を立てたい、あるいは既存のブロック塀が倒れそうで心配なので立て直したいときの費用目安は以下のとおりです。
リフォーム内容 |
費用相場 |
ブロック塀の解体 |
5千〜1万円/㎡ |
ブロック塀の新設 |
基礎1万円/m ブロック積み1〜1.5万円/㎡ |
ブロック塀は、平米単価で計算するのが一般的です。幅39cm×高さ19cmが平均的なブロックのサイズなので、1㎡あたり約13個のブロックを使用します。
ブロック塀を低くするとコストを抑えられますが、目隠しにはなりません。かといって高くしすぎると圧迫感があり家の中も暗くなるので注意しましょう。
2-4. 駐車場コンクリート:約20万円(15㎡)
駐車場をコンクリートにする工事の費用目安は、以下のとおりです。
リフォーム内容 |
費用相場 |
駐車場のコンクリート舗装 |
約20万円 |
駐車場をコンクリートにすると、雨の日でも足元がドロドロすることなく車の乗り降りができるようになり快適です。表面が平らなので、水を流すだけできれいになるためメンテナンスが簡単になるのもメリットです。
2-5. カーポート:約35〜80万円
カーポート設置にかかる費用は、選ぶ製品や対応台数などによって次のように違いがあります。
カーポートのタイプ |
車台数 |
費用相場 |
ノーマルタイプ (ごく一般的なタイプ) |
1台 |
35〜44万円 |
2台 |
56〜65万円 |
|
デザイン重視タイプ (高級感のあるタイプ) |
1台 |
46〜53万円 |
2台 |
64〜73万円 |
|
機能性重視タイプ (大雪や強風に耐えるなどデザイン性+機能性が高いタイプ) |
1台 |
49〜58万円 |
2台 |
68〜79万円 |
|
既存のカーポートの撤去費用(交換の場合) |
上記プラス5万円程度 |
カーポートは、どの業者に依頼するかによっても違いが出るのが特徴です。業者の施工費はもちろん、メーカーの本体割引率も、業者によって異なるためです。カーポートを設置する業者は、数社を比較して選びましょう。
2-6. ビルトインガレージ:約280〜640万円
https://pixta.jp/photo/22371809
ビルトインガレージを設置する費用は、駐車する台数と、シャッターの種類(手動・自動)によって決まります。
ガレージの種類 |
費用相場 |
1台用(5坪) |
約270〜300万円 |
2台用(10坪) |
約500〜600万円 |
手動シャッター(工事費込み) |
上記プラス約10〜20万円 |
自動シャッター(工事費込み) |
上記プラス約20〜40万円 |
ビルトインガレージは、かなり大がかりな工事になるので、費用は高額になりがちです。シャッターを手動にすると若干コストを抑えられますが、雨の日には濡れながら開閉する必要がある点は留意しておきましょう。
2-7.玄関アプローチ:約5〜7万円(5㎡)
玄関アプローチにかかる費用は、使用する素材と面積によって違います。玄関アプローチに使用される代表的な素材別に、工事費用の目安を確認しましょう。
使用される素材 |
費用相場 |
タイル |
1.2万〜1.5万円/㎡ |
インターロッキングブロック |
9千〜1.3万円/㎡ |
樹脂舗装 |
1.3万〜1.3万円/㎡ |
飛び石 |
3千〜4千円/1枚 |
玄関アプローチも、使用する素材やデザインによって印象が大きく違います。どの素材においても、雨天に滑って転倒することがないよう、滑り止めが施されたものを選びましょう。
2-8.サンルーム:約30〜110万円
サンルームの設置にかかる一般的な費用は、増設する規模や商品のグレードによって以下のようになります。
グレード |
規模 |
費用目安 |
スタンダード |
4㎡程度 |
約30万〜40万円程度 |
6.6㎡程度 |
約50万〜90万円程度 |
|
ハイグレード |
6.6㎡程度 |
約80万〜110万円程度 |
サンルームを設置すると、住宅の延べ床面積が増えるため「増築」に該当します。万一建ぺい率を超えてしまうと、違法建築物となりいろいろな問題が発生するので十分注意が必要です。工事をおこなう業者に、建ぺい率を超えることがないかは必ず確認しましょう。
2-9.庭:約7.5〜150万円
庭をきれいに整える外構工事をおこなう場合は、工事の規模によって費用が大きく違います。ここではガーデニングを楽しむような、一般的な庭(15㎡)をつくると想定して、費用目安を紹介します。
工事の内容 |
費用 |
芝生張り |
約7.5万円 |
花壇(2つ)・植栽・枕木 |
約30万円 |
石張りテラス・砂利敷き・ウッドベンチ・フェンス工事・植栽 |
約80万円 |
石張りテラス・砂利敷き・ウッドベンチ・フェンス工事・植栽・照明工事・水道工事 |
約150万円 |
工事が大がかりになるほど、費用が高くなることがわかります。とくに照明や水道工事をともなうと、高額になる点には注意しましょう。
2-10.物置の設置:約4〜115万円
物置の設置にかかる費用は、選ぶ商品のグレードや大きさによって違います。
内容 |
費用相場 |
物置の本体価格 |
約3万〜100万円 |
組み立て費用 |
約2.5万円 |
アンカー工事費用 |
約2千〜1万円程度/1箇所 |
転圧工事費用 |
約2.5万円 |
物置が小型なら、組み立て後転倒防止のアンカーを打つだけで問題ありません。しかし大型の物置の場合、設置する場所を転圧しておかないと傾いてしまうことがあり危険なため、転圧工事も必要です。
3.外構工事の事例と実際にかかった費用
ここからは、外構工事の事例と実際にかかった費用を紹介していきます。
3-1.100万以下の外構工事
事例①
▼Before
▼After
工事費用 |
50万〜100万円未満 |
工事内容 |
土間にコンクリートを施設し、境界フェンスを設置しました。 |
https://freshhouse.co.jp/case/21557/?costed=&author=®ions%5B%5D=exterior
事例②
▼Before
▼After
工事費用 |
50万〜100万円未満 |
工事内容 |
門扉とフェンスを設置しました。 |
https://freshhouse.co.jp/case/25763/?costed=&author=®ions%5B%5D=exterior
事例③
▼Before
▼After
工事費用 |
70万円 |
工事内容 |
カーポートを設置し、ガタガタしていた階段を使いやすくリフォームしました。 |
https://www.is-cross.co.jp/jirei/detail.php?pid=424
事例④
▼Before
▼After
工事費用 |
50万〜100万円未満 |
工事内容 |
車イスでの移動が楽にできるよう、玄関前にスロープを設置しました。 |
https://freshhouse.co.jp/case/19033/?costed=&author=®ions%5B%5D=exterior
3-2.100~300万の外構工事
事例⑤
▼Before
▼After
工事費用 |
170万円 |
工事内容 |
勾配が急だった階段を解体して積み直すのにあわせ、外壁も洋風に刷新しました。 |
https://www.is-cross.co.jp/jirei/detail.php?pid=425
事例⑥
▼Before
▼After
工事費用 |
180万円 |
工事内容 |
門扉と塀で閉鎖的だったクローズ外構を、スッキリとしたオープン外構にリフォームしました。 |
https://www.is-cross.co.jp/jirei/detail.php?pid=1883
事例⑦
▼Before
▼After
工事費用 |
220万円(門扉のぞく) |
工事内容 |
区画整理による新築による外構工事です。門扉は施主様が用意。フェンスと外構、車庫、屋外水栓の取り付けなどを実施しました。 |
https://www.yutoriform.com/products/outer/exterior/case/06
事例⑧
▼Before
▼After
工事費用 |
170万円 |
工事内容 |
劣化し腐食していた木製のウッドデッキとバルコニーを、樹脂性の人工ウッドデッキとアルミ製のバルコニーに刷新しました。 |
http://www.8044.co.jp/gallery/307
3-3.300万以上の外構工事
事例⑨
▼Before
▼After
工事費用 |
300万〜500万円未満 |
工事内容 |
物置を撤去してより多くの車が止められる駐車場にリフォーム。コンクリートだけでなくタイルを施設することで、メリハリをつけています。 |
https://freshhouse.co.jp/case/14343/?costed=&author=®ions%5B%5D=exterior
事例⑩
▼Before
▼After
費用工事 |
600万円 |
工事内容 |
段差があり庭への出入りが難しかったサッシ前に広々としたデッキを設置。スライド式のサンルームも増設しました。リビングと庭に連続性を持たせるのに成功しています。 |
https://www.yutoriform.com/products/outer/exterior/case/01
4.外構工事の費用をできるだけ抑えるコツ
外構工事は、規模や内容によっては数百万円になることがあります。できるだけ費用を抑えるコツを紹介します。
4-1.新築の外構工事はハウスメーカーではなく外構専門業者に依頼する
新築時の外構工事に関しては、ハウスメーカーではなく外構専門業者に依頼するほうがコストを抑えられます。
ハウスメーカーは、工事を依頼されたとしても、自分たちで外構工事をするわけではありません。外構工事は提携している専門業者に下請けに出すのが一般的です。そのため仲介マージンが発生し、費用が高くなってしまいます。
一方外構専門業者に直接依頼すれば、中間マージンは発生しません。ハウスメーカーを通さずに、業者の担当者と直接打ち合わせができるので、話が食い違う心配もなくなります。
窓口が別になるので多少の手間はかかりますが、費用を抑えたいと考えるなら、外構専門業者に直接依頼するのがおすすめです。
4-2.相見積もりを取る
外構専門業者に依頼するときには、必ず相見積もりを取りましょう。
相見積もりとは、複数の業者に同じ条件で見積もりを取り、費用を比較することを指します。1社にしか見積もりを依頼しなければ、その費用が適正かどうか判断できません。複数の業者から取った見積もりで、費用やプランを比較すれば、それぞれの特徴が見えてきます。
ただし、業者を選ぶときには、費用だけを優先するのはおすすめできません。納得のいく理想の外構に仕上げるためには、担当者の熱意や自分たちのイメージにあった工事ができる業者なのかを重視しましょう。
4-3.本当に必要なものを取捨選択する
外構工事は、工事する場所が増えれば増えるほど費用は高くなっていきます。そのため費用を抑えるには、予算を決めたうえで、本当に必要なものだけを取捨選択することが大切です。
まずはフェンスや門柱・門扉、カーポートやウッドデッキ、サンルーム、花壇や植栽など、希望する内容を書き出して、優先順位をつけましょう。そのなかで絶対外せないもの、自分たちでできるものを考えながら、予算に納めていくのがおすすめです。
5.まとめ
外構工事は、工事する場所の数や選ぶエクステリアのグレードなどによって、費用はどんどん高くなります。そのため外構工事を依頼するときには、予算をあらかじめ決めたうえで、本当に必要なものを考えることが大切です。
また外構工事は、ハウスメーカーではなく外構工事業者に直接依頼したほうがコストを抑えられます。予算と希望する内容を提示して、複数の業者に相見積もりを取って比較するのがおすすめです。
なお、リフォームガイドでも、外構工事が得意な業者のご紹介が可能です。お近くの優良業者を複数ご紹介し、比較したうえで選んでいただけるので、まずはお気軽にお問い合わせください。