外構をコンクリートにする費用を徹底解説!費用を抑えるポイントも紹介

「外構の芝生がはげて見た目が悪い」
「雨の日にタイヤで削れた土の部分が水たまりになり、靴が汚れる」

などのお悩みがあれば、外構をコンクリートにリフォームするのがおすすめです。

そもそも外構とは建物外の建造物のことを指し、塀や門、玄関までのアプローチ、お庭や駐車場スペースも含まれます。毎日通る場所だからこそ、快適に整備したいものです。

「駐車スペースをコンクリートにしたいけど予算に限りがある」
「いくらで工事できるのか知りたい」と思う方もいるでしょう。

そこで今回は外構をコンクリートにする費用相場をご紹介します。コンクリートの外構にした事例や、予算を抑えてリフォームする方法もあわせてお伝えしているので、外構リフォームにご興味のある方はぜひ参考にしてください。


1.外構をコンクリートにする費用相場

外構をコンクリートにするには、1㎡あたり1万円前後が必要です。

例:車1台分のスペースをコンクリートにする場合
1台分駐車するには約15㎡のスペースが必要になるので、約15万円を目安にしましょう。

外構工事の範囲が狭い、あるいは重機が入れないなど人力作業が必要な場所などは、1万円よりも高くなります。反対に範囲が広い場合は、1万円を切るケースもあるようです。

なぜ外構工事の範囲が狭いほうが単価が高いの?

それは、主に以下の3つの理由があります。

  • 少量の生コン配達時にはミキサー車の空積料が発生する
  • 少量のコンクリートの配達のほうが、生コン業者の手間がかかる
  • 作業効率が悪くなり施工に時間がかかる

狭い範囲の外構工事をする際、生コンは少量しか必要ないのですが、空積料(ミキサー車が満タンになるとき以外に請求される割増料金)がかかってきます。

また少量の生コンを大量の生コンと同じ単価で提供すると、生コン業者の人件費や車両費などが割に合わないため、少量になるほど生コンの単価が割り増しになるのです。

さらに狭い外構を工事する場合、小さな重機を入れて作業することも多く、作業効率が悪くなってしまいます。
小さな重機すら入れないような狭い場所を工事する場合、人力作業が必要になるため、追加の人件費や工賃が発生することも。

一方、広い外構の場合、施工費用自体は高くなりますが、生コンの割増料金があまりかからない、大きな重機で素早く掘れて作業時間が減るなどの理由で、単価は低くなります

外構を砂利、土、芝生などからコンクリートに替える場合の費用は1㎡あたり1万円程度で施工できます。

しかし一方で、もともとがコンクリートだった場所を老朽化のため新しくしたい場合、一度コンクリートを撤去する費用が必要となるため、高額になりやすいことがあります。

また、駐車場のスぺースが10~15㎡以上の場合、ひび割れ防止を目的とした目地(めじ)を入れることがあります。目地とはコンクリートの間に設けるスリットのこと。

コンクリートの面積が広くなると、ひび割れが入りやすくなるため、目地を入れてひび割れを防止します。外構が広い場合、目地の設置に900円~1,500円/m程度必要です。

目安は1㎡あたり1万円前後ですが、生コンクリートの価格は年々上昇しており、相場より高くなる可能性があります。

1万5千円程度を見込んでおくと、実際の見積もりと乖離しにくいでしょう。

取材アイコン

2.外構をコンクリートにするメリット・デメリット

外構をコンクリートにしてから後悔しても、コンクリートの撤去費用はかなりの金額になります。

そうならないためにも、外構をコンクリートにするメリットとデメリットを整理しておきましょう。

2-1.メリット

外構をコンクリートにするメリットは以下の内容が考えられます。

  • 雨が降っても車や靴が汚れない
  • 見た目がきれい
  • お手入れが楽

土や芝生などの外構は、雨が降るとぬかるんだり泥が散ったりと、車や靴が汚れる原因になりやすいのですが、コンクリートはその心配がいりません。

また車を乗り入れてもはげることがないので、長くきれいな状態がキープできます。

草が生えず、庭のお手入れが不要になるメリットも。芝生や人工芝は定期的にお手入れや植え替えが必要ですが、コンクリートはその心配も不要です。

2-2.デメリット

デメリットもあるので、後悔しないためにもチェックしておきましょう。

  • 景観上の留意点がある
  • 照り返しがきつい
  • 殺風景になりやすい

コンクリート外構に車を駐車する場合、切り返し時にタイヤ痕が付くなど景観上の留意点があります。また、水はけや日当たりが悪い部分があると、コケが生えて見た目が悪くなることも。
施工時、適切に養生しなかったり、予算の関係でワイヤーメッシュを入れずにコンクリート打設をしたりすると、車が乗り上げた際にひび割れが起こる可能性があります。

土や芝生、砂利などに比べて、コンクリートは照り返しがきつくなります。夏場の暑さが気になる場合は、打ち水ができるよう散水栓を設けたり、植樹して日陰を作ったりするとよいでしょう。

外構を一面コンクリートにすると、シンプルすぎる見た目になることもあります。そのような場合は目地でアクセントを付けたり、一部を土のままにして緑やガーデニングを楽しむ方法もおすすめです。


3.コンクリートの外構にリフォームした事例

ここからは、外構をコンクリートにリフォームした事例を見ていきましょう。

3-1.【60万円】乱形タイルを貼っておしゃれにリフォーム

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出典:https://39reform.com/2021/12/03/%e5%ba%ad%e3%81%ab%e4%b9%b1%e5%bd%a2%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%ab%e5%bc%b5%e3%82%8a/

芝生と植栽のお手入れが大変でコンクリートにリフォームした事例です。

コンクリートだけだと殺風景になりやすいのですが、乱形タイルを貼ることでおしゃれな仕上がりに。草も生えず、日々のお手入れに費やしていた時間が、別のことに使えます。

3-2.【75万円】使わない庭をコンクリートの駐車場にリフォーム

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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/98

木々が豊かなお庭でしたが、普段使わないため駐車場へと用途転換した事例です。敷地内に駐車場ができたことで、利便性が高くなりました。

既存のフェンスやブロックをはなるべくそのままに、駐車の妨げになる部分のみを解体。あるものは活かして工事費用を抑えています。

3-3.【153万円】殺風景なコンクリートを欧風エクステリアにリフォーム

※横にスクロールできます

出典:https://www.artreform.com/example/647/

年月を重ねたシンプルなコンクリートの外構は、汚れが目立つ状態でした。タイヤ痕や、車の駐車場所とそうでない場所の差が目立っています。

リフォーム後はコンクリートベースの外構に、レンガや石をプラスして欧風エクステリアに。目地に植物を植えて、ナチュラルな雰囲気を醸し出しています。

もっと事例が見たい方は、こちらの記事もご覧ください。

外構工事・エクステリアリフォーム目的別事例&費用まとめ16選
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4.外構コンクリートの工事費用を抑える方法

実例を見ると「コンクリートの外構って意外と高いかも…」と思われる方もいるかもしれません。

そこで外構をコンクリートにする際の工事費用を抑える方法をご紹介します。

4-1.外構の一部のみをコンクリートにする

外構を全面的にコンクリートにし、レンガや石などでデザインするとおしゃれに仕上がりますが、コストも高くなりがち。費用を抑えたいのであれば、以下のような方法も検討してみましょう。

  • 駐車スペースのみコンクリートにする
  • 高価なレンガや石はピンポイントに使う
  • 目地を活かしてデザインする

4-1-1.駐車スペースのみコンクリートにする

駐車スぺース、あるいはタイヤが乗る部分のみコンクリートにすると使用範囲はグッと抑えられます。

その他のスペースは砂利や芝生(人工芝)などにすれば、外構費用は安くなるでしょう。

4-1-2.高価なレンガや石はピンポイントに使う

出典:https://www.artreform.com/example/647/

コンクリートだけの外構は殺風景に見えることもあり、レンガや石を使ってデザインしたい方もいるでしょう。

しかし、レンガや石は費用もかかるため、費用を抑えるのであれば目地や目に留まりやすい場所などピンポイントに使うのがおすすめ

4-1-3.目地を生かしてデザインする

出典:https://freshhouse.co.jp/case/16505/

目地を活かしてデザインするのもよいでしょう。

たとえば、目地に芝生など植物を入れるとナチュラル、伸縮目地を入れるとスタイリッシュな雰囲気に…と、目地の入れ方次第でさまざまな雰囲気になります

4-2.コンクリート工事の経験豊富な業者に依頼する

コンクリート工事の経験豊富な業者に依頼すると、施工ミスの心配もなく安心して任せられるでしょう。やり直しや追加工事などの余分な費用もかからず、結果として費用を抑えられることに。

また普段からコンクリート工事をしている会社だと、独自のルートで材料を仕入れられることもあり、費用が抑えられる可能性が高くなります。

他社と比べてあまりにも安い会社には注意が必要です。最低限かかるであろう金額を提示し、実際に施工した後に「追加でこれだけ費用がかかったので請求します」となるケースもあるためです。

安いからと言って即決するのではなく、必ず複数社の見積もりを取って検討しましょう。

4-3.相見積もりを取り比較する

外構の工事費用を抑えたいのであれば、相見積もりは必須。

仮に不要なオプションがついて高額になっていても、見積もりが1社だけでは見抜けないからです。また「外構工事一式」などざっくりとした内訳を提出してくる会社だと、何にどう費用がかかるのか不明で、比較できないためおすすめできません。

2~3社は見積もりを取り、他社と比べて極端に高い、または安すぎないか比べてみるとよいでしょう。

外構を請け負う会社はたくさんあり、どの業者がいいのか悩む場合は、希望に合う会社を紹介してくれるサービスを利用するのもおすすめです。


5.DIY vs プロに依頼

ネットを見ていると「外構のコンクリートってDIYでもできそう」と思うかもしれません。

そこでDIYとプロに依頼した場合にかかる費用や仕上がりの違いを比較してみました。

5-1.費用

施工方法

駐車場1台分(15㎡)の費用

DIY

10万円~

プロ

15万円~

プロに依頼すると、材料費だけでなく作業ごとの工賃が発生します。1㎡あたり1~1.5万円程度必要になるので、最低でも15万円は必要でしょう。

一方DIYは材料費と重機のレンタル料のみ。友人や知人に助っ人を頼んだ場合のお礼を含めても、10万円前後で施工ができるため、費用面はDIYが安いと言えます。

5-2.仕上がり

一方で、広い範囲を施工する場合、仕上がりがきれいなプロにお願いするのも手。

平らにならしていくだけなら簡単そうに見えますが、コンクリートが固まるまでの時間内で、ツルっときれいに仕上げるには熟練の技が必要です。

5-3.手間

家を建てるのとは違い、外構のコンクリート工事は簡単そうに見えるかもしれません。しかし、コンクリートの外構にするにも、いろいろな工程があります。

外構コンクリート工事の流れ

  1. 庭の土や砂利を取り除いて水平を取る
  2. 土台になる砕石(さいせき)をトラックで運ぶ&敷いて転圧
  3. 型枠の組立&設置
  4. ワイヤーメッシュを配置
  5. コンクリートを流し込んで均す
  6. 左官仕上げ

書き出してみると、複数の工程があることが分かります。

広い外構だとショベルカーなどの重機を使わなければならないこともあり、ある程度重機の操作に慣れていなければなりません。たくさんの砕石を運ぶには、2トン車など大きな車を運転することも。

天候によって順延することもあるため、DIYの場合は想定する期間内に完成しないことも考えられます。

5-4.結論

少ない範囲であれば、DIYでも可能ですが、広い範囲や大がかりな工事を想定する場合は、DIYよりもプロに依頼することをおすすめします。

普段からDIYでコンクリート作業に慣れている方や、重機に乗れる方は問題ないかもしれませんが、普通はかなり労力が必要です。また、万一失敗してしまうと、コンクリートの撤去からはじめなくてはならず、費用がかさんでしまいます。

費用対効果を考えると、プロに依頼したほうがよいでしょう。


6.まとめ

外構をコンクリートにするには1㎡あたり1万円前後必要です。

ただし、コンクリートの価格が年々上昇していることもあり、契約時期によってはさらに費用がかかる可能性もあります。

思ったより費用がかかると思われるかもしれませんが、「雨でも車や靴が汚れにくくなる」「庭の手入れが不要になる」といったメリットもあります。

困ったときはコンクリート工事の経験が豊富な会社に依頼すれば、どうすれば希望の予算内で外構工事ができるか提案してくれるでしょう。

会社選びに迷うときは、リフォームガイドを活用して経験豊富な会社を紹介してもらうのもおすすめです。

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