
「築年数が経過した古い家をリフォームしたい!」
「古い家のリフォームに費用はいくらかかるんだろう?」
「自分の家の築年数なら、どんなリフォームをすればよいのか分からない」
このようにお考えではないでしょうか?
築年数が古い家でもリフォームして快適に住むことはできます。ただし、家の状態によっては費用が大きくかかり、場合によっては建て替えたほうが安いことも。大事なのは費用対効果を考えることです。
この記事では、築年数別のリフォーム内容や費用、注意点などを解説します。
事例も合わせて紹介していますので、実際の価格とリフォームの完成形も分かります。
記事を読めば、ご自宅の築年数に合ったリフォームプランが具体的に組めるようになります。
古い家をリフォームしたいと思っている方は、この記事を参考にリフォームを行ってください。
1. プロがおすすめする築年数別古い家のリフォーム内容
1章では、検討すべきリフォームついて、費用や内容などを詳しく解説します。
1章を読んでご自宅に必要なリフォームを想像しながら2章以降を読み進めると、より注意点や費用を抑えるためのコツなどが分かりやすくなります。
1-1.築30年以上はスケルトンリフォームがおすすめ
築30年以上の物件はいずれもスケルトンリフォームがおすすめです。
スケルトンリフォームとは、骨組みだけを残して住宅を解体し、内装をすべて新しく作り直すリフォームのことを指します。戸建ての場合は外装まで解体する場合もあります。
古い家となると劣化が進んでいる場合が多く、家の内部に様々な問題があるからです。
スケルトンリフォームについてさらに知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。






図・築年数30年以上の物件が抱える5つの課題
上記の図にあるような課題は、スケルトンリフォームを行うことで解決できます。
ですが、実際の劣化状態によってリフォーム内容は変わってきますので、スケルトンリフォームを行わなくても良いこともあります。築年数の古い家であれば、スケルトンリフォームは検討しておきましょう。
下ではさらに築年数に分けてリフォーム内容について解説しています。
築30年の場合は2種類のスケルトンリフォームを検討
築30年で行われるスケルトンリフォームには種類が2つあります。
内装のみのスケルトンリフォームと、スケルトンリフォームで内装と外装を一新する工事の2つです。
上記のようにリフォーム費用も変わってきます。どちらのリフォームが適切かはリフォーム会社と相談してしっかり決めましょう。
また、スケルトンリフォームを行わないという方法もあります。その場合の費用は以下の通りです。
予算の関係上、スケルトンにまでせず、必要な部分のみリフォームを行うことも多いです。その場合は1-2で解説するように、耐震補強工事や断熱工事を中心に行うことがおすすめです。費用面や実際の家の状態と合わせながら、リフォーム会社と話し合いましょう。
築30年以上のリフォームについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせて参考にしてください。






築40年の場合は内装・外装共にスケルトンリフォーム
築40年であれば、リフォームをする際は内装・外装共にスケルトンリフォームを行うことをおすすめします。
40年を経過していると、耐震基準(1981年制定)以前の建築になりますので、耐震性に問題がある可能性が高いです。
それ以外にも家全体の腐食などの劣化が激しいことも考えられますので、スケルトンリフォームで根本的な解決をすることをおすすめします。
その場合の費用は以下のようになります。
もしも以前にリフォームを行っていて損傷部分が少なれば、スケルトンリフォームをする必要はないかもしれません。
部分的なリフォームでも解決できる可能性があります。その場合は1-2で解説するように、耐震補強工事や断熱工事を中心に行うことがおすすめです。そうでない場合は、スケルトンリフォームを行うことを検討しましょう。
築40年以上のリフォームについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせて参考にしてください。






築50年以上の場合も内装・外装共にスケルトンリフォーム
築50年以上の場合も、40年同様にリフォームをする際は内装・外装共にスケルトンリフォームを行うことをおすすめします。
50年を経過していると、耐震基準(1981年制定)以前の建築になりますので、耐震性に問題がある可能性が高いです。またそれ以外にも家全体の腐食などの劣化が激しいことも考えられますので、スケルトンリフォームで根本的な解決をすることをおすすめします。
その場合の費用は以下のようになります。
もしも以前にリフォームを行っていて損傷部分が少なれば、スケルトンリフォームをする必要はないかもしれません。
部分的なリフォームでも解決できる可能性があります。その場合は1-2で解説するように、耐震補強工事や断熱工事を中心に行うことがおすすめです。そうでない場合は、スケルトンリフォームを行うことを検討しましょう。
築50年以上のリフォームについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせて参考にしてください。






1-2.スケルトンリフォームをしない場合のおすすめリフォーム
古い家のリフォームには施工が必要になる工事箇所が多いですが、費用の関係でスケルトンリフォームまでできない場合もあります。
スケルトンリフォームをしないのであれば、ここだけでもやっておくべきというリフォームがいくつかあります。ここでは、実際に必要になってくるリフォームとその費用を解説していきます。
耐震補強工事
古い家のリフォームで何よりも重要になってくるのは、耐震工事です。耐震基準が1981年に変わったのでそれ以降の家は耐震性が低い場合が多いからです。
スケルトンリフォームを行う場合は並行して耐震工事も行いますので、スケルトンリフォームを検討している方はこの工事を別途追加する必要はありません。
スケルトンリフォームを行わない方は、築古の家こそ耐震補強工事は必須です。下の図は築年数と床面積ごとの耐震リフォーム費用です。
比較的高額な費用ですが、補助金などを利用すると費用が抑えられる可能性があります。そちらについては2章で解説していますので、ご確認ください。
断熱工事
築30年を越える家では、断熱工事も重要になってきます。古い家だと断熱材が入っていなかったり、入っていたとしても非常に性能の低いものであったりする場合があるからで