
「電気代が怖くて、冷房を我慢してしまう」
「西日がきつすぎて、夕方になるとリビングがサウナ状態」
「エアコンの設定温度を下げても、ちっとも涼しくならない」
近年の日本の夏は、もはや「断熱」なしでは乗り切れない過酷な暑さです。暑さ対策として窓断熱リフォームを検討する方も多いものの、「冬の寒さ対策と何が違うの?」「本当に冷房代は安くなる?」とさまざまな疑問もあるでしょう。
リフォームガイドが実施した断熱リフォーム経験者へのアンケート調査では、多くの方が「夏の暑さが和らいだ」「エアコンが効きやすくなった」などの効果を感じている一方で、「リフォームでここに悩んだ!」「事前にこの情報を知っておけば!」といった声も上がりました。
そこで今回は、アンケートから見えてきたリアルな悩みをもとに、窓断熱リフォームに精通したスペシャリストに取材。
夏に効く窓の選び方から予算配分まで、プロの視点から詳しく解説していただきました。これからの猛暑に備え、快適な住まいを手に入れたい方はぜひ参考にしてください。
■今回お話を聞いた専門家
LIXILリフォームショップ木うち 店長
2級施工管理技士
木内 良
横浜市鶴見区を拠点に、窓断熱から一棟まるごとの断熱改修まで、高性能住宅化を手がけています。建設業界29年の経験を持ち、LIXILリフォームショップ窓マイスターとして、営業から現地調査、施工管理、お引渡しまで一貫して対応。地域密着型の店舗として、お客様に不安や疑問を残さない丁寧な対応を心がけています。
株式会社エール住研 代表取締役
矢部 紀貴
断熱リフォームの実績が豊富な一級建築士事務所として、住宅設計のプロの目線から、住まいと将来のことまで考えた断熱プランを提案しています。ご相談から施工、メンテナンスまで一貫してプロの建築士が対応し、敷地や建物のコンディションを充分に把握した上で、資産価値を維持する性能と暮らしやすさを両立させることを大切にしています。
目次
夏の窓断熱リフォーム、どこから手をつける?
アンケートの結果では、約37.9%が「室内が暑くてつらかった」ことをきっかけに窓の断熱リフォームを実施していました。
夏の暑さが気になる場合の断熱リフォームでは、どこを優先的に工事するとよいのでしょうか。
強烈な「西日」と「南の日差し」をカットする
暑さ対策の窓断熱リフォームでは、日差しをカットするのがポイントです。
建物の形状にもよりますが、特に西側と南側の窓が重点的な対象になります。
特にお昼過ぎから夕方にかけての西日は、部屋を強烈に温めてしまうので、そこからご案内することが多いです。

吹き抜けの「トップライト(天窓)」も盲点

そして、天井にトップライト(天窓)がある家も要注意。
直射日光が真上から降り注ぎ、部屋がサウナ状態になることもあるため、併せて対策を検討すべきだといいます。
開閉できないFIXタイプの内窓を設置して、熱を遮断するだけでも体感温度はかなり変わりますよ。
暑さが気になる部屋におすすめの窓リフォーム
では、具体的にどのようなリフォームを検討するとよいのでしょうか。
窓断熱リフォームには、大きく分けて「内窓の設置」と「カバー工法」の二種類があります。
内窓の設置

内窓設置は、既存の窓の内側にもう1枚窓を追加する方法です。窓と窓の間に空気層ができ、断熱効果が高まります。
よく使われている商品はLIXILのインプラスや、YKK APのプラマードUです。

カバー工法より安い価格で実施できるうえ、断熱効果も非常に高いため、最もよく選ばれる工法です。
カバー工法

カバー工法とは、既存の窓枠を残したまま、その上から新しい窓枠とガラスを被せる(カバーする)方法です。
内窓のように二重にはならず、見た目がすっきりし、開閉も1回で済みます。よく使われている商品が、LIXILのリプラスです。

お客様からも「本当に住みやすくなった」と言われますし、補助金を活用したときのコストと効果のバランスが非常に優れています。
夏の暑さ対策は「ガラス選び」がカギ!グリーンガラスとクリアガラスの違い
夏の暑さ対策として行われる窓リフォームでは、ガラス選びも重要です。よく使われるのが「Low-E複層ガラス」。
2枚のガラスの間に空気やアルゴンガスの層があり、さらに熱伝導を抑える特殊な金属膜を施したガラスです。
Low-E複層ガラスには「グリーンガラス(日射遮蔽型)」と「クリアガラス(日射取得型)」の2種類があり、部屋の向きや悩みによって使い分けられます。
それ以外はお好みですが、冬の太陽熱を取り入れて暖かく過ごしたい場合には、クリアガラスをご提案します。
| イメージ | ![]() |
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|---|---|---|
| ガラスの種類 | グリーンガラス(日射遮蔽型) | クリアガラス(日射取得型) |
| 特徴 | 日射熱を遮断。暑さ対策に最適。 | 日射熱を取り込む。冬の寒さ対策向き。 |
| 向いている場所 | ・夏暑い部屋 ・西日の強い部屋 ・南面の庇がない部屋 |
・冬寒い部屋 ・太陽光を取り入れたい部屋 |
※画像引用元:株式会社LIXIL
窓断熱リフォームにはどのくらいの暑さ対策効果がある?
アンケートでは、窓断熱リフォームのみでも高い満足度が得られていることがわかりました。

出典:【調査レポート】窓の断熱リフォームの実態と効果に関する調査|きっかけは「寒さ」「結露」、9割以上が効果を実感
涼しさって変わる?
Low-E複層ガラスを使った内窓を設置することで、日射熱を約6割カット。通常の1枚ガラスだと15%程度の日射熱カットにとどまるため、その差は非常に大きいと専門家は語ります。
エアコンの効きもすごく良くなりますし、気密性能も上がるので隙間からの熱気もなくなる。
実際にリフォームされた方からは、窓際で寝るのがすごく大変だったけどよく眠れるようになったというお話も聞いています。
睡眠のストレスが軽減されるのはとっても助かります!
ほかの効果もあるんですか?
一旦冷房で冷やしてしまえば、内窓があるおかげでエアコンで冷やした温度が逃げにくくなります。
冷房でも暖房でも、エネルギーの削減になりますよ。
暑さ対策だけじゃない!窓断熱リフォームの副次的効果
窓断熱リフォームは、暑さや寒さ対策だけでなく、防犯・騒音・結露にもうれしい効果があります。
防犯対策にもなる

騒音が約半分に軽減

結露が軽減される

結露はカビやダニの原因になるので、健康面でも大きなメリットです。
予算別の暑さ対策|窓断熱のプランニング例
リフォームガイドのアンケート調査によると、窓断熱リフォームにかかった費用は約半数が50万円未満。50〜100万円未満が約3割、100万円以上かかった方は約1割という結果でした。
この予算内では、どのような窓断熱リフォームができるのでしょうか。

出典:【調査レポート】窓の断熱リフォームの実態と効果に関する調査|きっかけは「寒さ」「結露」、9割以上が効果を実感
予算50万円以内|マンションは全部、戸建ては優先箇所を内窓リフォーム
マンションの場合、角部屋でない限り窓数が少ないため、内窓リフォームであればほとんどのケースで50万円以内に収まるそうです。
一方、窓の数が多い戸建て住宅で50万円以内に収めるには、「暑さの根源」を見極めて対策することが重要です。
「西日が厳しく室温が上がりやすい部屋」や「日中長く過ごすリビング」など、熱の侵入経路となっている窓を優先して対策します。
冬の寒さ・ヒートショック対策なら「動線上の窓」を優先的に
今回は夏の暑さ対策としての窓断熱リフォームをご紹介しましたが、冬の寒さやヒートショックが気になる場合は、リビングからお風呂までの生活動線上の窓を優先して対策するのがおすすめです。
冬場の暮らしを快適にするためのプランニングについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
予算50万円超|戸建てで窓数が多いorカバー工法の場合
予算が50万円を超えるケースは、主に2つです。
まずは、戸建てで窓数が多い場合。戸建てで動線上だけでなく、広範囲に窓断熱リフォームをしたい場合、50万円を超えることもあります。
二つ目はカバー工法を選ぶ場合。カバー工法は内窓の2倍以上の費用がかかるため、同じ窓の数でもカバー工法を選ぶと50万円を超えやすくなります。
他の窓に内窓をつけると、合計で50〜100万円を超えることもありますね。
今が絶好のタイミング!補助金を使うとどれくらい安くなる?
窓断熱リフォームの大きなメリットは、補助金が充実していることです。
リフォームガイドのアンケートでは、窓断熱リフォームをした方の約7割が補助金を利用していました。

出典:【調査レポート】窓の断熱リフォームの実態と効果に関する調査|きっかけは「寒さ」「結露」、9割以上が効果を実感
実際に補助金を使うとどれくらい安くなるのでしょうか。
今回は、専門家2名に実際に多いバルコニーに面した掃き出し窓でシミュレーションしていただきました。
■ 補助金シミュレーション例
| 窓サイズ | 商品代 | 補助金額 | 自己負担 | 補助率 |
|---|---|---|---|---|
| 幅1.3m×高1.8m | 8万1,000円 | 4万4,000円 | 3万7,000円 | 約54% |
| 幅2.4m×高1.8m | 13万1,400円 | 6万5,000円 | 6万6,400円 | 約49% |
※2025年度の補助金額でのシミュレーション。施工費用・搬入費用は別。
そうなると実質負担がかなり軽くなりますよ。
ただし、申請が面倒だからと案内してくれない業者もいるので、窓断熱リフォームの実績が豊富な会社に頼むことが大切です。
ただし、補助金の予算は年々減っていて、金額も少しずつ下がっています。
また、いつまで続くか分かりませんので、悩まれているのであれば補助金がある今のうちに検討されることをおすすめします。
窓断熱以外でできる手軽な暑さ対策
窓断熱リフォームは非常に効果的ですが、「今はまだ予算を確保するのが難しい」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方のために、今すぐ手軽にできる暑さ対策も教えていただきました。
外付け日よけ(スタイルシェードなど)

LIXILのスタイルシェードは後付けで設置できて、日差しを物理的に遮断できます。価格的にもお手頃です。
すだれ・よしず・タープ

窓の外にカーテンのようにかける「タープ」も、DIYで手軽にできる暑さ対策です。
まとめ
夏の窓断熱リフォームは、暑さ対策と冷房代削減を叶えるための投資です。
2026年も先進的窓リノベ事業が継続しており、補助金を活用すれば自己負担額を抑えながら効果の高いリフォームを行うことができるので、今が絶好のタイミングです。補助額は年々減少傾向にあるため、今のうちにぜひ検討しましょう。
窓断熱リフォームで効果を最大化するには、日射が強い窓の見極めや補助金をうまく活用すること、そして長期的な視点でのリフォーム計画など、経験に基づいた提案が不可欠です。
今回ご紹介したような、窓断熱リフォームに精通した専門家に出会いたい方は、リフォームガイドにご相談ください。
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■LIXILリフォームショップ木うち(株式会社木内興業)
やってマイナスになることはないと思いますので、補助金があるうちにぜひご検討ください。
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