リフォームローンの審査がゆるい金融機関は?通らない原因や対策も

リフォームローン 審査 ゆるい

ローンを利用してリフォームしたいと考えているものの「審査のゆるい金融機関はあるのだろうか」「審査に通りやすくするためにはどうすればよいのか」などの不安や悩みを抱えているのではないでしょうか。

この記事では、審査がゆるい金融機関や審査で重視される項目、審査に通りやすくするための対策などをくわしく解説します。

審査の対策をして、万全な状態でリフォームローンを申し込めるようにしましょう。


1.リフォームローンの審査がゆるい金融機関

リフォームローンイメージ

リフォームローンは、住宅ローンと比較すると審査がゆるい傾向にあります。
その中でも、以下の金融機関は特に審査がゆるいといわれています。

  • JAバンク
  • 信用金庫
  • ネット銀行
  • 信販会社

JAバンクを利用する場合は、組合員であれば金利が優遇される可能性があるでしょう。
信販会社は金利が高めですが、審査が銀行と比較してゆるく、結果の通知も早いです。

ただし、どの金融機関も審査基準を明確にしているわけではありませんので、必ずしもゆるいとは限りません

住宅ローンの返済中の方は、住宅ローン借入先の金融機関に相談してみるのも一つの手です。
これまでの返済実績を加味して審査してくれる可能性があるのと、住宅ローンの残債と合わせたローンの借換えなどの提案をしてくれるかもしれません。
回答

2.リフォームローンの審査で重視される項目

リフォームローンの審査の際は、9割の金融機関が以下の項目を重視しています。

重視項目 概要
借入時・完済時年齢 年齢的に返済が可能か
健康状態
健康状態に問題がないか
年収 安定した収入があるか
勤続年数 長期で働いている実績があるか
返済負担率 ほかの借入が多すぎないか
担保評価 担保となる資産があるか
金融機関の営業エリア 借入予定の金融機関の営業エリア内か

出典:国土交通省「令和5年度 民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」

これらの項目を踏まえると、以下の条件に当てはまる人が審査に通りやすいといえます。

  • 健康状態がよい
  • 収入が安定している
  • 勤続年数が3年以上ある
  • ほかの借入が少ない
  • 年齢が20代〜30代と若い
  • 滞納履歴や未払いがない

ただし、この条件にあてはまるからといって、必ず審査に通るわけではありません。
具体的な問題点は、審査してくれた金融機関に確認しましょう。


3.リフォームローンの審査に通らない5つの原因

ここからは、リフォームローンの審査に通らない原因を見ていきましょう。
一般的にはこの5つが挙げられます。

  1. 健康状態が悪い
  2. 収入が安定していない
  3. 勤続年数が短い
  4. ほかの借入が多い
  5. 滞納履歴や未払いがある

3-1.健康状態が悪い

健康状態が悪い場合は、審査に通らない可能性が高くなります。
どの金融機関でも長期的な返済が可能かを重視しており、健康状態が悪ければ将来的な収入や返済能力に不安が生じると判断されるからです。

また、リフォームローンは団体信用生命保険の加入が必要なケースがあり、この場合は特に健康状態が悪ければ加入できない可能性が高いでしょう。
特に重大な疾患や持病がある場合は、審査に影響を及ぼします。

3-2.収入が安定していない

どの金融機関にも「安定した収入のある方」という申し込み条件があるため、収入が安定していないのは審査に通らない大きな要因となるでしょう。

多くの金融機関が最低年収を200万〜300万円の範囲で設定しているので、これを下回ると審査の通過率が下がってしまいます。超えていたとしても収入が不安定な場合は返済能力に疑問があると判断され、審査が厳しくなります。

個人事業主や会社経営者は、景気変動などに収入が左右されやすいこともあり、厳しめに見られるので注意しましょう。

3-3.勤続年数が短い

勤続年数が短いことも、審査に通らない要因の1つです。

会社員などの給与所得者は、最低1〜2年以上の勤続年数が求められます
なかには3年以上必要な金融機関もあります。

勤続年数が短ければ雇用の安定性がないと判断されるため、審査が不利になるでしょう。
また、転職や退職を繰り返している場合も同じことがいえます。

3-4.ほかの借入が多い

マイカーローンなどほかの借入が多い場合は返済負担率が高くなるため、審査に通りにくくなるでしょう。

返済負担率とは、年収に対する年間返済額の割合のことを指します。
年収250万円未満は25%以内、400万円以上は35%以内が審査基準の目安です。

ほかに複数の借入がある場合でも、返済額を抑えて返済負担率を下げることで審査に通りやすくなります。
「おまとめローン」などを利用してローンを一本化すると、返済期間を調整するなどして年間の返済額を抑えられることもあります。

3-5.滞納履歴や未払いがある

滞納履歴や未払いがある場合は返済能力が低いと判断されるため、審査に通らない可能性が高くなります。

また、個人事業主や会社経営者は納税証明書を提出しなければなりません。過去に税金の滞納がある場合は大きな問題と判断されてしまいます。

もし滞納や未払いがある場合は、解消されていなければ審査に通ることはほぼありません。
滞納や未払いは申し込み前に必ず解消しておき、理由を説明できるようにしておく必要があります。


4.リフォームローンの審査に通りやすくするための対策8選

ここでは、リフォームローンの審査に通りやすくするためにするべき対策を紹介していきます。

  1. 審査のゆるいリフォームローンに申し込む
  2. 不要なクレジットカードを解約する
  3. 複数の金融機関で審査を受けない
  4. 住宅ローンを借りている金融機関へ相談する
  5. ほかの借入を整理する
  6. 自己資産を増やす
  7. 有担保型のローンを利用する
  8. リフォーム費用を抑える

4-1.審査のゆるいリフォームローンに申し込む

審査基準がゆるいといわれている金融機関や信販会社のリフォームローンを選ぶことで、審査に通過する可能性が高まります。

ただし、審査がゆるい分金利が高く設定されていたり手数料が設定されていたりする場合もあるため、複数の金融機関を比較しておきましょう。このとき、信用情報に傷をつけないよう、審査に出す前に比較検討することが重要です(4-3参照)。
また、金融機関の信頼性においても口コミや評判などをあらかじめ確認しておいたほうがよいといえます。

4-2.不要なクレジットカードを解約する

見落としがちですが、クレジットカードも借入枠として判断されます。そのため、たくさんのクレジットカードを持っているだけで審査に悪影響を及ぼす可能性があります。もし使っていないものがあれば解約しましょう。クレジットカードのキャッシング枠を解約しておくのも有効です。

不要なクレジットカードやキャッシング枠がある場合は、解約して借入枠を空けるようにしましょう。

4-3.複数の金融機関で審査を受けない

リフォームローンを申し込む際は、1〜2社程度の金融機関に絞ったほうがよいでしょう。

審査を申し込むと信用情報に履歴が残り、ほかの金融機関からも確認できる状態になってしまいます。
短期間に複数の審査を受けることで「お金に困っている」という印象を与えてしまい、不利になることも。

複数の金融機関を検討している場合はしっかりと比較し、条件のよい1〜2社に絞って申し込むことをおすすめします。

4-4.住宅ローンを借りている金融機関へ相談する

現在住宅ローンを利用している場合は、借入先の金融機関へ相談することで柔軟に対応してくれる可能性があります。これまで返済してきた実績を審査に加味してくれたり、金利の優遇を受けられたりするかもしれません。

また、住宅ローンの残債にリフォーム費用を上乗せして借り換えるという選択肢も考えられます。
住宅ローンはリフォームローンと比較して借入期間が長く金利が低いため、月々の返済額を抑えて返済負担率を下げることができるでしょう。

ただし、現在借りている住宅ローンの金利が高いなどのケース以外で「返済の総額」を減らせるのはまれです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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4-5.ほかの借入を整理する

ほかにローンを組んでいる場合は、借入状況を確認して可能な限り返済しておくのも1つの手です。
借入が多い場合はこれ以上の返済は厳しいと判断され、審査に通りにくくなります。

複数の借入がある場合は、金利の高いものから返済して整理しておくことをおすすめします。
また、借入期間を伸ばして年間の返済額を抑えるのも有効です。

4-6.自己資産を増やす

自己資産が多いほど金融機関からの信頼が高まるため、審査に通りやすくなります。
以下のような方法で自己資産を増やせます。

  • 資産の売却
  • 親族からの贈与
  • 保険の解約

不要な資産や保険があれば、このような方法を検討してみましょう。

4-7.有担保型のローンを利用する

ローンには、有担保型と無担保型の2種類があります。

自宅などを担保に入れることで、無担保型よりも審査に通過する可能性が高まります
また、無担保型よりも金利が低くなることもメリットでしょう。

ただし、以下の点に注意しなければなりません。

  • 担保物件の評価額(価値)によって借入可能額が決まる
  • 返済できない場合は担保物件を失うリスクがある
  • 住宅ローンを借りている場合は担保に入れられない場合がある

自宅の築年数によっては担保能力がないと判断されたり、住宅ローンを利用中の場合は担保が使えない場合があったりと、自宅を担保に入れられない可能性がある点は頭に入れておきましょう。住宅ローンの次の第二抵当として担保に入れられたとしても、金利が高めになるなどして思い通りの借り入れができないケースもあるでしょう。

有担保型ローンは小規模のリフォームにはリスクが高く向きませんが、フルリフォームなど大規模な場合は検討してもよいかもしれません。

4-8.リフォーム費用を抑える

以下のような方法でリフォーム費用を抑えて、借入希望額を下げるのも有効です。

  • 内装や設備のグレードを見直す
  • 優先したいリフォームを明確にする
  • 補助金・助成金制度を活用する

キッチンや浴室などの水回り設備は、グレードを下げるだけでも大幅に金額を抑えられる可能性があります。
また、リフォームする際は優先順位を明確にしておくことで無駄なオプションの追加などを減らせるため、費用を抑えられます。

さらに、さまざまなリフォームに対応している補助金・助成金制度もあるので、活用できればリフォーム費用の負担を軽減できるでしょう。

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5.リフォームローンを利用する際の手順

リフォームローンを利用する際の手順は、以下のとおりです。

  1. リフォームの見積りを取得

  2. 申し込み・仮審査

  3. 必要書類※の提出

  4. 本審査

  5. 審査結果通知・契約

  6. 融資実行

  7. 工事完了後から返済開始

※主な必要書類は、本人確認書類や収入証明書など

この手順は金融機関によって異なる場合がありますが、基本的な流れはどこも同じです。

申し込みの際は勤務先の情報や年収などの申告が必要ですが、虚偽の申告は融資してもらえなくなる原因になるので注意してください。
本審査は数日〜2週間程度かかるため、スムーズに進められるように余裕を持って必要書類の準備などをしておきましょう。

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6.まとめ

リフォームローンの審査がゆるい金融機関は、JAバンクや信用金庫、ネット銀行などが挙げられます。また、信販会社も審査がゆるいといわれています。中には審査がゆるい代わりに金利の高い金融機関もあるため、あらかじめ条件を比較検討しておくと、効率よく借り入れ相談を進められます。
住宅ローンを利用している場合は借入先の金融機関に相談して、リフォームローンもしくは借り換えを検討してもよいでしょう。

リフォームローンの審査項目は収入や勤続年収、返済負担率などです。
クレジットカードの解約やほかの借入の整理、自己資金を増やすなど、万全な対策をしてリフォームローンを申し込みましょう。

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