
「実家のリフォーム費用が意外とかかる・・・」
「リフォームローンはいくら借りられる?」
「金利はどれくらい?」
このようにお考えではありませんか?
リフォームで借りられるローンは「リフォームローン」と「住宅ローン」の2種類あります。それぞれのケースによって、どちらが適用されるのか、どちらを借りたほうがお得なのかが違います。
リフォームのみ | 物件購入+リフォーム | ||
---|---|---|---|
住宅ローン残なし | 住宅ローン残あり | ||
小規模リフォーム | リフォームローン | 借り換えや組み入れで住宅ローン残高と合算※ | 住宅ローン |
大規模リフォーム(1000万円以上) | 住宅ローン |
※借り換えにかかる初期費用(手数料・保証料・抵当権設定費用など)も考慮する必要があります。
ここでは、
- リフォームで使えるローンの種類
- ローンを組める条件、審査基準
- リフォームローンの金利について
- リフォームローンの選び方やポイント
などを解説します。
ご自身にとって最適なローンを選べるように、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
1.リフォームで使えるローンは2種類
リフォームで使用できるローンは大きくリフォームローンと住宅ローンの2つに分かれます。この2つの大きな違いは、担保のあり・なしです。リフォームローンでは、自宅を担保に入れる必要がない分、住宅ローンに比べ高い利率が設定されています。
それ以外の違いも含め、リフォームローンと住宅ローンの違いを以下でまとめたのでご確認ください。
1-1.「リフォームローン」と「住宅ローン」の違い
リフォームローン (担保なし) | 住宅ローン (担保あり) | |
---|---|---|
初期費用 | なしの場合が多い | 借り入れ金額の2.2%※1 |
金利相場 | 1.5~2.8% | 0.4~1.4% |
借入限度 | 500万or1000万が多い | 1億円が多い |
借入期限 | 最長5年or10年が多い | 最長35年が多い |
団体信用保険※2 | 原則なし | 原則あり |
手続き | ・簡単 ・審査短い(当日~2日) | ・煩雑 ・審査長い(4~7日) |
※1 事務手数料や保証料
※2 契約者が死亡したときにローン残高を保険金で賄える保険
1-2.リフォーム内容によって適切なローンを選ぼう
■小規模リフォームは「リフォームローン」
- 一部分のみの小規模リフォーム
- 住宅のローンは残っていない
以上のような場合は無担保の「リフォームローン」がおすすめです。
住宅ローンを組む際は、手続きが煩雑であるほか、手数料や諸費用がかかるため、借入額が小さいリフォームは「リフォームローン」がいいでしょう。
また、住宅ローンが残っている場合は、住宅ローン残高とリフォーム費用を合算して住宅ローンを借り換える方法(詳しくは以下「補足」参照)もありますが、住宅ローンが残っていなければその方法は使えません。
■1000万円以上の借り入れは「住宅ローン」
- 増改築を伴う大規模リフォーム
- 中古物件購入と同時のリフォーム
以上のような場合はリフォームであっても住宅ローンの利用がおすすめです。リフォームローンに比べ金利の良い住宅ローンは、初期費用はかかりますが返済期間の長さを考えるとお得であることのほうが一般的です。
ここではリフォームローンについて解説していきます。
(補足)返済中の住宅ローンに組み込める場合も
住宅ローンの返済中である場合、リフォーム費用を組み込んでローンを一本化することも可能です。一般的に住宅ローンの金利のほうが低いので、その金利でリフォーム費用が返済できるのは魅力ですよね。
また、より金利が低い金融機関に「借り換え」もできますので、手数料を差し引いてもメリットがある場合はこの機会に検討してみましょう。
リフォームのみ | 物件購入+リフォーム | ||
---|---|---|---|
住宅ローン残なし | 住宅ローン残あり | ||
小規模リフォーム | リフォームローン | 借り換えや組み入れで住宅ローン残高と合算※ | 住宅ローン |
大規模リフォーム(1000万円以上) | 住宅ローン |
※借り換えにかかる初期費用(手数料・保証料・抵当権設定費用など)も考慮する必要があります。
3.リフォームローンを組める条件や審査基準
リフォームローンの審査は住宅ローンに比べてハードルがそれほど高くありません。
審査項目 | 基準目安 |
---|---|
借入時年齢 | 60~70歳未満 |
完済時年齢 | 76~80歳未満 |
年収 | 200万円~ |
勤続年数 | 1~2年以上 |
返済負担率※の上限 | 20~30% |
※年収に占める年間返済額の割合
【審査が通りにくい場合】
以下のような場合は審査が通りにくくなります。
- 勤続年数が1年未満
- 返済負担率がオーバーしている
- 収入が不安定
- 返済の延滞履歴がある(クレジットカードや公共料金、税金の支払いなど)
- 複数の金融機関から借り入れがある
条件や審査基準でよくあるQ&A
Q.ローンの名義とリフォームする建物の所有者・居住者が違っても大丈夫?
所有者・居住者がローン申し込み者の配偶者、またはご両親(義両親)の場合は可能、という場合が多いようです。
詳しくは借り入れする金融機関にご相談ください。
Q.住宅ローンがまだ残っているが、ローンは組める?
住宅ローンの返済が残っている場合でも、リフォームローンの申し込みは可能です。
ただ、住宅ローン残高によっては、住宅ローンに組み込んで一本化するほうがお得な場合が多いです。
Q.退職間近だがリフォームのローンは組める?
リフォームローンは借入時の年齢が60歳~70歳未満、完済時の年齢が76~80歳未満の間で定めている場合がほとんどですので、金融機関によっては69歳まで申し込みが可能です。
ただし、借入金額と収入のバランス、健康状態なども考慮されるため、審査が通るかどうかは個々のケースによります。