
窓をDIYする場合と、プロの業者に依頼してリフォームするケースでは、かかる費用がまったく異なります。
DIYするかリフォームするかという点で、悩んでいる人も多いでしょう。
また、「本当にDIYできるのかな?」と感じている部分もあるはずです。
本記事では、
- 窓をDIY・業者に依頼する際の相場費用
- DIYしたほうがよいケース、業者に依頼したほうがよいケース
- DIYする上での注意点
などについて解説します。
窓のDIYもしくはリフォームについて検討している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.窓をDIY・業者に依頼してリフォームする際の相場費用
まずは、窓をDIYする場合と、業者に依頼してリフォームする際の相場費用について解説します。
相場と費用をおさえて、どのように窓を作り替えていくか考えていきましょう。
1-1.DIYする場合
窓をDIYする場合は、おおむね以下のような費用がかかるでしょう。
リフォームの内容 | 費用の相場 |
---|---|
二重窓を設置する | 20,000円〜80,000円 (※商品代のみ) |
古い窓ガラスの交換 | 15,000円〜20,000円 |
防音窓に切り替える | 30,000円〜50,000円 |
網戸の交換 | 2,500円〜5,000円 |
面格子 | 7,000円〜10,000円 |
窓サッシ交換 | 10,000円〜20,000円 |
レールの取り付け | 3,000円〜5,000円 |
防音シートの取り付け | 3,000円〜6,000円 |
というようにDIYなら費用はかなり安くおさえられます。
これは、リフォーム費用と比較すると、いかに安価かよくわかるでしょう。
1-2.業者に依頼してリフォームする場合
窓をDIYではなく業者に依頼してリフォームする場合、以下のような費用が必要です。
リフォームの内容 | 費用の相場 |
---|---|
二重窓を設置する | 75,000~110,000円 |
窓ガラスの交換 | 100,000円〜150,000円 |
防音窓に切り替える | 135,000円〜170,000円 |
網戸の交換 | 7,000円〜8,000円 |
窓の増設 | 200,000円〜300,000円 |
面格子 | 80,000円〜200,000円 |
窓サッシ交換 | 30,000円〜50,000円 |
というように窓を業者リフォームする場合、DIYと比較してかなり大きな費用がかかります。
ただしプロに依頼する場合はDIYと違って失敗がなく、仕上がりも安定しているでしょう。
仕上がりを求めている、あるいはDIYに時間がかけられない場合、リフォームも選択肢して十分に考えられます。
2.窓リフォームはDIYするか、それともプロに依頼?
窓をDIYするべきか、それともプロに依頼してリフォームするべきか、悩んでいる人も多いでしょう。
結論から言えば、どちらを選択するべきかは、いくつかの条件によって異なります。
下記では、DIYするべきケースと、リフォームするべきケースについて解説しているので、参考としてください。
2-1.リフォームを業者に依頼したほうがよいケース
以下のようなケースでは、無理に窓をDIYせず、リフォーム業者に依頼したほうがよいでしょう。
- 二重窓などを取り付ける場合
- 本格的なDIY経験がない場合
- 工具などが足りない場合
それぞれについて、詳しく解説します。
二重窓などを取り付ける場合
二重窓などを取り付ける場合、DIYではなくプロに依頼するのがおすすめです。
なぜなら、DIYで実施するのは難易度が高く、失敗する可能性が高いからです。
二重窓を取り付けるとなれば、二重窓が差し込まれる枠組みが必要です。
その枠組みを作るにはきちんと採寸し、一から組み立てて行かなければいけません。
そしてその周囲にサッシを作り、新しい窓ガラスを設置するという、少し複雑な作業となります。
形としては二重窓になっていたとしても、スキマなどができることもあります。
となると、本来は二重窓に期待されている防音性、断熱性がうまく発揮されないケースも少なくありません。
後ほど詳しく解説しますが、二重窓のみならず、単純に新しい窓ガラスに交換するというだけでも少しむずかしい部分もあります。
二重窓に代表される、難易度の高い施工が必要な場合は、DIYではなくリフォーム業者へ依頼するのがよいしょう。
本格的なDIY経験がない場合
本格的なDIY経験がない場合も、リフォーム業者を頼ったほうがよいでしょう。
なぜなら窓のDIYは、上記した二重窓取り付けに限らず、少しだけ難易度が高いからです。
特に採寸が絡む場合は、やや難しくなります。採寸を間違えるとやり直しが効きづらく、たいへんなことになるかもしれません。
また、せっかく買ったガラスを買い直す、といったことも考えられます。
作業中にガラスを割ってしまい、怪我につながる、という部分も懸念されるでしょう。
というように採寸とガラスが関係する窓のDIYは、それなりにむずかしい部分があるのです。
自分のDIY経験について本格的なものがなく、自信を持てないのであれば、リフォーム業者に依頼しましょう。
工具などが足りない場合
窓をDIYするには、さまざまな工具が必要となります。
しかしその工具があまりにも足りていないなら、リフォーム業者へ依頼するのがよいでしょう。
一例を挙げれば、以下のような工具が必要です。
- 定規
- メジャー
- カッターナイフ
- ノコギリ
- プラスチック用のノコギリ
- ヤスリ
- 金槌
- 木工用接着剤
- ねじ
- マーカー
- 両面テープetc…
カッターナイフやメジャーはともかく、ノコギリなどは用意するのにお金がかかります。
また、その工具を使い慣れていないという問題もあるでしょう。
上記のような工具が揃っていないのであれば、DIYよりもリフォームがおすすめです。
2-2.DIYしてもよいケース
一方で、以下のようなケースでは、業者リフォームではなく、DIYしてもよいでしょう。
- ある程度DIY経験がある
- ある程度工具が揃っている
- 費用をしっかりおさえたい
それぞれについて、下記で詳しく解説するので、参考にしてください。
ある程度、DIY経験がある
ある程度DIY経験があるなら、窓のDIYにチャレンジしてもよいでしょう。
先ほど、二重窓の新設やガラスの取り替えはむずかしい、というように解説しました。
しかし、DIYが不可能なわけではありません。
ある程度「木材を切り出す」「採寸をきちんとおこなう」といった経験があれば、じゅうぶんに実現可能です。
作業がそれなりにたいへんなのは事実ですが、腕に覚えがあればトライする価値はありますし、費用もグッとおさえられます。
また、窓のDIYとはいえ、たいへん簡単なものもあります。
たとえば上部にレールを取り付けるくらいの内容であれば、少し工具に慣れていれば問題なく実施できるでしょう。
DIYの内容に対して自分自身の腕前が足りていると感じるなら、窓のDIYにチャレンジしても問題ありません。
ある程度、工具が揃っている
窓のDIYには、先ほども触れたとおりさまざまな工具が必要です。
工具がそろっているなら、窓のDIYに取り掛かってもよいでしょう。
ノコギリや金槌などを新規に購入する必要がなければ、工具代もあまりかからないはずです。
もちろん、DIY中に追加で必要になるものが出てくるかもしれません。
しかし、基本的にはカッターナイフなメジャーなど、さほど高くはないものばかりです。
少し買い足す程度であれば、費用面では問題ないでしょう。
費用をしっかりおさえたい
費用をおさえたい場合は、DIYの方向で考えるとよいでしょう。
先ほども触れたとおり、窓のDIYを実施すれば、リフォーム業者に依頼する場合と比較して相当に費用がおさえられます。
ただし、あくまでも工具とDIYの経験が十分に揃っているのが条件です。
工具を買い揃えなければいけない場合、リフォームするよりもお金がかかってしまうケースもあります。
3.窓をDIYする場合の注意点とは?
ここまでを踏まえて、リフォームではなく、窓をDIYしたいと考えている人もいるでしょう。
窓をDIYするうえでは、以下のような点について注意してください。
- 寸法をきちんと測る
- ケガには、じゅうぶん気をつける
- 防水性に意識する
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
3-1.寸法をきちんと測る
窓をDIYする場合は、寸法について十分注意しましょう。
なぜなら寸法を間違えると、DIYの計画が大きく狂ってしまうからです。
たとえば窓枠の寸法を測り間違えていると、「二重窓のサイズが合わない」と、途中で発覚したりします。
こうなると窓枠を作り直す、新しい窓ガラスを購入するなど、とにかく手間とお金がかかってしまうわけです。
また、なんとか取り付けできたとしても、スキマができてしまう、レールの滑りが悪くなるといったこともあるでしょう。
リフォームと違い、DIYは寸法も自力でしっかりと実施する必要があります。
3-2.怪我には、十分気をつける
先ほども少し触れましたが、DIY中の怪我には十分注意しましょう。
リフォームとは違い、自分でガラスや木材を触ることになるので、手指を傷つけそうな場面は多いものです。
特にガラスを割って、大怪我しないように気をつけましょう。
また、二階部以上でDIYしている場合は、工具や材料の落下にも注意が必要です。
3-3.防水性に意識する
窓をDIYする場合は、防水性について意識しましょう。
なぜなら、防水がきちんとできいていないと、窓からの雨などが入ってくるかもしれないからです。
具体的には、スキマなく窓や枠を取り付ける、つなぎ目はコーキングするといったことが挙げられます。
見た目のみならず、きちんと快適な暮らしを守れるようなDIYを目指しましょう。
4.リフォームに頼らず、窓をDIYした事例
窓のDIYについては、「やりたいけれど、完成のイメージが湧かない」という人も多いでしょう。
そういった場合では、実際の事例をチェックして、アイデアを思い描きましょう。
下記では、窓をリフォームするでなく、DIYしたうえでの成功事例について解説します。
<ペットとの暮らしを意識したDIY>
かーちゃん実家DIYで窓に猫が座れるところを作ったのに座らない…
いやまて、ちょっと座ってる!! pic.twitter.com/rVzx3CpPH6— ka (@Decopachin) December 24, 2018
変わったところでは、ペットとの暮らしを意識したDIYがあります。
こちらはま窓の下元にステップを設置した事例。少し趣向は変わりますが、ペットと生活しているならこういったDIYの方向性も考えられるでしょう。
5.まとめ
窓をリフォームする場合と、DIYするケースでは、かかる費用はまったく異なります。
DIYなら、かなり費用をおさえながら、おしゃれな窓として仕上げられるはずです。
といっても、窓のDIYは、内容次第ではむずかしいものとなります。
二重窓の取り付けに代表される難易度が高いケースでは、DIYを失敗してしまうかもしれません。
こういった場合、無理せずDIYではなくリフォーム業者へ依頼するのがおすすめです。
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