サッシの交換リフォームの費用相場をサイズ別に完全解説!注意点も!

最近は窓やサッシの性能も向上しているため、新しいものに交換したいという方もいらっしゃるかと思います。その際にはどうしても費用や価格が気になるのではないでしょうか?
ここでは、サッシの交換やリフォームに掛かる費用や相場について説明いたします。サッシの交換をするかどうかの判断材料にしてください。
1.サッシ交換の費用の考え方
サッシ交換の費用は「一窓あたり(2枚一組)の単価×窓の数+工事費」となります。一窓あたりの単価は窓の大きさ、サイズで決まっています。
サッシ交換の大よその費用は、窓あたりの単価とリフォームする窓の数、現在のサッシの状態、変更する箇所やパーツ、サッシやガラスの種類・グレードなどによって費用が変わります。
窓サイズの目安
※上記窓のサイズ(高さ、幅、面積)は目安です。実際のサイズは窓により異なります。
一窓あたりの相場料金(※窓ガラス費用と作業料金)
こちらの料金表を目安に、交換をお考えの窓と窓の数で大まかなサッシ交換の費用を算出してみてください。
1-1.サッシのサイズの測り方
サッシやガラス交換の見積もりやガラスを選ぶ際などに、リフォームするサッシのサイズを把握する必要がありますので、サイズの測り方についてご説明します。
ガラスのみ交換したい場合
測る場所は、ガラスが目に見えている部分のサイズです。アルミサッシ枠、サッシまわりの木枠は含めずに、ガラス部分のみを計りましょう。
W(横)とH(高さ)の数値をcm(センチメートル)単位で把握していれば見積もりや商品選びの際にスムーズです。交換したい窓ガラスが複数で大きさが異なる場合は、全ての窓を計測しましょう。
二重窓(内窓)を検討する場合
測る場所は、窓が納まっている木枠の内側部分のサイズです。ガラスが納まっているアルミサッシ枠を含めた横幅と高さを計測してください。現在の木枠の内側に新しい窓枠を取り付けることになります。
木枠の幅のサイズは、オプションの部材が必要になるかどうか分かりますので、より正確な見積もりが出せるようになります。
2.サッシ交換のパターンと相場費用
サッシの交換費用では、相場が数万円~50万円と幅があります。これはサッシの交換にもさまざまな種類があるためです。ここでは代表的なサッシ交換の費用についてご説明いたします。
- 木製建具をアルミ製に変更
〜25万円台 - 遮熱性・防犯性ガラスに交換
5万円台~30万円台(※ガラス交換の費用は2枚一組、一窓あたりの費用) - 内窓を追加し二重窓に変更
4万円台~20万円台 - サッシ全体を交換
~50万円台
既存のサッシの状態や、変更したい内容によってリフォームのパターンや費用も無限にあります。上記の分類を目安としながら、リフォーム会社に正確な見積もりを取ってもらうようにするとよいでしょう。
3.ガラスの機能別サッシ交換の費用とメリット
防音や遮熱、防犯などといった様々な機能に特化したサッシが種類豊富に出回っています。既存のサッシ枠を利用すれば、遮熱や防犯対策などに優れたガラス交換はリフォーム費用が比較的抑えられ、交換時間も一窓あたり約一時間前後と短くて済みます。
リフォーム後は、掛けた費用以上の見返りが期待できるのでサッシ交換をお考えの際はおすすめです。
3-1. 遮熱対策ガラスの交換費用
「交換費用は5万円台〜20万円台」
断熱性複層ガラスは通常の一枚ガラスに比べ冬場の断熱性は約3倍、夏場の遮熱性は約2倍となっています。住まいにダメージを与える結露もほぼ抑えられ、紫外線も約8割カット。更には年間の冷暖房費を約2割削減するといったデータがあります。
遮熱性ガラスを使用することの費用対効果を考慮すると、結果としてはとても経済的なリフォームと言えるのではないでしょうか。
3-2.防犯対策ガラスの交換費用
防犯ガラスとは2枚のガラスの間に強度の高い透明の特殊な膜を挟んだ構造のガラスです。ガラスに衝撃が加わっても割れにくく、力で突き破るのがとても難しい構造です。空き巣の手口に見られる、ドライバーでこじるようにして割る『こじ破り』や、ハンマーなどで殴るようにして割る『打ち破り』に大変強いガラスとなっています。
また、防犯対策ガラスへ交換したにも関わらず、不幸にも空き巣などに防犯ガラスを割られて被害に遭われた場合、数万円〜数十万円の見舞金が支給されるケースがあります。
日ごろの安心感が得られ、万が一の際の現金補償は非常に嬉しいメリットです。
同じ力で衝撃を与えた状態で写真の左が通常のガラスです。非常に割れにくい特性は、台風や大きな地震などの自然災害時にも安心です。
4.サッシのパーツを交換する際の費用と注意点
サッシは各パーツに細かな部品が使用されています。それぞれのパーツ自体はホームセンターなどで数千円台から購入することができます。
小さいながらも各々が大切な役割を果たす各パーツの部品は、消耗も激しく痛みが早い場合が多いので、パーツ別に交換を考えるケースが多くなります。手軽に入手できるので、ご自身で交換される方、したい方が多いようですが、扱いの難しさなどを考慮すると工事費を払ってでもプロに任せるべきケースです。。
交換ニーズの最も多いパーツ別にそれぞれ説明させていただきます。
4-1.サッシのビート交換
市販のビートは約1000円前後から購入出来ます。入手の簡単さに反して、ビートの交換は不慣れだと難しいコツやポイントがあります。正しく交換出来ないとサッシに隙間ができてしまうケースもあります。
ご自身での交換なら工事費もかかりませんし、手軽ですが、交換後に起きるかもしれない不具合を考えると、プロにお任せすることをおすすめいたします。
リフォーム業者に依頼すると、部品代、工事費を含めトータルで1万円台〜2万円程度になります。快適なサッシを購入するとお考えになればそう高くない費用ではないでしょうか。
ビートとは、イラストのように、サッシのガラスを支えるゴム状の物で、グレイジングチャンネルとも呼ばれています。ここが傷んでくるとサッシに隙間ができ、外気や埃などが室内に侵入してきます。
4-2.サッシの戸車交換
結論から申し上げますと、前述のビート同様、戸車もプロに任せることをお勧めしたいパーツです。2000円台から市販されており、やはりその手軽さから、ご自身で交換したいとお考えの方が最も多いパーツです。
※戸車とは、引違いサッシの障子下枠に取付ける滑りを良くする車輪状の金物のことです。
戸車は、メーカーにもよりますが、あらゆる種類が存在すると言えるほど多種多様で、かつすぐに廃盤になります。ホームセンターなどで販売されていますが、交換するサッシと合うか否かが問題となります。
プロでも合う物を探すのに、交換にかかる労力の約8割を使うというケースがあります。小さな部品ですが、サッシの開閉の滑らかさには欠かせない大切なパーツです。リフォーム会社に依頼した場合でも工事費などを含めて1万円台から可能ですので失敗しないためには、専門の業者にお願いする方が良いでしょう。
5.まとめ
サッシ交換とその費用について、パターンやポイントを紹介させていただきました。何かのキャッチコピーに「快適な暮らしは窓から」というのがありますが、本当にその通りだと納得します。
ご自宅やお悩みのケースにあった窓探しのため、費用やケースに分けて解説しております。サッシ交換の参考に、お役立てただければと思います。