
家族が集まるLDKは、快適で居心地のよい空間にしたいものです。さらに、お客様を迎えるスペースにもなることもあるので、おしゃれなイメージも大切です。
今回はLDKのリフォームを検討中の方に向けて、11パターンのLDKリフォーム事例を紹介します。かかった工期や費用も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
LDKリフォームのポイント
まずは、LDKのリフォームを考える際に押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
[1]ライフスタイルに合わせた間取りを考える
LDKの間取りは主に3パターン。リビング・ダイニング・キッチンが同じスペースに存在する「LDK」、リビングが独立する「L+DK」、キッチンが独立する「LD+K」です。それぞれにメリット・デメリットがあるので、ライフスタイルに合うかどうかを考えるようにしましょう。
LDKは広々と開放感のある空間にできることや、キッチンにいても家族とのコミュニケーションをとりやすいことがメリットです。ただし、リビングからキッチンが丸見えになってしまうので、常に整理整頓する必要があります。
リビングに生活感を出したくない方にはL+DK、料理が好きでキッチンまわりを充実させたい方にはLD+Kが向いていますが、いずれも各スペースに十分な広さを確保できるかを確認することが大切です。
[2]動線を意識して必要なスペースを確保する
必要な広さを考えるときは、生活動線を意識してみましょう。例えば、ダイニングチェアーに座るには約60cmのスペースが必要です。その後ろを人が通るには、ダイニングテーブルと壁の間に1mほどの余裕がなくてはなりません。ダイニングテーブルの幅・奥行きに加えて、周囲に十分なスペースを確保できるかどうかを確認します。
同じように、ソファーセットの配置やドアの開け閉めなども意識する必要があります。実際の生活をイメージして、不便がないかを確認するようにしましょう。
[3]着工前に入念なシミュレーションを行う
リフォーム業者との打ち合わせには時間や手間がかかりますが、ここで手を抜くと満足な結果は得られません。どのようなLDKにしたいのか希望をなるべく細かく伝えて、リフォーム業者とイメージを共有することが理想のLDKを実現するコツです。
提示されたプランを見て実際の生活を想像し、少しでも疑問に感じるところは早めに相談・確認するようにしましょう。着工前に入念なシミュレーションを行えば、仕上がりに後悔することは少ないと思います。
LDKリフォームにかかる費用
LDKのリフォームにかかる費用は、施工内容や部屋の広さ、設備・内装材のグレードで異なります。
まず、キッチン交換にかかる費用の相場は、内装工事も含めて50万~150万円ほどです。ただし、レイアウト変更で大掛かりな配管工事が必要になる場合などは、200万円以上かかることもあります。
リビングやダイニングの内装工事は50万~100万円程度、間仕切り壁の撤去など間取り変更を含む場合は100万~300万円程度を目安にするとよいでしょう。
リビングリフォームの主な工事内容や費用相場については、以下の記事を参考にしてください。


【実例で紹介】LDKリフォーム11パターン
【和室とつなげる】LDKリフォーム
[1]機能アップとデザイン性を両立したモダンなLDK
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工期 | 2ヶ月 |
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費用(総額) | 903万円 |
費用内訳(概算) | 木工事(126万9,000円)、内装工事(119万8,000円)、住宅設備工事(246万5,000円)など |
ダイニングキッチンと和室の間にある壁を撤去したことで、広々としたLDKが実現しました。キッチンは壁付きタイプから人気の対面式へと変更。キッチンまわりの目隠しに設けたアール壁が、空間に柔らかな雰囲気をもたらしています。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/367
[2]トータルコーディネートで洗練されたLDKに
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工期 | 1ヶ月 |
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費用(総額) | 441万円 |
費用内訳(概算) | LD+和室工事(114万円)、収納工事(20万円)など |
リビングダイニングと隣接する和室をつなげて、広いLDKにしたマンションのリフォーム事例です。トータルコーディネートを意識した模様替えで、洗練されたイメージに仕上がりました。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/340
【部屋をつなげる】LDKリフォーム
[3]細かく仕切られた部屋を繋げて、使い勝手向上
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工期 | 1ヶ月 |
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費用(総額) | 331万円 |
費用内訳(概算) | 解体工事(30万円)、間取り変更工事(57万円)、内装工事(87万円)など |
細かく仕切られていた4つの部屋をつなげて、開放的なLDKを実現したリフォーム事例です。間仕切りがなくなって移動がスムーズになりました。空間を緩やかに仕切る可動式のラックは、既存の家具を再利用したものです。愛着のある家具を使い続けられるうえ、リフォーム費用も抑えられるのは嬉しいポイントですね。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/887
[4]キッチンの壁を取り払って明るく開放的な空間に
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工期 | 1ヶ月 |
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費用(総額) | 703万円 |
費用内訳(概算) | 解体工事(21万円)、内装工事(150万円)、住宅設備工事(180万円)など |
独立していたキッチンの壁を取り払い、オープンスタイルのLDKへとリフォームした事例です。ダークブラウンが多く使われていた内装は、白を基調としたナチュラルスタイルに変更。明るく開放的な雰囲気のリビングで、家族の会話が弾みそうです。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/423
【収納を増やす】LDKリフォーム
[5]大容量の収納を、圧迫感なく追加
工期 | 20日 |
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費用(総額) | 488万円 |
費用内訳(概算) | 間取変更工事(114万円)、壁面収納工事(141万円)、LD改装工事(181万円)など |
子どものおもちゃなどで散らかりがちなリビングに、大容量の壁面収納を取り付けました。本やおもちゃをサッと片付けて、引き戸を閉めて隠せるので、急な来客時に重宝します。収納の引き戸が鏡張りになっているため、収納の扉を閉めたときにはリビングが広く開放的に見えるという効果も!
出典:https://www.artreform.com/example/4692/
【バリアフリーにする】LDKリフォーム
[6]段差をなくし、安全性に配慮したLDK
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工期 | 3週間 |
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費用(総額) | 489万円 |
費用内訳(概算) | 解体工事(20万円)、建具表具サッシ工事(63万円)、住宅設備工事(277万円)など |
高齢になると、家の中のちょっとした段差もつまづきの原因になります。ご両親の老後を考慮して、LDKの間取りはそのままにバリアフリー化したリフォーム事例です。
まず、リビングとダイニングの間仕切戸を上吊式に変更して、段差を解消。IHキッチンと床暖房を導入したことにより、安全性と快適性も向上しています。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/420
【キッチンを交換する】LDKリフォーム
[7]対面キッチンを実現するために水回りの配置を見直し
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工期 | 2ヶ月 |
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費用(総額) | 893万円 |
費用内訳(概算) | 間取り変更工事(117万円)、キッチン工事(168万円)、床暖房含むリビング工事(197万円)など |
間取りの制約で対面キッチンへのリフォームが難しいため、水廻り設備を移動し、L型の開放的なカウンターキッチンを設置。キッチンの収納力がアップしたうえ、リビングからキッチンが丸見えになることがないので、スッキリとした印象です。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/255
【部屋を増やす】LDKリフォーム
[8]部屋数を増やすためにキッチンを移動
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工期 | 1ヶ月 |
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費用(総額) | 246万円 |
費用内訳(概算) | ダイニングキッチン工事(158万円)、洋室工事(38万円)など |
2×4工法の建物は間取り変更が難しいとされていますが、もともとある壁を利用してキッチンを洋室にリフォームした事例です。キッチンを移動した分、リビングは狭くなりますが、対面式なので閉塞感がありません。背面には天井まで届く高さのくもりガラス戸のカップボードを設置。中が見えにくいので、リビングから見たときに生活感を感じにくいキッチンになりました。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/502
【床暖房の設置】LDKリフォーム
[9]床の張り替えとともに床暖房を設置して快適なLDKに
工期 | 2ヶ月 |
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費用(総額) | 519万円 |
費用内訳(概算) | LD工事(222万円)、キッチン工事(212万円)など |
独立型のキッチンはレイアウトを変更して対面式のオーブンキッチンに。さらに和室の壁を取り払い、広々としたLDKが実現しました。壁一面に大容量のパントリーを設置したため、スッキリと片付いたキッチンが保てそうです。床の張り替えとともに床暖房設備も更新し、居心地のよいリビングになりました。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/505
【床材の変更】LDKリフォーム
[10]機能アップとデザイン性を両立したモダンなLDK
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工期 | 2週間 |
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費用(総額) | 278万円 |
費用内訳(概算) | 解体工事(15万7,000円)、内装工事(43万6,000円)、住宅設備工事(111万8,690円)など |
こだわりポイントは、施主自らショールームを回って吟味したという無垢材のフローリングです。木のぬくもりを感じられる内装を意識して、リビングの間仕切り壁を撤去した際に、あえて柱を残しました。開放的になったリビングのすてきなアクセントになっています。その他にも、動線を意識してサイズダウンしたキッチンを選ぶなど、随所にこだわったリフォーム事例です。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/181
【室内窓の設置】LDKリフォーム
[11]子どもとコミュニケーションが取れるLDKに
工期 | 2ヶ月 |
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費用(総額) | 1,039万円 |
費用内訳(概算) | 解体・下地木工工事(115万円)、LDK(283万円)など |
2LKD+Sのマンション全面改装に伴い、LDKに隣接する部屋に室内窓を設置して、採光と通風を確保しています。壁付けのキッチンは、子ども部屋に面した対面に変更。室内窓を通して、子どもたちの様子を見守りながら食事の支度ができます。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/1693
まとめ
家の中で最も広い面積を占めるLDKのリフォームは、かかる費用も高額になりがちです。後悔することがないようリフォーム会社に細かく希望を伝え、入念にシミュレーションを行うようにしましょう。共有するイメージが具体的であればあるほど、理想のLDKに近づくはずです。
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