
「屋根の防水塗装をしたいけれどどの塗料が最適なのか」と考えてはいませんか?
屋根に使う防水塗料の種類を知っておけば、自宅に適した材料を効果的に選べるようになるでしょう。
この記事では、屋根の防水塗料について紹介します。
具体的には以下の内容を解説します。
- 防水塗料が使える屋根の種類
- 屋根に使う防水塗料の種類
- 屋根に使う防水塗料の費用相場
- 自宅の屋根に適した防水塗料を選ぶコツ
- 屋根の防水塗装工事の優良業者を選ぶ際のポイント
すべてチェックして、屋根の防水塗料に無駄な費用をかけないようにしましょう。
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目次
1.防水塗料が使える屋根の種類
すべての屋根で防水塗料が使えるわけではありません。
防水塗料が使えるのは「陸屋根」か「屋上」にかぎられます。
陸屋根と屋上に大きな違いはありません。
一般的には、人があがるように設計されていない水平な屋根を「陸屋根」、あがっても問題ないように作られているものを「屋上」と呼びます。
通常の屋根は傾斜があり、内部に防水シートを張っているケースが多いです。
このため表面に塗装する塗料には高い防水機能が求められていません。
2.屋根に使う防水塗料の種類
防水塗装の目的は「雨漏りを防ぐこと」と「見栄えをよくすること」の2つです。塗装をしなければ見栄えが悪くなるだけではなく、雨漏りの危険性が増すでしょう。
屋根に使う防水塗料には以下の2種類があります。
- FRP
- ウレタン
それぞれの特性を理解して、適切な塗料を選べれば無駄な費用をかけずに済むでしょう。
2-1.FRP
FRPとは強化繊維プラスチックを指し、表面がガラスのような仕上がりになる防水塗料です。耐用年数は10〜13年程度あります。
FRP防水の材料価格は1㎡あたり5,000円〜8,000円程度です。
メリットは、ウレタン塗料よりも乾燥が早くて工期が短いこと、熱や傷に強くて耐久性が高いことがあげられます。
デメリットは、ウレタン塗料よりも価格が高いこと、塗膜が硬いため地震でひび割れがしやすいことがあげられます。
FRPは、ガラスのような光沢がある表面となるため、防水塗装を綺麗な仕上がりにしたい人に向いているでしょう。
2-2.ウレタン
ウレタン防水とは、液体のウレタン樹脂を重ね塗りする手法です。耐用年数は10〜13年程度あります。
ウレタン防水の材料価格は1㎡あたり4,000円〜7,000円程度です。
メリットは、FRP防水よりも価格が安いこと、他の防水塗料の上からでも重ね塗りができることです。
デメリットは、ムラができやすく完全に均一な面にはできないことです。見た目はFRP防水のほうが優れているでしょう。
ウレタンは、防水塗装の費用を抑えたい人に向いているでしょう。
FRPとウレタンの特徴を以下にまとめたので参考にしてください。
3.屋根に使う防水塗料の費用相場
屋根に使う防水塗料の費用相場は、屋根の面積と、どの層から防水するかで変わります。
防水塗装をする層には、表面だけを塗る「トップコート」と、防水機能がある「防水層」の2つがあります。
いずれの場合も、一般的な50㎡の陸屋根や屋上を防水塗装する場合は10〜30万円はかかるでしょう。工事場所の状況や作業内容によって価格は大きく変動するため、参考程度にしてください。
3-1.トップコートのみの塗り替え費用
トップコートは、防水層を保護する機能があります。トップコートをしないと防水層が紫外線や雨で劣化しやすくなり防水機能が失われる時期が早くなります。
防水層を塗らずに表面だけを塗り替える「トップコート」では、10〜30万円程度の費用がかかります。
トップコートをするメリットは、防水層の塗り替えに比べて安い費用で表面をキレイにできることです。見た目を変えたい場合や、塗装表面が少し剥がれている程度であればトップコートの塗替えで修繕が可能です
デメリットは、重度の劣化だと対処しきれないことです。防水層まで劣化が進んでいる場合はトップコートの塗り替えだけでは対処できません。
トップコートでは塗料ごとに以下の費用が目安となります。
- FRP 1㎡あたり2,000〜3,000円程度
- ウレタン 1㎡あたり1,500〜2,500円程度
この他に、足場を設置する場合は5〜20万円程度の費用が追加でかかります。
3-2.防水層からの塗り替え費用
防水層とは、防水機能を備えた塗装部分を指します。防水層は紫外線に弱いため、表面にトップコートを塗ることで防水機能を長く維持します。なお、防水層から工事をする場合は20〜50万円程度の費用が必要です。
防水塗装では防水層は欠かせない部分です。トップコートは防水機能が少ないため防水層を作らなければ屋根は雨漏りしてしまうでしょう。
塗料ごとの価格は以下を参考にしてください。
- FRP 1㎡あたり5,000〜8,000円程度
- ウレタン 1㎡あたり4,000〜7,000円程度
この他に、足場を設置する場合は5〜20万円程度の費用が追加でかかります。また、防水層の下にあるモルタルを撤去する場合や、内部構造の修理が必要な場合は50万円を超える可能性があります。
4.自宅の屋根に適した防水塗料を選ぶコツ
自宅に適した防水塗料を知っておけば効果的に工事ができるため費用を抑えやすくなります。以下では、防水塗料を選ぶ際のコツを2つ紹介します。
トップコートと防水層の補修どちらが必要かを把握する
トップコートだけで十分な状況にもかかわらず防水層から補修をしてしまうと、費用が2倍以上かかってしまいます。まずはトップコートと防水層のどちらから補修が必要かを把握しましょう。
塗装が剥がれていなくて色あせている程度であれば、トップコートだけの補修で済む可能性があります。
しかし、屋上の床に亀裂が入っているとか、ベランダの傾きに問題があって水たまりができやすい場合は防水層から補修が必要でしょう。
知識がなければ細かい見きわめはできません。まずは業者に調査を依頼して見積もりを出してもらいましょう。
FRP防水とウレタン防水のどちらが適しているかを把握する
屋根の防水塗装には「FRP」と「ウレタン」の2種類があります。どちらの塗料が適しているかは劣化状況や工事の予算によって変わります。
防水塗装にできるだけ費用をかけたくないのなら「ウレタン」を選びましょう。予算に余裕があって、見栄えが良くて耐久性に優れている防水をしたいのなら「FRP」が適しています。
無駄に費用をかけないよう、適切な塗料を選んでください。
5.屋根の防水塗装工事の優良業者を選ぶ際のポイント
屋根の防水塗装をする際には、業者選びが重要です。どれほど優れた塗料を使っても、業者が手抜きをすればすぐに剥がれてしまいます。
以下では、屋根の防水塗装をする際に優良業者を選ぶポイントを解説します。
5-1.相見積もりをする
防水塗装の業者は相見積もりで選んでください。相見積もりとは、複数の業者に同じ工事条件で見積もりを依頼することです。
相見積もりをするだけで、費用が高すぎたり安すぎたりする業者を見抜けるようになります。費用が高すぎる業者は詐欺の可能性があり、安すぎる場合は手抜き工事が考えられます。
また、見積書の工事内容が「仮設足場」と「シリコン塗装」しかないような、他の会社と比べて抽象的すぎる場合 も避けたほうがよいでしょう。最低でも、工程ごとに項目がある見積書でなければ信用できません
5-2.訪問営業の業者は危険
いきなり自宅に訪問してくる会社は悪徳業者の危険性が高いです。優良な業者であれば個人住宅に訪問しなくても仕事が十分に確保できます。
訪問営業をする業者は、評判が悪くて仕事がないために個人住宅に営業をかけていると考えられます。手抜き工事などのリスクが高まるため訪問営業の業者は避けるようにしましょう。
5-3.見積書のチェックポイントを把握する
悪徳業者の見積書には特徴があります。以下のポイントを把握すれば悪徳業者に依頼する危険性は格段に下がるでしょう。
「一式」を多用する業者は避ける
「一式」とは、重要ではない項目における表記方法です。多用している場合や、塗装面積が「一式」となっているような場合は優良業者とは考えられないため避けるようにしましょう。
塗料の具体的な商品名が記載されていない場合は危険
防水塗料の種類名のみで商品名が記載されていない場合は依頼しないほうがよいでしょう。例としては「ウレタン塗料」としか書かれていない見積書です。優良業者であれば商品名やメーカー名を見積書に記載しています。
10万円以上の値引きは要注意
防水塗装の見積もりで10万円以上の値引きをすることは滅多にありません。もし10万円以上の値引きをしているのなら、その業者は最初の提示金額を意図的に高くしている可能性があります。
10万円以上の値引きをしている業者が優良だとは考えにくいため、依頼するのは避けたほうがよいでしょう。
6.まとめ
防水塗装が可能な屋根は、「陸屋根」と「屋上」です。劣化状況や使う塗料の種類によって、屋根の防水塗装に必要な費用は10〜50万円程度と大きく変動するでしょう。
また、屋根の防水塗装は塗って終わりというわけではありません。屋根は紫外線や雨を直接受けるため、塗装後もメンテナンスを怠るとすぐに劣化してしまいます。
そのため、屋根のメンテナンス費用から工事が必要な時期までチェック!でメンテナンス方法についても把握しておくことで、補修費用を抑えることが可能となるでしょう。
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