狭いリビングを広く見せる簡単リフォーム&レイアウト術15選

リビングレイアウト

家族が毎日のように同じ時間を過ごすリビングは、お客様をお迎えする大切な空間でもあります。そんなリビングが「なんだか狭い」と感じるようだと、居心地の良い時間を過ごせません。

リビングが狭いと感じるときは、まずはそう感じる原因を考え、適切な解決策を実施しましょう。リビングが狭く感じる原因と解決策には、以下のようなものがあります。

リビングが狭く感じる原因 解決策
家具配置のバランスが悪くて狭く見える 家具の配置工夫
家具の形・素材、内装の色などで狭く見える 家具の買い替え・壁紙や床材の変更
ものが多くて狭い 収納リフォーム・収納付き家具など利用
物理的にリビングが狭い 壁撤去リフォーム(とくにマンションの場合)

このように、原因にあわせた対策を施すことで、狭いリビングを広く見せられるようになります。今回は、上記の解決策について、より具体的な方法を実例とあわせて紹介します。


1.家具の配置を工夫して広く見せる

リビング内に複数の家具がある場合、バランスが悪いと空間が狭く見えることがあります。ここではリビングを広く見せる「家具の配置方法」を4つ紹介します。

1-1.窓をふさがない

リビングに掃き出し窓や高窓がある場合、家具で窓をふさがないようにすることが空間を広く見せるポイントです。窓からは外の景色が見えることから、空間に奥行きを感じさせる効果があります。そのため家具で窓をふさいでしまうと抜け感がなくなり、部屋が狭く見えてしまうのです。

リビング

1-2.背の高い家具は壁際や部屋の隅に配置

背の高い家具を、壁際や部屋の隅に配置するのもリビングを広く見せる効果があります。背の高い家具が部屋の中央に配置されていると圧迫感があり、さらに視界を遮ることで空間が狭く見えてしまいます。リビングを広く見せるには、部屋の奥まで目線が抜けるようにするのがポイントです。

背の高い家具

出典:https://products.karimoku.co.jp/modelSyosai/?model_id=M2103027

1-3.視線が集中する場所を入口から遠ざける

部屋の奥にビビッドカラーの目立つソファを置くなど、視線が集中する場所を入口から遠ざけるのも狭いリビングを広く見せるコツのひとつです。その際には、背の高い家具を入口付近に配置し、奥に行くほど背の低い家具を置くのがおすすめです。遠近法の効果も得られて、さらに広く見せられるようになります。

ビビットカラーのソファのある部屋

1-4.家具はできるだけまとめ、床が見える面積を増やす

リビングは床が見える面積が多いほど広く見えるため、家具をできるだけまとめて配置するのもポイントです。家具が点在していると、床が分断されて広がりを感じられなくなり、狭く見えてしまいます。家具をまとめて置くと、目線があちこちに向くことがなくなりスッキリした印象にできるのもメリットです。


2.リビングを広く見せる家具や壁紙を選ぶ

家具の形や素材、内装の色などを変更することでも、リビングを広く見せられるようになります。ここではリビングを広く見せる家具や壁紙の選び方を紹介します。

2-1.家具は高さが低いものを選ぶ

家具の高さもリビングの見え方を変える要因になります。背の高い家具は圧迫感を与え、ごちゃごちゃした印象を与えます。そのためリビングに置く家具はできるだけ背が低いものを選ぶと、目線を遮るものが減り、視界が開けて空間を広く見せることが可能です。

高さの低い家具

2-2.膨張色や後退色の壁紙や床材で広く見せる

リビングを広く見せるには、壁紙や床材を膨張色や後退色に変更するのも有効です

膨張色とは、白や明るいトーンの色を指し、大きく膨らんで見える効果があるのが特徴です。壁紙や床などリビングの広い面積を占める部分を膨張色にすると、部屋が広く感じます。

一方後退色は、青や青紫など遠くにあるように見える色のことです。好みにもよりますが、奥にある壁を後退色にしたり、カーテンに後退色を採用したりすると、部屋に奥行きを感じさせ広く見せることが可能になります。

白基調の部屋

2-3.素材やデザインの統一感を出し広く見せる

リビングに使用する素材やデザインに統一感を持たせるのも、広く見せることにつながります。

たとえばフローリングの部屋に、木目調の家具やプラスチック製の収納棚、メタリックなテレビ台など、素材やデザインに統一性のない家具がごちゃ混ぜに置かれていると、それぞれが浮き立って見え目線が定まりません。

一方フローリングにあわせ、配置する家具を木目調だけに統一すると一体感が生まれ、まとまって見えるため空間を広くイメージさせることが可能です。

木目調の部屋

2-4.シンプルな家具やガラス製の家具で圧迫感を軽減する

家具をできるだけシンプルなものにして圧迫感を軽減するのも、リビングを広く見せるには効果的です。デコラティブな家具は華やかですが、主張が強く存在感があるため空間を狭く感じさせてしまいます。

またソファー前のローテーブルや飾り棚をガラス製のものにすると、視界を遮りにくくなります。壁や床がみえるようになり、部屋を広く見せる効果があるのでおすすめです。

シンプルな家具

出典:https://www.nitori-net.jp/ec/product/4012670-4012742s/


3.収納を工夫して広く見せる

リビングにものが多く、いつも乱雑に散らかっている場合も部屋が狭く見えてしまいます。ここでは広く見せるためにできる、具体的な収納の工夫を紹介します。

3-1.収納付きの家具を活用する

リビングにこまごましたものが散らばっていることで部屋が狭く見えている場合には、収納家具を増やせば課題を解決できるように思えます。しかし家具の数が増えてしまうことで、かえって部屋が狭く見えてしまう場合もあるでしょう。

そういったときには、収納付きの家具を活用するのがおすすめです。たとえばソファーを置いているなら、座面の下に引き出しが付いたものに買い替える、テーブルを引き出し付きのものに交換するなどすれば、数の家具を増やすことなく収納力を上げられるのでおすすめです。

収納つきのローテーブル

出典:https://products.karimoku.co.jp/tanpinSyosai/index?product_number=TU4470ME

3-2.壁付の収納を造作する

リビングの収納を増やすときには、既製品の家具を購入するのではなく、壁付きの収納を造作してもらうのも方法のひとつです。収納したいもののサイズにあわせて棚や収納を造作してもらえば、無駄なスペースを発生させずにコンパクトに収めることが可能です。

また造作収納であれば、リビング全体の統一感を損なわないため一体感を得られ、部屋を広く見せることにもつながります。

造作収納

出典:http://www.8044.co.jp/gallery/932

3-3.キッチンカウンター下に収納を付ける

キッチンカウンターのリビング側が、ハイチェアを置いて食事を取れるようにオープンになっているケースは少なくありません。けれども実際の食事はダイニングで取るため、カウンター下がデッドスペースとなっているご家庭も多いようです。

そのようなケースでは、カウンター下に収納を設置すれば、もとあるリビングスペースを狭めることなく収納を増やせます。キッチンカウンターが設置されているものの、カウンターとして活用していない場合には収納へのリフォームを検討するといいでしょう。

ストレートカウンター下引き戸収納庫

出典:https://www.dinos.co.jp/p/1300400707/?id=___2012384_

3-4.収納付きの小上がりスペースを作る

リビングの片隅に、収納付きの小上がりスペースを作るのも、リビングの収納力を上げるにはおすすめです。

小上がりとは、部屋の片隅に作られる少し段差のあるスペースを指します。畳にするのが一般的ですが、必ずしも和室である必要はなく、フローリングにしても問題ありません。

小上がりを作ると、段差部分に大きな収納をしつらえることができるのがメリットです。引き出し式にするのはもちろん、畳や床を上げられるようにしておけば、小上がりスペースぶんの広い収納を確保できます。

小上がり

3-5.収納棚は床から浮かせる

リビングに置く収納棚を床から浮かせて設置するのも、部屋を広く見せる手法のひとつです。

たとえば収納棚は脚が付いたものを選ぶようにすると、目に見える床面積が増えることから広がりを感じさせ、部屋を広く見せる効果があります。脚があるチェストは直置きのもの比較すると華奢で軽やかに見え、圧迫感を覚えにくくなるのもメリットです。


4.隣の部屋との間仕切り壁を撤去するなど、物理的に広くする

物理的にリビングが狭く、壁紙や家具などを工夫しても広く見せるのが難しいこともあるでしょう。そんなときには、思い切って隣の部屋との間仕切り壁を撤去して、リビングを広げることを検討するのもおすすめです。

4-1.隣の部屋の壁を撤去してリビングを広げる

リビング隣にある部屋との間にある壁を撤去し、ひと部屋にしてしまうリフォームをすると、物理的にリビングを広げることが可能です。リビング横の部屋が和室なら、リビングと同じフローリングにすることでより一体感が出て、広い空間を印象づけられるようになります。

Before

隣の部屋の壁を撤去してリビングを広げた事例のビフォー

After

隣の部屋の壁を撤去してリビングを広げた事例のアフター

出典:http://www.8044.co.jp/gallery/350

その際、ウォールドア(可動式の間仕切り壁)を設置しておくと、将来再度部屋として独立させたくなったときでも簡単に仕切ることができるのでおすすめです。

ウォールドア

出典:https://sumai.panasonic.jp/interior/door/screenwall/

4-2.キッチン前の壁を取り払う

リビングとキッチンの間に壁があり、独立キッチンとなっている場合も、壁を撤去すれば広々としたLDKに生まれ変わらせることが可能です。壁付きキッチンで壁を撤去すると雑多に見えるのが気になる場合は、対面キッチンへの変更がおすすめです。キッチンの奥まで見渡せるようになり空間を広く見せつつ、キッチン内部は隠しておけます。

Before

キッチンの前を取り払った事例ビフォー

After

キッチンの前の壁を取り払った事例のアフター

出典:http://www.8044.co.jp/gallery/743

上記のような、部屋を仕切る壁を撤去するリフォームは、とくにマンションで多く行われています。壁を撤去するリフォームにかかる費用は、撤去のみの場合で5〜6万円から、撤去+引き戸の設置で20〜25万円程度が目安です。家具を買い替えるよりも安く済む可能性もあるので、検討してみてはいかがでしょうか。

壁を撤去するリフォームにかかる費用について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

【プロが教える】壁を撤去するリフォーム費用はいくら?
【プロが教える】壁を撤去するリフォーム費用はいくら?
【プロが教える】壁を撤去するリフォーム費用はいくら?
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5.まとめ

リビングが狭く見えるときには、家具の配置バランスが悪い、家具の形や内装の色などに問題があるなどいろいろな原因が考えられます。原因を見極め、家具の配置の見直しや壁紙の変更などを行えば、視覚的に広く見せることが可能です。

ものが多くて部屋が狭く見える、リビング自体が狭い場合には、小上がりや収納を造作する、間仕切り壁を撤去してリビングを広げるといった、物理的な対策が必要です。壁の撤去に関しては、撤去だけであれば5〜6万円程度で行えるので、根本的な解決を望む方は検討してみるのがおすすめです。

なおリフォームガイドでは、小上がりや収納の造作や壁の撤去リフォームの経験が豊富なリフォーム会社のご紹介が可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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