押入れリフォームで暮らしを快適に!目的別に費用相場や事例を紹介

「洋服や鞄が増えて、収納する場所が足りなくなってきた」
「リビングの一角でリモートワークをしているけれど、家族が出入りするので集中できない」
このようなお悩みは、押入れのリフォームで解決できるかもしれません。

押入れは、一般的なクローゼットやウォークインクローゼット、ワークスペースにリフォームすることができます。

この記事では、押入れのリフォームアイデアと費用相場、成功事例をご紹介。使い勝手が悪い押入れを快適にリフォームするポイントまで解説します。


1.【目的別】押入れリフォームのアイデアと費用相場

押入れリフォームは、何を収納するのか、どんなふうに使いたいのか、目的や用途を決めることが大切です。
ここでは、押入れリフォームのアイデアと費用相場を5つご紹介します。

1-1.押入れを簡易的なクローゼットにする

簡易クローゼットイメージ

押入れを簡易的なクローゼットにリフォームするには、布団を収納するための中段を外し、ハンガーパイプや棚板の取り付けを行います。

費用は、2万5千円〜6万円程が目安になります。作業工程が少なく、材料費も多くかかりません。最も費用を抑えてリフォームできる方法です。

こんな人におすすめ!

  • できるだけ費用を抑えたい
  • 押入れに衣類を収納しているが、使いにくいと感じている
  • 襖はそのままで変えなくても良い
  • 寝具を布団からベッドに変えたので、押入れを持て余している

1-2.押入れを一般的なクローゼットにする

クローゼットのイメージ

押入れを一般的なクローゼットにする方法は、中段を外してハンガーパイプを取り付けることに加え、襖から扉への交換も行います。押入れだったことが分からないくらい、本格的なクローゼットにつくり変える工事です。

費用は15~20万円程が相場で、押入れのサイズ、天袋(※)の有無、クローゼットの扉の種類などによって変動します。

他にも、壁紙の張り替えや棚板の設置などを行う場合には、追加で以下のような工事費用がかかります。

工事内容 費用
棚の設置 2~5万円
クロス張り替え 3~5万円
※ 天袋(てんぶくろ)とは

押入れの上部にある、小さな襖の付いた収納部分です。
クローゼットにする際、押入れと天袋の間の仕切りを取って一体化させてしまうこともあり、その場合は費用が高くなります。

天袋

こんな人におすすめ!

  • 襖から扉に変えて、おしゃれにしたい
  • 押入れに衣類を収納しているが、使いにくいと感じている
  • 細かいカスタマイズをして、オリジナルの収納をつくりたい
  • 寝具を布団からベッドに変えたので、押入れを持て余している

1-3.押入れをウォークインクローゼットにする

ウォークインクローゼットのイメージ

押入れをウォークインクローゼットにリフォームすると、大容量の収納を確保することができます。
衣替えが必要なくなったり、帽子やアクセサリーまで一括管理できたり、収納と管理の手間を減らせることが、ウォークインクローゼットの魅力です。

ただし、人が中に入る構造のため、最低でも2~3畳の広さが必要です。既存の押入れ部分だけでは十分な広さを確保できないので、周辺の空間もあわせてリフォームする必要があります。

そのため、費用は20~50万円程と高額な傾向にあります。実際にかかる費用は、現況によって異なるので、見積もりをとって確認することが大切です。

こんな人におすすめ!

  • 衣類を一か所にまとめて管理したい
  • 家族で使えるクローゼットが欲しい
  • クローゼット内で着替えもしたい
  • 和室を使わなくなったので、用途を変えて有効活用したい

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1-4.押入れを書斎などの作業スペースにする

押入れをワークスペースにリフォームした事例

出典:https://freshhouse.co.jp/case/24755/

押入れは3方向を壁に囲まれているので、独立性の高い空間でもあります。その利点を活かして、書斎や仕事場、スタディスペースに転用することも可能です。独特のこもり感が集中力を高めてくれるでしょう。

費用は、必要な設備や内装によって異なりますが、約10〜15万円が目安になります。扉を付ける必要がないので、クローゼットにリフォームするよりも費用を抑えられる傾向にあります。
ただし、ワークチェアを使うと床に大きな荷重がかかるので、床の補強は必須です。

こんな人におすすめ!

  • 在宅勤務の際に、仕事をする場所がなくて困っている
  • 勉強に集中できる場所や書斎が欲しい
  • ミシンやアイロン掛けができる家事コーナーが欲しい

1-5.押入れを2つの空間から使える収納にする

押入れの使いづらさの原因となっているのが、奥行きの深さです。一般的な押入れの奥行き寸法は、75~85cm程ありますが、クローゼットとして使うのなら55~60cm程あれば十分です。
この残りのスペースを押入れの反対側の部屋の収納として使う方法もあります。

85cmの奥行きがある押入れなら、55cmのクローゼットと30cmの収納に。クローゼットをつくらず、45cmと40cmの収納に分けるという方法もあります。

一部壁をつくり直す必要があるので、費用は20万円以上かかると考えておきましょう。費用はかかりますが、2部屋分の収納をつくれるので、ご家庭によっては検討する価値があるかもしれません。

こんな人におすすめ!

  • 家全体に収納が少なく困っている
  • 空間を有効活用したい

2.押入れリフォームの事例

押入れをクローゼットにリフォームした事例、勉強スペースとして活用している事例をご紹介します。

事例①押入れの深さを活かしたクローゼット

和室の押入れをクローゼットに、畳をフローリングにリフォームした事例です。

高さ違いのハンガーパイプを2列に設置し、奥行きを有効活用しています。棚板は可動式で、収納物に応じて高さを変えられるようになっています。

※横にスクロールできます

押入れの深さを活かしたクローゼット
押入れの深さを活かしたクローゼット

出典:https://freshhouse.co.jp/case/27459/

事例②2つの押入れを大容量のクローゼットにリフォームした事例

押入れと吊り押入れ、2つの押入れをクローゼットにリフォームした事例です。

天袋を取り払い、天井までクローゼットにすることで、全体を見渡せる使いやすい収納に変わりました。

※横にスクロールできます

2つの押入れを大容量のクローゼットにリフォームした事例
2つの押入れを大容量のクローゼットにリフォームした事例

出典:https://freshhouse.co.jp/case/refo301116/

事例③押入れを勉強スペースにした事例

押入れをクローゼットにリフォームし、その中にLIXILの「ヴィータス」で勉強机を造作した事例です。

衣類と勉強机をクローゼット内にまとめることで、部屋を広く使えるようになりました。

押入れを勉強スペースにした事例

出典:https://www.ishome.ltd/jirei/detail.php?pid=2605


3.押入れリフォームを成功させるポイント

押入れリフォームは、床の補強をする安全対策、結露やカビの予防、クローゼット扉の選び方がポイントになります。

3-1.床の補強工事をする

押入れは、布団や衣類など比較的軽いものを収納する目的で作られています。人が内部に入ることや比較的重い荷物などを収納することを想定しておらず、十分な下地が組まれていないことも。

そのため、押入れをクローゼットやワークスペースにリフォームする際は、基本的に床の補強工事が必要です。

また、補強工事は床下に降りて行うため、床下のシロアリ被害の有無も確認してもらうと良いでしょう。

3-2.結露やカビ対策をしっかり行う

押入れやクローゼットは、閉め切っている時間が長く、湿気が溜まりやすい空間です。湿気は結露やカビの原因になるので、リフォームを機に対策をしっかり行いましょう。

特に、押入れが外気と面している場合は、外気の影響で結露が発生しやすく、カビが生えやすい環境といえます。こうした場合は、押入れリフォームの際に、断熱材を施工しておくと安心です。

また、壁紙の選び方を工夫することも、結露やカビ対策になります。壁紙の中には湿気をコントロールする「吸放湿壁紙」などがあり、このような機能性壁紙を取り入れることも、湿気対策として有効です。

3-3.扉は部屋の広さや家具の配置にあわせて決める

押入れの襖は、狭い空間でも引き違いで開け閉めできる建具です。リフォームの際に開き戸や折り戸に変える場合は、扉が可動する範囲に注意が必要です。

例えば、開き戸は扉が前方に大きく開くので、その範囲には家具を置くことができません。折れ戸は、扉の可動範囲は小さくなりますが、折りたたんだ扉が前方に飛び出すので、やはり家具の配置に注意が必要です。

クローゼットの扉の種類には、以下のようなものがあります。扉の特徴や家具の配置の仕方にあわせて選ぶと良いでしょう。

扉の種類 開き戸 折れ戸 引き戸
イメージ 開き戸クローゼットのイメージ 折れ戸のクローゼットイメージ 引き戸クローゼットのイメージ
特徴 ・ドアと同じ開き方で使いやすい
・クローゼット全体を見渡せる
・収納間口が狭い場合に適している
・扉が折りたたまれるように開く
・クローゼット全体を見渡せる
・収納間口が広い場合に適している
・襖と同じ開き方
・常に片側に引き戸があり、
 全体を見渡すことができない
・開口部を少し大きくできる
 3枚引き戸もある
家具配置の制限 扉の可動域に家具は置けない 開き戸より可動域は小さいが、
家具を置きにくい場合もある
人が立つスペースを確保できれば、
家具の配置にほぼ制限はない
どんな人におすすめ? 扉の開けやすさを重視する方に 一般的なクローゼットが欲しい方に 部屋が狭い、家具が多い方に

4.押入れリフォームの費用を抑える方法

押入れリフォームの費用を抑えるには、安価な建材を選んだり、既存の部材を再利用したりする方法が挙げられます。

他にも、複数社から相見積もりを取って費用やリフォーム内容を比較することも重要です。

4-1.壁紙や扉は安価な素材を選ぶ

押入れリフォームの費用を抑えるためには、使用する建材の選び方がポイントです。

壁紙は、高級な輸入壁紙やハイグレードクロスではなく、一般的な量産クロスを選ぶと費用を抑えられます。

クローゼットの扉も安価な商品を選ぶのがポイントですが、扉を付けないことも選択肢のひとつです。オープンスタイルで使ったり、ロールスクリーンを自分で取り付けたりすると、扉の分の費用を抑えられます。

また、扉がなければクローゼット内の風通しも良くなるので、結露・カビ対策にもなるでしょう。

4-2.既存の部材を再利用する

既存の部材を再利用することでも、リフォーム費用を抑えることができます。

例えば、扉は材料費の中で一番費用がかかる部分ですが、襖を再利用すればコストダウンすることも可能です。
襖を洋風引き戸にリメイクし、敷居や鴨居(※)の溝をそのまま使えば、引き戸のリメイク費用だけで済みます。
※鴨居…敷居と対になり、建具をはめ込んで開閉する部材

押入れをワークスペースにリフォームしたい場合は、中段を外さないでデスク代わりとして使う方法も。中段を外さなければ、壁紙もそのまま使うことができます。

4-3.簡易的なリフォームはDIYで行う

押入れのリフォームは、簡易的に済ませることもできるので、費用を抑えたい場合にはDIYが効果的です。

ただし、DIYには適切な知識と技術が必要な上、失敗するリスクもあります。もし、失敗して業者に依頼する場合は、二重に材料費がかかってしまうこともあるため、DIYに自信がない場合は、最初から業者に相談したほうが良いでしょう。

また、衣類を収納したクローゼットは、想像以上に荷重がかかります。棚板やハンガーパイプは、その荷重に耐えられる構造でなくてはなりません。
自分で耐荷重を計算して設置することも可能ですが、手間も時間もかかるため、基本的には、床の補強工事や壁下地の追加工事も含め、業者に依頼したほうが安心でしょう。

4-4.複数社から見積もりを取る

複数社から見積もりを取ることで、ご自宅の状況に合わせたリフォーム費用の相場を掴みながら、納得のいく価格でリフォームしてくれる会社を見極めることができます。

リフォームでは、同じ予算や要望でも、業者によって使う材料や工事方法、提案内容が異なるため、見積もり金額に差が出ることはめずらしくありません。

中には、相場より大幅に安い見積もりを提示して、契約した後から追加請求をしたり、手抜き工事を行うような悪徳業者も存在します。

こうした悪徳業者を避け、予算に合った工事をしてくれる業者を選ぶためにも、まずは3社程度から相見積もりを取って希望するリフォームの費用相場を把握することから始めましょう。

この時、あわせてどの工事にいくらかかるのかを比較し、本来必要な工事が省かれていないか、追加費用が発生しないか等を確認することで、必要な工事を適正価格で行ってくれる業者を見極めることができます。

不必要な工事や過剰に費用を上乗せしている業者を避けることができるので、無駄な出費を防ぐことができるという意味で、費用を抑えてリフォームをすることにつながるでしょう。

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5.まとめ

押入れは、リフォーム次第で暮らしが便利に変わる可能性を秘めた空間です。

一般的なクローゼットやウォークインクローゼットへのリフォーム、勉強スペースやワークスペースへのリフォームなど、様々なアイデアがあり、何を収納するのか、どんなふうに使いたいのか、目的や用途次第で、工程も費用も変わります。

ご自宅に持て余している押入れがある場合は、ぜひ本記事を参考に、使い方を見直してみてはいかがでしょうか。

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