キッチンの壁だけリフォームできる?おすすめの壁材や費用・依頼先を解説!

キッチンは毎日使うからこそ、いつでもきれいにしておきたい場所。
ふとしたときに壁の汚れや傷が目に入ると、気になってしまう方もいるのではないでしょうか。

そんな時におすすめなのが、キッチンの壁だけリフォーム。
全体交換ではなく壁だけにすることで大幅に費用を抑えつつ、キッチンの雰囲気をがらりと変えることができます。

本記事では、キッチンの壁リフォームについて、おすすめの素材や費用、工期などを解説します。
「キッチン自体はきれいだから、壁だけなんとかしたい!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。


1.キッチンの壁だけリフォームできる?

キッチンの前や横などの壁だけでも、リフォームすることは可能です。
全体を交換するよりも施工範囲が狭く作業自体も簡単なので、費用と工期を大きく抑えられます。

ただしキッチンの耐用年数は設置から10〜20年ほど。
設置から10年以上経っている、または使いづらさを感じているのなら、そろそろ全体の交換時期です。
回答

とくにキッチンのシンクやレンジフード、引き出しなどの劣化が目立つ場合は、壁だけを交換すると見た目のバランスが悪くなる心配があるので、全体のリフォームを検討したほうがよいでしょう。

システムキッチンの交換費用の相場は約62〜310万円と高額にはなりますが、劣化状況や普段の使用頻度によっては、部分的なリフォームを繰り返すよりも、全体交換のほうが結果的にコストパフォーマンスが良い場合もあります。

▼キッチンリフォームの時期や費用について説明した記事がありますので、ぜひこちらも参考にしてください。

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2.キッチンの壁材としておすすめなのは『タイル』と『キッチンパネル』

キッチンの壁材には壁紙(クロス)や塗り壁など、内装材と同じように好きな素材を選べます。

しかし水や油がはねやすいキッチンは、耐久性や防汚性などが高く、手入れが簡単な素材を選ぶことがとても重要です。

そこでおすすめなのが、『タイル』と『キッチンパネル』の2つの壁材。
この章では、2つの壁材について詳しく解説していきます。

2-1.タイルの特徴

壁材にタイルを使用したキッチンのイメージ

粘土や石材を原料にしたタイルは、耐久性・耐水性・耐熱性に優れており、キッチンにぴったりの壁材です。

タイルといえば「昔ながらのキッチン」というイメージがありますが、最近ではモザイクタイルや大判タイル、サブウェイタイルなどのデザイン性が高いものもたくさんあります。
カラーバリエーションやデザインも豊富なので、自分好みのものがきっと見つかるはずです。

続いて、メリットとデメリットも見てみましょう。

メリット デメリット
・傷や汚れがつきにくい
・耐水性が高く、熱にも強い
・デザインやカラーバリエーションが豊富でデザイン性が高い
・初期費用が高くなりやすい
・目地に汚れが溜まりやすく、定期的な手入れが必要

メリットは前述のとおりです。デメリットに関しては、初期費用が高くなりやすいことと、手入れが必要なことが挙げられます。

しかしタイルは耐久性に優れていて汚れや傷にも強いので、長い目でみれば決してコストパフォーマンスは悪くありません。
安価な素材を選べば、費用を抑えることもできます。

ただし、きれいな状態を維持するためには、目地の手入れが欠かせないため、お掃除が苦手な方やこまめにお手入れできる時間が取れない方はキッチンパネルを選んだ方が良いでしょう。

2-2.キッチンパネルの特徴

壁材にキッチンパネルを使用したキッチンのイメージ

キッチンパネルは文字通り、キッチンのためにつくられた壁材です。
耐火性や防汚性に優れていて手入れがしやすく、比較的安価に取り付けられるのが魅力。

コストパフォーマンスに優れていることから、最近ではキッチン壁材の主流になっています。

キッチンパネルには大きく分けて、『不燃化粧板』『ステンレス』『アルミ』『ホーロー』の4種類あり、それぞれ特徴が異なります。
以下に、それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。

2-2-1.不燃化粧板

不燃材をメラミン樹脂で加工したパネルで、耐火性と耐水性に優れています。

表面が加工しやすいので、木目調や石目調のように色柄のデザインも豊富です。他のキッチンパネルよりも安価なので、キッチンまわりをすべてパネル貼りにしたい方にもおすすめです。

メリット デメリット
・耐水性が高く、熱にも強い
・汚れても拭くだけで簡単に落とせる
・デザインが豊富
・コストパフォーマンスがよい
・他のパネルより耐久性がやや低い
・衝撃で割れることがある

2-2-2.ステンレス

熱に強く錆びにくいので、主に飲食店の厨房に採用されています。

無骨感がありシックな部屋とは相性がいいのですが、組み合わせによってはシンプルすぎる印象になってしまうこともあります。

メリット デメリット
・耐水性が高く、熱にも強い
・汚れても拭くだけで簡単に落とせる
・丈夫で長持ち
・抗菌性に優れている
・指紋や水垢が目立ちやすい
・小さな傷が目立つ

2-2-3.アルミ

耐火性が高く、手入れがしやすい点は同じ金属素材であるステンレスと共通しています。

アルミならではの魅力は、光を反射することです。光を反射して、キッチン全体を明るく照らします。

ただし反射がまぶしく感じることもあるので、光の関係をみながら設置を検討する必要があります。

メリット デメリット
・軽量で施工しやすい
・錆びにくく、手入れがしやすい
・比較的安価に設置できる
・傷がつきやすい
・凹みやすい
・選択できるデザインが限られる

2-2-4.ホーロー

金属でできた下地を、ガラス質の釉薬でコーティングしたパネルです。

耐久性に優れており、水や油、調味料などで汚れたときにはさっと拭くだけで簡単に落とせる手入れのしやすさも魅力です。
マグネットが取り付けられる機能性のよさからも、近年人気を集めています。

メリット デメリット
・とても丈夫で傷がつきにくい
・汚れても拭くだけで簡単に落とせる
・抗菌性、防臭性に優れている
・マグネットが取り付けられる
・他のパネルよりも材料費と施工費が高い
実際に素材を選ぶ際は、写真やシミュレーションツールだけではイメージがしにくいので、ショールームでの見学がおすすめです!
回答

3.タイルとキッチンパネルのリフォーム費用・工期

壁材ごとの特徴はわかりましたが、気になるのは費用と工期だと思います。
ここでは、タイルとキッチンパネルのそれぞれの費用と工期の目安を見てみましょう。

【タイルのリフォーム費用・工期】
費用目安
(1㎡あたり)
工期
タイル 15,000円~ 1~4日
施工費用 15,000~30,000円

前述のように、タイルは種類によって費用が大きく異なります。
ものによってはキッチンパネルとあまり変わりませんが、高いものだと1㎡あたりの単価が3万円ほどになることも。

予算に合わせて種類と施工範囲を選びましょう。

【キッチンパネルのリフォーム費用・工期】
費用目安
(1㎡あたり)
工期
不燃化粧板 10,000円~ 半日前後
ステンレス 13,000円~
アルミ 10,000円~
ホーロー 20,000円~
施工費用 10,000~18,000円

キッチンパネルは1㎡あたり1万円前後のものが多く、施工費もタイルより抑えられる場合がほとんどです。
ただしホーローだけは、素材も施工費用も高くなります。

また、下地となる壁面に損傷がみられる場合は、補修が必要です。
追加で5,000円〜1万円ほどの費用がかかるため、壁の劣化が目立つのなら補修費用も予算に組み込んでおいたほうがよいでしょう。


4.キッチンの壁材は好きな素材が選べない場合がある

住宅におけるキッチンは『火気使用室』として扱われるため、使用できる壁材が建築基準法の内装制限によって制限されています。

たとえば無垢材や和紙クロスのように、燃えやすい素材は禁止されていることがほとんど。不燃材料や準不燃材料を選ばなくてはなりません。

ただし制限内容は、戸建住宅かマンション、ガスコンロかIHクッキングヒーター、1階キッチンか2階キッチンかなど、建物やキッチンの条件によって異なります。

制限についてはリフォーム会社からアドバイスがあるはずですが、好きな壁材を選べるわけではないという点だけ、覚えておきましょう。
回答

5.キッチンの壁リフォームは自分でできる?

できるだけ費用を抑えたい人は、DIYをするという選択肢もあります。

リメイクシートやタイルシート、壁紙のように貼り付けるだけでできる簡易的なリフォームであれば、自分で施工することも可能です。

ただし、キッチンパネルに関しては厚みがあり切断が難しいため、DIYはあまりおすすめできません。
ブログ記事やYouTubeではキッチンパネルを貼り付ける方法がたくさん紹介されていますが、初心者は避けたほうがよいでしょう。

また前述のように、下地が劣化していると補修が必要です。適切な処理がされていなければせっかくシートやパネルを貼り付けても、すぐに浮いてしまう可能性があります。
仕上がりのクオリティや安全性を考えるのなら、リフォーム会社へ相談したほうがよいでしょう。

DIYでリフォームする場合も、不燃性が高い壁紙やシートを選ぶなど、内装制限があることを忘れないようにしましょう!
回答

6.キッチンの壁リフォームの依頼先

キッチンの壁をリフォームしたいときには、次のような会社に相談できます。

  • キッチンメーカー
  • リフォーム会社
  • ホームセンター、家電量販店

しかし、上記はどこもキッチンパネルの扱いはありますが、壁だけの施工となると、対応できる会社が限られる可能性があります。
確実なのはキッチンメーカーとリフォーム会社ですが、ひとつひとつ問い合わせて確認するのは時間と手間を要します。

これらの手間を軽減したい場合は、リフォーム会社紹介サイトの利用がおすすめです!
回答

リフォーム会社紹介サイトであれば、お住まいの地域に対応できて、キッチンの壁だけリフォームにも対応できる会社を絞って紹介してもらえます。

また、リフォーム会社選びをする際は、担当者が主婦目線でアドバイスをしてくれるかどうかも見ておくとよいです。
実際に調理をする機会が多い人でなければわからない視点もあるため、使いやすさも含めて的確なアドバイスが受けられるでしょう。


7.まとめ

キッチンの壁の汚れや傷が目立つときには、壁だけでもリフォームは可能です。

費用は素材によって異なるものの数万円から数十万円で済むことが多く、工期はタイルなら1~4日、キッチンパネルなら半日前後ほどで終わります。

シートを使った施工ならDIYすることもできますが、安全性や仕上がりのクオリティを優先するのなら、リフォーム会社への相談がおすすめ。

ただしキッチンの壁のみのリフォームとなると、対応できる依頼先が限られる可能性があるので、効率よく依頼先を探したい場合はリフォーム会社紹介サイトの利用がスムーズです。

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