【2024年度】キッチンリフォームで使える補助金・助成金制度

キッチンをリフォームするときには、補助金や助成金制度の利用を検討してみませんか?制度が適用されると、費用を抑えたキッチンリフォームが可能です。

この記事では、補助金・助成金が使えるキッチンリフォームの内容や、制度の種類などを紹介します。助成金・補助金を活用しての工事でもっとも重要となる、業者選びについても解説しますので、ぜひご参考にしてください。


1. 補助金が使えるキッチンリフォームの工事内容

補助金が使えるキッチンリフォームには、以下のようなものがあります。

  • ビルトイン食洗機など家事負担を減らせる設備の導入
  • 対面キッチンへのリフォーム
  • 二世帯・三世帯同居にともなうキッチンの増設
  • 老朽化したキッチンの改修

ただし補助金を利用するには、制度によってさまざまな条件があるので注意が必要です。次章からは、利用できる補助金制度とその内容をご紹介していきます。


2. キッチンリフォームで使える補助金制度

2-1. 子育てエコホーム支援事業

子育てエコホーム支援事業は、省エネ性能の高い新築住宅の取得や省エネリフォームなどを対象にした国土交通省の事業です。「子育て」と付されていますが、リフォームについては子育て世帯・若者夫婦世帯だけでなく、一般世帯も対象となります。

2-1-1. 補助対象の工事内容と補助額

子育てエコホーム支援事業では、以下のようなキッチンリフォームが補助対象となります。

リフォームの内容 補助額
家事負担を減らせる設備の導入 ビルトイン食洗機 21,000円/戸
掃除しやすいレンジフード 13,000円/戸
ビルトイン自動調理対応コンロ 14,000円/戸
キッチンセットの交換を含む対面キッチンへのリフォーム 90,000円/戸

2-1-2. 条件

子育てエコホーム支援事業では、上記のキッチンに関するリフォームだけでは補助対象とはしていません。キッチンリフォームで補助を受けるには、以下のいずれかのリフォームと同時におこなう必要があります。

  • 開口部の断熱改修(複層ガラスなどへの交換、内窓の設置など)
  • 外壁、屋根、天井または床の断熱改修
  • エコ住宅設備の設置(太陽熱利用システムや節水型トイレ、高効率給湯器などの導入)

これらの工事とあわせた補助額上限は、子育て世帯もしくは若者夫婦世帯に該当するか、中古住宅の購入と同時のリフォームかによって異なります。

子育て世帯※1・若者夫婦世帯※2 既存(中古)住宅購入・長期優良住宅認定の有無 補助額上限(1戸あたり)
該当する 既存(中古)住宅を購入する 60万円
リフォーム後、長期優良住宅認定を受ける 45万円
該当しない 30万円
該当しない リフォーム後、長期優良住宅認定を受ける 30万円
該当しない 20万円

※1:申請時点において2004年4月2日以降に生まれた子がいる世帯
※2:申請時点に置いて夫婦であり、いずれかが1982年4月2日以降に生まれた世帯

また子育てエコホーム支援事業は、事業登録したリフォーム業者がおこなった工事のみが対象となる点にも注意しましょう。

2-1-3. 受付期間

2024年4月2日〜12月31日(予算上限に達すると終了)

※2023年度は9月28日に上限に達し受付を終了しています。

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2-2. 長期優良住宅化リフォーム推進事業

長期優良住宅化リフォーム推進事業は、既存(中古)住宅の長寿命化・省エネ化を目指すリフォームや、子育てしやすい環境を整えるためのリフォームが対象となります。

2-2-1. 補助対象の工事内容

キッチンについては、三世代同居するためのキッチン(ミニキッチン含む)の増設リフォームが補助対象となります。

2-2-2. 補助額

三世代同居に向けキッチンを増設したときには、ほかのリフォームもあわせて150万円/戸を上限に、リフォーム工事費の3分の1が補助されます。

なおリフォーム後に長期優良住宅の認定を受けた場合は、補助上限額は250万円/戸に引き上げられます。

2-2-3. 条件

長期優良住宅化リフォーム推進事業では、三世代同居に向けたキッチンの増設リフォーム単体では補助を受けられません。補助を受けるには、キッチンのほか、浴室・トイレ・玄関のうち1つ以上を増設する必要があります。

またリフォーム工事の前には必ずインスペクション(住宅の劣化状況を把握するための現況調査)も求められます。さらに工事後は構造躯体などに対して一定の劣化対策、耐震性・省エネルギー性能が確保されていなければなりません。(建物の状態によっては、一定の性能を満たすための工事が必要になります。)

本事業への申込は、住宅の所有者ではなくリフォーム工事の施工業者がおこなうことも条件です。

2-2-4. 受付期間

2023年度の申請受付期間は、2023年5月8日から同年12月22日となっています。

期間は申請状況に応じ、短縮または延長される場合があります。基本的には予算上限に達した時点で締切となるため、利用する場合は早めに申請しましょう。

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2-3. 介護保険での住宅改修 

キッチンリフォームの一部については、介護保険での住宅改修の対象となることもあります。

介護保険制度の中に、「居宅介護(介護予防)住宅改修費」という項目があり、介護・バリアフリーのための住宅改修において工事費用が一部支給されます。

2-3-1. 補助対象の工事内容

介護保険の対象となるリフォームには、以下のようなものがあります。

  • 手すりの取り付け
  • 段差の解消
  • 滑りにくく移動しやすい床材への変更
  • 引き戸などへの扉の取り替え など

介護保険では、対面キッチンへの変更や設備の更新などは補助対象としていません。しかしそれらとあわせて床材を変更したり、段差を解消したりした場合には、その費用については補助を受けられる可能性があります。

2-3-2. 補助額

介護保険の支給額は、18万円(支給限度基準額20万円の9割)が上限です。

支給限度基準額はひとりにつき生涯20万円とされています。ただし要介護状態区分3段階以上が上がったときや、転居したときには再度20万円が設定されます。

2-3-3. 条件

介護保険を使ってのリフォームは、やむを得ない事情がある場合をのぞき、工事前の申請が必須です。

リフォームに介護保険を使うには、まずはケアマネジャーなどに相談しましょう。

2-3-4. 受付期間

介護保険でのリフォームは通年受け付けしています。

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3. 地方自治体の補助金・助成金例

キッチンリフォームについては、地方自治体が補助金・助成金制度を設けているケースもあります。なかでも三世代同居にともなうキッチンリフォームは、補助金制度を設ける自治体が少なくありません。

お住まいの自治体が補助金・助成金制度を用意しているかどうかは、自治体の公式ページで必ず確認するとよいでしょう。

ここでは3つの自治体の事例を紹介します。

3-1. 東京都渋谷区「住宅簡易改修支援事業」

東京都渋谷区では、住宅の簡易的な改修をおこなうときに工事費の一部を助成しています。キッチンの設備器具などの取り替え工事、天井・壁・床などの改修などの5万円以上の工事が対象です。助成金額は税抜工事費の20%で、上限額は10万円です。

3-2. 埼玉県富士見市「住宅リフォーム補助金制度」

埼玉県富士見市では、地域経済の活性化や市民の住環境向上を目的に、税抜20万円以上の住宅リフォームに対する補助金制度を用意しています。補助額は工事費総額の5%以内とし、10万円を上限に補助されます。なおこの制度を利用するには、富士見市内の施工業者に工事の依頼が必要です。

3-3. 神奈川県横須賀市「2世帯住宅リフォーム補助金」

横須賀市では、横須賀市外から引っ越してくる子ども家族との同居にあわせ、親世帯が戸建ての自宅を改修するときの補助金制度を提供しています。
対象工事にはキッチンの改修も含まれ、リフォームにかかった費用の2分の1が30万円を上限に補助されます。


4. 補助金を使ったリフォームでは業者選びが重要!

補助金を使ってリフォームするときには、業者選びに注意する必要があります。

それは今回ご紹介した子育てエコホーム支援事業、長期優良住宅化リフォーム推進事業のように、登録した事業者がおこなった工事のみ補助金の対象とするケースが多いためです。自治体の補助金・助成金についても同様で、地域活性化を目指し、地元の事業者の利用を求められることが少なくありません。

そうでない場合でも、補助金・助成金を使ってリフォームするには、書類の準備など業者の協力が必要になります。手続きをスムーズに進めるためには、補助金・助成金事業での工事に慣れた業者を選ぶことがなによりも重要です

なお、ほとんどの事業は【工事開始前】に申請が必要とされ、事後申請は認められません。リフォーム業者を探すときには、手続きに対応可能かをあらかじめ確認しましょう。

「どの業者が補助金に対応しているのかわからない」「自分で探すのは大変」と思ったときには、リフォームガイドにご相談ください。リフォームガイドでは、補助金対応が得意なリフォーム会社を把握しているのでご紹介が可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

・リフォームガイドの登録フォーム
・フリーダイヤル:0120-395-120
(営業時間:午前10~午後7時)


まとめ

キッチンリフォームで利用できる補助金は複数あり、それぞれ利用条件が異なります。どの補助金が使えるのか、どれを使うと工事費を抑えられるのかを判断するのは簡単ではありません。そのため補助金を使ってのキッチンリフォームは、制度をよく理解し経験が豊富な業者選びが重要です。

自身で業者を探すのが大変と思うときには、リフォームガイドにぜひご相談を。ご希望のリフォームをお伝えいただければ、対象エリア内で優良なリフォーム会社を専任コンシェルジュがご紹介いたします。サービスは無料で利用でき、リフォーム業者から直接営業電話がかかってくることもありません。依頼しない会社へのお断りもコンシェルジュがおこないますので、ぜひ安心してご利用ください。

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