
「冬になると家が寒くて、暖房をつけても効きが悪い…」
「窓際が冷えて結露がひどい。断熱リフォームって効果あるの?」
「窓の断熱リフォームをしたいけど、予算内でどこまでできる?」
冬の寒さ対策として窓断熱リフォームを検討しはじめたものの、どこから手をつければいいのか、実際にどれくらいの効果が得られるのか、わからないことだらけ。そんな方は少なくありません。
そこで今回は、実際に窓断熱リフォームを経験した方にアンケート調査を実施。「こんなことに悩んだ!」「こういうことを事前に知っておきたかった!」というリアルな悩みを集め、窓断熱リフォームに精通した専門家に聞いてみました。
リフォーム経験者が本当に知りたかったことを、プロの視点から詳しく解説していただいたので、ぜひ窓断熱リフォームを検討中の方は参考にしてください。
■今回お話を聞いた専門家
LIXILリフォームショップ木うち 店長
2級施工管理技士
木内 良
横浜市鶴見区を拠点に、窓断熱から一棟まるごとの断熱改修まで、高性能住宅化を手がけています。建設業界29年の経験を持ち、LIXILリフォームショップ窓マイスターとして、営業から現地調査、施工管理、お引渡しまで一貫して対応。地域密着型の店舗として、お客様に不安や疑問を残さない丁寧な対応を心がけています。
株式会社エール住研 代表取締役
矢部 紀貴
断熱リフォームの実績が豊富な一級建築士事務所として、住宅設計のプロの目線から、住まいと将来のことまで考えた断熱プランを提案しています。ご相談から施工、メンテナンスまで一貫してプロの建築士が対応し、敷地や建物のコンディションを充分に把握した上で、資産価値を維持する性能と暮らしやすさを両立させることを大切にしています。
目次
冬の窓断熱リフォーム、まずはどこの窓から?
リフォーム経験者のアンケート調査では、多くの方が「寒さ」や「結露」をきっかけに窓断熱リフォームを決意したことがわかりました。
しかし、いざリフォームしようと思っても「まずどこの窓から?」と悩む方も多いはず。
そこで、窓断熱リフォームの豊富な実績を持つお二人に、プロが勧める優先順位を伺いました。
ヒートショックを防ぐ「温度の階段を作らない」設計
家が寒くて窓断熱リフォームを検討するとき、まず室内のどこを優先するのがよいでしょうか。
まず優先順位が高いのは、ヒートショックによる健康被害につながる箇所です。
ここに窓がついている場合は、優先的に窓断熱されるのがおすすめです。
リビングから浴室までの動線上にある窓、具体的にはリビング・廊下・洗面脱衣所・浴室の窓については、優先的な対策がおすすめです。
(※下図の緑丸が窓)

長い時間を過ごすリビングや仕事部屋は優先的に
次に窓断熱を実施したいのが、リビング・主寝室のような「一日のうち長い時間を過ごす部屋」です。
最近は在宅ワークをされている方も多いので、仕事部屋の居室も重要ですね。
まずは服を脱ぐ場所、そしてよく過ごす部屋、最後に玄関・廊下・階段という順序で窓断熱を計画していくことが多いです。
寒さ対策におすすめ!2つのリフォーム工法&商品
窓断熱リフォームには「内窓」と「カバー工法」という2つの主な工法があります。
それぞれどんな商品があり、どんな特徴があるのか、専門家に伺いました。
内窓|LIXIL「インプラス」

今ある窓の内側にもう一枚窓を追加するのが「内窓」リフォームです。窓と窓の間に空気層ができることで、断熱効果が高まります。
今回お話を聞いた専門家のお二人は、LIXILのインプラスという商品をよく採用されているそうです。
断熱効果が高く、補助金もたくさん出るので、非常にコスパが良いんです。
逆に単板ガラスは商品代自体は安いのですが、補助金額が低く寒さ対策効果も限定的なので、おすすめしていません。

カバー工法|LIXIL「リプラス」

そして、壁を壊さずに窓を交換できるのが「カバー工法」リフォーム。よく使われているのが、LIXILのリプラスです。
今の新築でよく使われているガラスが3枚重なったタイプで、かなり快適性が上がります。

窓断熱リフォームにはどれくらい寒さ対策効果がある?
アンケート調査では、窓のみの断熱リフォームでも満足度が高いという結果が出ていますが、実際にどんな効果が感じられるのでしょうか。
温度変化のデータや体験談を教えていただきました。

出典:【調査レポート】窓の断熱リフォームの実態と効果に関する調査|きっかけは「寒さ」「結露」、9割以上が効果を実感
温度差は最大7度!内窓で冷気をシャットアウト
窓断熱リフォームで最も一般的なのが「内窓(二重窓)」の設置です。
既存の窓の内側にもう1枚窓を追加することで、窓と窓の間に空気層ができ、断熱効果が高まります。

木内さんの事務所では、内窓の効果を数値で確かめるため、既存の窓と内窓にそれぞれ温度計を貼って測定しているそうです。
内窓がなければ、ガラス面から18℃の冷気が常に室内に放射されている状態になります。
まるで窓が「冷房装置」になってしまっているようなものです。
実は防犯・騒音対策にも!窓断熱リフォームの副次的効果
窓断熱リフォームは寒さ対策だけではありません。
実は、防犯性の向上や騒音軽減など、嬉しい副次的効果があることが専門家への取材でわかりました。
シャッターを付けたいという方が増えたのですが、電動シャッターならいいものの、頻繁に使う窓の場合は手動だと開け閉めが大変。
その代案として、内窓リフォームを提案しています。
ガラスを防犯ガラスにオプションで変えることもできます。
実際に窓リフォームをされた方からは「雨の音がしなくなって驚いた!」「夏のセミの音が聞こえにくくなった」という話を聞きました。
予算別の寒さ対策|窓断熱のプランニング例
アンケート調査では、窓断熱リフォームにかかった費用は約半数が50万円未満、約3割が100万円未満、100万円以上が約1割という結果でした。
この費用の範囲内で実際にどんなリフォームができるのか、具体的なプランニング例を伺いました。

出典:【調査レポート】窓の断熱リフォームの実態と効果に関する調査|きっかけは「寒さ」「結露」、9割以上が効果を実感
予算50万円以内|ほとんどのマンションの内窓リフォームが可能
マンションの場合、極端に窓数が多くない限り、ほとんどが50万円以内に収まるそうです。
マンションで多いのがリビングとダイニングの掃き出し窓2か所に内窓をつける工事で、窓の大きさにもよりますが、補助金を適用すると自己負担が25万円程度のイメージです。
予算50万円以内|戸建て住宅なら内窓をつける窓の数を絞る
一方、マンションと比べて窓数が圧倒的に多い戸建て住宅。
戸建て住宅で予算50万円以内に納めるなら、動線上の重要な窓に絞って内窓リフォームを実施する必要があります。
例えば、浴室の窓、洗面所の小窓、廊下の小窓、リビングの掃き出し窓、腰窓の計5か所くらいのイメージですね
予算50万円超|戸建て住宅ですべての窓を断熱するorカバー工法
リフォーム費用50万円を超えるケースは、戸建てで窓数が多い場合です。
動線上だけでなく、もっと広範囲に断熱リフォームしたい場合は、この価格帯になります。
また、カバー工法を選ぶ場合、1窓あたりの費用が内窓の2倍以上かかるため、予算が50万円を超える可能性が高くなります。
カバー工法が選ばれるのは、バルコニーに面した窓で「内窓をつけると2回開閉するのが面倒」という場合や、既存の窓枠に十分な取り付けスペースがない場合などです。
補助金を使うと、どれくらい安くなる?
アンケート調査では、窓断熱リフォームの際に約7割の方が補助金を利用したと回答しています。

出典:【調査レポート】窓の断熱リフォームの実態と効果に関する調査|きっかけは「寒さ」「結露」、9割以上が効果を実感
実際に補助金を使うとどれくらい安くなるのでしょうか。
今回は、専門家2名に実際に多いバルコニーに面した掃き出し窓でシミュレーションしていただきました。
■ 補助金シミュレーション例
| 窓サイズ | 商品代 | 補助金額 | 自己負担 | 補助率 |
|---|---|---|---|---|
| 幅1.3m×高1.8m | 8万1,000円 | 4万4,000円 | 3万7,000円 | 約54% |
| 幅2.4m×高1.8m | 13万1,400円 | 6万5,000円 | 6万6,400円 | 約49% |
※2025年度の補助金額でのシミュレーション。施工費用・搬入費用は別。
さらに、地方によっては行政の独自補助金もあります。
東京では大きな補助金(クールネット東京)も出ていて、国の補助金と併用して約100万円の工事が約25万円で済んだという事例も聞いています。
窓断熱リフォームでよくある後悔を防ぐプロのアドバイス
今回アンケート調査から見えてきたのが、窓断熱リフォーム経験者の失敗談。
同じ失敗を繰り返さないために、専門家に回避策を伺いました。
失敗談①「窓の開閉が重くなってしまった」
対策として、大きな窓ではレール部分をアルミレールに変更するオプションをおすすめしています。1窓あたり数千円の追加費用で、開閉がスムーズになりますよ。
失敗談②「内窓の後ろに既存枠が見えて見栄えが悪い」
適切な配慮ができる、窓断熱リフォームに慣れた会社を選ぶことが重要です。
失敗談③「思ったほど断熱効果がなかった」
ただ、性能が低い部分があると、そこから熱が逃げてしまうので、十分な効果を感じにくくなってしまうんです。
しっかり効果を実感したいなら、一つの部屋にある窓はすべて断熱するのがおすすめです。
窓断熱リフォーム以外の寒さ対策
最後に、「大掛かりなリフォームはまだ検討段階だけど、今すぐできる寒さ対策を知りたい!」「窓以外の寒さ対策はない?」という方に向けて、窓リフォーム以外にできるおすすめの寒さ対策を教えてもらいました。
厚手のカーテンで寒さをシャットアウト

カーテンの隙間からも寒さが入ってくるので、カーテンの端を画鋲などで固定するのもおすすめです。
床暖房で足元から温めるのもおすすめ

エアコンだと暖かい空気が上に上がって天井付近にたまり、足元が冷えたままになりがちです。
床暖房なら足元から温まるので、体感温度が高く快適に過ごせます。
DIYの簡易内窓やフィルムの効果は限定的

ガラスに貼る断熱フィルムは、多少の寒さ対策にはなるものの、掃除しにくくなるのでカビや汚れに注意が必要です。
まとめ
冬の窓断熱リフォームは、健康と快適性を叶えるための投資です。
2026年も先進的窓リノベ事業が継続され、補助金を活用すればリフォーム費用が賄えるケースも多いため、今が窓断熱リフォームを始める絶好のタイミングと言えるでしょう。
窓断熱リフォームで効果を最大化するには、動線設計や補助金活用、見映えへの配慮など、経験に基づいた提案が不可欠。
今回ご紹介したような、窓断熱リフォームに精通した専門家に出会いたい方は、リフォームガイドにご相談ください。
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やってマイナスになることはないと思いますので、補助金があるうちにぜひご検討ください。
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