フローリングリフォームは「DIY」と「プロに依頼」どっちがいい?DIYの手順や費用相場も解説

フローリングを自分好みの雰囲気に変えたいと思ったとき、DIYでリフォームすることは可能ですが、以下のような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

  • フローリングをDIYでリフォームする場合はどのくらいの費用がかかる?
  • フローリングリフォームはDIYとプロに頼むのどっちがいいの?
  • どんな手順でフローリングのDIYをすればいいの?
  • フローリングのDIYでの注意点は?

そこで今回は、フローリングリフォームをDIYで行う場合の費用相場や手順、注意点についてご紹介します。

また、DIYがおすすめのケースと業者に依頼するべきケースも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。


1.フローリングをDIYする場所と費用相場

DIYでフローリングリフォームする場合にかかる費用は、施工場所や施工内容、部屋の広さ、床材などによって変わってきます。

まずは、DIYできる場所・施工内容ごとに、相場と工期の目安を見ていきましょう。

フローリングをDIYする場所 費用感 工期
(DIYにかかる時間)
玄関をフローリングに張り替え 20,000〜100,000円 2〜3日
畳をフローリングに張り替え 30,000〜100,000円 2〜3日
絨毯をフローリングに張り替え 30,000〜100,000円 2〜3日
フローリングの傷やすき間の補修 1,000〜4,000円 1日
フローリングのシート交換 4,000〜10,000円 1日

※6畳の部屋の張り替えを想定

面積や元の素材にもよりますが、DIYでのフローリングの張り替えは比較的低価格で行うことができます。

ただし、DIYに慣れている人であれば綺麗に張り替えることは可能ですが、初心者の方にとっては難しい作業になりますので、初めてDIYする場合などでは、必ず複数人で行うことをおすすめします。

一方で、小さな傷の補修やフローリングシートの交換であればDIY初心者でも簡単です。値段もリーズナブルなので、わざわざ業者に依頼せずにDIYするのも1つの選択肢でしょう。

ただし、フローリングの継ぎ目がバラバラになってしまったり、段差ができてしまったりなどの失敗が考えられるので、失敗したくない方は業者に依頼してみてください。


2.フローリングはDIYと業者依頼どっちがいい?

フローリングをリフォームする場合、下記の2つの方法が考えられます。

  • DIYする
  • 業者に依頼する

しかし、業者に依頼するか、DIYするか判断が難しい部分もあるでしょう。
下記では「DIYがおすすめのケース」や「フローリング施工を業者に依頼するべきケース」について、詳しく解説します。

①DIYがおすすめのケース

DIYでフローリングリフォームをするのに適しているケースは以下のとおりです。

  • 自分好みの雰囲気のフローリングに変えたい
  • 費用を抑えてフローリングリフォームがしたい

DIYであれば、自分好みのフローリング材を使ってリフォームできます。業者に依頼する場合、取り扱っているフローリング材が決まっていることがあるため、自分好みのものを選べない可能性があるでしょう。

しかし、DIYなら好きなフローリング材を選んで取り寄せることができます。

また、費用を抑えてフローリングリフォームがしたい人にもおすすめです。6畳の部屋の場合、業者に依頼すると工事内容にもよりますが5万~30万円が相場となります。

一方、DIYだと2万~10万円程が相場なので、業者に依頼するよりも費用を抑えられます

②フローリング施工を業者に依頼するべきケース

業者に依頼するべきケースは下記のとおりです。

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

①現在のフローリングを剥がす作業が発生する場合

既存のフローリングを剥がす作業が発生する場合、業者に依頼するのがおすすめです。

一般的に新しくしてから10年以上経過しているフローリングは劣化が進行しており、そのまま使い続けると破損する可能性がありますので張り替えでのリフォームを検討すると良いでしょう。

また、シロアリの被害が懸念されるときや、歩くと床が軋む場合も既存のフローリング材を撤去し、新しい床材に張り替えるのがおすすめです。

さらに、床下にカビが生えていたり、腐っていたりなど下地に問題が生じている場合も補修を行った上で、新しいフローリング材に張り替える必要があります

洗面所やキッチンなどは湿気の影響で床や下地が劣化しやすいので、張り替え工法でのリフォームが無難といえるでしょう。

張り替え工法の場合、フローリング材の撤去や下地の補修、張り替えの作業が発生し、作業が大がかりなうえに時間がかかります。不具合なく張り替えるためにも、業者に依頼するのがおすすめです。

②床暖房を採用している場合

床暖房を採用している場合もプロにフローリングリフォームを依頼しましょう。

床暖房を使う場合、熱によって木材の形状が変形することがあるので、膨張や収縮に強い素材を選ばなければなりません。どのようなフローリング材を選べばいいのかは、専門知識を持つ業者に相談して決めた方が安心です。

また、DIYだと施工中に床暖房の機材を壊してしまう恐れがあります。機材の修理や交換の費用が発生するため、リフォーム費用が高くなる可能性もあるでしょう。

余計な費用をかけずにフローリングリフォームをするためにも、業者に依頼することをおすすめします。

③賃貸物件で傷補修をする場合

賃貸物件では、退出時に原状回復する必要があり、自然劣化以外の傷や汚れは自己負担で修復しなければいけません。

しかし、DIY補修の目的はあくまで傷を目立たなくすること。DIYで床の傷を完璧に修復することはかなり難易度が高いので、素人ではほぼ不可能といえるでしょう。

無理してDIYで補修をしても、管理人が認めてくれない場合は結局業者に依頼することになり、料金が発生してしまいます。また、DIYで修復しようとした結果、失敗して症状が酷くなってしまうケースも考えられます。

修復費用を最小限に抑えるためにも、賃貸での傷補修は業者に依頼した方がよいでしょう。

④傷の範囲が広い場合

床の小さい傷ならDIYで目立たなく修復することは可能ですが、広い範囲で損傷している場合は業者に依頼した方がよいでしょう。

先述したとおり、DIY補修の目的は傷を目立たなくすることです。小さな傷であれば目立たなくすることは可能ですが、範囲が広いと修復部分が目立ってしまうので、逆効果になってしまう恐れがあります。

傷の部分だけを張り替える方法もありますが、部分張り替えは難易度が高く、周りの床とのバランスや見た目に違和感が出てしまう可能性があるのでおすすめしません

目安として、傷の長さが15cm以上ある場合や、傷の深さが1mm以上ある場合は、業者に依頼して綺麗に修復してもらいましょう

⑤時間をかけたくない場合

面積にもよりますが、フローリングの張り替えは手順が多く、結構な時間がかかります。

下準備にも時間がかかりますが、張り替えはコツコツとした地味な作業が続くので、完成までには長い時間が必要となるでしょう。

DIYに慣れている人なら2日〜3日程度は計算しておいた方がよく、DIY初心者であれば5~7日ほど見ておくと安心です。とはいえ、張り替え作業中の部屋は使えないので、長時間のDIYはなるべく避けたいですよね。

業者に依頼すれば長くても作業は1日〜2日程度です。時間をかけずに張り替えを行いたい方は業者に依頼するとよいでしょう。

⑥絶対に失敗したくない場合

DIYには失敗のリスクもあります。材料費、時間、労力をかけて失敗したらがっかりしてしまいますよね。

特にDIY初心者には失敗がつきもの。失敗のリスクを避けたい人は、業者に依頼するのが確実です。

また、仕上がりの完成度や美しさも業者には適うことは難しいでしょう。
もちろんDIYでも業者と同じくらい完成度を高くすることは可能ですが、初心者には中々難しい作業もあります。

  • 段差ができてしまった
  • 継ぎ目がバラバラ
  • 床鳴りや軋みが発生してしまう

など、細かい部分で失敗してしまうケースも多くあります。
DIYならではの味と捉えることもできますが、絶対に失敗したくない場合は、業者に依頼した方が安心です。

③業者に依頼した場合の費用相場

6畳のフローリングリフォームを業者に依頼して行う場合、費用相場は以下のとおりです。

工事内容 費用
(6畳)
工期
張り替え工法 6~20万円 2~3日
重ね張り工法 5~14万円 1~2日
畳をフローリングに張り替え 12~30万円 2~3日

張り替え工法と重ね張り工法を比べると、張り替えの方が作業に時間や人件費がかかる分、費用は高くなりやすいです。

また、畳をフローリングに張り替える場合、フローリングの張り替えよりも高くなる可能性があります。

実際の費用は、部屋の広さや形状、使用する床材などによって変わるので注意してください。


3.フローリングをDIYリフォームする際の手順

フローリングのリフォームは、床材や下地の状態や見栄え、作業の手間を考えると業者に依頼するのがおすすめです。

しかし、最近は既存の床の上から貼るだけといった素人でもリフォームできる商品が登場しているので、気軽にDIYにチャレンジできます。

DIYでリフォームする場合の手順は以下のとおりです。

  1. 必要な工具や材料を用意する
  2. 部屋の寸法を測る
  3. フローリング材をカットする
  4. フローリング材を貼って固定し、完成

それでは、フローリングのDIYリフォームの手順についてご紹介します。

①必要な工具や材料を用意する

DIYリフォームをするにあたって、好みのフローリング材をはじめ、作業に必要な工具・材料を用意しましょう。

主に必要となる道具・材料は以下のとおりです。

道具・材料 用途
DIY用のフローリング材 置くだけタイプやノリ・シールタイプ・はめ込みタイプなど
ノコギリ フローリングを切断するため
電動ドライバー ネジを締めるため
木ハンマー
(ゴムハンマー)
釘打ちやフローリング材をはめ込むため
差し金 長さの測定や印をつけるため
メジャー 材料の長さを測るため
ポンチ 釘を打ち込むため
カッター フローリング材の長さを微調整するため
鉛筆 印をつけるため
墨つぼ フローリング材の切断位置の印をつけるため
カンナ フローリングの微調整を行うため
ノミ フローリングの微調整を行うため

ノコギリや電動ドライバーなどの各種工具を用意しましょう。

フローリング材には、材料を置くだけのタイプから背面にノリやシールがあり、床に張り付けるタイプ、しっかり固定できるはめ込みタイプなどがあります。置くだけのタイプやはめ込み形式は賃貸住宅でも使用することが可能です。

墨つぼやカンナ、ノミは必須ではありませんが、DIYでは活用するケースが多いので用意しておくと便利です。

②部屋の寸法を測る

フローリング材を貼る前に、床面のタテ・ヨコの寸法をメジャーで測ります。そして、部屋の奥行き寸法をもとに中心線を割り出し、墨つぼなどで線を引きましょう。

次に床材を1列目(壁際)に敷く際の目安となる基準線を求めます。

1列目の基準線を求めるためには、フローリング材を貼る列数の把握が必要です。列数は「部屋の奥行き寸法÷床材の幅」で算出できます。

③フローリング材をカットする

フローリング材が床面にぴったりはまるように、カットが必要になります。部屋の寸法によっては、1列目の両端だけではなく、幅のカットも必要です。

基準線に合わせてフローリング材を仮置きし、鉛筆でカットする幅に線を入れて、ノコギリやカッターでカットしましょう。フローリング材の両端も部屋の寸法に合うようにカットします。

2列目以降もカットでサイズを調整しながら、見栄えにも考慮してフローリング材を仮置きしましょう。

フローリング材を置く際は、壁際にぴったりではなく3~5mm程隙間を開けてください。スペーサーや端材、段ボール紙などを壁際に挟むと、均等に隙間を開けながらフローリング材を置くことができます。

④フローリング材を貼って固定し、完成

仮置きが完了したら、フローリング材を貼って固定します。固定する方法はボンドや釘、両面テープが一般的で、使用するフローリング材や下地に合わせて使い分けてください。

フローリング材によっては、背面に固定用のテープがついている場合もあります。

置くだけのタイプのフローリング材で、壁際に隙間を開けて施工した場合、床材が多少動いてしまうことがあります。その場合は、短くカットした部分や壁際など気になる箇所は両面テープで固定しましょう。

壁際の隙間が気になるときは、床材の色に合うコーキング剤で隙間を埋めるとよいでしょう。ソフト巾木で壁際の隙間を隠すのもおすすめです。


4.フローリングをDIYする際の注意点

この章では、フローリングの張り替えをDIYするときの注意点を解説します。
注意点をしっかりと把握して、事前に失敗を防ぎましょう。

①新しいフローリングの素材を確認する

新しく張り替えるフローリング材の特徴は事前にしっかりと確認しておきましょう。
フローリング材には大きく分けて、下記の2種類があります。

  • 無垢フローリング
  • 複合フローリング

無垢フローリングは天然の木をそのまま切り取ったものなので、柔らかい手触りや、木目の風合いを感じることができます。ただし、コーティング加工などのメンテナンスが必要なことや、材料費が高額なことがデメリットとなるでしょう。

複合フローリングは合板の表面に化粧材を張り合わせたものなので、傷や汚れに強く、リーズナブルな価格で手に入れることができます。無垢フローリングと比較すると手触りは硬く、風合いを感じづらいことがデメリットといえるでしょう。

このように、フローリング材にはそれぞれ特徴があります。フローリング材の種類は細かく分けると何十種類も存在するので、事前にしっかりと確認して、自分の好みに合った素材を選びましょう。

②段差ができないように調節する

フローリング材の厚みは種類によってさまざま。現在の素材と厚みの違うフローリング材を張り替えてしまうと、場所により段差が生じてしまう可能性があります

張り替えをする際は、他の場所と段差ができないように、フローリング材の厚みをチェックしておきましょう。

③簡単に施工できるものか確認する

DIYでフローリングリフォームをするときは、簡単に施工できる商品を選ぶことも大切です。既存の床材を撤去して張り替える方法は手間がかかり、素人がやると施工不良を招く可能性があります。

特に1人でDIYをする場合、短時間かつ1人でもできる床材を選ばなければなりません。

置くだけ・貼るだけのタイプのフローリング材であれば、初心者も気軽にDIYリフォームにチャレンジできます。取り外しが簡単なタイプであれば、賃貸や頻繁に模様替えをしたいときに便利です。


5.まとめ

フローリングのリフォームをDIYで行うか、プロに依頼するかは、目的や状況に応じて判断することが大切です。

DIYには、費用を抑えられ、好きな素材を使えるメリットがありますが、作業には手間がかかり、施工に自信がない場合はリスクも伴います。

そのため、簡単に施工できる商品を選び、必要な道具や作業内容、費用をあらかじめ確認しておくとよいでしょう。

一方、業者に依頼すると、仕上がりの美しさや施工のスピードが期待でき、特に床暖房がある場合や大きな傷の補修が必要な場合には安心です。

プロの手で複雑な工事もスムーズに進められるため、失敗のリスクを避けられる可能性が高まるでしょう。

本記事を参考に、ご自身に合った方法で快適なフローリングリフォームを実現してください。

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