
「フローリングに張り替える費用はどれくらい?ネットで検索してもよくわからない…」
と悩んでこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
フローリング張り替えのリフォーム費用の一般的な相場は、6畳間で10~20万円前後です。ただし、もともとの床材が何か、どんなフローリング材にするかで費用は大きく変わります。「大きく変わる」とはいえ、費用について正確に理解しておかないと、業者にうまく言いくるめられ、ムダに費用がかかるおそれがあります。
そこでこの記事では、さまざまなパターンのフローリング張り替えにかかる費用をご説明します。さらに、費用を抑えてリーズナブルに満足度高くフローリングを張り替えられるよう、最適な業者の選び方もお伝えします。
この記事を読めば、フローリングの張り替えにかかる費用のことがわかり、満足のいくリフォームをしてくれる業者が見つかります。
目次
1.フローリングの張り替えリフォームの費用相場
フローリングの張り替え費用は、現状の床材によって変動します。これは、フローリングに張り替える際の手間や工法が違うためです。
この章では以下の3つのパターンに分けて、フローリングの張り替え費用をご説明します。
- カーペット、クッションフロアからの張り替えの場合
- 畳からの張り替えの場合
- フローリングからフローリングへの張り替えの場合
1-1.カーペット、クッションフロアからのフローリング張り替えの場合(単価:約1.6万円/畳)
カーペットやクッションフロアは簡単にはがしてフローリングに張り替えできるため、費用は比較的安価になります。
例えば、6畳で防音仕様でないフローリングに張り替える場合、10万円前後で施工できます。そのほかのパターンでの張り替え費用を以下の一覧にまとめています。
<カーペット、クッションフロアからの張替え費用まとめ>
貼るフローリング材の種類 | 防音 | 費用相場(万円) | ||
---|---|---|---|---|
4.5畳 | 6畳 | 8畳 | ||
合板フローリング | なし | 7.2~8.9 | 8.3~10.4 | 9.6~12.5 |
あり | 10.5~12.5 | 12.6~15.3 | 15.4~19.0 | |
無垢フローリング | なし | 7.6~10.1 | 8.8~12.0 | 10.4~14.7 |
あり | 10.9~13.7 | 13.1~16.9 | 16.1~21.2 |
※マンションでは管理規約上、「防音あり」にする必要あり
※無垢フローリングはスギ材の前提
※防音ありは、マンション管理規約でよく定められているL-45の前提
※巾木の取付費、現場管理費込み、税込の前提
1-2.畳からフローリング張り替えの場合(単価:約3万円/畳)
畳からフローリングに張り替える場合は、高さを揃えるために下地を調整する必要があります。そのため、張り替え費用は比較的高くなります。
例えば、6畳で防音仕様でないフローリングに張り替える場合、費用相場は16~19万円前後となります。そのほかのパターンでの張り替え費用を以下の一覧にまとめています。
<畳からのフローリング張替え費用まとめ>
貼るフローリング材の種類 | 防音 | 費用相場(万円) | ||
---|---|---|---|---|
4.5畳 | 6畳 | 8畳 | ||
合板フローリング | なし | 12.6~14.2 | 15.4~17.6 | 19.1~22.0 |
あり | 15.8~17.8 | 19.7~22.4 | 24.9~28.5 | |
無垢フローリング | なし | 13.0~15.4 | 15.9~19.2 | 19.9~24.2 |
あり | 16.2~19.1 | 20.3~24.0 | 25.6~30.7 |
※マンションでは管理規約上、「防音あり」にする必要あり
※無垢フローリングはスギ材の前提
※防音ありは、マンション管理規約でよく定められているL-45の前提
※巾木の取付費、現場管理費込み、税込の前提
ところで、畳からフローリングに張り替える場合、下地調整の際に追加1万円程度で断熱材をいれることができます。寒さが気になる人は、このタイミングでぜひ断熱材を入れてみましょう。
1-3.フローリングからフローリングへの張り替えの場合(単価:約1.8万円/畳)
フローリングからフローリングへの張り替えの場合、フローリングの張り方によって費用が大きく変わります。もともとのフローリングをはがさない上張りは、張り替えに比べて安く施工できます。
例えば、6畳で防音仕様でない上張りの場合、費用相場は10~12万円前後となります。
<フローリングからフローリングへの張替え費用まとめ>
張る床材の種類 | 張り方 | 防音 | 費用相場(万円) | ||
---|---|---|---|---|---|
4.5畳 | 6畳 | 8畳 | |||
合板フローリング | 上張り | なし | 8.6~10.2 | 10.1~12.3 | 12.1~15.0 |
あり | 9.4~11.5 | 11.2~13.9 | 13.5~17.1 | ||
張替え | なし | 9.8~12.7 | 11.7~15.5 | 14.2~19.3 | |
あり | 11.8~13.4 | 14.3~16.5 | 17.7~20.6 | ||
無垢フローリング | 上張り | なし | 9.0~11.5 | 10.6~13.9 | 12.8~17.1 |
あり | 12.6~14.6 | 15.4~18.1 | 19.1~22.7 | ||
張替え | なし | 12.8~14.6 | 14.9~18.1 | 18.4~22.7 | |
あり | 13.0~15.8 | 15.9~19.7 | 19.9~24.9 |
※マンションでは管理規約上、「防音あり」にする必要あり
※無垢フローリングはスギ材の前提
※防音ありは、マンション管理規約でよく定められているL-45の前提
※巾木の取付費、現場管理費込み、税込の前提
なお、上張りの場合、6~15ミリ程度の段差ができてしまう、下地の補修はできないというデメリットがあります。そのデメリットを許容できるのであれば、上張りは費用の面でおすすめの工法になります。
2.フローリング材を選ぶ際の留意点について
「フローリング張り替えの費用は分かったけれど、無垢と合板どちらがいいの?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この章では、フローリング材それぞれにどのような特徴があり、どのように選ぶべきかを詳しく解説します。
2-1.合板フローリング材と無垢フローリング材の違い
合板フローリング材と無垢フローリング材には、以下の違いがあります。
- 合板フローリング材:何枚もの木材を接着剤で重ねて作られたフローリング材
- 無垢フローリング材:一枚の木をそのままスライスしてできたフローリング材(継ぎ足しをしている無垢材もあり)
加工の有無によって、以下のようなメリット・デメリットが生まれます。