
庭・外構は、住宅においてたいへん重要なポイントです。
外部からはっきりと見える場所なので、やはりキレイな状態を保ちたいところ。
また、住宅内部をオシャレにするのとは、また違った面白さや奥深さがあります。
庭・外構については、DIYでオシャレにしたいと考えている人も多いでしょう。
とはいえ、庭・外構については、住宅内部のDIYとは違ってわからない部分も多いはずです。
本記事では、
- 庭・外構をDIYする際の費用相場
- DIYするか、リフォーム業者へ依頼するか判断するポイント
- 実際にDIYするうえで、注意したいポイント
などについて解説します。
庭・外構のDIYを考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.庭・外構をDIYする場合の費用について
庭・外構をDIYの費用については、おおむね以下のとおりです。
DIYの内容 | 費用 |
---|---|
レンガを敷き詰める | 10,000円〜50,000円 |
石張りで仕上げる(乱形石) | 20,000円〜50,000円 |
天然芝を敷き詰める | 10,000円〜30,000円 |
住宅の外壁を塗装する | 200,000円〜500,000円 |
砂利を敷き詰める | 90,000円〜120,000円 |
防草シートを敷設する | 15,000円〜25,000円 |
アプローチをコンクリートで舗装する | 100,000円〜150,000円 |
フェンスを敷設する | 15,000円〜40,000円 |
庭・外構は、DIYする場所としてはなかなかやりがいのあるものです。
ただ、庭・外構については、費用がやや高額な部分があるのは否めません。
いずれの内容でも、はっきりとした効果や変化を感じるためには、それなりな費用が必要でしょう。
また、住宅の外壁を塗装する場合はたいへん高額です。
この場合は高価な工具や足場の組み立てが必要になります。
それらが重なると、表内のような費用感になるわけです。
きちんと費用の相場を観察し、予算的に無理がないDIYを実施しましょう。
2.庭・外構を変える!DIYと業者依頼どっちがいい?
庭・外構の場合、十分にDIYを実施することが可能です。
うまくやれば、たいへん満足の行く出来栄えとなるでしょう。
また、DIYならではの面白さや奥深さも楽しめます。
とはいえ、
- 庭・外構をDIYするのか
- それとも、リフォーム業者を頼るべきなのか
といった点については、やはり悩ましい部分があるでしょう。
今回は、DIYと業者依頼、どちらを選択するか判断するうえで大切なポイントについて解説します。
2−1.業者にリフォームを依頼すべき人
以下のような条件に当てはまる場合、庭・外構はDIYするべきでなく、業者へ依頼するのがよいでしょう。
- むずかしい内容のDIYが想定される人
- 特殊なデザインの庭を作りたい人
- 材料や道具を調達するのがめんどうな人
まず、むずかしい内容のDIYを想定しているなら、業者にリフォームを依頼するべきでしょう。
庭・外構のDIYは、内容次第では少々むずかしくなります。
たとえば、レンガを敷き詰めるというケースについて考えてみましょう。
この場合、「レンガを一つひとつ、ていねいに敷き詰めていく」という作業が必要となります。
作業自体はカンタンですが、一方で単調で退屈な部分も否めません。
敷き詰めるべきレンガの数、つまりDIYの対象となる面積が広いと、途中でかなり辛くなってきます。
さらに、コンクリートの敷設や外壁塗装は大掛かりな作業となり、難易度も高めです。
こういったケースを避けるなら、業者に依頼するのがよいでしょう。
また、リフォーム業者なら、DIYするよりもはるかに美しく仕上げてくれるはずです。
そして、「特殊なデザインの庭を作りたい」という場合にも、業者へ依頼しましょう。
庭・外構のDIYにおいて、実現できるデザインには限界があります。
そもそも必要な資材がマイナーすぎて揃わないこともあるし、デザインセンスが足りないこともあるでしょう。
こういった場合には、業者へ依頼することをおすすめします。
また、材料や道具を調達するのがめんどうな人も、DIYではなく業者によるリフォームが合っているでしょう。
庭・外構のDIYでは、重い材料や特殊な道具が必要となります。
たとえば外壁を塗装する際に利用する「足場」は、その典型だと言えるでしょう。
こういったものを用意するのが厳しいのであれば、業者へ依頼するのがおすすめです。
また、「たった一度のDIYのためだけに、色々と揃えなければいけない」という問題も解消されます。
2−2.自分でDIYしてもよい人
- 少しでも節約したい人(100均を有効活用する)
- カンタンなDIYで済ませられる人
- そもそも、庭を作るのが好きな人
3.庭・外構をDIYする際の注意点
ここまでで、「やはり業者ではなく、DIYで庭・外構をキレイにしよう」と決意している人も多いでしょう。
モチベーションが高ければ、庭・外構のDIYを楽しみつつ、満足の行く仕上がりが得られるでしょう。
ただし、庭・外構のDIYを実施する場合、いくつかの注意点があります。
特に以下のような点には、じゅうぶんな注意が必要です。
3−1.方角を考える
庭・外構のDIY特有の注意点として、「方角を考える」という部分が挙げられます。
なぜなら、方角を考えておかないと、細かいところで不備が生じるから。
たとえば、
- 新しく敷設した部分が、植物への日当たりをさえぎってしまう
- 家の中に影を落としてしまう
- 天然芝に日光が当たりすぎてしまう
といったことが出てくるかもしれません。
これらは、DIYを実施してから修正するのが難しいところです。
だから、実行する前に、「日当たりの兼ね合いはどうか?」を、ある程度シミュレーションしておかなければいけません。
きちんとシミュレーションしておけば、後々になって日当たりに関連した部分で困ることはなくなるはずです。
3−2.採寸をしっかり測る
庭・外構のDIYでは、その面積が大きいことから、正確な採寸を取ることが重要となります。
もし採寸を間違えると、後々になって困ってしまうかもしれません。
たとえば、
- レンガが大量に余ってしまう
- 石の大きさが合わず、新しいものを買い直さなければいけない
といった問題が出てくるかもしれないのです。
こうなってくると手間がかかるうえに、さらには余計な追加費用を支払うことになるかもしれません。
よって庭・外構のDIYでは、正確な採寸を実施することが重要です。
3−3.近隣へ連絡しておく
庭・外構をDIYする場合は、近隣住民に対して特別な配慮が必要です。
なぜなら、住宅内部のDIYと異なり、騒音や運び込みなどで、迷惑がかかる場合もあるから。
庭・外構のDIYを始める前に、近隣住民に対して「しばらくご迷惑をおかけします」といった形で挨拶・連絡を入れておきましょう。
また、フェンス敷設や植物の植え込みなどについては、実施したあとで隣家を困らさせるケースもあります。
たとえば、植物が成長した結果、隣家の敷地にまで届いてしまったりすると大問題。
フェンスのほうはさらにデリケートで、敷設したことで「どこまでがどちらの土地なのか?」といったシビアな話に発展するかもしれません。
これらについては実施する前に、「やってもかまわないかどうか」確認して、許可を取っておくとよいでしょう。