節水トイレ交換リフォームを解説!節水効果や費用、補助金制度を紹介

節水トイレ リフォーム

トイレの変色や落ちない汚れが気になり始め、最新トイレへの交換をお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

最近のトイレは、洗浄水量が6L以下の節水トイレが主流。
従来のトイレと比べて少ない水量でもしっかりと汚れを落とせる工夫がされ、大幅に光熱費が削減できる節水トイレは、家計にも環境にも優しい今注目の製品です。

今回は節水トイレのメリット・デメリット、費用相場や費用を抑える方法、設置時の注意点、おすすめの商品まで幅広くご紹介します。


1.節水トイレに交換するメリット・デメリット

まずは節水トイレに交換した場合の、メリットとデメリットを確認しましょう。

1-1.[メリット]節水・節電効果|年間1.7~2.3万円の光熱費削減に

節水トイレに交換するメリットは、やはり節水・節電効果です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

[節水効果]年間約1.2〜1.5万円お得

節水トイレの最大のメリットは、水道代の大幅な削減です。
4人家族の使用を想定した場合、従来品(大小共通13L/回)と比較して以下のような水道代の節約効果が期待できます。

商品 水道代の節約効果
TOTO「ネオレスト」
<床排水(大3.8L、小3.0L/回)>
年間約1.51万円
LIXIL「サティス」
<ECO6便器(大6L、小5L/回)・ECO5便器(大5L、小3.8L/回)>
年間約1.2~1.38万円

※試算条件:一人当たり大1回/日、小3回/日。水道代265円/㎡。

出典:TOTO「ネオレストLS・AS・RS」LIXIL「サティス:エコ」

〈少ない水でしっかり流せるの?〉

最近の節水トイレは渦巻き状に水を流すなど、少ない水でも強力に洗い流せるように工夫がされています。また、便器の表面に汚れがこびりつきにくいコーティングがされているなど、防汚性能も大幅に向上しています。

[節電効果]年間約5〜8千円お得

最新の節水トイレは節電機能も備わっているため、電気代も削減することができます。
各メーカーの節水トイレの節電効果は、以下のとおりです。

商品 電気代の節約効果
TOTO「ネオレスト」 年間約5,300円
LIXIL「サティス」 年間約7,400~7,500円
Panasonic「アラウーノ」 年間約5,200〜8,400円

出典:出典:TOTO「ネオレストLS・AS・RS」LIXIL「サティス:エコ」Panasonic「トイレ:節電機能」

1-2.[デメリット]工事費用や使い方に注意

節水トイレに交換するデメリットは主に2つあります。

本体価格が高額になる傾向

節水トイレは素材へのこだわりや機能性が高いものが多いため、本体価格が高い傾向にあります。
ただし、節水トイレの設置には補助金制度が使えることもあるため、事前に確認するとよいでしょう。

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使用状況によっては従来トイレよりも詰まりやすい

少量の水で流すため、従来トイレよりも詰まりやすいというデメリットがあります。

通常の使用範囲内であれば詰まりが頻繁に発生することはないので心配ありませんが、一度に大量のトイレットペーパーを流すなどは避け、適量を心がけることが大切です。
また、十分な水圧が確保できないと詰まってしまうこともあるため、交換前の確認が重要となります。


2.節水トイレ交換リフォームの費用相場|25~60万円

節水トイレ交換リフォームの費用相場は、約25~60万円です(床の張替え工事を含む)。
どのグレードのトイレを選ぶかによって、費用は大きく変わります。また、処分費用や、床以外にも壁や天井などの内装の工事費用も考えておかなければなりません。

また、和式トイレから洋式トイレに交換する場合は、費用が高くなるため注意しましょう。

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3.節水トイレに交換する際の注意点

節水トイレに交換する際に注意すべき点を2つご紹介します。

節水トイレ設置時の注意点

3-1.水圧によって設置できないことがある

節水トイレは少量の水できちんと流すために、一定の水圧が必要です。家の水圧が低いと、節水トイレは設置ができないことがあります

対処方法としては、低水圧対応の製品を選んだり、水圧を上げる機器(ブースター)を取り付けたりすることもできます。水圧が十分かどうかを自身で判断するのは難しいため、業者に依頼して自宅トイレの水圧を確認してもらうと良いでしょう。

3-2.排水方式によって設置できるトイレが限られる

トイレには「床排水」と「壁排水」の2種類の排水方法があります。既存トイレの排水方式によって設置できるトイレが制限されるため、交換前に確認しておきましょう。

節水トイレは洗浄水量が少ないため、床排水よりも多くの水を使用する壁排水の住宅には設置できないことがあります。設置できても床排水よりも必要な水量が増えてしまい、思ったほどの節水効果が得られないということも起こり得るため、事前に製品の情報を確認しておきましょう。

排水方式は配管がどこにあるかによって見分けることができます。以下の図を参考に、自宅トイレの排水方式を確認してみてください。

トイレの排水方式
画像出典:https://www.reform-guide.jp/topics/mansiontoilet-reform/

4.おすすめの節水トイレ

ここでは、各社の代表的なおすすめの節水トイレをご紹介します。製品選びの参考にしてください。

4-1.TOTO「ネオレスト」

TOTOネオレスト
画像出典:TOTO

節水効果や節電効果の高さだけでなく、凹凸を抑えた掃除のしやすいデザイン、汚れがつきにくい素材の便器、便器・ノズルの除菌水での除菌など清掃性の高さが特徴のトイレです。
また、タンク式と水道直圧式の両方の長所をあわせ持つため、低水圧のマンションや戸建ての2階にも設置できる点が魅力でしょう。

4-2.パナソニック「アラウーノ」

Panasonic「アラウーノ」
画像出典:Panasonic

節水・節電効果の高さとあわせて、水垢をはじく素材や泡での便器内の洗浄機能、スキマを減らした設計などお手入れのしやすさが特徴
一気に流し切る排水方式でしっかり洗浄できる点も、少量の水で流す節水トイレにおいてはメリットです。

4-3.LIXIL「サティス」

LIXILサティス
画像出典:LIXIL

高い節水・節電効果に加えて、便器内の汚れやノズルを強力に洗い流す洗浄方法や便器内の泡でのつけ置き、汚れや水垢が落としやすい素材の使用など汚れが付着しにくい特徴があります。
カビやにおいの発生を抑制する除菌機能を備えている点も強みです。


5.節水トイレリフォームの費用を抑える方法

節水トイレは本体価格が高額になる傾向があるため、これからご紹介する費用を抑える方法を参考にして、少しでもお得にリフォームをしましょう。

5-1.補助金制度を利用する

節水トイレの設置には、国や自治体の補助金制度が利用できることがあります。公式ホームページや自治体の窓口等で対象かどうか確認しましょう。

利用できる主な制度は以下のとおりです。

制度名 条件 対象工事 補助額
子育てグリーン住宅支援事業 1申請あたり対象となる
リフォーム工事カテゴリーの
合計補助額が5万円未満の
場合は補助対象にならない
節水トイレの設置
※必須工事カテゴリー
3つのうち2つ以上の
カテゴリーの工事が必要
〈上限〉
・必須リフォーム3つ実施:上限60万円/戸
・必須リフォーム2つ実施:上限40万円/戸

〈節水トイレの補助額〉
・掃除しやすい機能を有するもの以外:21,000円/台
・掃除しやすい機能を有するもの:23,000円/台

介護保険 ・要支援または要介護認定されている
• 改修する住宅で生活している
バリアフリーのために、
和式トイレを洋式トイレ
に交換 など
最大18万円の支給
自治体の補助金制度 自治体による 例:
• バリアフリーのため和式トイレを洋式トイレに交換
• バリアフリーのため使いやすい洋式トイレに交換
• くみ取り式トイレから水洗トイレへ変更
など
自治体による
自治体の支援制度は、こちらのサイトなどでも検索できます。
回答
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5-2.相見積もりをとる

業者を選ぶ際は複数の業者から相見積もりをとることで、内容や価格が適正かどうかを確認することができ、不必要な工事や不当に高い業者を避けることができます。
また、丁寧な提案や追加工事の可能性の説明があるなど、信頼できる業者を選ぶ手がかりにもなるでしょう。

5-3.必要な機能を厳選する

高機能な節水トイレほど、価格が高くなる傾向があります。本当に必要な機能を使用状況に応じて厳選することで費用を抑えることが可能です。


6.まとめ

節水トイレは節水・節電効果が高く、光熱費の削減効果や環境への配慮が期待できます。
機能性が高く本体価格が高額になりやすい傾向がありますが、長い目で見るとランニングコストを抑えることができるため、ご紹介した「費用を抑える方法」を利用してお得に設置するのがおすすめです。

業者に相見積もりを取る際には、節水トイレのリフォームに詳しい業者に相見積もりが取れるリフォームガイドをぜひお役立てください。

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