マンションのトイレリフォームを完全解説!費用相場や注意点など

マンションのトイレリフォーム

マンションのリフォームには集合住宅ゆえの制約や気を付けるべき点があります。特にトイレは給排水を伴う水回りですので、不安や疑問を持つ方も少なくないかもしれません。こちらでは、マンションのトイレリフォームで実際に掛かる費用や知っておきたい注意点について説明しています。マンションのトイレリフォームでお悩みの方は参考にしてみてください。


1.マンションのトイレリフォームの費用について

トイレリフォームの費用は新しく利用する便器のグレードとリフォームの範囲によって価格が異なってきます。リフォーム範囲は次の3つのパターンのいずれかが多いです。

「便器のみ」:
トイレの便器だけを交換するリフォーム
「便器+壁&床」:
便器の交換に合わせて床やクロスも新しくするリフォーム
「トイレ全体」:
便器、床、クロスに加えて手洗いや収納部分も含むリフォーム

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便器はグレードによって20万から30万程度の価格の違いがあります。グレードの高い便器の場合は自動清掃や瞬間暖房便座の機能など、最新式の機能が標準装備されています。最近の便器は機能面も進化しているので、中級グレードの便器でも十分な機能が装備されています。費用と相談しながらカタログやショールームでお気に入りの1つを探してみてください。

>>【データで見るマンションのトイレリフォームの費用と相場】はこちら


2.マンションのトイレリフォーム注意点

マンションのトイレリフォームでは便器の選び方、排水について注意が必要です。一戸建てと違い、マンションは建物により排水方式が違っているのがその理由です。トイレリフォームの際に抑えるべきマンションならではの注意点を説明いたします。

2-1.マンションのトイレ排水について

通常、便器の排水は「床排水」と「壁排水」の2種類となります。「床排水」のマンションが大部分ですが、中には「壁排水」を採用しているケースもあります。便器の後ろから壁との間に太い排水管がある場合は壁排水タイプです。

便器を新しくする際は、今お使いの便器と同じ排水方式のタイプを選ぶ必要がありますので確認しておいてください。

床排水

床排水

1995年以降の物件はこの距離が200mmに固定されたタイプが多く採用されています。それ以前のタイプはさまざまな距離の便器が存在するため、交換出来る便器にも制限があるので確認が必要です。

出典:http://www.sunrefre.jp/

壁排水

壁排水

壁に接続された排水管を通って水が流れます。便器の奥からトイレの壁に向かい排水管が接続されているので排水管は見て確認できます。

この壁排水タイプは床排水タイプと比べて、便器後方の壁から排水管までの距離が決まった寸法の便器が多く、120mm・148mm・155mmがほとんどの排水芯の寸法になっています。交換の際は同一タイプから選ぶようにするとよいでしょう。
出典:http://www.sunrefre.jp

2-2.タンクレスタイプの便器を希望する場合の注意点

2-2.タンクレスタイプの便器を希望する場合の注意点

今までは集合住宅という性質上、給水圧力が低いマンションではタンクレスタイプを設置できないケースがほとんどでした。

昨今では排水の加圧装置などを用いて水圧を補うことで、マンションでもタンクレストイレを設置することが可能となってきました。

タンクレスを希望する場合はマンションや低水圧でも設置可能なタイプを選ぶようにしてください。

2-3マンションのトイレ増設時の注意点

一戸建て住宅の上下階にトイレを設けるように、マンションでもトイレを増設したいといったニーズが一定数あります。通常は、マンションの排水構造的に出来ないケースが多いのですが、どうしても増設したい場合は以下の手順で確認を行ってください。

①管理組合に相談もしくは管理規約を確認
②給水や排水を確認し、物理的に可能かを判断
※確認はリフォーム会社等の専門家に依頼してください。

また実現可能だとしても、排水を含め工事が大掛かりになり費用も大きく掛かります。それでも増設したい場合は、水回りに強いリフォーム会社に相談するとよいでしょう。


3.後悔しないために抑えておきたいポイント

リフォームしてきれいにはなっても、使いにくくなるのは避けたい所です。トイレのリフォームの際は、新しく使用する便器に考えが集中してしまいがちですが、こちらでは失敗や後悔をしないため、便器以外にもチェックしておくべきポイントをまとめております。

3-1.トイレに適した床材を選ぶ

3-1.トイレに適した床材を選ぶ

トイレの床に最も適しているのはクッションシートと呼ばれるビニールクロスです。水やアンモニア成分、洗剤に強く手入れがしやすいのがその理由です。

水に弱い木を使用しているフローリングはトイレには不向きです。水分やアンモニア成分は、付着するとすぐにフローリングを変色させてしまいます。よほどの理由が無ければ床材にはビニールクロスを選択する方が良いでしょう。

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3-2.トイレ内の広さと便座の大きさのバランスを考える

トイレ寸法

Interior bathtoom in Luxury Home

ショールームなどでは、ゆったりと座りやすい大型便器を選んでしまうことも多いかもしれません。しかし決めてしまう前に、トイレ内の広さと便器のバランスを考える必要があります。

例えば床掃除でかがんだ時に便器の後ろまで手が届くかどうかは重要なポイントです。また男性と女性では使いやすい便座の大きさが違ってきます。便座の前に立って身体を動かす余裕がないと男性にとっては非常に使いにくいトイレになってしまいます。

通常は便座の先から壁まで50cm程度は確保できるようにしなければ窮屈なトイレになってしまうので注意が必要です。

トイレの寸法完全ガイド 空間と便器の良いバランスとは?
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3-3.トイレ内の電源をチェックする

トイレ内の電源をチェックする

古いタイプのトイレは電源コンセントがない場合が少なくありません。最新のトイレを設置する場合には別途電気工事が必要となり、その分の費用も必要になります。事前に確認をしておきましょう。

3-4.タオル掛けやペーパーホルダーの位置を考える

3-4.タオル掛けやペーパーホルダーの位置を考える

リフォーム時にトイレットペーパーやタオル掛けの位置が変わって違和感があることは珍しくありません。リフォーム後に位置を変更することも可能ですが、壁に跡が残ってしまい美観を損ねてしまいます。

手を洗った後すぐに使いやすい位置にタオルがあるか、トイレットペーパーは取りやすい位置に設置されているか、これらをリフォーム前に実際の動作を確認したうえで決めるようにしましょう。

3-5.収納の設置場所のレイアウトを考える

3-5.収納の設置場所のレイアウトを考える

掃除用品や予備のトイレットペーパーのストックなど、トイレ内にも収納が必要となってきます。床に置くタイプの収納は普段の汚れが気になり、掃除の際に移動させたり、手間も増えるのであまりすすめできません。

吊戸棚をつくる際も扉の開き方とトイレ内での身体の位置を考えて頭などがぶつからないようにレイアウトを検討してみてください。

3-6.便器交換と同時に床の張替えも考える

3-6.便器交換と同時に床の張替えも考える

トイレのリフォームでお勧めしたいのが、便器と一緒に行う床の張替えです。トイレのクッションフロアは便器に巻き込むように貼られているため、便器を外した際に交換すると美しく仕上がります。

後からクッションフロアのみを張替えようとすると、切り込みを作らなければなりません。そうするとつなぎ目自体が美しくない上に、水が染みる可能性があることを覚えておいてください。


4.まとめ

タオル掛けや手洗い、扉の開き方など、ほんの少しの気遣いがマンションのトイレリフォームの成功に大きく影響します。どの項目も当たり前のようでいて、いざリフォームの当事者になると見落としがちな点ばかりです。

マンションのトイレリフォームを検討している方はぜひ、参考にしてみてください。

以下の記事にもトイレリフォームをする際に役立つ情報が満載ですので、是非ともご参考ください。

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