
マンションのトイレは築年数の経過とともに劣化が進み、どんなに丁寧に掃除をしても汚れや黄ばみが落ちにくくなり、臭いも気になり始めます。
「最近、トイレの汚れが落ちにくくなってきた」「なんとなく臭いが気になる」そう感じているなら、リフォームを検討するタイミングです。
とはいえ、はじめてのリフォームでは、何から始めればいいのかと悩んでしまうと思います。
そこで本記事では、マンションのトイレリフォームでできることや最新便器の選び方、マンション特有の注意点まで、リフォームの専門家が解説します。
■この記事を監修した専門家
リフォームチョイス(合同会社岩波企画) 業務執行
岩波 清志
さいたま市浦和区を拠点に、水まわりリフォームを中心に手がけています。私自身は営業から施工、管理までを行ってきた経験を活かし、多能工として幅広く対応できることが強みです。ご依頼の規模にかかわらず、最適な提案ができるよう、情報収集とスキルアップに努めています。
目次
1.マンションのトイレリフォームでできること・費用
マンションのトイレリフォームは、大きく分けて「便器だけを交換する」方法と、「壁や床などの内装も一緒に交換する」方法があります。
まずは、費用と工期の目安を見ておきましょう。
| 工事内容 | 費用目安 | 工期 |
|---|---|---|
| 便器のみの交換 | 10万~30万円 | 半日~1日 |
| 便器+内装リフォーム | 25万~50万円 | 1日~2日 |
※選ぶ設備やグレード、現場状況によって変動します。
※費用は、記事作成時点の参考価格です。中東情勢の影響による資材価格の高騰に伴い、実際のリフォーム費用が異なる可能性もございます。最新の費用については、お見積もり時にご確認ください。
費用を見てわかるように、便器のみかトイレ全体かで費用総額が倍近く変わるため、予算と今の悩みに合わせて工事内容を選ぶことが大切です。
続いて、リフォーム内容と費用の詳細を見てみましょう。
1-1.便器だけ交換する
「便器の黄ばみが気になる」「ウォシュレット機能を付けたい」などの悩みや不満があるときは、便器のみの交換で対応できます。
費用目安は10万円〜と説明しましたが、選ぶトイレの種類によって大きく変わります。
| 工事内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 組み合わせ型 | 10万~30万円 |
| 一体型 | 15万~20万円 |
| タンクレス | 22万~50万円 |
※費用は、記事作成時点の参考価格です。中東情勢の影響による資材価格の高騰に伴い、実際のリフォーム費用が異なる可能性もございます。最新の費用については、お見積もり時にご確認ください。
古い便器から最新モデルへ交換することで、清掃性や節水性が向上し、臭いの軽減にもつながります。
なお、便器の種類ごとの違いについては、2章で詳しく解説します。
1-2.壁・床などの内装も一緒にリフォーム
「掃除しても臭いがとれない」「壁紙の汚れや剥がれが気になる」ときは、壁・床・天井の内装材もあわせて交換しましょう。
内装材まで交換すれば、長年の使用で染み付いてしまった臭いの根本を断ち切るだけでなく、トイレ空間の雰囲気も一新できます。
費用目安は以下のとおりです。
| 工事内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 便器+内装材の交換 | 25万~50万円 |
| 手洗いカウンターの設置 | 10万~25万円 |
| 照明器具の交換 | 1万~3万円 |
※費用は、記事作成時点の参考価格です。中東情勢の影響による資材価格の高騰に伴い、実際のリフォーム費用が異なる可能性もございます。最新の費用については、お見積もり時にご確認ください。
内装材のみの交換は10万円前後が目安となっており、そこに便器の交換費用が加わることで、総額が25万〜50万円程度になります。
さらに、手洗いカウンターや照明などを追加する場合は、別途費用が必要です。
諸費用が1回分で済むため、分けて工事するよりトータルコストを抑えられます。
2.自分の家に合うトイレの選び方|診断チャートで確認!
トイレは大きく分けて「組み合わせ型」「一体型」「タンクレス」の3種類あります。
さらにメーカーによってデザインや機能も異なるため、「どれを選べばいいかわからない」と悩んでしまう方も多いでしょう。
まずはトイレの希望が「お求めやすい価格重視で基本機能のみでいい」のか「多少予算をかけても高機能なもの」なのか、どちらなのかを考えてみましょう。
そのあとで希望や悩みに合わせて機能を選ぶという2ステップで考えていくと、迷いにくくなります。
まずは以下のチャートで、トイレタイプを絞り込んでみましょう。

それぞれのトイレの特徴は以下のとおりです。
| 組み合わせ型 | 一体型 | タンクレス | |
|---|---|---|---|
| 清掃のしやすさ | △ | ○ | ◎ |
| デザイン | △ | ○ | ◎ |
| 修理・部品交換のしやすさ | ◎ | △ | △ |
| マンション適合性 | ◎ | ○ | △(※) |
| 価格 | 低 | 中 | 高 |
※タンクレストイレは水圧の確認が必要です
2-1.組み合わせ型

タンク・便座・便器がそれぞれ独立している、もっとも一般的なトイレタイプです。
3タイプの中でもっとも費用を抑えやすく、部品ごとに交換できるため、修理やメンテナンスがしやすい点が特徴です。
【こんな方におすすめ】
- 費用を抑えたい方
- 標準機能が備わっていれば十分という方
2-2.一体型

タンク・便座・便器が一体になったトイレで、見た目とバランスのよさが魅力です。
継ぎ目が少なく汚れがたまりにくいので、掃除がしやすい点がメリット。デザインもすっきりしているので、空間の印象を整えたい方にも向いています。
ただし、部分的な交換ができないため、故障時には便器ごとの交換になることがほとんどです。
【こんな方におすすめ】
- 掃除のしやすさ・デザイン・費用のバランスを重視したい方
2-3.タンクレス

タンクがなく、水道管から直接水を流す構造になっているトイレです。
デザイン性が高くトイレ空間をすっきりと見せられるほか、凹凸が少なく掃除がしやすい点もメリットです。
ただし、水圧が低いマンションでは設置できないことがあり、価格も3タイプの中ではもっとも高くなります。
【こんな方におすすめ】
- デザイン性にこだわりたい方
予算はどれくらい出せそうか、ハイグレードに搭載されている機能が欲しいかどうかという観点から絞っていくと絞りやすいですよ。
絞り込むのが難しい場合はお手伝いしますので、お気軽にご相談ください!
3.マンションのトイレをリフォームするときの注意点
マンションには特有のルールや規約があり、リフォーム内容にも影響します。
事前に把握しておかなければ、希望どおりのトイレが設置できないことや、工事後にトラブルになることも。
トラブルを防ぐためにも、ここで注意点をしっかり押さえておきましょう。
3-1.管理規約によってリフォームに制限がある
マンションのトイレリフォームでは、工事内容に次のような制限が出る可能性があります。
- トイレの移設や増設
- 選べる便器の種類
マンションではトイレの排水管を他の住戸と共有しているため、共用部分にあたる配管の移動は原則として不可。トイレの移設や増設は基本的にできません。
また、水量が少なすぎると水の流れが弱まるため、節水型のトイレを設置した場合でも、水量を上げるように注意される可能性があります。
3-2.管理組合への申請が必要な場合は必ず事前に済ませる
リフォーム内容によっては、管理組合への事前申請が必要になります。
とくに、内装リフォームや配管にかかわる工事になると申請が必要になるケースが多いため、事前に確認しておきましょう。
一方で、故障などの場合は緊急性も高いので、便器交換のみであれば申請の必要が不要なケースも。
マンションによりけりですので、規約は必ず確認しておきましょう。
申請手続きに関しては、リフォーム会社が代行またはサポートしてくれるのが一般的です。
3-3.水圧が低いとタンクレストイレが選べない
タンクレスは水道管から直接水を流す仕組みになっているため、一定以上の水圧がなければ正常に作動しません。
そのため、水圧が不安定になりやすい築年数の古いマンションや高層階の部屋などでは、水圧が不足し、タンクレストイレが設置できないことも。
最近ではTOTOのネオレストなど、低水圧に対応したモデルも登場していますが、それでもすべての物件で設置できるとは限りません。
こうしたトラブルを防ぐためにも、現地調査の際に水圧を測定し、設置可能かどうかを確認してもらいましょう。
遠慮せず気軽にお話ししてくださいね!
3-4.排水方式によって選べるトイレが限られる
マンションのトイレの排水方式には「床排水」と「壁排水」の2種類あり、どちらの方式かによって、設置できるトイレが変わります。

最近のマンションでは床排水が一般的で、大多数の製品が対応しています。
一方で築年数が古いマンションでは壁排水のトイレもみられ、その場合は壁排水対応のモデルの中から選ぶ必要があります。
また、床排水であっても築古マンションでは排水穴の位置が現在の規格と異なるケースもあり、その場合も選べる製品が限定されます。
排水方式や排水位置は現地調査で確認してもらえるので、調査後に具体的な製品を検討するとよいでしょう。
3-5.コンセントがない場合は追加工事が必要になることも
ウォシュレットや暖房便座を設置するためには、電源となるコンセントが必要です。
しかし、築年数が古いマンションではトイレ内にコンセントがないこともあり、その場合は電気工事による増設を行わなくてはなりません。
コンセントの増設費用は2万円前後が目安なので、この費用も予算に組み込んでおきましょう。
4.マンションのトイレリフォームの流れ|問い合わせ前に決めておくべきことは?
はじめてのリフォームでは、「何から始めればいいの?」「いきなり相談していいの?」など、不安に思う方も多いでしょう。
トイレリフォームは、全体の流れを把握し、あらかじめ希望を整理しておくだけでもスムーズに進めやすくなります。
ここでは、基本的な流れと事前に決めておきたいポイントを整理しておきましょう。
まず、トイレリフォームは次の流れで進んでいきます。

問い合わせの前に、情報収集や完成後のイメージをまとめておくのがおすすめです。
そして事前に決めておきたいのが、次のようなポイントです。
- タンクあり or タンクなし
- 一体型 or 組み合わせ
- 手洗い付き or 手洗いなし
- 内装工事の有無
- 気になるメーカーや商品
リフォーム会社はヒアリングをもとにプランを作成するため、細かく決めておかなくても問題ありません。
「タンクをなくして空間をすっきりさせたい」「手洗いカウンターを取り換えたい」「内装も変えたい」といったように、ざっくりとした希望で十分です。
相談時に伝えやすいよう、箇条書きでまとめておくとよいでしょう。
トイレ選びについては、2章「自分の家に合うトイレの選び方|診断チャートで確認!」で紹介したチャートもぜひ参考にしてください。
5.マンションのトイレリフォームはどこに依頼する?会社選びのポイント
トイレリフォームの費用や満足度は、依頼する会社によって大きく変わります。
とくにマンションの場合は管理規約や配管による制約も多いため、会社選びがとても重要です。
ここでは、失敗しないための会社選びのポイントを確認しておきましょう。
5-1.マンションリフォームの実績があるかどうかを確認する
マンションは戸建住宅とは異なるルールや制約が多いため、マンションリフォームの対応実績が多い会社に相談するのが安心です。
不慣れな会社に依頼すると、手続きに時間がかかったり、制約を見落としたりしてトラブルにつながる恐れがあります。
5-2.トイレリフォームの実績がある会社かどうかを確認する
ひとくちにリフォーム会社といっても、得意とする工事の種類はさまざまです。
キッチンや浴室、トイレなどの水まわり設備の交換を得意とする会社や、屋根や外壁などの外装部分を得意とする会社、フルリフォームを得意とする会社など、それぞれ強みが異なります。
トイレリフォームを行うときは、水まわり設備の交換を得意とする会社に相談するのがおすすめです。
5-3.担当者の対応・保証内容・見積もりに問題がないか確認する
リフォーム実績と同じくらい大切なのが、担当者の対応とアフターフォローです。
具体的に次のようなポイントをチェックしましょう。
【担当者の対応】
- マンションリフォームの制約や注意点をわかりやすく説明してくれるか
- 質問に対して丁寧に答えてくれるか
- 予算や希望を踏まえた提案をしてくれるか
【アフターフォロー】
- 施工後に保証があるか(1年~2年が目安)
- 保証内容を書面で提示してくれるか
- 不具合が起こった場合にすぐ対応してもらえるか
とくに見落としてはいけないのが、保証内容です。
トイレリフォームでは施工後に水漏れが起こるケースもあるため、保証がない場合は自己負担で修理を行わなくてはなりません。
担当者の対応と同時に、アフターフォローの内容も必ずチェックしましょう。
【会社選び成功の秘訣は「相見積もり」】
同じようにトイレリフォームを依頼しても、価格や提案内容は会社ごとに異なります。
そのため1社だけの見積もりで判断すると、「もっと安くできたかもしれない」「他にも方法があったかもしれない」と、後悔することも。
こうした失敗を防ぐためにも、できれば2〜3社に相談して相見積もりを取りましょう。
複数社を比較することで相場観が掴めるだけでなく、プラン内容や担当者なども比較することができます。
とはいえ、リフォーム会社を1社ずつ探して相談するのはとても手間がかかります。
効率よく複数社を比較したいときは、ぜひ「リフォームガイド」をご活用ください。
お住まいの地域に対応できるマンションのトイレリフォームが得意な会社をご紹介し、相見積もりまでサポートしています。
6.マンションのトイレリフォームでよくある質問
最後に、マンションのトイレリフォームでよくある質問を紹介します。
ここまでに出てきた疑問を解消し、不安なくリフォームを進めましょう。
6-1.最新のトイレのおすすめ機能を教えてください!
プロがおすすめするトイレの最新機能は、次の4つです。
- 自動開閉・自動洗浄機能
- 人感センサー付きLED照明
- 便座リフトアップ機能
- 除菌機能
中でもおすすめなのが、除菌機能です。
使用後に自動でノズルや便器に除菌効果のあるミストを噴射し、雑菌の繁殖を抑えます。
掃除の負担が軽くなるだけでなく、臭い対策にも効果的です。
より詳しい機能については以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
>>トイレリフォームの疑問を専門家に聞いてみた!予算・機能・介護対応・工事費まで徹底解説
6-2.予算20万円でどんなリフォームができますか?
たとえば、LIXILの「アメージュ」やパナソニックの「ビューティートワレ(袖付きリモコンタイプ)」などは、標準的な機能を備えながらも費用目安は20万円前後。
内装リフォームを含めても、25万円前後で抑えられるでしょう。
予算内で満足度を高めるためには、「20万円くらいでトイレと内装を交換したい」と、初回ヒアリング時に予算と希望を具体的に伝えておくのがポイントです。
6-3.カウンター付きの手洗いにしたいのですが、マンションの狭いトイレでは難しいですか?
「スペースが限られているから無理かも」と思われがちなカウンター付き手洗いですが、実はマンションでも設置は可能です。
最近では、0.4坪前後の広さに対応した薄型タイプもあるため(下記画像)、既存トイレには手洗いがない場合でも、リフォーム時に取り付けられる可能性があります。

ただし、間取りや配管の位置によっては難しいケースもあるので、現地調査の際に確認してもらうのが安心です。
7.まとめ
マンションのトイレリフォームは、どこまで工事し、どのタイプの便器を選ぶかによって費用が大きく変わります。
リフォーム会社に相談する前に、予算や希望をある程度整理しておくと、打ち合わせがスムーズです。
ただし、マンションには管理規約があるため、工事内容によっては制限が出る可能性も。
希望をかなえながら予算内に収めるには、マンションリフォームの実績が豊富で、なおかつ水まわりを得意とする会社に相談するのが安心です。
また、トイレリフォームは会社ごとに費用や提案内容も異なるため、まずは複数社で見積もりを取り、比較検討してみるとよいでしょう。
会社選びの際には、ぜひ「リフォームガイド」をご活用ください。
マンションのトイレリフォームを得意とする会社のみをご紹介し、相見積もりまで無料でサポートいたします。








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