
世田谷区で家のリフォームを検討しているのであれば、お住まいの地域独自の補助金・助成金制度をチェックしてみましょう。
世田谷区では、省エネリフォームや耐震改修、バリアフリー改修など、さまざまなリフォームニーズに応じた補助金制度が充実しています。
ただし、補助金申請には条件があり、事前準備が必要です。
本記事では、世田谷区で利用できるリフォーム補助金の詳細と、申請の流れをわかりやすく解説します。
住まいのリフォームをお考えの方はぜひ参考にしてください。
※令和6年度分は受付終了してしまっているものもありますが、令和7年度も同じような制度が実施されることもありますのでチェックしておきましょう。
目次
世田谷区で使えるリフォーム補助金一覧
補助金名 | 主な対象工事 | 補助額上限 |
---|---|---|
世田谷区エコ住宅補助金 | ・断熱材の設置 ・省エネ機器設置 など |
40万円 |
東京都既存住宅の省エネ診断・省エネ設計への補助 | 省エネ診断・設計 | 36万円 |
木造住宅の耐震化支援事業 | ・補強設計 ・耐震改修工事 など |
100万円 |
非木造建築物の耐震化支援事業 | ・耐震診断 ・補強設計 ・耐震改修工事 |
6000万円 |
高齢者向け住宅改修費助成 | ・手すり設置 ・段差解消 ・洋式便器への取り替え など |
37.9万円 |
障害者住宅改修費助成 | ・浴槽、便所等の住宅設備の改善 ・屋内の移動を容易にする設備設置 など |
97.9万円 |
ブロック塀等の除去工事費助成制度 | ブロック塀等の除去 | 20万円 |
緑化助成 | 樹木等の植栽 | 25万円 |
災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業(東京都) | ・高断熱設備設置 ・蓄電池設置 ・V2H設置 ・太陽熱利用システム設置 など |
100万円 |
ユニバーサルデザイン生活環境整備補助金 | ユニバーサルデザイン推進条例の基準の即した工事 | 50万円 |
世田谷区で「省エネ・エコリフォーム」に使える補助金
世田谷区の省エネリフォームに関する補助金制度をご紹介します。
省エネリフォームとは、住宅の断熱性能や設備の改善により、冷暖房などのエネルギー消費を抑える工事です。
世田谷区エコ住宅補助金
概要
住宅の改修および省エネルギー・創エネルギー機器類の設置等に対し、経費の一部を助成しています。
住宅から排出される二酸化炭素を削減し、住宅機能の維持向上及び環境に配慮した住宅の普及促進を目的としています。
対象者(または対象住宅)
新築住宅もしくは既存住宅
対象工事
- 断熱材の設置
- 太陽光発電システム
- 定置型蓄電池システム
- 小型ポータブル蓄電池
- 太陽熱ソーラーシステム、温水器
- 窓の断熱改修
- 高断熱ドアの設置
- 高断熱浴槽
- 高効率給湯器
- 屋根の高反射改修(塗装もしくは葺き替え)
- 外壁改修 ※単独申請不可
- 家庭用燃料電池
補助金額
各工事内容につき補助金額が設定され、それぞれを合わせた上限額が40万円
▼申請期限、より詳しい内容は、区のサイトを参照してください。
東京都既存住宅省エネ改修促進事業(東京都)
概要
2030年までに温室効果ガス排出量を50%削減(2000年比)する「カーボンハーフ」を実現するための事業です。
現在の省エネ性能を知るための「省エネ診断」、効果的な省エネ改修につなげる「省エネ設計」にかかる費用の一部を都が補助します。
対象者(または対象住宅)
- 住宅の所有者
- 共同住宅等の管理組合
対象工事
- 住宅の省エネ診断
- 住宅の省エネ設計等
補助金額
- 省エネ診断費の2/3 (上限17万円)
- 省エネ基準適合省エネ設計費の2/5(上限18万円)
- ZEH水準適合省エネ設計費の4/5(上限36万円)
▼申請期限、より詳しい内容は、下記専用サイトを参照してください。


世田谷区で「耐震リフォーム」に使える補助金
世田谷区の耐震リフォームに関する補助金制度をご紹介します。
昭和56年5月末までに着工された建築物について、耐震診断の義務化がなされ、それに伴い耐震診断・設計・改修に要する費用の一部を区が補助してくれます。
木造住宅の耐震化支援事業
概要
世田谷区では、平成17年度より区に登録している木造住宅耐震診断士を派遣し、木造住宅の無料耐震診断を提供しています。
さらに、耐震診断後、上部構造評点が1.0未満と判定された木造住宅に対して、耐震改修工事女性などを行っています。
対象者(または対象住宅)
- 昭和56年5月31日までに着工した木造住宅
- 昭和56年6月から平成12年5月までに着工した木造住宅
対象工事、補助金額
- 補強設計費 上限30万円
- 耐震改修工事 上限100万円
- 不燃化耐震改修工事 上限100万円
- 簡易耐震改修工事 上限80万円
- 除却工事 上限50万円
▼申請期限、より詳しい内容は、区のサイトを参照してください。
非木造建築物の耐震化支援事業
概要
令和7年度までに耐震性の不十分な住宅をおおむね解消、および特定建築物のうち民間が所有する建築物の耐震化率95%を目指し、助成を行っています。
対象者(または対象住宅)
昭和56年5月31日までに着工した建築物
- プレハブ住宅
- 非木造住宅
- 分譲マンション
など
対象工事
- 耐震診断
- 補強設計
- 耐震改修工事
補助金額
- 耐震診断 10万~300万円
- 補強設計 100万~300万円
- 耐震改修工事 200万~6000万円
補助金額は、対象建築物の種類によって異なります。
▼申請期限、より詳しい内容は、区のサイトを参照してください。


世田谷区で「バリアフリーリフォーム」に使える補助金
高齢者や障害者のためのバリアフリーリフォームの補助金制度も世田谷区で実施しています。
高齢者向け住宅改修費助成
概要
身体の状況から住宅を改修する必要がある、65歳以上の高齢者の方に改修費の一部を助成しています。
対象者(または対象住宅)
65歳以上の高齢者で、下記のすべてに該当する方
予防改修
- 介護保険の要介護認定で、要介護、要支援に該当しない
- 身体機能低下のため、住宅改修が必要と認められた
設備改修
- 介護保険の要介護認定において該当しなかった方
- 世帯全員の所得合算額が6,232,000円以下の方
- 身体機能の低下により、既存の住宅設備の使用が困難な方
対象工事
予防改修
①手すり設置
②段差解消
③床または通路面の材料変更(滑り防止および移動の円滑化)
④引き戸等への扉の交換
⑤洋式便器への便器の交換
⑥その他付帯して必要な工事
設備改修
①浴槽交換
②流し、洗面台の交換
③和式から洋式便器への交換
補助金額
予防改修工事:①~⑥を合わせて20万円まで
設備改修:①37.9万円、②15.6万円、③10.6万円まで
※利用者負担金は、助成基準額の1割~3割負担で介護保険の利用者負担割合に準じます
▼申請期限、より詳しい内容は、区のサイトを参照してください。
障害者住宅改修費助成
概要
重度身体障害者の日常生活の利便のための、住宅改修費用を助成します。
対象者(または対象住宅)
身体障害者手帳をお持ちの方
対象工事
- 小規模改修(手すり設置など)
- 中規模改修(浴場、便所、玄関、居室、台所等の改修)
- 屋内移動設備(レール走行型の屋内移動装置の機器およびスイッチ等機器設置費など)
補助金額
- 上限20万円
- 上限64.1万円
- (本体費用)上限97.9万円、(工事費)上限35.3万円
▼申請期限、より詳しい内容は、区のサイトを参照してください。


世田谷区で「その他のリフォーム」に使える補助金
世田谷区のブロック塀撤去や緑化、東京都の断熱・太陽光住宅の普及拡大事業に関する補助金制度をご紹介します。
ブロック塀等の除去工事費助成制度
概要
地震によるブロック塀等の倒壊被害を防止するため、撤去費用の一部を助成します。
対象者(または対象住宅)
高さが80cmを超える安全性が確認できないブロック塀
対象工事
家屋の新築、増改築、解体を伴わず、地面より上部のブロック塀等の全部を取り除く工事
補助金額
塀撤去に要する費用 上限20万円
▼申請期限、より詳しい内容は、区のサイトを参照してください。
緑化助成
概要
緑豊かな環境を確保し、安全で潤いとやすらぎのある街づくりを進めるため、緑化に必要な費用の一部を助成しています。
対象者(または対象住宅)
道路沿いを緑化または屋上緑化等を整備しようとする土地・建物の所有者
対象工事
- 新たに行う緑化で、道路から奥行き6mまで行うもの
- 屋上に植栽基盤を1㎡以上整備するもの
- 建築物の外壁面に植栽基盤を1㎡以上設置するもの
など
補助金額
- シンボルツリー植栽、生垣造成、フェンス緑化、植栽帯造成合わせて25万円が上限
- 屋上緑化、壁面緑化経費の1/2 (合わせて上限50万円)
▼申請期限、より詳しい内容は、区のサイトを参照してください。
災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業(東京都)
概要
省エネ性に優れ、災害にも強い、健康にも良い断熱・太陽光住宅の普及拡大を促進するため、高断熱窓・ドアへの改修や蓄電池、太陽光発電設備等の設置に対し補助します。
国や区市町村が実施する省エネ・再エネ設備に関する助成事業との併給は、原則可能となっています。
対象者(または対象住宅)
戸建て住宅もしくは集合住宅
対象工事、補助金額
補助項目 | 補助率等 | 上限額または補助額 |
---|---|---|
高断熱窓 | 1/3 | 100万円 |
高断熱ドア | 1/3 | 16万円 |
壁/床等断熱 | 1/3 | 100万円 |
高断熱浴槽 | 1/3 | 9.5万円 |
蓄電池設置、DR実証参加 | 3/4または定額 | 19万円、定額10万円 |
既設蓄電池へloT機器設置 | 1/2 | 10万円 |
V2H(戸建てのみ) | 1/2 (太陽光、V2H、EV、PHVが揃う場合は10/10) |
50万円、(太陽光、V2H、EV、PHVが揃う場合は100万円) |
太陽熱利用システム設置、更新 | 設置1/2、更新1/2 | 設置55万円/戸、更新10万円/台 |
地中熱利用システム設置、更新 | 設置3/5、更新1/2 | 設置180万円/台、更新27.5万円/台 |
エコキュート・ハイブリッド給湯器 | 1/3 | 22万円/台 |
太陽光発電設備設置等 | ― | 10万円~ |
上記設備設置に伴うリフォーム瑕疵保険への加入 | 定額 | 7000円/契約 |
▼申請期限、より詳しい内容は、下記専用サイトを参照してください。
災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業|東京都環境局
世田谷区で「事業者・施設リフォーム」に使える補助金
世田谷区では、平成19年に「ユニバーサルデザイン推進条例」が制定され、補助金制度が実施されています。
ユニバーサルデザイン生活環境整備補助金
概要
「どこでも、だれでも、自由に、使いやすいまち」の実現に向けて、さまざまな施策のひとつとして補助金を交付しています。
対象者(または対象住宅)
- 補助対象建築物を所有し、管理し、使用している、所有者の同意を得ている方
- 平成21年9月30日以前に建てられたもので、平成21年10月1日以降、ユニバーサルデザイン推進条例の届出が必要な増築・改築・大規模な模様替え・用途変更を行なっていない建築物
対象工事
建築物のユニバーサルデザイン推進条例の基準に則した工事
補助金額
対象経費の1/2(上限50万円)
▼申請期限、より詳しい内容は、区のサイトを参照してください。
世田谷区リフォーム補助金の申請方法
世田谷区の補助金申請を行う上で、注意するポイントや、手順、準備書類についてご説明します。
申請前に確認するポイント・注意点
補助金申請の際の、いくつか注意するポイントをご紹介いたします。
申請期限や、「先着順」か「抽選」かを確認
補助金制度には基本的に申請期間が決められています。
補助金の申請期限を確認し、期限内に申請手続きを済ませましょう。
また、先着順や抽選など、補助金制度によって選定方法が異なる場合がありますので注意してください。
申請前の工事は対象外
多くの補助金制度が、申請後に承認を得て、着工することを条件としています。
そのため、申請前に着工や完工している工事は、補助金対象外となります。
工事を行う前や、工事契約を行う前に、申請要項をチェックしておきましょう。
工事業者の条件も確認する
リフォーム工事を請け負う業者(施工業者)にも指定や条件がある場合があります。
「補助金制度に工事業者が登録している」「区内に拠点がある」などが定められていれば、そういった業者を探す必要があります。
すでに依頼予定の業者がいる場合は、補助金制度を利用したい旨をあらかじめ伝え、必要であれば制度への登録などを済ませてもらいましょう。
申請の流れ・必要書類
申請から補助金の入金までは、工事の内容などによりますが1カ月~2カ月程度かかります。
申請の流れ
- 区役所 or 施工業者に相談
希望工事や補助金制度について相談し、適用される工事内容などを教えてもらいます。 - 申請書の作成
予定している工事内容で申請できそうであれば、申請書の作成を行います。 - 工事見積書の作成
施工業者に工事見積書を作成してもらいます。 - 書類提出
申請書、見積書などを提出します。 - 審査結果の交付
審査結果を受け取り、通過した場合は工事に進みます。 - 工事契約、工事開始
工事契約を行い、日程を決めて工事を始めます。 - 工事完了、報告書提出
工事が完了し、写真等と一緒に報告書を提出します。 - 補助金の振り込み
報告書が確認され、補助金が振り込まれます。
補助金制度によって、必要書類や申請の流れが異なりますので、必ず事前に確認しましょう。
主に必要となる書類
- 申請書
- 工事見積書
- 工事前の写真
必要になることもある書類
- 不動産登記全部事項証明書
- 工事箇所のわかる図面
- 世帯全員の住民票の写し
- 納税証明書または非課税証明書
申請書は、補助金制度の担当課の窓口や、自治体のサイトでダウンロードができます。
補助金に詳しいリフォーム会社を選ぼう
リフォームで補助金活用を考えている場合は、補助金を使ったリフォームの経験があり、制度に詳しいリフォーム会社を選ぶようにしましょう。
補助金制度は、対象者や対象工事が細かく指定されており、どのリフォームが対象となっているのか分かりにくい場合があります。また、補助金制度はここで紹介したもの以外に、全国で使える補助金制度もあります。
補助金制度に詳しい会社であれば、あなたのリフォームに、どの制度が活用できるのかを考え、プランの提案をしてくれるでしょう。
また、申請の際も「見積書」や「工事前写真」などが必要なため、リフォーム会社の協力が不可欠です。補助金申請に慣れている会社であれば、申請のサポートも安心できますので、リフォームがスムーズに進むでしょう。
まとめ
世田谷区で利用できるリフォーム補助金についてご紹介いたしました。
これから工事をしたいと考えているものが、補助金制度の対象工事に当てはまっていたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ぜひ補助金制度を利用して、お得に理想のリフォームを実現しましょう。
世田谷区以外でも、東京都や全国一律で利用できるリフォーム補助金もありますので、ぜひこちらもご参考にしてみてください。
▼全国一律で利用できるリフォーム補助金制度
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