
家をリフォームして、月々の光熱費を安く抑えられたら嬉しいですよね。
近年は物価の高騰により、各家庭の光熱費の負担がどんどん重くなっています。
「どこの家庭も値上がりしているからしょうがない」と思って諦めていた光熱費も、省エネリフォームを実施すれば負担を軽くできるかもしれません。
この記事では省エネリフォームの種類と費用目安、補助金などをまとめました。
省エネリフォームを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
※この記事は、2023年6月時点の情報です。
目次
省エネリフォームとは
省エネリフォームとは、快適に過ごせる室内環境を維持しながらも、冷暖房や給湯器などのエネルギー消費を抑えることを目的としたリフォームです。
省エネリフォームをする一番のメリットは、光熱費を削減できることです。省エネ住宅にすると節約できる年間光熱費を見てみましょう。
温暖地(例:東京) | 寒冷地(札幌) | |
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従来の住宅 | 28万3,325円 | 39万3,191円 |
一般的な省エネ住宅 | 22万2,317円 (6万1,008円削減) | 33万3,174円 (6万0,017円削減) |
高度な省エネ住宅(ZEH基準相当) | 15万9,362円 (6万2,955円削減) | 20万8,323円 (12万4,851円削減) |
出典:省エネ住宅消費者普及ワーキンググループ「快適・安心なすまい なるほど省エネ住宅]
省エネリフォームの種類
省エネリフォームには、リフォームする場所や導入する設備によっていくつか種類があります。ここでは4種類の省エネリフォームとその内容を、具体的に見ていきましょう。
[1]断熱性を上げるリフォーム
断熱リフォームは、冬は室内の暖かい空気が外に漏れるのを防ぎ、夏は外の暖かい空気が室内に入ってくるのを防ぐリフォームです。断熱リフォームの具体例を表にまとめました。
リフォーム箇所 | リフォーム例 |
---|---|
窓 | 内窓を取り付けて二重窓にする 複層ガラスに交換する |
天井 | 天井裏に断熱材を敷き詰める |
壁 | 柱と間柱の間に室内用断熱材を充填する 家の外側から外張り用断熱材を施工する |
床 | 床下から断熱材を充填する |
断熱リフォームは外から施工したり、内側に断熱材を入れたりするため、施工範囲や工法によってかかる日数が大きく異なります。






[2]日射遮蔽性能を上げるリフォーム
日射遮蔽性能を上げるリフォームは、窓からの熱を遮断するリフォームです。窓から日差しが入り込むと、床に跳ね返った反射熱によって室内温度が上昇します。そこで、窓からの熱を遮ることで、エアコン効率が向上して、室内の温度を快適に保てるようになります。
窓のリフォームで行う内容は主に、遮熱性の高いペアガラスへの交換です。日射遮蔽性能を上げるリフォームと同時に、オーニングやシェードを設置すると、さらに遮蔽性能がアップします。
[3]高効率な設備機器を導入するリフォーム
高効率な設備機器を導入するリフォームは、給湯器やトイレなどの住宅設備を高性能なものに替えることです。
例えば、現在ガス給湯器や電気温水器などの給湯器を使用している場合は、家庭用ヒートポンプ給湯器に変えると、エネルギーの消費量を大幅に削減できて、光熱費も節約できる可能性があります。また、トイレも節水トイレに変更すると、少ない水でも便器全体をまんべんなく洗浄できるため、年間の水道代を削減可能です。
省エネ給湯器・節水トイレの導入について、詳しくはこちらの記事をご確認ください。












[4]自家発電システムを導入するリフォーム
自家発電システムを導入するリフォームは、自宅で作り出したエネルギーで家庭の消費電力をまかなえるようにすることです。よく一般家庭に取り入れられているのは、太陽光発電システムです。
家の屋根に太陽光発電システムを設置して電気を作り出すと、日中に使用する電気を太陽光でまかなえます。蓄電池も併せて設置すると、夜間の電力も自家発電した電力で補えて、電気代をゼロにできる可能性もあります。