ステンレスキッチンの特徴と注意点。おしゃれ・清潔・手入れが楽!

ステンレスキッチン

「スタイリッシュな部屋にしたい」「お手入れが楽そう」と、注文住宅の購入やキッチンリフォームのタイミングで、ステンレスキッチンの導入を検討する方も多いのではないでしょうか。

ステンレスキッチンはデザイン性が高く、キッチン周りをおしゃれにしたい方に人気があります。しかし導入にあたっては取り扱い方法などに注意点もあり、リフォーム前にしっかりと理解しておくことが大切です。

今回はステンレスキッチンのメリット・デメリットに加え、設置費用の相場についても解説します。7つのメーカーのステンレスキッチンによるリフォームの事例もご紹介しますので、自分はどんなキッチンにしたいか想像しながらご覧ください。


1.ステンレスキッチンの特徴・メリット

ステンレスキッチンには大きく分けて6つの特徴とメリットがあります。

1-1.錆びにくい

ステンレスキッチンイメージ

多くの人が挙げるステンレスの魅力の1つが「錆びにくさ」です。
ステンレスとは、英語で「錆びない」を意味する「Stainless」。

ステンレスには「クロム」という元素が含まれており、表面に傷がついてもクロムが酸素と反応して薄い保護膜ができるため、錆びずにきれいな状態が保たれるのです。

1-2.耐久性・耐熱性がある

ステンレスは湿度の高い日本の気候に影響を受けづらく、また調理中に発生する熱への耐性も強いという特性を持ちます。

ステンレスの耐熱性は700~800度程度。これはプロの厨房での調理温度にも耐えられる強度で、一般的な家庭であれば長く使い続けられるという点が魅力です。

1-3.掃除がしやすい

ステンレスは汚れが付きにくいというのも、キッチン周りを楽に掃除したい人にとってうれしいポイントです。布巾や洗剤でサッと拭くだけで、飛び散った油や調味料もきれいに落とすことができ、掃除の手間を減らせます。

またキッチンは何かと臭いがこもったりカビが発生したりしやすい場所ですが、ステンレスは臭いやカビにも強いため、常に清潔できれいなキッチンを保てます。

1-4.デザイン性が高い

ステンレスキッチンに関心を持ったきっかけとして、デザイン性の高さを挙げる人も多くいます。
シルバーで光沢感のある質感は、木材やメラミン化粧板では出せないスタイリッシュさが魅力です。
表面の加工法によっても質感が少しずつ異なるのも、自分だけのキッチンにしたい人にとってメリットと言えます。

1-5.環境にやさしい

ステンレスはほぼ100%リサイクル可能な素材で、環境にやさしい製品を使いたい方にぴったり。不要になったステンレスの板などの80%以上が回収され、リサイクルに回されています。

参考:ステンレス協会「GREEN PIPE|環境」

耐久性が高く腐食しにくいステンレスは、経年による劣化が少ないため、質のいい状態で新しいステンレス製品に再利用されます。キッチンを廃棄するときに、丸ごと廃棄処分されずにリサイクルされるというのはうれしいポイントです。

1-6.リーズナブル

ステンレスはほかの素材と比較してリーズナブルなため、リフォーム費用を安くできるというメリットがあります。

システムキッチンのワークトップ(カウンター面)にはさまざまな素材の製品があり、人工大理石やクオーツなどをとりいれるとリフォーム費用が高くなる傾向にあります。システムキッチンを導入する際、表面のコーティングや設備の追加などで、当初予定していた予算よりも高くなってしまうことも少なくありません。
リフォームでは製品本体以外にも多くの費用かかるため、ステンレスを選択して製品自体のコストを下げるのがおすすめです。


2.ステンレスキッチンの注意点・デメリット

デザイン性の高さやお手入れのしやすさが魅力のステンレスキッチンですが、導入するにあたって知っておきたいデメリットもあります。

2-1.細かい傷や凹みが付きやすい

ステンレスの傷

ステンレスは頑丈に見えますが、実は細かい傷や凹みが付きやすいという弱点があります。
キッチンでは調理器具や食器がこすれることは避けられず、また大きなもの・固いものを落としてしまう可能性も否定できません。

傷や凹みは長年使用した証として愛着も沸きますが、気になる人は傷が目立たない加工を追加することも検討しましょう。

2-2.もらい錆に注意が必要

ステンレスの魅力として「錆びにくさ」を挙げましたが、もらい錆びのリスクがある点は押さえておく必要があります。

もらい錆びというのは、金属製品から出た錆が付着してしまう現象のこと。キッチンでは金属製のスプーンや缶などをステンレスの上に放置してしまい、気づいたらステンレスに錆がついていたということがよくあります。

普段からステンレスの上に金属製品を置かないように注意し、汚れに気づいたらこまめに掃除しましょう。

2-3.水垢が目立ちやすい

ステンレスはほかのキッチン周りの材質と比較すると、水垢が残りやすく、目立ちやすいというデメリットがあります。

水滴がついたまま放置すると、水が乾いて白い斑点ができてしまい、簡単には落ちなくなってしまいます。そうなると、ステンレスの魅力である見た目の美しさが損なわれてしまいます。

見た目を美しく保つにはこまめに洗剤で洗い、水がついた場合は乾く前にふき取りましょう。落ちにくい汚れに対しては、クエン酸や重曹などを活用するのもおすすめです。

2-4.経年劣化により光沢が薄れる

光沢感が魅力のステンレスではありますが、使用しているうちにだんだんと光沢が薄れていくことは知っておきましょう。

ステンレスは耐久性の高い素材ではありますが、毎日お手入れしていても全く劣化しないというわけではありません。

とはいえ、新品のピカピカな状態から、少しずつ質感が変化するのも楽しみのひとつ。使い込んで自分だけのキッチンに育てていく感覚を楽しめます


3.ステンレスキッチンリフォームの費用相場

ステンレスキッチンの導入費用は、メーカーやグレードによっても幅があります。

天板・キャビネット・収納などもすべてがステンレス製の「オールステンレスキッチン」を導入する場合、60万~250万円程度が相場です。

ただ、既製品とオーダーメイドのどちらにするのか、部分的にステンレスを取り入れるのかオールステンレスにするのか、コンパクトなキッチンにするのか大容量のキッチンが必要なのかによっても、リフォーム価格は大きく変動します。

グレードの高い素材やコーティングを施したり、食洗器・オーブンレンジを埋め込んだりすると、さらに費用がかかることもあります。

あらかじめ予算を決めておき、必要な機能の優先順位を決めておくと、無駄な費用をかけずにリフォームできるためおすすめです。
回答

4.おすすめのステンレスキッチンメーカー

ステンレスキッチンはキッチン周りのリフォームでも特に人気なため、あらゆるメーカーで品質のいい製品が多数販売されています。
今回はおすすめのメーカー7社と、特に注目したい製品をご紹介します。

4-1.クリナップ

1973年に日本で最初にシステムキッチンを発売したクリナップは、システムキッチンのパイオニアとしても知られています。

CENTRO(セントロ)

CENTROイメージ
クリナップ|CENTRO

CENTROは大容量のシンクと収納、自由に動かせるサポートプレートで、本格的な料理を楽しみたい方に人気のシリーズです。

ステンレスワークトップは7種類から選択可能。落ち着いたダークな色味が多くラインナップされており、インテリアの一部としても機能してくれます。

またクリナップのステンレスキッチンには「美コート」と呼ばれるコーティングが施されているのも大きな特徴です。汚れや細かい傷がつきにくいので、お手入れのストレスを格段に減らすことが可能です。

参考価格

幅255cm 1,078,000円(税別)~(Ⅰ型[B-Style]ステンレスコーディネート)

STEDIA(ステディア)

STEDIAイメージ
クリナップ|STEDIA

STEDIAはクリナップを代表するステンレスキッチン。お手入れを楽にしてくれる「美コート」はもちろん、シンクに流れる水で自然とゴミを排水溝に移動させる「流れ―ル」、2ヶ月に1回ボタンを押すだけで自動洗浄できる「洗エール レンジフード」など、忙しい毎日でも快適に使える工夫が満載です。

STEDIAはキャビネット部分にもステンレスを採用しています。キャビネットは湿気が溜まりやすい一方でお手入れが面倒と感じる人も多いですが、ステンレスにすることでカビやニオイが発生しにくいという点が魅力です。

参考価格

幅255cm 759,000円(税別)~(Ⅰ型スタイリッシュプラン)

4-2.ナスラック

住宅建材総合メーカーであるナスラックのステンレスキッチンは、職人の技術が光る美しさと丈夫さで、「一生もの」の輝きが続きます。

SESPA(セスパ)

SESPAイメージ
引用元:ナスラック|SESPA

ナスラックのフラッグシップ・モデルであるSESPAは、究極まで追求したステンレスの美しさと、デザイン・カラーのバリエーションの豊富さも魅力です。

シンク部分には4層構造の防音・防振加工が施されており、水仕事中の水はね音や、熱湯を流したときのボコン!という音も気になりません。

扉カラーは全39色展開。キッチンをインテリアの一部としておしゃれにコーディネートしたいという人にもおすすめです。

参考価格

幅255cm 1,063,500円(税別)~(Ⅰ型スタンダード 扉タイプ:キラーラEX・メラージュ)

4-3.サンワカンパニー

サンワカンパニーのステンレスキッチンは、シンプルでありながらもグッドデザイン賞の受賞経験があるほどデザイン性が高い点が人気を集めています。

OSSO(オッソ)

オールステンレスのシステムキッチンOSSOは、必要最小限の機能で構成されたシンプルさが魅力。全体がフレームのみで構成されているので、キッチン周りをすっきり・洗練された印象に仕上げたい人におすすめです。

扉がないぶん風通しがよく、湿気やニオイがこもりにくいのも嬉しいポイントです。後から棚板を設置したり収納を設置したりすることも可能なので、お手持ちの調理器具の量やライフスタイルに合わせてアレンジできます。

参考価格

幅255cmサイズ 358,760円(税込)~(ウォール型)

4-4.エイダイ(永大産業)

シンプルさの中におしゃれな雰囲気も漂うリフォームが得意なエイダイでは、デザイン性の高さと機能性を両立するステンレスキッチンを提案しています。

ピアサスS-1ユーロモード

ピアサスS-1ユーロモード
引用元:永大産業株式会社

「キッチン=家具」であるヨーロッパデザインと、日本製品のクオリティの高さを融合させたのがピアサスS-1ユーロモードです。

時として無機質な印象を与えがちなステンレスキッチンに、温かみのあるデザインを組み合わせることで、キッチンが主役のお部屋でもどことなくほっとする雰囲気に仕上がります。

ワークトップにはステンレス「SUS304」を使用。また、ベースキャビネットの補強材などの見えない部分にもこだわり、ニッケル含有量0%で環境にやさしいステンレス「NSSC180」を採用しています。熟練した職人がハンドメイドで仕上げることで、丈夫かつ耐久性の高いステンレスキッチンを実現しています。

参考価格

幅255cmサイズ 1,144,000円(税別)~(Ⅰ型・メラミン扉・食洗機なし)

NEWゲートスタイルキッチンS-1

NEWゲートスタイルキッチンS-1
引用元:永大産業株式会社

NEWゲートスタイルキッチンS-1はステンレスの品質をとことん追求し、ハイレベルな美しさを実現している点が特徴です。

ステンレスの中でも高級品とされる「SUS304」を使用。職人が1つひとつ手作業で仕上げることで、一般的なステンレスよりも熱や汚れに強く、美しい状態が長持ちします。

またNEWゲートスタイルキッチンS-1は構造がシンプルなため、キャビネットと追加したり、食洗器やオーブンレンジを組み込んだりと、好みに合わせてカスタマイズできるのも嬉しいポイントです。

参考価格

幅255cmサイズ 841,000円(税別)~(Ⅰ型標準プラン)

4-5.リクシル

幅広い住宅用建材や設備を取り扱っているリクシルは、機能性やデザイン性に留まらず、「居心地」にも着目したキッチンが魅力です。

リシェルSI

リシェルSIイメージ
引用元:LIXIL|リシェルSI

リクシルの調査によると、システムキッチンの導入を検討する人のうち、7割以上の人が「キッチンをLDKの中心にしたい」と回答したのだそう(LIXIL「LIXILキッチンとは」より)。リシェルSIは、リビングに溶け込む優しいデザインで、まさに居心地のいいキッチンを実現できます。

リクシルのキッチンで隠れて人気なのが、オプションで変更可能なステンレス製のワークトップ。ワークトップのステンレスは、シルクのような光沢と滑らかさを持つプレミアムグレードで、キッチンが上品な雰囲気になると好評です。

参考価格

幅255cm 1,110,000円(税別)~(らくパッとプラン・壁付Ⅰ型)

4-6.トーヨーキッチン

トーヨーキッチンは日本で初めてアイランドキッチンを発表したメーカー。「住む」こと自体を人生のエンターテイメントとしてとらえ、世界基準のデザイン性を誇るシステムキッチンを多数提案しています。

iNO(イノ)

iNoイメージ
引用元:トーヨーキッチン|iNO

トーヨーキッチンが販売するハイエンドモデルiNOは、洗う・切る・盛り付けといった調理工程を、すべてシンクの中で完結させる「ゼロ動線」を可能にするシリーズです。

異なるデザインと機能性を持つ3種類のステンレスから選ぶことが可能。中でも「QUILT(キルト)は、ミシンで縫ったキルティングのような、立体的な加工が施されているのが特徴です。

表面が鏡のように研磨されているので水切れがよく、常に清潔で美しいシンクを保つことが可能です。

4-7.IKEA(イケア)

スウェーデン発祥のIKEAは、リーズナブルでおしゃれな生活雑貨だけでなく、システムキッチンも販売しています。無料でついてくる25年間の品質保証期間は、IKEAのキッチンが耐久性に優れていることへの自信の表れでもあります。

VÅRSTA(ヴォールスタ)ステンレススチール

VÅRSTAイメージ
引用元:IKEA|VÅRSTA/ヴォールスタ ステンレススチール キッチンガイド

家庭的なキッチンではなく、レストランのようなプロフェッショナルなデザインが好みという人に人気なのが、VÅRSTAのステンレスキッチンです。

バリエーション豊富なサイズ・形のフレームから、扉や引き出しを組み合わせて、自分の理想にあったキッチンをプランニングできるのが人気の理由。料理初心者からプロ並みの腕を持つ人まで、あらゆる家庭に対応できます。

IKEAのホームページには、自分好みのキッチンをデザインできる「キッチンプランナー」というサービスもあります。気軽にさまざまなパーツを組み合わせられるので、理想のキッチンに出会える可能性も高まります。


5.ステンレスキッチンでのリフォーム事例

ステンレスキッチンは取り入れ方次第で、キッチンスペースやインテリアの雰囲気がガラッと変わります。

5-1.スタイリッシュで存在感と高級感のあるキッチンへ

※横にスクロールできます

事例3-1
事例3-2
費用 310万円(洋室工事費用を含む)
工期 1ヶ月

どことなく暗い雰囲気のあった半独立型のキッチンを、壁の取り壊しとキッチンの交換によりオープンキッチンへと変更しました。

シンプルかつスタイリッシュなフルステンレスのキッチンを設置することで、高級感のあるキッチンへ生まれ変わらせることに成功。使い勝手も格段にアップしています。

出典:http://www.8044.co.jp/gallery/1090

5-2.木目×ステンレスでヴィンテージ風に

※横にスクロールできます

事例2-1
事例2-2
費用 100万円~300万円未満
工期 約1ヶ月

壁付キッチンから、ステンレスのオープンキッチンにリフォームしました。

元は白を基調に青がアクセントになったポップな印象でしたが、ステンレスキッチンに木目の収納棚を合わせることで、ヴィンテージな雰囲気のキッチンなっています。

ブラックのレンジフードも、スタイリッシュなステンレスに大人の味わいをプラスしてくれています。

出典:https://freshhouse.co.jp/case/21985/


まとめ

ステンレスキッチンは耐久性が高くお手入れが簡単で、かつおしゃれなキッチンに仕上がるという点で、キッチンリフォームの中でも人気の設備です。

価格も比較的リーズナブルで、好みのデザインをオーダーできる点も魅力ですが、製品のグレードやサイズ、オプションの有無などによっても費用が変動します。

コストを抑えながら賢くステンレスキッチンへのリフォームをするには、自分に合ったリフォーム会社を選ぶことが大切です。リフォームガイドではキッチンリフォームに強い優良リフォーム業者に一括で見積を依頼することができます。ぜひお気軽にご利用ください。

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