浴室暖房の電気代はどれくらい?計算式と電気代の節約方法を解説

浴室暖房電気代

浴室暖房を導入したいと思ったときに、気になるのは「電気代」ではないでしょうか。

浴室暖房は浴室内を暖めて寒さを和らげるだけでなく、健康面でメリットがあったりカビの発生を防いだりと、快適な暮らしにつながるメリットがたくさんあります。

今回は、浴室暖房にかかる電気代の目安や節約方法、導入事例などをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。


1.浴室暖房とは

浴室暖房とは浴室暖房乾燥機の機能の一つです。浴室暖房乾燥機の主な機能は乾燥・換気・涼風・暖房・24時間換気などがあり、その中の暖房機能にあたります。
浴室内の温度を上げて暖かくし、快適な浴室環境をつくる機能で、特に活躍するのは寒さが厳しい冬です。

浴室暖房を使用して入浴前に浴室内の寒さを和らげるため、快適にお風呂の時間を楽しめるだけでなく、気温の変化によるヒートショックなど健康面にもメリットがあります。


2.浴室暖房にかかる電気代

浴室暖房機能の入浴前暖房の消費電力は、一般的に1時間あたり1.25~1.3kW程度となっています。つまり、1時間あたりの目安単価は約40円です。4人家族がお風呂に入る際に1人15分ずつ浴室暖房を使用したと仮定すると、1年間の浴室暖房にかかる電気代は約15,000円となります。家全体の電気代にプラスでかかるため、少しでもこの金額を下げられるように工夫したいものです。

浴室暖房の電気代は以下の計算式で目安の金額を算出できるので、ぜひ参考にしてください。

電気代=1.25~1.3kW × 31円(1kWhあたりの電力料金目安単価)× 使用時間(h)

※1kWhあたりの電力料金の目安単価は、家電公取協による(2022年7月改定)

浴室暖房にかかる電気代は使用する時間や地域の電気料金、住まいの断熱性能、外部の気温や季節などによっても変わります。時間あたりの実際の電力料金は、ご利用の電気会社のプランをご確認ください。
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3.浴室暖房の電気代を安く抑える方法

浴室暖房は、工夫次第で月々の電気代を抑えることができます。
電気代を少しでも安く抑えるには、浴室暖房の使用時間を短縮することです。そのためには浴室内の空気を温めること、保温機能を高めることの2つの方針をもとに対策するのが有効です。

電気代を安く抑えるための4つのポイントを、以下でご紹介します。

3-1 入浴前に熱めのシャワーを床や壁にかける

シャワーイメージ

1つ目は、入浴前に熱めのシャワーで浴室内の冷えた床や壁を温めることです。冷たい床や壁の温度を上げることで浴室内全体の温度も上がり、脱衣して入った際に寒さを感じにくくできるでしょう。
入浴直前に着衣のまま行うと、体を冷やすことなく対策できます。

3-2 入浴前に浴槽に溜めたお湯の蒸気で浴室を暖める

浴槽にあらかじめ溜めておいたお湯の蒸気によって、浴室内を暖める方法もあります。
入浴時に必ず浴槽に浸かる方はいつもどおりお湯を溜めて、入浴直前に蓋を外し、しばらく時間を置いてから入浴しましょう。

蓋を外すと溜めたお湯が冷めやすくなるため、熱めの温度に設定しておくのがおすすめです。普段シャワーだけで済ませる方は、熱めのお湯を少量浴槽に溜めるだけでも効果があるので、試してみてください。

3-3 入浴前・入浴中の換気を控える

浴室は湿度が高くなりやすく、カビの発生を防ぐために換気は重要です。ただし、入浴時の浴室の温度を暖かく保つためにも換気のしすぎには注意しましょう。入浴前や入浴中の換気を控えることで、浴室暖房を使わずとも、ある程度暖かい状態を維持できます。

入浴後に浴室の窓を開けたり浴室乾燥機の換気機能を使用したりすることで換気ができるほか、上記ポイントとは逆の発想で、冷水のシャワーを床や壁にかけることで短時間で湿気を取り除き、換気機能の電気代の節約にもつながります。

3-4 浴室の窓に断熱シートを貼る

窓やドアなど開口部から伝わる冷気は、浴室内を冷やしてしまいがちです。特に、冬は室内の熱が窓から外へ多く出ていくため、浴室内の窓に「断熱シート」を貼って表面温度が下がるのを防ぎましょう。外部からの冷気をシャットアウトすることで、浴室暖房の効きが改善されるだけでなく、暖房機能を使わずとも暖かい状態を維持して電気代の節約につながります。

より断熱性を高めるためには内窓を設置するなどの方法もありますが、断熱シートはコスパも良く手軽に取り入れられるでしょう。

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