お風呂に窓をつけるメリット・デメリット。リフォーム費用と日数も解説

お風呂窓

水回りのリフォームや新築の間取りを検討するとき、お風呂に窓をつけるべきか悩む方は多いのではないでしょうか。お風呂に窓を設置すると、通気性や採光性が良くなります。一方、防犯対策が必要になったり、断熱性が低くなったりするデメリットがあるのも覚えておきたいところです。

この記事では、お風呂に窓をつける際の注意点を解説します。また、お風呂につけられる窓の種類やリフォーム費用についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。


お風呂に窓をつけるメリット・効果

お風呂に窓をつけるメリットは、以下の3つです。

  • 換気がしやすい
  • 圧迫感が減りリラックスできる
  • 採光性が高まり明るくなる

換気がしやすい

お風呂場に窓をつけると空気の入れ替えができ、換気をスムーズに行えます。電気代をかけず換気できるのもメリットです。お風呂場は湿気が多く、小まめに換気をする必要があります。とくに入浴後は湯気や湿度が溜まりやすく、十分な換気を行わないとカビが発生しやすいため注意が必要です。

とはいえ、近年では、建築基準法の改正(2003年7月1日施行)により、換気設備の設置が義務付けられています。それ以降の住宅であれば、浴室に窓がなくても、空調設備でしっかりと換気できるようになっています。

圧迫感が減りリラックスできる

お風呂に窓をつけることで、圧迫感を軽減できるのもメリットです。窓から視線が抜けて空間に開放感が生まれ、リラックスしながらバスタイムを過ごせます。
自宅に中庭やテラスがある方は、湯船につかりながら星空を眺めたり、外の景色を楽しんだりできるのがいいですね。一日の終わりのバスタイムが、より一層充実した時間になるでしょう。

少しでもお風呂場を広く見せたい、リラックスできる空間にしたいと思う方は、窓の設置を検討してまみましょう。

採光性が高まり明るくなる

採光性

お風呂に窓をつけることで、実質的に一番のメリットとなるのは採光性でしょう。
窓があると日差しがたっぷり取り込めるため、お風呂場を明るくできます。窓がないと採光性が確保できず、日中でもお風呂場が暗くなりがちです。日中にお風呂に入ることが多い場合は特に、お風呂に入るたびに電気をつけなければならず、光熱費が気になってしまいます。

窓から自然光が入ってくると、空間全体が明るく、開放的に感じられます。電気をつけなくてもよいため、光熱費を節約できるのもメリットです。朝風呂の習慣がある方は、明るい日差しが差し込む浴室で快適なバスタイムを過ごせるでしょう。

浴室に窓をつけるメリットは、「浴室が明るくなる」「外気を通すことができる」「広く、圧迫感の少ない浴室にできる」の3点です。
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お風呂に窓をつけるデメリット・注意点

お風呂に窓をつけるデメリットは、以下の3つです。

  • 防犯やプライバシー対策が必要になる
  • 塵やホコリが入り、掃除が大変になる
  • 浴室内の断熱性が下がる

防犯やプライバシー対策が必要になる

防犯対策が必要

お風呂に窓をつける際、とくに気をつけたいのが、防犯やプライバシー対策です。空き巣や強盗の多くが「窓」を侵入経路に選ぶといわれています。具体的には、入浴中に窓から覗かれたり、窓ガラスを割られるなどが考えられます。とくにマンションの低層階や一軒家に住んでいる場合は、覗きや侵入に注意が必要です。

高層階に住んでいる場合でも、すぐ隣にマンションやビルが建っている場合は要注意。マンションの場合、お風呂場の窓が小さいことも多く、防犯対策をつい油断しがちです。きちんと対策を行い、家族の安全やプライバシーを守りましょう。

塵やホコリが入り、掃除が大変になる

窓を開放することにより換気がスムーズにできる反面、風に乗って塵やホコリも入ってきます。そのため、お風呂場が塵やホコリで汚れやすく、掃除の手間が増えるのがデメリットです。

車の通りが多い道路沿いでは、排気ガスや粉じん、泥などの汚れが入ってくることもあります。海沿いでは、潮風で窓ガラスに塩や砂が付着するため、まめに拭き掃除をしなければなりません。窓を設置するかどうかを決める際は、メンテナンスや周辺の環境をきちんと考慮した上で検討する必要があります。

浴室内の断熱性が下がる

お風呂に窓をつけると、浴室の暖かい空気が外に逃げやすくなり、断熱性が下がるのもデメリットのひとつです。ポカポカの浴室を保つには、断熱対策が必須です。

窓に断熱材を貼り付ければ、窓内外の空気を遮断でき、断熱効果がアップします。断熱材は、平板かジャバラタイプがおすすめ。窓のサイズにカットし、上下左右をサッシの枠に貼り付けます。養生テープを使うと簡単に剥がせて、糊残りも気になりません。

なお、24時間換気システムのある住宅で窓を開けて換気をしたい場合は、24時間換気システムを停止してから行いましょう。窓を開けたまま換気をすると、24時間換気が外の空気を吸い込み、うまく換気ができません。

浴室に窓をつけた場合、セキュリティやプライバシーの対策が必要です。また、窓があることで掃除の手間が増えたり、お風呂が寒くなったりすることも認識しておきましょう。
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お風呂に窓をつけた際のプライバシー対策や防犯対策

お風呂に窓をつける際には、プライバシー対策や防犯対策を考えることが大切です。具体的には、窓の種類を変えたり、ブラインドやカーテンをつけたりする対策をとります。
「お風呂の窓をつけたいけれど、覗きや侵入が気になる」という方は、ぜひ参考にしてください。

内倒し窓・上げ下げ窓に変える

浴室の内倒し窓

窓の下部を軸に、上側が室内側に倒れる内倒し窓は、お風呂の換気や採光を目的に使われることの多い窓です。開閉できる幅に制限があるため、侵入リスクを軽減でき、覗き対策にも有効です。

窓ガラスを上下に動かし開閉する、上げ下げ窓も、防犯対策におすすめ。横にスライドして開ける窓と比べて開けづらいため、外からの侵入を予防できます。

ルーバー(ブラインド)をつける

細長い羽板を平行に並べたルーバー(ブラインド)は、プライバシー対策におすすめです。窓の内側に取り付ければ、外からの視線を遮りながら、日差しを取り入れることができます。浴室に取り込む光量を調整できるのも魅力です。

防犯対策を強化したいなら、窓の外に面格子を取り付けるのもひとつの方法。外から侵入しにくくなり、窓ガラスが割れるのを防げます。

浴室カーテンをつける

プライバシー対策として、浴室カーテンを取り付けるのもおすすめです。撥水・防カビ加工が施されているため、衛生的に使用できます。外からの視線をしっかりカットしたいなら、遮像カーテンを選ぶとよいでしょう。日中はもちろん、夜でも透けにくいため、入浴中も安心です。

より手軽な方法として、100均のシャワーカーテンを窓のサイズにカットするのもおすすめ。窓にカーテンをつけると、窓との間に断熱層が生まれるため、浴室の断熱効果も期待できます。

お風呂の窓の防犯やプライバシー対策は、窓の種類を変えるだけでなく、内側にブラインドやカーテンをつける方法もあります。
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お風呂につける窓の種類と特徴

お風呂につける窓といっても、以下のようにいくつかの種類があります。

  • 引き違い窓
  • 縦すべり出し窓
  • 横すべり出し窓
  • 内倒し窓
  • 上げ下げ窓
  • ルーバー窓

それぞれの特徴について、種類別にくわしく解説します。
どの窓が自宅の浴室に合うのか、ぜひ参考にご覧ください。

サイズ展開が豊富で最も一般的「引き違い窓」

引き違い窓

引き違い窓は、浴室に使用されることの多い一般的な窓です。2枚の窓をスライドさせて開閉できるため、開け閉めが簡単。換気・採光に有効で、開き幅も自由に調整できます。お風呂の窓リフォームで設置できる窓のサイズが豊富に展開されているのも、引き違い窓の魅力です。

窓の開口部が広いため断熱性の低下が懸念点でしたが、近年は断熱性の高い製品も多く展開されています。

スペースに限りがあれば「縦すべり出し窓」

縦すべり出し窓

縦すべり出し窓は、窓の軸をスライドし、回転させるように開閉する窓です。室内外へ90度まで開くことができるため、風をたっぷり取り込めます。引き違い窓より省スペースで設置できるのも魅力。外から侵入しづらいサイズなので、防犯対策にもおすすめの窓です。

ただし、窓が外に開くため、窓の外に面格子を取り付けることができない点には注意しましょう。より防犯対策を強化したい場合、室内面格子を浴室側に取り付けると安心です。

外からの視線も防げる「横すべり出し窓」

横すべり出し窓

横すべり出し窓は、窓枠の左右にあるレールに沿って、窓の下部を室外側へすべり出して開ける窓です。窓の角度を調整できるため、少し開けただけなら外からの視線も気になりません。

不透明なガラスにすると、外から浴室の様子が見えにくく、プライバシーを保つことができます。雨の日に窓を開けても、浴室に雨が吹き込みにくいのもメリットです。

少しの換気でよいのなら「内倒し窓」

内倒し窓

内倒し窓は、窓の上部を内側に倒して開ける窓です。気密性が高く、隙間風が入りにくいのが特徴。お風呂場に設ける場合、小さいサイズを設置することが多く、防犯対策にも優れています。

不透明なガラスにしたり、浴室カーテンやルーバーをつけたりすれば、浴室を覗かれる心配がありません。

上下に動くタイプなら風が通り抜けやすい「上げ下げ窓」

上げ下げ窓

上げ下げ窓は、2枚の窓ガラスを上下に開閉する窓です。上下とも動かせるタイプと、上部は固定されて下部のみ動かせるタイプ、上下が連動して動くタイプの3種類があります。

お風呂の窓には、上下が動くタイプがおすすめ。風が通り抜けやすく、換気をスムーズにできます。縦に細長いため、外部の侵入を防げる点もメリットです。

ブラインドの役目もある「ルーバー窓」

ルーバー窓

ルーバー窓は、複数の細長い板ガラスやアクリル板をブラインドのように並べた窓です。ハンドル操作でルーバーガラスの角度を変えられるため、換気量を調整できます。お風呂に取り付ける場合、不透明ガラスのルーバー窓が多く用いられます。

他の窓と比較すると、気密性の低さが懸念点ですが、近年では気密性の高い製品もあります。

お風呂に取り付けられる窓はたくさんの種類があります。バスタイムに求めることや気になる点に合わせて選びましょう。
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お風呂に窓をつけるリフォームにかかる日数と費用相場

お風呂の窓を検討する際、「リフォームの期間は?」「費用はどのくらい?」といった点が気になる方もいるでしょう。ここでは、お風呂に窓をつける際のリフォーム期間と費用相場をご紹介します。

1窓あたりのリフォーム期間の目安
内窓の設置 半日~1日程度
ガラス交換 半日~1日程度
外窓交換(カバー工法) 1日程度

現場の状況により期間は異なるものの、短時間で完了する場合がほとんどです。壁を取り壊すなどの大掛かりな工事は必要ないため、家に居ながらリフォームできます。

1窓あたりのリフォーム費用相場
内窓の設置 6〜12万円程度
ガラス交換 4〜7万円程度
外窓交換(カバー工法) 12〜18万円程度

※工事費込

窓リフォームにかかる費用は、窓の種類やサイズはもちろん、依頼するリフォーム会社によっても異なります。

窓リフォームで失敗しないためには、複数社に見積もりを出してもらい、内容と費用を比較することが大切です。加えて、窓リフォームの実績が豊富な業者に依頼をするのもポイント。仕上がりの品質はもちろん、予算や要望に合わせた適切なプランを提案してもらえます。

リフォーム会社選びで迷ったときは、リフォームガイドがおすすめです。リフォーム会社選びのプロが、ご要望を丁寧にヒアリングし、あなたにぴったりなリフォーム会社を複数社紹介いたします。

納得できる窓のリフォームを叶えるために、相見積もりでプランを比較検討しましょう。窓リフォームが得意な会社に、手軽に相見積もりを取ることができるリフォームガイドにご相談ください!
回答

 


まとめ

明るいお風呂でリラックスできるバスタイムを望むなら、お風呂に窓をつけるのがおすすめです。
さらに通気性や採光性を高めたい方は、窓を交換するリフォームも考えられます。今なら「先進的窓リノベ事業」で、高機能な窓への交換に補助金が出る場合があります。この機会にぜひ検討してみましょう。

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