戸建ての浴室リフォームの費用、浴室を広げる方法や施工事例10選

戸建て風呂リフォーム

「昔ながらのタイル張りの浴室を、思いきって最新の浴室にしたい!」

「築10年以上経って、老朽化してきたお風呂をそろそろリフォームしたい!」

など、戸建ての浴室リフォームを検討中ではありませんか?

戸建ての浴室リフォームで気になるのは、

「費用はどのくらい?」 「どんなお風呂にできるの?」 「リフォーム業者はどこがいい?」 「工事の日数はどのくらい?」 「サイズアップは可能なのか?」などではないでしょうか。

この記事では、これらの疑問にお答えしていきながら、「理想の浴室リフォームを最安値でできるよう」、リフォーム会社を選ぶノウハウや見積もりを取る際のポイントも解説します。

意外と知らないリフォームを進める際の裏技もお伝えするので、ぜひ読み進めてみてください。

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1.戸建ての浴室リフォームのパターンと費用

戸建ての浴室のリフォームをする際、

まず聞かれることは、

「今の浴室は在来浴室ですか?ユニットバスですか?」

そして在来浴室であれば、

「ユニットバスにしますか?それとも在来のままのリフォームですか?」

の2点です。

なぜなら、今の浴室の状態と、どんな浴室にしたいかで、工事の内容、日数、費用が変わってくるからです。

「在来浴室」とは、在来工法と言い、その家に合わせた広さ、形、自由な素材でオーダーメイドする浴室のことです。古い家の浴室に見られ、防水のためタイル貼りになっています。

これに対し、「ユニットバス」とは、寸法や素材などの規格があり、工場で生産されたものを言います。TOTOなどのメーカーが商品化しているものを、施工会社が現場で組み立てる、という工事になります。

「現在の浴室がどちらのタイプ」で「リフォームでどんな浴室にしたいのか」のイメージが持てましたら、それぞれのリフォームパターンの費用相場を見ていきましょう。

戸建ての浴室リフォームの3パターン費用相場
1-1.タイル張り(在来浴室)をユニットバスへリフォーム80~200万円
1-2.タイル張り(在来浴室)のままリフォーム浴槽のみ交換:20万円~
浴槽交換+パネル上貼り:60万円~
浴槽交換+タイル貼り換え:60万円~
1-3.ユニットバスを交換するリフォーム70~110万円

1-1.タイル張り(在来浴室)をユニットバスへリフォーム

戸建ての在来浴室のリフォームを検討される方は、掃除の楽さ、防水、施工性の高さ、費用、バリアフリーなどさまざまな観点から、「ユニットバス化」を選ぶ場合が多いです。

タイル張りの在来浴室をユニットバスにするリフォームは、主に以下のような工程でリフォーム工事が進みます。

  • タイルの解体工事
  • 基礎のコンクリート打ち
  • ユニットバスの組み立て

タイル張りをユニットバスへリフォームした事例

費用の相場は、80~200万円と幅があります。

これはタイル張りをユニットバスにする場合、以下のような場合に費用が高くなる可能性があるからです。

  • 築が古く、タイル下の木材がシロアリや水漏れにより腐っている場合(この場合は腐っている木材の取り換えなどの工事も必要になります。)
  • 理想のサイズのユニットバスが入らず、拡張工事をする場合
  • 窓枠の位置によってユニットバスが入れられず、窓に手を加える必要がある場合

1-2.タイル張り(在来浴室)のままリフォーム

一方で、「タイルの雰囲気が好き」など在来浴室を好まれる方は、タイルを貼り替える、浴槽を交換するなどという方法でリフォームされることもあります。

タイル張りのままリフォーム

費用相場は、施工内容によって以下のように変わります。

  • 浴槽のみ交換:20万円~
  • 浴槽交換+パネル上貼り:60万円~
  • 浴槽交換+タイル貼り換え:60万円~

在来浴室のリフォームについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

【プロが教える】在来浴室のリフォーム費用はいくら?
【プロが教える】在来浴室のリフォーム費用はいくら?
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(補足)ユニットバスと在来浴室はどっちがいい?

在来浴室とユニットバスのメリット・デメリットを表にまとめました。

どちらがいいかで迷っている方は、参考にしてください。

 メリットデメリット
在来浴室・自分の好きなタイルでオーダーメイドできる
・広い浴室を維持できる
・部分的な補修も可能なので、予算が限られる場合は安く済む
・外気の影響を受けやすいため冬場は冷えやすい
・こだわると費用が高くなる
・老朽するとタイルがひび割れて漏水するためメンテナンスが必要
ユニットバス・冬場の寒さを軽減できる
・防水性が高く水漏れのリスクが少ない
・脱衣所との段差を無くせる
・浴槽と洗い場の段差を解消できる
・浴槽に断熱材が入っているものも多い
・浴室が明るくなる
・サイズの規格があるため、理想のサイズがない、もしくはあっても入れられない可能性がある
・浴室内の空間は在来浴室と比べて狭くなる
・各社デザインに差はあまりなく、デザインのバリエーションは在来浴室に比べて乏しい

機能性重視ならユニットバス!

掃除のしやすさ、防水、断熱性など機能性に関してはユニットバスが勝ります。

デザインよりも日々の使い勝手が大事という人に向いています。

デザインにこだわりたいなら在来浴室!

タイルの模様を自分好みにアレンジしたい人や、ユニットバスにはない理想の浴室サイズがある人には、在来浴室が向いています。

冬場は寒い印象の在来浴室ですが、浴室暖房機やヒヤッと感じにくいタイルを使用することで、今よりも快適な浴室空間にすることもできます。

1-3.ユニットバスを交換するリフォーム

新築後初めてのリフォームや、2回目のリフォームで、現在の浴室がすでにユニットバスの場合、新しいユニットバスと交換というリフォームになることが多いです。

ユニットバスを交換するリフォーム

費用の相場は70~110万円です。

費用は、ユニットバスのグレードによって変わります。また、浴室を広げる拡張工事や洗面脱衣所の内装リフォームなどを一緒に行うかどうか、によっても変わってきます。

ユニットバスの交換については、こちらの記事で詳しく解説しています。

相場が分かる!ユニットバスの交換費用をスッキリ解説