
壁紙の黄ばみや子どもの落書きが目立ってきて、そろそろ張り替えたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし「どんな種類があるのか」「何を基準に選べばよいのか」と悩んでしまう方も多いでしょう。壁紙は、床やドアの色との調和を軸に選ぶことで、まとまりのあるおしゃれな空間に仕上がります。
今回は、リフォーム時の壁紙選びで失敗しないためのコツを中心に、部屋別の選び方を解説します。種類ごとの違いやリフォーム事例、費用相場も紹介するので、ぜひ参考にして自分の家に合う壁紙を選び、納得のいくリフォームを実現しましょう。
1.壁紙の種類と特徴を一覧表で解説
壁紙は種類によって価格や質感、手入れのしやすさが大きく異なります。まずは素材ごとの違いを知っておくと、リフォームする部屋の用途に合った壁紙を選べ、失敗しにくくなります。
代表的な壁紙の種類と特徴を、以下の表にまとめました。
| 種類 | 特徴 | 向いている場所 |
|---|---|---|
| ビニールクロス |
|
リビング・キッチン・トイレなど 幅広い場所 |
| 紙クロス |
|
寝室・書斎・和室 |
| 布クロス (織物) |
|
リビング・寝室 |
| 木質系クロス |
|
リビング・ダイニングの 腰壁やアクセントクロス |
| 珪藻土・漆喰 クロス |
|
和室・ペットのいる部屋 |
| オレフィン系 クロス |
|
子ども部屋・水まわり |
迷ったときは、種類が豊富で扱いやすいビニールクロスを基本に考えるのがおすすめです。そのうえで、湿気がこもりやすい部屋には調湿性のある素材を選ぶなど、部屋の用途に合わせて使い分けてみてください。
各種クロスの特徴については、こちらの記事で詳しく解説しています。
(参考)ビニールクロスの「スタンダード」と「ハイグレード」
最も普及しているビニールクロスは、価格や機能の違いによって大きく2種類に分けられます。
- スタンダードクロス(量産クロス):シンプルな色柄が中心で、コストを抑えたい方向け
- ハイグレードクロス(1000番台クロス):色柄が豊富で、汚れ防止や防カビなどの機能も充実
費用を優先するなら量産クロス、仕上がりやデザイン性にこだわるなら1000番台クロスがおすすめです。
壁紙を選ぶ際は、どちらのサンプルも業者に用意してもらい、質感などを比較してみてください。
2.リフォーム時の壁紙選びで失敗しないためのコツ
リフォーム時に壁紙を選ぶときに失敗せずにおしゃれに仕上げるには、以下の5つのポイントを押さえておきましょう。

2-1.部屋のイメージを固める
壁紙を選ぶ前に、まずはどのような部屋にしたいかというイメージを固めておくことが大切です。イメージが曖昧なまま色柄を決めてしまうと、家具やインテリアと合わず「思っていた雰囲気と違う」という失敗につながりやすくなります。
「ナチュラル」「モダン」「和風」など、好みの方向性を決めておくと選ぶ基準がはっきりします。あわせて理想に近い部屋の写真を集めておけば、業者にも要望を伝えやすくなるでしょう。部屋の用途や過ごし方まで踏まえると、落ち着きたい寝室、明るくしたいリビングというように、選ぶべき色柄はさらに絞り込めます。
まずは、理想の部屋の完成イメージを具体的に描くことから始めてみてください。
2-2.床やドアとの相性をチェックする
壁紙は単体で選ぶのではなく、床やドアの色との相性を確認しながら決めましょう。色を決める順番は、面積の大きい床から壁、天井へと進めると全体がまとまります。
リフォームで既存のドアをそのまま使う場合は、ドアと同系色か、ドアより明るいトーンの壁紙を選ぶと調和しやすくなります。
注意したいのが、木目同士の組み合わせです。はっきりした木目のあるドアや床に木目調の壁紙を合わせると、柄がぶつかってうるさい印象になりがちなので、木目はどちらか一方に留めましょう。
なお、色柄で迷ったときは、どのような床やドアにもなじむ白系を選んでおくと失敗が少なくなります。気になる色柄が見つかったら、サンプルを床やドアの近くに並べ、相性を確かめてから決めてみてください。
2-3.柄や色を統一する
部屋ごとにバラバラの色柄を選ぶより、家全体のトーンを統一したほうがまとまりのある空間になります。使う色を3色程度までに抑えると、ごちゃつかず落ち着いた印象に仕上がるでしょう。柄物やアクセントを取り入れる場合も、ベースをシンプルな色柄でそろえておけばバランスが取りやすくなります。
壁紙だけで完成形を目指すと、いざ家具やカーテンを入れたときに情報量が多くなりがちです。少し物足りなく感じるくらいがちょうどよく、あとから彩りを足すほうが空間は引き締まります。
完成後の部屋を思い浮かべながら、色柄の方向性をそろえて選んでみてください。
2-4.アクセントクロスでメリハリをつける
壁紙選びに迷ったら、アクセントクロスでメリハリをつけるのがおすすめです。以下のように、部屋の一面だけ色や柄の違う壁紙を張ることで空間に奥行きが生まれ、単調になりがちな壁面の印象が大きく変わります。

ベースを白やグレーなどのシンプルな色でまとめ、一面だけ柄物などのアクセントクロスにすると、統一感を保ちながら個性のある空間に仕上がります。選ぶ色は、床や家具、カーテン、小物などと合わせてみてください。迷ったときは、どのような空間にもなじみやすいグレーや彩度の低い紺色などの壁紙がおすすめです。
アクセントクロスは、テレビの背面やベッドの頭側など、視線が集まる壁を選びましょう。
アクセントクロスの注意点などは、こちらの記事で詳しく解説しています。
POINT:サンプルと仕上がりでは見え方が変わる
壁紙は面積が大きくなるほど色が薄く、明るく見えるため、小さなサンプルだけで決めるのは避けましょう。とくにアクセントクロスは、サンプルの段階でベースとの差を感じても、実際に張ると差が縮まってメリハリのない空間になりがちです。
色柄を確認するときは、できるだけ大きなサンプルを取り寄せ、実際の部屋の明るさのなかで見比べてみてください。アクセントを効かせたいなら、サンプルで感じるより一段はっきり差のある色柄を選ぶくらいがちょうどよいでしょう。
2-5.機能性壁紙を活用する
見た目だけでなく暮らしやすさも重視するなら、機能性壁紙を活用しましょう。消臭や汚れ防止、傷防止などの機能を加えた壁紙で、部屋の用途に合わせて選ぶと日々の手入れが楽になります。代表的な機能と向いている場所は、以下のとおりです。
| 機能 | 効果 | 向いている場所 |
|---|---|---|
| 汚れ防止 | 汚れが付きにくく拭き取りやすい | キッチン・子ども部屋 |
| 傷防止 | 爪や擦れに強く耐久性が高い | 廊下・子ども部屋・ ペットのいる部屋 |
| 消臭 | タバコやペット、トイレのにおいを 吸着・軽減する |
トイレ・ペットのいる部屋 |
| 調湿 | 湿気による結露やカビを軽減する | 洗面脱衣室・寝室 |
とくに小さな子どもやペットがいる家庭では、傷や汚れに強い壁紙が活躍します。部屋ごとの困りごとを整理したうえで、必要な機能を備えた壁紙を選んでみてください。
3.【部屋別】壁紙の選び方をプロ目線で紹介
部屋によって過ごし方や求められる機能は異なるため、壁紙も場所ごとに選び分けるのが理想です。ここでは、以下の5つの部屋に分けて選び方のポイントを解説します。
- リビング
- 寝室
- 子ども部屋
- 洗面脱衣室
- トイレ
3-1.リビング|穏やかな色で汚れ防止機能付きがおすすめ
家族が集まって長く過ごすリビングには、落ち着きがあり、飽きのこない色柄を選びましょう。たとえば、以下のような穏やかな色ならリラックスできるうえに、家具とも合わせやすくなります。
おすすめの色調
- 淡めのグレー
- 淡めのグリーン
- アイボリー
リビングは人の出入りが多く、手垢や汚れが付きやすい場所でもあります。汚れ防止機能のある壁紙を選んでおけば、日々の掃除の負担を減らしながら清潔な状態を保てるでしょう。
広い壁面が単調に見えるときは、一面だけアクセントクロスを取り入れてみてください。色柄と機能のバランスを考えて選ぶことで、家族全員が心地よく過ごせる空間に仕上がります。
3-2.寝室|落ちついた色合いで調湿機能付きがおすすめ
一日の疲れを癒す寝室には、心身が落ち着く色柄を選びましょう。おすすめの色は、以下のとおりです。
おすすめの色調
- 暗めのブルー
- 深いグリーン
- ベージュ
柄はごちゃごちゃしたものを避け、シンプルなものを選ぶと目が休まります。ベッドに横になったときに視界へ入る天井や壁は、とくに主張の少ない色柄でまとめるのがおすすめです。
湿気がこもりやすい部屋なら、防カビ・調湿機能のある壁紙も検討してみてください。落ち着いた色柄と機能を組み合わせることで、ぐっすり眠れる心地よい寝室になります。
3-3.子ども部屋|明るく集中できる色で汚れ・傷防止機能がおすすめ
成長とともに使い方が変わる子ども部屋には、明るく学習にも集中できる色柄を選びましょう。具体的には、以下のような色が向いています。
おすすめの色調
- イエロー
- グリーン
- 淡いブルー
キャラクター柄は好みが変わると飽きやすく、成長後に張り替えが必要になることも少なくありません。長く使い続けるなら、シンプルな色柄を選んでおきましょう。
また、通常の壁紙は落書きやシールの跡が残りやすいため、汚れ防止や傷防止の機能があると手入れが楽になります。アレルゲンとなる物質を低減する機能性壁紙もあるので、ハウスダストなどが気になる場合は検討してみてください。
3-4.洗面脱衣室|撥水機能や防カビ機能がおすすめ
湿気がこもりやすい洗面脱衣室には、撥水機能や防カビ機能を備えた壁紙を選ぶのがおすすめです。調湿機能のある壁紙を組み合わせれば、結露やカビの発生も抑えられます。
白やパステルカラーなどの明るいトーンの壁紙にすると、窓が小さく暗くなりがちな洗面脱衣室でも、光を反射して広く清潔な印象に見せてくれます。毎日使う場所だからこそ、デザインと機能性のバランスを意識しながら選んでみてください。
3-5.トイレ|消臭機能の壁紙がおすすめ
狭く独立したトイレには、消臭機能のある壁紙を選んでにおい対策をするのがおすすめです。アンモニアなどのにおいを吸着・軽減してくれるため、こもりがちな空間でも快適に保てます。汚れが付きやすい場所でもあるので、汚れ防止機能も備えていると掃除の手間が減ります。
特に汚れやすい腰より下の高さだけ、においがしみこまないパネル仕様にするという方法もあります。
トイレは長時間過ごす居住スペースではないぶん、リビングや寝室では選びにくい濃い色や大胆な柄にも挑戦しやすい場所です。機能性壁紙で清潔さを保ちつつ、好みの色柄を使って自分らしいトイレ空間をつくってみてください。
トイレの壁紙選びについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。


4.壁紙リフォームの事例5選
ここからは、壁紙リフォームの事例を5つ紹介します。
4-1.グレーのアクセントクロスで魅せる洗練されたリビング

テレビの背面だけグレークロスを採用し、白ベースとの濃淡で洗練された空間に仕上げた事例です。淡いグレーはブルーのソファや床の明るい木目とも調和し、全体が上品にまとまります。
白とグレーの組み合わせは主張が強すぎないため、アクセントクロスに初めて挑戦する方にも向いています。
出典:https://freshhouse.co.jp/case/reno300130/
4-2.グレーのクロスでダイニングと空間をゆるやかに仕切るキッチン

キッチンの壁面だけグレークロスを使い、白ベースのLDKにさりげない区切りをつけた事例です。壁や建具で仕切らなくても、色を変えるだけで空間の役割を分けられます。落ち着いたグレーは汚れが目立ちにくく、油はねが気になるキッチンとも好相性です。
出典:https://freshhouse.co.jp/case/reno300132/
4-3.青いクロスで涼しげに仕上げた個性派キッチン

キッチンの背面を青一色のクロスで仕上げ、涼しげで爽やかな雰囲気を演出した事例です。白いモザイクタイル調のカウンターとのコントラストが、個性的でおしゃれな空間を生み出しています。キッチンは家具が少なく壁面が見えやすいため、はっきりした色でもうるさくなりません。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/144
4-4.天井にアクセントクロスを張って落ち着きを足した寝室

寝室の天井に、壁より暗めのクロスを採用した事例です。天井の色を少し暗くすると光の反射が抑えられ、空間全体が引き締まります。横になったときに視界へ入る天井は、ゆったりくつろげる寝室をつくるうえで効果的な部分です。
出典:https://freshhouse.co.jp/case/reno300135/
4-5.柄物のクロスで遊んだ個性あふれるトイレ

壁一面にボタニカル柄のクロスを大胆に採用し、華やかで印象的な空間に仕上げた事例です。柄物も一面に絞れば圧迫感が出にくく、軽やかにまとまります。狭い独立空間のトイレなら、ほかの部屋とのつながりを気にせず好みを反映させられます。
出典:https://freshhouse.co.jp/case/reno301107/
5.壁紙リフォームの費用相場
壁紙リフォームの費用は、張り替える部屋の広さと壁紙のグレードによって変わります。部屋別の費用相場は、以下のとおりです。
| 部屋 | 費用相場(工事込み) |
|---|---|
| 居室(6畳) | スタンダード:4.5〜5.4万円 ハイグレード:6.3〜7.2万円 |
| 居室(8畳) |
スタンダード:5.4〜6.5万円 ハイグレード:7.6〜8.6万円 |
| 居室(10畳) | スタンダード:6.4〜7.7万円 ハイグレード:8.9〜10.2万円 |
| 居室(12畳) | スタンダード:7.0〜8.4万円 ハイグレード:9.7〜11.1万円 |
| キッチン (5.5畳まで想定) |
3.8〜6.6万円 |
| トイレ | 2.7〜4.5万円 |
| 洗面脱衣室 (2.5畳まで想定) |
3.9〜4.4万円 |
| 玄関・廊下 (6畳まで想定) |
スタンダード:〜5.4万円 ハイグレード:〜7.2万円 |
トイレや洗面脱衣室は面積が狭くても人件費がかかるので、割高になりやすい傾向があります。ほかの部屋とまとめて張り替えれば、トータルの費用を抑えやすくなります。
部屋ごとの費用感をつかんだら、正確な金額は相見積もりで比較しましょう。同じ工事内容でも、業者によって数万円の差が出ることは珍しくありません。


6.壁紙リフォームは業者選びも大切
満足度の高い壁紙リフォームを実現するには、業者選びも大切です。同じ壁紙でも、職人の技術力によって継ぎ目の美しさや表面の仕上がりに差が出ます。とくに薄い壁紙は下地の影響を受けやすいので、きれいに仕上げるには高い技術力が必要です。
また、取り扱うクロスの種類が少ない業者だと、選べる色柄が限られてしまいます。価格だけで判断せず、施工事例や口コミなども確認しましょう。
しかし、業者選びは手間がかかるものです。そんなときは、リフォーム会社の一括見積もりサイトを活用してみてください。
リフォームガイドなら、自社の厳しい審査に通過した優良リフォーム会社のみを複数ご紹介できます。プロのコンシェルジュが要望を汲み取って各社に伝えるので、同じ説明を何度も繰り返す手間もかかりません。壁紙リフォームを効率よく進めたい方は、ぜひリフォームガイドをご活用ください。
7.部屋の用途に合わせてた壁紙選びで、デザインと機能の両立を
今回は、壁紙リフォームで失敗しないためのコツや費用相場などを解説しました。壁紙は素材ごとに質感や機能が異なるため、部屋の用途に合わせて選ぶことが大切です。床やドアとの相性や色柄の統一を意識し、大きめのサンプルで仕上がりを確かめておけば、イメージ違いも防げます。
正確な費用を知るには、相見積もりが欠かせません。業者選びに迷っている方は、ぜひリフォームガイドの無料一括見積もりをご活用ください。本記事を参考にして、自分の家に合う壁紙を選び、納得のいくリフォームを実現しましょう。







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