子ども部屋リフォーム|4つのアイデアとコツを詳しく解説【事例付き】

新築時は小さかった子どもたちも、築10年を経過する頃には子ども部屋が必要な年齢になります。
特に小・中学生になると、学習スペースを確保するだけでなく、子どものプライバシーにも配慮しなくてはなりません。

とはいえ、「子ども部屋をリフォームで作るアイデアは?」「1部屋を2部屋に区切ることはできる?」など、子ども部屋リフォームに対して不安や疑問を持っている方も多いでしょう。

そこでこの記事では、子ども部屋リフォームのアイデアを費用・事例と合わせてご紹介します。子ども部屋リフォームのコツも解説しますので、リフォームを検討している方はぜひ最後まで読んでみてください。


1.子ども部屋リフォームの4つのアイデア|費用相場・事例付き

「子ども部屋のリフォーム」といっても、和室を洋室へ変更する大掛かりなリフォームから、床や壁紙だけを変更する簡単なリフォームまで方法はさまざまです。

ここからは、子ども部屋リフォームの4つのアイデアを事例や費用相場を交えながら紹介しますので、家族にとって最適なリフォーム方法を見つけてください。

①子ども部屋らしい雰囲気に内装を変更する

実際にリフォームで子ども部屋を作った事例

出典:https://www.artreform.com/example/8509/

子ども部屋のリフォームアイデアひとつ目は、内装を子ども部屋らしい雰囲気にする方法です。

壁紙や床材を変えるだけでも子どもがすすんで使いたくなるような空間を作ることができます。

また、床の張り替えやクロスの張り替えであれば、20〜30万円の予算でリフォームできるので比較的検討しやすいリフォームと言えるでしょう。

部屋のクロスを変えるだけでもイメージを一新できるので、ちょっとした気分転換にもおすすめです。

②1部屋を2つの部屋に分けて子ども部屋を作る

子ども部屋のリフォームアイデアふたつ目は、1部屋を2つの部屋に分けて子ども部屋を作る方法です。

これは、子どもが小さいうちは部屋数が少なくても困らなかったものの、子どもが小学生や中学生に上がって自分の部屋が欲しいといった場合に使えるアイデアです。

部屋を分けるには、以下のような方法があります。

方法 費用相場
仕切りで分ける 10~20万円
壁で区切る 15~20万円
30~40万円(電気工事を伴う場合)
間仕切り収納で分ける 20万円~

部屋を分けるだけであれば、部屋の中心に間仕切りを設置するだけなので10〜20万円でリフォームできます。

壁やドアを設けて部屋を区切る場合は、15〜20万円程度かかります。ただし、コンセントの設置やエアコンの設置など、電気工事を伴う場合は30〜40万円と高額になるため注意しましょう。

また、部屋の中央に造作家具や間仕切り収納を設置する場合は費用は20万円~が一般的です。
この方法は、壁を新設するよりも簡単に部屋を仕切ることができます。ただし、壁を設置するリフォームに比べて、プライバシー性や遮音性が低いというデメリットがあります。

「費用を抑えて子ども部屋をつくりたい」という方は、パネルなど簡単な仕切りを活用するのがおすすめです。

ここからは、1部屋を2つの部屋に分けて子ども部屋を作った事例を見てみましょう。

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1部屋を2つの子ども部屋に分けた事例
1部屋を2つの子ども部屋に分けた事例

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/203

こちらの事例は、子どもの成長に伴って、1つの洋室を2つの子ども部屋にリフォームした事例です。

既存の間仕切りを撤去し、それぞれの部屋にクローゼットを新設。壁面には棚板を取り付けることで、多目的に使用できる収納スペースにしました。

③子ども部屋にロフト・クローゼットを設置する

次に紹介するアイデアは、子ども部屋にロフト・クローゼットを設置する方法です。

取り入れるにはある程度部屋の高さが必要にはなりますが、子ども部屋にロフトやクローゼットを設けることで収納スペースを確保したり、居住空間を増やしたりすることができます。

費用相場は以下の通りです。

方法 費用相場
ロフトを新設 50~100万円
押入れをクローゼットへリフォーム 11~20万円

ここで、ロフトを新設した事例をご紹介します。

子ども部屋にロフトを新設した事例

出典:https://freshhouse.co.jp/case/15278/

こちらの事例では、元々屋根裏部屋だった部屋の床を抜き、力強い梁(はり)を生かしながら子ども部屋にロフトを新設しました。

上部の空間に広がりが生まれ、開放感のある子ども部屋になりました。使い方次第では、勉強の息抜きをする場所としても使えそうです。

このように、ロフトは「秘密基地」のような空間になるため、遊び心たっぷりの子ども部屋を作ることができます。

しかしその一方で、夏場のロフトは太陽の熱を受けて暑くなりやすく、また転落などの危険性がありますので、導入する際は夏場の暑さ対策や転落防止対策を講じておきましょう。

④和室を子ども部屋にする

最後にご紹介する子ども部屋リフォームのアイデアは、和室を子ども部屋にする方法です。

この方法は、ご自宅に使っていない和室や使い勝手の悪い和室がある場合に検討できるリフォームのアイデアです。

和室を洋室へリフォームする場合、大きく分けて以下の3つのパターンがあります。

リフォーム内容 費用相場
(6~8畳の場合)
畳をフローリングへ変更 10~20万円前後
床・壁・天井を張り替えて洋室にする 25~40万円前後
真壁の和室を解体して大壁の洋室へリフォーム 75~100万円前後

たとえば以下の事例は、和室だった部屋を子ども部屋へ変更し、白や木目、淡い色を組み合わせることで子ども部屋らしい内装へチェンジした事例です。

※横にスクロールできます

和室を子ども部屋にした事例
和室を子ども部屋にした事例

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/1693

使い勝手の悪さに悩んでいた和室を洋室にし、勉強机やベッドなどの家具を入れることで、子どもが集中して宿題やピアノの練習に打ち込める空間が完成しました。

他にもこの事例では、子ども部屋に室内窓を設置しており、親がキッチンで作業をしていても子どもの様子がわかるようになっています。

子どもが小さいうちは見守りができて安心ですし、大きくなってからはカーテンで仕切ってプライバシーを確保できるようになっていることも工夫が光るポイントです。

上記の事例では、和室を完全な洋室へと変更していますが、和室をリフォームする場合は、どこを変更するかによって費用が大きく異なります。

畳をフローリングへ変更するだけでも使い勝手は変わるため、希望や予算に合わせてリフォーム内容を検討しましょう。

和室を洋室へリフォームする費用やポイントについては、以下の記事でより詳しく解説しています。

和室を洋室にリフォームする方法や費用は?ポイント・事例もご紹介
和室を洋室にリフォームする方法や費用は?ポイント・事例もご紹介
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(豆知識)子ども部屋リフォームの裏技「学習コーナー」をつくる

子どもが小さなうちは目の届く範囲で宿題や学習をさせたいと考える保護者の方も少なくありません。
そんな時は、独立した部屋だけでなく、見守りながら宿題や勉強ができる小さなスペースやコーナーの設置も考えてみましょう。

設置場所におすすめなのがリビングやダイニング。子どもが宿題をする夕方や夜の時間は家事の時間とも重なるため、スタディコーナーを設けることで、家事をしながらでも子どもの様子を見守ることができます。

子どもの成長に合わせて快適な学習スペースを作ることは、学ぶ意欲を高めるだけでなく、家族のコミュニケーションにも役立ちます。

リビングに学習コーナーを設けた事例

出典:https://www.artreform.com/example/864/

こちらはリビングの一角に設けたスタディコーナーです。キッチンで家事や調理をしている合間でも視線が届きやすいので子どもの学習の様子を常に見守ることができます。子どもに呼ばれたときにも、すぐに対応できるでしょう。

なお、子どもが成長したあとは、家族で共有して使えるPCスペースとしても活用可能です。子どもの成長や家族の使い方にあわせて、フレキシブルに活用できる点もポイントです。


2.子ども部屋リフォームのコツ

ここでは、子ども部屋をリフォームする際のコツを4点ご紹介します。

①子ども部屋の配置を意識する

子ども部屋を設ける際は、家のどこに子ども部屋を配置するかしっかり考える必要があります。

子ども部屋には、子どものプライバシーを確保する目的もあり、子どもの成長にとって大切なことではありますが、その一方で部屋にこもりきりになり、家族との会話が減少するリスクもあります。

家族のいる場所を通らず出入りができるような場所に設けてしまうと、会話が激減する恐れもありますので、家族間のコミュニケーションを減らさないようにするためにも以下のような工夫をすると良いでしょう。

  • 子ども部屋は、リビングなど家族共有空間の近くに設ける
  • 学習や遊びに使えるスタディコーナーをLDKの中につくる

このような方法を取り入れると、子どもはごく自然にリビングを通ってから自室へ向かう動線が確保できます。会話の機会も増やすためにも、動線を考えて子ども部屋の配置や作り方を考えてみてください。

②子どもの足音など生活音を吸収する床材を選ぶ

子ども部屋の床材を選ぶ際は「遮音性・機能性・快適性」の3つのポイントを意識してみてください。

具体的には以下の視点から考えてみるのが良いでしょう。

■遮音性
考慮すべき点 足音や生活音が極力響かないように
おすすめの床材 遮音フローリング・カーペットなど
■機能性
考慮すべき点 表面強化、へこみや傷に強い、水や汚れに強い、抗菌性など
おすすめの床材 クッションフロア、機能性フローリングなど
■快適性
考慮すべき点 素足なのかスリッパなどの室内履を利用するのか、床にラグなどを敷くか否か
おすすめの床材 無垢(むく)フローリング・カーペットなど

子どもが過ごすことを考えると、傷や汚れに強い床材や、走り回って転んだ時も痛くないようなクッション性の高い床材などを取り入れるのがおすすめです。

マンションの場合はトラブルでありがちな子どもの足音に対する騒音苦情対策として、遮音性の高い床材を選ぶのも方法の1つでしょう。

また、子どもが素足で行動する点を考慮して、肌触りの良さや冷えにくい床といった選択肢も考えられます。

子ども部屋の床材は、家族のライフスタイルや使い方に合わせて選んでみてください。

③収納スペースも確保する

子ども部屋はデザインだけでなく、収納も考えておく必要があります。

最近はファミリークローゼットやウォークインクローゼットが主流となっており、子ども部屋にクローゼットを設けないケースも増えています。

しかし、成長するにつれて物がどんどん増えていくため、収納スペースは確保しておくのがおすすめです。

また、幼いうちから「自分で片付ける」「自分のものは自分で管理する」ということを習慣づけるためにも、分かりやすくて簡単な収納を設けましょう。

このとき、収納の高さにも注意してください。子どもの手が届かない場所にある収納は、子どもが管理できないため、よじ登りなどの危険な行動につながる可能性があります。

④デザインは長く使うことを考えて選ぶ

子ども部屋のデザインは子どもらしいポップなデザインもいいですが、成長した後のことを考慮して、なるべく飽きがこないデザインを選ぶことをおすすめします。

子どもの好みを取り入れる際は、変更しやすいもので取り入れるのがよいです。

例えば、布団カバーやカーテンは、子どもの成長とともに取り換えられます。また、壁紙や床材は比較的取り換えやすいため、その点でアクセントを加えるのもよいでしょう。


3.まとめ

今回は、子ども部屋リフォームのアイデアや費用について解説しました。子どもはあっという間に成長するため、「子ども部屋って必要?」「家族のコミュニケーションが減ってしまうのでは」と考える方もいるかもしれません。

しかし、子ども部屋には、子どものプライバシーを尊重し、子どもの自立を促すというメリットがあります。そのため、子どもの成長に合わせてリフォームし、年齢に合った生活環境を整えるのは親の役目といえるでしょう。

工夫次第では、家族間のコミュニケーションが取りやすい子ども部屋へリフォームすることもできますので、今回紹介した記事の内容を参考に、子どもにとって、そして家族にとって最適なリフォーム方法を検討してみてくださいね。

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