
外壁塗装では近所トラブルがつきものです。
近所とトラブルを起こすと何年も尾を引くことになって精神的に疲弊することもあるでしょう。
この記事では、外壁塗装で起こりやすい近所トラブルや対処法を紹介します。
外壁塗装での近所トラブルを避けられるため、不安を解消して気軽に工事を依頼できるようになるでしょう。
1.外壁塗装で起こりやすい5つの近所トラブルを紹介
外壁塗装で起こりやすい近所トラブルには以下の5つがあります。
- 塗料や汚れが近所の車・家に付いてしまった
- 足場組み立てや解体時の騒音がうるさい
- DIYで外壁塗装をしていたらクレームがきた
- 業者の車が道路をふさいでいる
- 塗料の悪臭でクレームがきた
事前に把握しておけば心の準備ができるため、実際に起こった際に落ち着いて対処ができるようになります。
1-1.塗料や汚れが近所の車・家に付いてしまった
外壁塗装の作業で飛散した塗料が隣家の車や家についてしまうケースは多いです。
塗料は液体なので、風が吹けば10メートル離れた場所でも簡単に飛んでいきます。
一見すると完璧に見える養生をしていても、塗料の飛散を完全に防止することはできません。
近所の車や家に塗料が付いてしまうと数万円〜数十万円の弁償費用を請求されます。
しかし、弁償は業者がおこなってくれるため、あなたに請求が来る心配はありません。
1-2.足場組み立てや解体時の騒音がうるさい
外壁塗装では足場の組み立てや解体、高圧洗浄の際には騒音が発生します。
隣の家どころか2軒先でも響くため、騒音は近所トラブルになりやすい要素です。
騒音に我慢できなくなった近隣住民があなたの家に乗り込んでくることもあるでしょう。
防音シートで周辺を覆う方法もありますが、費用が高額となってしまうため一般的な住宅の外壁塗装で利用することは滅多にありません。
現在の技術では騒音をなくすことはできないため、外壁塗装では避けられない問題だと考えましょう。
1-3.DIYで外壁塗装をしていたらクレームがきた
DIYで外壁塗装をする場合、近所からクレームが来る危険性が非常に高いです。
塗料の飛散や騒音だけではなく「素人が屋根にのぼっているのが危なっかしくて見ていられない」といったクレームもあります。
また、DIYで外壁塗装をする場合は、隣家に塗料が飛んだ場合に弁償費用をあなたが支払うことになります。
賠償金だけで数十万円の費用を支払うことになれば、業者に依頼するよりも工事費が高額となる危険性があります。
1-4.業者の車が道路をふさいでいる
外壁塗装をする場合、業者が車を停めるスペースが必要です。
業者が利用するのはハイエースや軽トラックといった大きめの車が多いため、道路をふさいで近隣住民の通行を妨害してしまいます。
可能なら、通行の邪魔となりにくい道に駐車してもらうか、自宅の駐車場に停めましょう。
1-5.塗料の悪臭でクレームがきた
外壁塗装で避けられないのが悪臭です。
臭いに敏感な人だと、外壁塗装は耐え難い悪臭になることがあります。
悪臭が少ない塗料が増えてきてはいますが、まだまだ臭いは気になるレベルのため近所トラブルとなりやすいのです。
2.外壁塗装で近所トラブルが発生した際の対処法&相談先
外壁塗装で近所トラブルが発生した場合の対処法を紹介します。
主な対処法は3つあります。
- 業者に対応してもらう
- 自分で対応する
- 住まいるダイヤルに相談する
具体的には、どのような対処をしていけばよいのでしょうか。
2-1.業者に対応してもらう
塗装会社に工事を依頼した場合、近所トラブルの責任は業者にあります。
このため、「塗料が車についている」「騒音がうるさい」「悪臭がひどい」といったクレームはすべて業者に任せてください。
賠償金が発生した場合でも業者が支払いを行いますので、あなたが余計な費用を使う心配はありません。
2-2.自分で対応する
DIYの場合は依頼する業者がいないため完全に自己責任です。
この場合は賠償責任も自分に来るため、被害者と直接相談しなくてはいけません。
外壁塗装の工事を業者に依頼した場合は、自分で対応するのは避けましょう。
外壁塗装での近所トラブルは自分でおこなえる明確な対処法は少なく、さらなるトラブルを招きやすいです。
2-3.住まいるダイヤルへの相談
本来は業者が対応すべき問題なのに対応してくれなかった場合は、第三者に相談をしなくてはいけません。
業者が対応してくれなかった場合に役立つのが「住まいるダイヤル」です。
「住まいるダイヤル」は正式名称を「公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター」と呼び、リフォームに関するトラブル事例を豊富に掲載しているサイトです。
「工事で欠陥が見つかったけれど業者と連絡が取れなくて困っている」
「この見積り金額は適正価格なのだろうか」
このように感じた場合は電話やメールで相談してみるとよいでしょう。
外壁塗装だけではなく、外壁リフォーム、内装リフォームなどリフォームに関するあらゆる相談を受けています。
3.外壁塗装の近所トラブルを避けるための予防策
トラブルを起こさないために予防策をおこなうことも重要です。
外壁塗装で起こりやすい近所トラブルを避けるためには、以下の5つのポイントを守るとよいでしょう。
- 近所トラブルはすべて業者が対応してくれるか確認する
- 近所に挨拶に行って工事を事前に告知する
- 臭いが少ない水性塗料を使う
- 吹き付け塗装を行わない
- 気配りが行き届いている業者を選ぶ
上記のすべてをチェックしておけば近所トラブルの大半は予防できるでしょう。
3-1.近所トラブルはすべて業者が対応してくれるか確認する
塗料の飛散などは業者が対応するべき問題です。
しかし、悪徳業者だと近所トラブルはほとんど対応してくれない可能性があります。
見積もりの段階で、「近所とのトラブルも対応してくれるのか」を確認しておきましょう。
口約束だけではなく、契約書にトラブル処理に関する文面を入れることができれば確実です。
3-2.近所に挨拶に行って工事を事前に告知する
騒音は防止できないため、近隣住民には事前に騒音が聞こえそうな日を告知しましょう。
良心的な業者であれば近所への挨拶の際に工程表を渡してくれます。
騒音が起こる可能性が高い工事としては以下があります。
- 足場の設置・解体
- 高圧洗浄
- 吹き付け塗装
下記の作業の日時を事前に知らせておくことでクレームを最小限にできるでしょう。
3-3.臭いが少ない水性塗料を使う
外壁塗装では悪臭を避けることはできません。
しかし、近年では臭いがあまりしない塗料も開発されています。
臭いが少ない塗料としては「水性塗料」があります。
「溶剤系塗料」に比べると耐久性が落ちるリスクがありますが、悪臭は格段に出にくくなっています。
3-4.吹き付け塗装を行わない
外壁に塗料を塗る方法には「手塗り」と「吹き付け」の2種類があります。
「手塗り」はハケやローラーを使って手作業で壁を塗ります。
「吹き付け」はエアガン・エアスプレーガンを使って塗料を吹き付ける手法です。
吹き付け塗装は、騒音がするうえに塗料も飛散しやすい工法のため近所トラブルになりやすいです。手塗りは仕上がりの美しさこそ吹き付け塗装に劣りますが、近所トラブルは少ないでしょう。
3-5.気配りが行き届いている業者を選ぶ
業者を選ぶ際は、見積もりの際の対応を確認して近所への配慮ができるかどうかをチェックすることが重要です。
近所への挨拶や塗料が飛んだ場合の保証の確認はもちろんのこと、営業担当者の印象や対応も見ておくとよいでしょう。
気配りが行き届いている業者に依頼すれば、騒音や悪臭に対しても気を遣ってくれる可能性が高まり、あなたに対する近所の評判も悪化しにくいでしょう。
4.まとめ
外壁塗装の会社に工事を依頼すれば、近所トラブルは業者が対応してくれます。対応してくれない場合は「住まいるダイヤル」に相談しましょう。
DIYで外壁塗装をする場合は賠償金の支払いも自己責任となります。
外壁や屋根塗装の際には詐欺業者にも注意が必要です。
詐欺業者だと工事のあとにトラブルの対応をしてくれないため、屋根リフォ―ムで詐欺にあわないために手口を知ろう!をチェックして詐欺業者を回避できるようにしましょう。
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