外壁(屋根)塗装・リフォームで助成金(補助金)を受け取る方法と条件【2023年度版】

この記事では、助成金や補助金を受けられる外壁(屋根)塗装・リフォームの種類や、お住まいの自治体が助成金事業を提供しているかどうかを調べる方法を紹介します。

助成金・補助金を受け取る一般的な手順や申請時の注意点なども解説しますので、参考にしてみてくださいね。

外壁(屋根)塗装・リフォームは、地方自治体が提供している助成金・補助金事業を利用すると、お得に工事をおこなえます。
ただしすべての自治体が、外壁の塗装やリフォームに対する助成金制度を設けているわけではありません。また制度がある場合でも、適用を受けるにはさまざまな条件をクリアする必要があります。
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目次

1.助成金(補助金)が出る外壁(屋根)塗装・リフォームとは

外壁塗装や外壁リフォームに対する自治体の助成金・補助金は、主に以下の3種類に分けられます。

1.「遮熱塗料」を使用した外壁(屋根)塗装

室内温度の上昇を防いで省エネ性能を向上させるために、太陽光を反射させることで熱の吸収を抑制する塗料(遮熱塗料)を外壁や屋根に塗装する工事です。

2.外壁(屋根)の「断熱リフォーム」

住宅の断熱性能を向上させるために、壁や床、天井などへの断熱材の新規埋設や追加、断熱性の高い窓への更新、内窓の取り付けなどをおこなう工事です。

外壁の断熱改修であれば、国の補助金制度が使える場合もあります。
詳しくは「6-4.国の補助金制度もチェックしておく」をご覧ください。

3.一般的な外壁(屋根)塗装・リフォーム

省エネや断熱性能の向上ではなく、住宅の長寿命化などを目的におこなわれる一般的な工事です。

外壁塗装や外壁リフォームで使える助成金は、主に1や2のような「省エネ・断熱」目的の工事を対象とするのが一般的です。「省エネリフォーム助成金」や「断熱改修助成金」などの名称で、助成金を出している自治体が多いです。

また3のように、省エネや断熱を目的としない外壁塗装や外壁リフォームを、「住宅改修助成金」など一般的な住宅リフォームの助成金に含めている自治体もあります。

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2.外壁塗装・外壁工事の助成金例【令和5年度】

自治体が外壁塗装や外壁リフォームに対しておこなう助成金・補助金事業は、どのような内容なのでしょうか?いくつか例を挙げて紹介します。

2-1.遮熱塗料を使用した外壁(屋根)塗装の助成金例

自治体|事業名対象工事補助額
品川区|住宅改善工事助成事業遮熱塗装工事費用(税抜)の10%、上限20万円
台東区|高反射率塗料施工助成金制度高反射率塗料(遮熱塗料)を使用した塗装工事費用(税抜)の20%、上限15万円
足立区|省エネリフォーム補助金遮熱塗装補助対象経費(税抜)の3分の1に相当する額、上限5万円
高反射率塗料(遮熱塗料)とは、太陽光を効率的に反射させ、屋根・外壁の表面温度の上昇を抑えることのできる塗料です。
建物の外装への蓄熱を抑制し、夜間の大気中への放熱を緩和する(ヒートアイランド対策)ほか、室内の温度上昇を軽減し、夏場のエアコンの使用量を削減する省エネ効果が期待できます。

(例)東京都品川区|住宅改善工事助成事業

環境やバリアフリーに配慮したリフォーム工事をおこなう場合に利用できる助成金制度です。

外壁塗装は遮熱塗料を使用した塗装のみが対象です。工事費用(税抜)の10%、上限20万円が補助額となります。

また、同時にその他のリフォーム工事をおこなった場合も、助成対象であれば助成金を受け取れる可能性があります。気になっている箇所があるなら、併せて補修を検討してみるとよいでしょう。

2-2.外壁の断熱リフォームの助成金例

自治体|事業名対象工事補助額
台東区|窓・外壁等の遮熱・断熱改修助成金制度遮熱・断熱改修工事費用(税抜)の20%、上限15万円
世田谷区|世田谷区環境配慮型住宅リノベーション推進事業補助金外壁等