「外壁リフォームで業者に騙された!」と失敗してしまう人は多いです。
外壁リフォームの業者選びの方法を徹底することで、上記のような失敗はほとんどが防げます。
この記事では、外壁リフォームの業者選びのポイントを紹介します。
具体的には以下の内容を解説します。
- 外壁リフォームの業者選びでチェックしたいポイント
- 安すぎる外壁リフォーム業者を選ぶと起こる問題点
- 外壁リフォームで悪徳な商売をしている業者の特徴
- 外壁リフォーム業者を選ぶオススメの手順
業者選びの方法を学べば、安心して工事を依頼できるようになるでしょう。
目次
1.外壁リフォームの業者選びでチェックしたいポイント
外壁リフォームの業者選びで覚えておきたいポイントは5つあります。
- 相見積もりで適正価格や具体性をチェック
- 保証内容が充実しているかチェック
- 自社施工をしているかチェック
- 火災保険や補助金に詳しい業者かチェック
- 質問にわかりやすく親切に答えてくれるかチェック
すべてのチェックポイントを確認すれば、ほとんどの悪徳業者を防げるようになるでしょう。
1-1.相見積もりで適正価格や具体性をチェック
外壁リフォーム業者を選ぶ際には相見積もりが有効です。
相見積もりは、2社以上の業者に同時に見積もりを依頼する手法です。
見積もりで注意する点は「適正価格」と「具体性」です。
「適正価格」は、他社と比較して工事費が安すぎる、あるいは高すぎることがないかを比較しましょう。
「具体性」は、工事で使う材料の商品名やメーカー名が記載されているか、工程ごとの単価が詳細に書かれているかなどをチェックしましょう。
1-2.保証内容が充実しているかチェック
外壁リフォーム工事では、施工後の保証内容にも注目します。
一般的な業者であれば施工後に3年や5年といった施工保証がついています。
アフターケアがまったくない業者や、20年を超えるような施工保証をしているケースでは依頼を避けたほうがよいでしょう。
「20年の施工保証は優良業者では」と考えるかもしれません。
しかし、施工保証は一般的に10〜15年が最長です。
なぜなら、10〜15年をこえると経年劣化が進んで業者の保証費用が高額となるからです。
20年を超える保証は稀なため、内容を吟味しましょう。
1-3.自社施工をしているかチェック
外壁リフォームでは、自社施工の会社と、営業だけをする会社の2種類があります。
自社施工の会社は依頼の受注から工事まですべて自社でおこなうため、余計な費用がかかりません。一方で営業だけの会社は工事を下請けに任せて仲介料をとるため、1〜3割ほど費用が高くなるでしょう。
工事の品質に違いはないため、費用が安い自社施工の会社を選びましょう。
自社施工の会社はホームページに職人の画像を掲載しているケースが多いです。
ホームページを確認してみて自社施工かどうかをチェックしておきましょう。
1-4.火災保険や補助金に詳しい業者かチェック
省エネ工事や災害による修理などは、火災保険や補助金を利用できる可能性があります。しかし、火災保険や補助金は複雑な申請手順があるため、素人がおこなうと支給されない危険があります。
確実に支給してもらうためには火災保険や補助金の適用実績がある業者を探しましょう。
確認方法としては、見積もりの際に実績を聞いてみるとよいでしょう。
1-5.質問にわかりやすく親切に答えてくれるかチェック
営業担当者があなたの疑問に親切に答えてくれるかも重要です。
社員の教育が行き届いている会社なら真摯に対応してくれます。
外壁リフォームに関する疑問点を事前にまとめておいて営業担当者に確認してみましょう。
親切に対応してくれるのなら信頼性が高い業者だと考えられます。
2.安すぎる外壁リフォーム業者を選ぶと起こる問題点
外壁リフォームをするなら費用を抑えたいものですが、安すぎる業者を選ぶとさまざまな問題が起こります。
安すぎる外壁リフォーム業者を選ぶと起こる問題点には以下があります。
- 手抜き工事をする
- 塗りそこねがある
- 契約した保証をしてくれない
具体的にチェックしてみましょう。
2-1.手抜き工事
工事費用が安い理由は手抜き工事によるものかもしれません。必要な工程を飛ばしたり、質が低い材料にすり替えて工事をおこなったりする悪徳業者は多いです。
手抜き工事をされてしまうと、塗装が1年以内に剥がれたり、塗りムラができて見栄えが悪くなったりするでしょう。
対策としては、見積書と工事内容に違いがないか工事中にチェックしておくことが重要です。工程ごとに写真を撮影してもらって確認する方法も有効でしょう。
2-2.塗りそこね
工事費用が安すぎる外壁リフォーム業者は、いい加減な作業をする傾向があります。
このため本来は塗らなくてはいけない部位を放置したり、塗り忘れる危険性が考えられたりするでしょう。
塗りそこねを防ぐためには、見積もり段階で塗る場所を細かく指定しておくことが重要です。
また、塗り忘れに対しては、工事完了時のチェックで細かい部分まで塗っているかどうかを目視で確認するようにしましょう。
悪徳業者の場合、工事完了後に塗りそこねを見つけても対応してくれません。
2-3.契約した保証をしてくれない
見積もり段階で保証をつけていたにもかかわらず、実際に欠陥が発生すると対応してくれない業者がいます。
例としては、施工後にすぐ塗装がはがれたので保証に該当すると思ったら音信不通になるといった状態です。
音信不通になるケースは少ないですが、「保証内容とは違う」「そこまでは対応していない」などと言ってはぐらかす例は珍しくありません。
対策としては、見積もり段階で保証内容の詳細を細かく確認し、契約書や文書で明示しておくことが重要です。
3.外壁リフォームで悪徳な商売をしている業者の特徴
外壁リフォーム業界では悪徳業者の特徴に共通点があります。
以下の3つのうち1つでも該当する業者は危険ですので依頼しないでください。
3-1.訪問営業をしている
自宅に唐突に訪問してくる外壁リフォーム会社はほとんどが悪徳業者です。
一般的な会社なら利益が少ない個人住宅にわざわざ訪問することはありません。
訪問営業をするということは、企業から依頼を受けられない未熟な会社か、悪質な工事をしているため仕事が来ない業者です。
悪徳業者は「無料で外壁の調査をします」と訪問してくるケースが多いです。
予防策としては、調査を断ることです。
訪問に来て調査をしてくれる企業は悪徳業者以外にはありません。
調査とは名ばかりで、あえて外壁を傷つける悪質な例もありますので、いきなり訪問してきた業者なら調査のみだとしても断ったほうがよいでしょう。
優良業者であればリピート客が多いため個人住宅に訪問しなくても仕事が入ってきます。
3-2.契約するよう急かしてくる
訪問営業をする業者に多いのですが「今すぐ契約しないと崩壊の危険がある」「今ならサービス価格で工事ができる」と言って契約するよう急かしてきます。
契約を急かしてくる会社は悪徳業者です。
一般的な業者なら契約を急かすことはなく、あなたの判断に任せます。
3-3.質問をしても具体的な回答ができない
技術的にわからない点があるから質問したのに具体的な回答が来ない場合は依頼しないほうがよいでしょう。
知識が不足しているために適切な回答ができないと考えられます。
営業マンの知識が不足しているということは所属している職人の技量も怪しいため、工事に失敗する危険があります。
4.外壁リフォーム業者を選ぶオススメの手順
外壁リフォーム業者を選ぶ際には以下の手順ですすめることをオススメします。
- インターネットや電話帳から業者を3つ選ぶ
- 同じ工事条件で見積もりを依頼する
- 見積もりをチェックする
- 契約内容を書面で残す
各手順でのポイントを解説していきます。
4-1.インターネットや電話帳から業者を3つ選ぶ
業者を探すためにはインターネットや電話帳から3社を選んで相見積もりをおこないましょう。
1社だけでは良し悪しを判別できません。5社や6社と見積もりを依頼するとあなたの負担が大きくなるため3社程度が最適です。
選ぶ業者の基準としては、20年以上の創業年数がある会社が望ましいです。20年以上も経営している業者ならリピート客がいるという証明となるため安心できます。
また電話帳からも選ぶ理由は業歴の長く古くからある会社はホームページを持っていないということやインターネットで調べても出てこない可能性があります。
しかし外壁業者は地場密着型の業態なので、評判の悪い業者はすぐにその評判が地域に回り長く営業ができません。
なので電話帳のときからある会社やホームページを持っていない会社は実績が豊富の可能性が高いので、相見積もりに入れるのは有効でしょう。
4-2.同じ工事条件で見積もりを依頼する
相見積もりでは、複数の業者に同じ工事条件・材料で見積もりを依頼しましょう。
工事条件が異なると価格が変動してしまうため比較ができなくなります。
工法や商品は業者によって変わることもあります。
しかし、使う材料の種類やグレードは揃えたほうがよいでしょう。
4-3.見積もりをチェックする
悪徳業者の多くは見積書で判断ができます。
見積書では以下の3つを確認しましょう。
4-3-1.工事面積が記載されているか
悪徳業者はいい加減な見積書を提出するため工事面積が記載されていません。
面積は業者にとって利益に直結する重要項目のため、工事面積を記載しない場合は悪徳業者と考えて問題ありません。
4-3-2.二重計上がないか
同じ項目を2回計上する手法が二重計上です。
特に多いのは「付帯部」です。
付帯部とは外壁や屋根における細部をさします。
「軒天井」「雨樋」「破風板」などはすべて付帯部に含まれることが多いです。
見積書で「付帯部」の項目があるのに別で「軒天井」や「雨樋」の項目がある場合は二重形状を疑います。付帯部に含まれる内容を確認してみてください。
4-3-3.工程ごとに単価が記載されているか
外壁リフォームの見積書では、足場設置、外壁洗浄作業といったように工程ごとに単価を記載します。
単価を記載していない場合は悪徳業者だと考えられます。
一般的な業者であれば単価を記載しないことはありません。
4-4.契約内容を書面で残す
契約内容は必ず書面で残しましょう。
特に、塗装する部位は細かく記載しておく ことをオススメします。
塗装部位を口約束で決めてしまったために工事後にトラブルになる例は多いです。なので契約書に塗装部位まで細かく記載して、契約書の控えをもらうようにしましょう。
5.まとめ
外壁リフォームでは優良業者を選んで費用を抑えましょう。
適切な知識をもって相見積もりをすればほとんどの悪徳業者は見抜けるようになります。
他に費用を安くする手法としては火災保険や補助金があります。
外壁リフォームで使える保険の種類については外壁工事で適用できる保険の種類から適用範囲までを知ろうをチェックしてみてください。
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