
- 14畳の壁紙クロスのリフォームには、いくらかかるのだろう?
- 相場としてはどれくらいなのだろう?
- 素材が変わったら、お金もかかるのかな?
というように思っている人は多いでしょう。たしかに、経験したことがないと予想もつかないですよね。
今回は、14畳の壁紙の張り替えについて、このような内容を解説します。
- 14畳の壁紙クロスをリフォームする場合の費用・相場
- 素材ごとの費用や特徴
- 壁紙クロスをリフォームするタイミング
本記事を読めば、14畳で壁紙クロスをリフォームする場合のビジョンははっきりと見えてくるはずです。もちろん14畳以外でリフォームする場合にも、参考となるでしょう。
リフォームガイドが実際の見積もりを集計して算出した、壁紙リフォームの費用相場はこちらからご覧いただけます。
>>データで見るクロスリフォームの費用と相場
1.14畳の壁紙リフォームの相場感
まず最初に壁紙リフォームの一般的な相場を詳しく解説していきます。
1-1.50万円くらいを見積もろう
14畳の壁紙クロスをリフォームするなら、費用としては50万円ほどかかります。
「意外とかかるな」と思った人もいるかもしれません。
ただし、これはあくまでも平均的ケースでの見積もりです。グレードを落とすなどの工夫で、もう少し安くおさえられるケースもあります。50万円程度は見積もりつつも、必要に応じて壁紙クロスのリフォーム内容を調整するとよいでしょう。
1-2.相場は1㎡あたり約1,000円
壁紙クロスのリフォームにおける相場は、1㎡あたり1,000円ほどとなっています。
14畳を平方メートルに置き換えると、およそ25㎡。
つまり材料費だけで言えば、およそ250,000円程度かかるというわけです。
繰り返しますが、これがあくまでも相場価格であって、いくらでも変動する部分はあります。
先ほど触れた壁紙クロスのグレードや種類次第では、これより安く、あるいは高くなるかもしれません。
1-3.14畳の壁紙リフォームには他の費用もかかる
14畳の壁紙リフォームを実施する場合、材料費以外に、他にも費用がかかります。
- 工賃
- 古い壁紙クロスの処理費用
- 材料の運搬費
- 家具の移動にかかる手間賃etc…
こういったものが費用と材料費を合わせたものが、総費用であると考えましょう。
このように考えた場合、先ほど触れたように50万円程度を見積もっておけばよい、ということです。


2.14畳の壁紙クロスのリフォーム素材
壁紙クロスの張り替えリフォームを実施する場合は、やはり素材・グレードが重要となります。
14畳ともなると使用面積が大きく、素材・グレードごとでの総費用も大きく変わります。
とはいえ、「そもそも素材やグレードごとの特徴や費用がわからない」という人も多いでしょう。
壁紙クロスのリフォームでは、以下のようなものが一般的に利用されます。
- ビニールクロス
- 紙クロス
- 木質壁紙
- 無機質壁紙
- オレフィン壁紙
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
2-1.ビニールクロスの費用や特徴
壁紙クロスの張り替えでは、ビニールクロスがよく使われています。
費用としては安い部類に入り、14畳であれば、材料費30,000円から55,000円ほどにおさえられるでしょう。
ただし、これは一般的なグレードのクロスを利用した場合の金額です。
ビニールクロスにはふたつのグレードがあり、これによって材料費は大きく変わります。
- 比較的安価な「量産クロス」
- 高価だが、デザイン性・堅牢性が高い「1000番台クロス」
うち1000番台クロスであった場合、材料の総費用としては55,000円から80,000円程度となるでしょう。
ビニールクロスの素材としての特徴は、やはり汚れにくいというところがあります。基本的には水や油が染み込みづらく、掃除も簡単です。抗菌性も高く、常に清潔な壁紙クロスとして利用できます。
それなりの高性能であるにもかかわらず安価であり、費用面でも優秀だと言えるでしょう。
ただし、防火性、耐衝撃性といった部分には劣るので、注意してください。
2-2.紙クロスの費用や特徴
紙クロスとは、紙に樹脂を塗って耐久性を持たせた素材です。
紙クロスにもいくつかの種別があり、費用もそれぞれで異なります。
- 欧米製クロス(140,000円〜160,000円)
- 天然素材和紙クロス(80,000円〜100,000円)
- 撥水加工クロス(110,000円〜130,000円)
- 防汚加工クロス(110,000円〜130,000円)
紙クロス全体の特徴としては、通気性が高く、紙らしいおだやかな雰囲気が挙げられます。
また、環境や健康に対しても安心で、たいへんクリーンな素材です。
ただし特別な加工がない限りは耐水性が低く、水濡れやカビといった部分には注意が必要です。
2-3.木質壁紙の費用や特徴
木質壁紙は名前のとおり木材が利用された壁紙クロスです。
木質壁紙の費用は、150,000円から220,000円程度だと考えておきましょう。
当然ながら本物の木やコルクが使われています。カントリー調の雰囲気を持ち、あたたかい温もりと落ち着き、そしてややハイグレードな印象が特徴です。
素材として見てもたいへん頑丈で、耐衝撃性が高く、キズや汚れにも負けません。
ただ、上記のとおりやや高価なのがデメリットとして挙げられます。
費用面が気になるなら、アクセントとしてのみ木質壁紙を利用するといった方法も考えられるでしょう。
2-4.無機質系壁紙の費用や特徴
無機質系壁紙とは、以下のような素材が使われている壁紙クロスです。
- 自然土
- 軽装土
- セラミック
- 漆喰
- ガラス繊維
- 石
無機質系壁紙の費用は、130,000円から200,000円ほどを見込んでおきましょう。
価格は使われている素材などによって差が出ます。
無機質系壁紙の特徴としては、高い防火性と、一定の耐久性が挙げられます。
また見た目もよく、味わいある質感、塗装したかのような雰囲気が特徴。
ザラザラとした手触りと印象については好まれることが多く、たいへん人気です。
ただし、本当に塗装した壁と比較すると、やや消臭能力に劣ります。
2-5.オレフィン壁紙の費用や特徴
オレフィン壁紙とは、ポリエチレンなどが原料となっている素材です。
ビニールクロスに似通っている部分もありますが、それよりもやや耐久性が高いのが特徴。
オレフィン壁紙を利用した壁紙リフォームでは、費用として120,000円から160,000円程度が必要となるでしょう。
とにかく表面にキズが入りづらく、また少々のことでは汚れが定着したりはしません。
また防汚性にも優れており、特に水濡れによるダメージには強いのもポイントです。
さらに廃棄・焼却の際に有毒な物質を発生させないため、環境にもやさしい壁紙クロスだと言えます。
3.14畳の壁紙クロスはいつリフォームするのがベスト?
14畳の壁紙クロスをリフォームする場合のタイミングについて、悩んでいる人も多いでしょう。
結論から言えば、以下2つが、壁紙リフォームのタイミングだと言えるでしょう。
3-1.10年経過のタイミング
現在、何かのきっかけで壁紙クロスをリフォームしようか悩んでいる場合、10年経過していれば張替えてもいいでしょう。
これは、クロス自体というよりは、クロスと壁の間に施工されている接着材の劣化によって「剝がれにくくなる」という懸念があるからです。クロスが剥がれにくいと、張り替える際に丁寧な下地処理が必要になります。
腕のいい業者が施工すれば問題ありませんが、業者がよくなかった場合は仕上がりが凸凹してしまう恐れがあります。
壁紙クロスを張り替えるには、他の場所をリフォームするタイミングや、生活スタイルの変化などのタイミングも関わってくるでしょう。そういったタイミングで、今の壁紙クロスが10年ほど経過している場合は、一緒に張替えて心機一転してみてもいいかもしれません。
3-2.10年経過しなくても機能性が低下したら取り換えよう
ただし、10年経過していなくても、壁紙クロスの機能性が低下しているなら、前倒して取り替える必要も出てくるでしょう。
早ければ5年ほどで、壁紙クロスのダメージが明らかになってくるケースもあります。
壁紙クロスの寿命は、生活環境で変わってきます。たとえば、このような生活習慣や環境だと、10年を待たずにクロスの寿命がやってくるでしょう。
- 小さい子供やペットがいて、壁紙クロスが汚れやすい
- タバコを吸っている場合は、匂いがつきやすい
- 湿度が高く、黒カビなどが発生しやすい
壁紙クロスの要するを見つつ、10年経過する前段階でも、リフォームについて検討することが大切だと言えるでしょう。
4.14畳の壁紙クロスのリフォームを発注する際の注意点
14畳の壁紙クロスのリフォームを実施する場合、いくつか注意点があります。
特に、以下の3点はとても大切です。
- 相見積もりを取って、検討しやすくする
- 保証などの契約は、しっかりと確認する
- 少しでも安く発注するために工夫する
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
4-1.相見積もりは必須
14畳の壁紙クロスをリフォームするなら、やはり相見積もりは重要です。
なぜなら相見積もりでは、以下のようなメリットがあるからです。
- 壁紙クロス張り替えの相場感がつかみやすい
- 明らかに費用がかかりやすい見積もりを除外できる
- 比較検討しやすくなる
というように、相見積もりの形を取っておけば、しっかり比較しながらもっとも適切なリフォーム業者へ依頼できるようになります。
また、異常に高い料金を提示してくる悪質なリフォーム業者を見抜けるというのも、たいへん重要なポイントです。
14畳の壁紙クロスをリフォームするなら、かならず相見積もりの形にはしておきましょう。
ただし一部のリフォーム業者は、堂々と相見積もりされることを嫌う部分もあります。
したがって壁紙クロスのリフォームについて相見積もりをしていることは伏せるか、聞かれるまでは言わないようにしましょう。
4-2.保証などの契約はしっかり確認
14畳の壁紙クロスのリフォームでは、契約における保証はきちんと確認しておきましょう。なぜなら、保証内容を確認しておかないと、あとあとトラブルになるかもしれないからです。
壁紙クロスをリフォームする場合、多くの場合保証期間が設定されます。
保証期間の長さは、2年だったり10年だったりとさまざまなので、「いつまで初期不良に対応してもらえるか」は、契約内容で異なるわけです。そもそも壁紙クロスのリフォームにおいて、保証を設定していないケースもあります。
また、その保証内容も重要です。
リフォーム業者や契約書の内容によって、「どこからが保証の対象で、業者に対応してもらえるか」が変化してきます。
これを確認しておかないと、「壁紙クロスをリフォームしたあとで、契約・保証内容についいてトラブルになる」という可能性があります。
どのような保証があるのか、あったとしたらいつまで何を保証するのか、きちんと確認しておきましょう。
4-3.少しでも安く発注するために行う事
少しでも安い費用でリフォームを発注するには、いくつかのポイントがあります。
- 高価な張り紙クロスを全面に使うのではなく、アクセントとして利用できないか検討してみる
- 機能性やデザイン性にこだわらないのであれば、安価な壁紙クロスを選択する
- 見えづらい部分については、クロスの張り替えない(リビングの物陰など)
こういった点についてはきちんと意識して、できるだけ安く壁紙クロスのリフォームを発注するとよいでしょう。
特に「高価な壁紙クロスをアクセントとして使う」というのは、とても有効な手段です。
アクセントとは、つまり一部分のみにその壁紙クロスを使うという方法。これなら、少なくとも材料費を安くおさえることは可能です。
またアクセントを入れることにより、壁紙クロスの全面を同一素材で張り替えた場合よりも、デザイン性が高くなるケースもあります。
費用面に問題がある場合、アクセントを活用して、安価かつデザイン性高く、リフォームを実施できないか検討してみるのがよいでしょう。
壁紙(クロス)貼り替えの依頼先で迷っている方はこちらの記事も参考にしてください。


5.まとめ
14畳の壁紙クロスをリフォームするには、おおよそ50万円を総費用として見積もっておくとよいでしょう。
50万円あれば、どのようなグレードの壁紙クロスを選択したとしても予算としておさまるはずです。また、家具などの移動にお金がかかった場合も、この範疇で対応できるでしょう。
壁紙クロスのリフォームを実施する際は、いくつかポイントもあります。
特に相見積もりなどの工夫は、費用を少しでも安くするうえでたいへん重要です。
また相見積もりの形を取ることで、高額な工事費用を提示する悪質な業者も判別できます。
ぜひとも本記事を参考に、リーズナブルな費用で、壁紙クロスをリフォームしましょう。