壁紙(クロス)張り替えの費用相場。安く抑えるコツは?

「壁紙の張り替え費用って、いくらくらい?」
「リフォーム会社に壁紙の張り替えを依頼したら60万円といわれた。もう少し安くならない?」

このように、壁紙を張り替えるリフォームにかかる費用がわからず困っている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、壁紙の張り替えにかかる費用相場や、費用を抑えて壁紙を張り替えられる方法もご紹介いたします。

仕上がりは美しく、しかもお得に壁紙を張り替えたい方に役立つ情報をまとめているので、ぜひ最後までお読みください!

目次


1.【部屋別】壁紙(クロス)張り替えの費用相場

初めに、リビング・キッチン・トイレなどの部屋別に壁紙(クロス)の張り替えにかかる費用相場をご紹介いたします。

壁紙(クロス)張り替えの費用は、以下の3つの要素によって変動します。下記を踏まえて、部屋の広さごとにどのくらい費用が変わるのか見ていきましょう。

壁紙張り替え費用が変動する主な3つの要素

  • どの部屋の壁紙を張り替えるか
  • 施工面積
  • 壁紙のグレード※

※壁紙は大きく2つのグレードに分けられます。賃貸物件で多くみられる大量生産のスタンダードクロスと、デザイン性や機能性に優れたハイグレードクロスがあります。

①居室(リビング・寝室・和洋室・ワンルームなど)の壁紙張り替え費用相場

リビングや寝室、和洋室といった居室の壁紙張り替えにかかる費用の相場は、以下の表のとおりです。

【居室の壁紙張り替え費用】
部屋の大きさ 壁紙のグレード(円)
スタンダード ハイグレード
6畳(45㎡) 4.5~5.4万 6.3~7.2万
8畳(54㎡) 5.4~6.5万 7.6~8.6万
10畳(64㎡) 6.4~7.7万 8.9~10.2万
12畳(70㎡) 7.0~8.4万 8.9~10.2万

※()内の平米数はおおよその壁・天井面積

居室では、住む人の好みや壁紙に求める機能によって費用も大きく変動します。

標準的な白い壁紙(スタンダード)から、色や柄のついている壁紙、キズ・汚れ防止などの機能を付加した機能性壁紙(ハイグレード)など、希望に合わせて目安の費用を把握してください。

賃貸撤去時の壁紙張り替えの場合は、機能を持たない白い壁紙への張り替えが一般的で、単価が低めのスタンダードクロスを用います。

②キッチンの壁紙張り替え費用相場

キッチンの壁紙を張り替える費用の相場は以下の通りです。

【キッチンの壁紙張り替え費用】
部屋の大きさ 費用(円)
3.5畳(32㎡) 3.8~5.1万
4.5畳(39㎡) 4.7~6.2万
5.5畳(41㎡) 4.9~6.6万

※()内の平米数はおおよその壁・天井面積

キッチンの壁紙は居住空間よりも汚れやすい上、火の近くで使用することも考慮する必要があります。そのため、キッチンでは汚れ防止機能のある壁紙や不燃性の壁紙などハイグレードクロスが使用され、狭い空間ながらも張り替え費用は高めです。

キッチンの壁紙張り替えでは、キッチンが独立した部屋なのか、居住スペースとつながっているオープンスペースなのかによって張り替える面積が異なります。そのため、ここでの費用相場はあくまでも目安として参考にしてください。

③トイレの壁紙張り替え費用相場

トイレの壁紙リフォームにかかる費用の相場は、2.7万円~4.5万円です。壁紙のグレードを問わず、このくらいの費用がかかります。

なぜなら、壁の面積は狭いものの職人の人件費は1日あたりで換算されるため、壁紙そのものより職人の人件費に費用がかかってしまうからです。

ただし、他の部屋と同じタイミングで張り替えをすれば、壁紙の実費分だけで張り替えができるので、費用はかなり抑えられます。トイレの壁紙張り替えを検討しているなら、ほかにも壁紙の張り替えが必要な部屋があるかどうかを確認してみましょう。

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④洗面・脱衣所の壁紙張り替え費用相場

洗面・脱衣所が2.5畳までの平均的な広さであれば、壁紙の張り替え費用は3.9万円~4.4万円です。

洗面・脱衣所は、湿気でカビが発生しやすかったり、汚れやすかったりする場所です。そのため、防カビ機能や汚れ防止機能のある壁紙が使用されます。

スタンダードクロスでもこうした機能を備えた壁紙の販売はされていますが、高い機能性を求める場合は多少値は張りますがハイグレードクロスを使用するのが良いでしょう。

また、トイレ同様に施工面積そのものは狭いため材料費は安いものの、人件費が割高である点から、上記の費用になります。

⑤玄関・廊下の壁紙張り替え費用相場

玄関・廊下の壁紙張り替えにかかる費用の相場は以下の表のとおりです。

【玄関・廊下の壁紙張り替え費用】
部屋の大きさ 壁紙のグレード(円)
スタンダード ハイグレード
6畳(45㎡)まで ~5.4万 ~7.2万

※()内の平米数はおおよその壁・天井面積

標準的なスタンダードクロスを選べば、5万円以下でも壁紙張り替えをすることができます。

しかし、玄関や廊下は物を運ぶ際にキズがついたり汚れたりしやすい場所であるため、キズ・汚れ防止機能のあるハイグレードクロスを張ることも多いです。

ハイグレードクロスを選んだ場合の費用は、壁と天井面積の合計が45㎡までの場合、7万円前後となります。


2.【間取り別】全面的に壁紙(クロス)を張り替える費用相場

続いて、家の壁紙を全面的に張り替える際の費用相場を、間取り・面積別にまとめました。

表の費用相場は、壁・天井をすべて施工した場合を想定しています。

マンションの壁紙(クロス)を張り替える費用相場

間取り 延べ床面積 費用相場
4LDK 130㎡ ¥609,825
120㎡ ¥573,375
100㎡ ¥536,250
3LDK 100㎡ ¥493,725
90㎡ ¥471,450
80㎡ ¥452,550
70㎡ ¥407,325
60㎡ ¥393,825
2LDK 80㎡ ¥400,575
70㎡ ¥377,625
60㎡ ¥368,175
1LDK 70㎡ ¥342,525
60㎡ ¥318,225
50㎡ ¥292,980

※壁・天井の貼り替えを想定
※既存剥がし・廃材処分費込
※スタンダードクロス(単価1000円/㎡)で計算
※洗面・トイレ・廊下・収納なども考慮

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戸建ての壁紙(クロス)を張り替える費用相場

間取り 延べ床面積 費用相場
4LDK 40坪
(132㎡)
¥636,150
35坪
(116㎡)
¥586,200
30坪
(99㎡)
¥518,025
3LDK 35坪
(116㎡)
¥557,850
30坪
(99㎡)
¥503,850
25坪
(83㎡)
¥443,775
2LDK 25坪
(83㎡)
¥410,700
20坪
(66㎡)
¥372,900

※壁・天井の貼り替えを想定
※既存剥がし・廃材処分費込
※スタンダードクロス(単価1000/㎡)で計算
※洗面・トイレ・廊下・収納なども考慮


3. 壁紙(クロス)の張り替えリフォーム費用を安くする方法 

壁紙の張り替えはまとまった面積になるケースが多く、単価が安くても一定の施工金額がかかります。

できるだけ費用を抑えて壁紙を張り替えるために有用な6つの方法を紹介します。

①スタンダードな壁紙を選ぶ

前述の通り、壁紙には大量生産のスタンダードクロスと、デザイン性や機能性に優れたハイグレードクロスの2種類があります。

一般的には、スタンダードクロスの方が1㎡あたりの単価が400円ほど安いため、施工費用を抑えられるでしょう。

ハイグレードクロスには消臭や調湿性などの機能性を備えたものやおしゃれな柄物が多く見つかりますが、特別なこだわりがない場合は、コストパフォーマンスに優れたスタンダードクロスを選ぶと低コストで施工できます。

②柄クロスを使うなら小さい部屋に

柄の入ったクロスは、無地クロスに比べて単価が高めです。また、壁紙のつなぎ目で柄を合わせる必要があるため、通常は10〜30cmほどクロスを廃棄することになります。

当然ながら廃棄する分も施工費用に含まれるため、結果的に金額が高くつく可能性があります。

できるだけ余分を出さずに柄物のクロスを取り入れたいときには、トイレや洗面所など小さな部屋やアクセントクロスとして部屋の1面だけに採用すると良いでしょう。

③大型家具の移動を自分で行う

壁紙の張り替えに伴い、大型家具を移動しなければならない場合があります。作業当日に業者にお願いすることも可能ですが、基本的に追加費用が発生します。自分で事前に移動しておけば追加費用はかかりません。

ただし、移動や再設置の作業が基本料金に含まれている場合は値引きできない可能性があるため、料金の内訳について事前に確認が必要です。

エアコンの取り外しや取り付けは配管や電線との兼ね合いもあるため、専門事業者に相談しましょう。

④剥がした壁紙の処分を自分で行う

剥がした壁紙を処分する費用は、別途請求されるケースが多いため、自分で処分すればコストを削減できます。細かくして燃えるゴミに出すか、粗大ゴミとして出すのが一般的ですが、量が多いと回収してもらえない可能性があるため注意が必要です。

また、張り替え工事の基本料金に処分費用が含まれていると、自分で処分しても金額が変わらないことがあります。施工日の直前には業者がすでに処分の手配をしていて断られる場合もあるため、見積もりの段階で確認しておきましょう。

⑤複数業者から見積もりをとって費用を比較する

壁紙の張り替えを検討する際には、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが大切です。1社だけから見積もりを取っても、金額や内訳が適正なのか判断することは難しいでしょう。

リフォームを成功させるためには、2〜3社の業者から相見積もりを取り、内容を比較して納得できる業者と契約する必要があります。また、サービス内容や実績、口コミなども信頼できる業者を見つけるのに重要なため、合わせてチェックしてみましょう。

⑥DIYをする

壁紙の張り替えをDIYできる場合は、業者に依頼するよりも費用を大幅に削減できます。自分で行うのであれば施工費がかからず、材料費のみで済むからです。のり付きなどの扱いやすい壁紙は、スムーズに作業できる可能性があります。

ただし、DIYはプロの業者に比べて手間や時間がかかる上、仕上がりに差が出ます。また、場所や目的に適した壁紙を自分で調べて選ぶことはとても大変です。

DIYで壁紙の張り替えを行う場合は、凹凸のない部屋の一面だけ、もしくはクローゼットのような目立ちにくい場所など無理なく行える範囲だけにして、残りはプロに任せると無難でしょう。

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4. 壁紙(クロス)の張り替え費用が相場より高くなるケースは?

一般的な壁紙の張り替えは、今回紹介した費用相場に収まるケースがほとんどですが、場合によっては追加費用が発生する可能性があります。

ここでは、張り替え費用が高額になりやすい主な要件を紹介します。

①天井が高い部屋

天井が高い部屋は、壁の面積も広くなります。床面積が6畳や8畳でも、天井が高いと施工面積が大きくなるため料金が高額になります。

平均的な天井高は、洋室が約2.4m、和室が約2.2mです。最近は、輸入住宅など天井が約2.7m以上と高いケースもあり、天井高がある分費用がかさみやすいでしょう。

②壁の状態が悪い

壁の状態によっては、追加工事が必要になり費用が高くなる可能性もあります。例えば、結露によるカビで壁の下地が荒れている、壁の穴が下地まで達しているといった場合は、追加で下地工事が必要です。

具体的な金額は工事内容や部屋の広さなどで変わりますが、下地処理で済む場合は約2〜3万円、下地を新しく入れ替える場合は約7〜10万円が追加でかかります。

築年数が30年を超えているような古い住宅では、下地にも影響が出ている可能性が高いでしょう。


5. 壁紙(クロス)の種類と選び方|素材・デザイン・機能性

壁紙を張り替える際には、場所や好みに合わせて適切なものを選びましょう。

壁紙選びで重要な「素材・デザイン・機能性」の3つの項目におけるポイントを紹介します。

①素材による違い

壁紙の主な素材とそれぞれの特徴を以下表にまとめました。

壁紙の素材

特徴

ビニールクロス
(塩化ビニル樹脂系)

・安価で耐久性が高く、お手入れがしやすいため広く普及している

・色や柄のバリエーションも豊富

プラスチック系

・ポリエチレンやポリプロピレンなどが原料

・汚れや水に強く、傷がつきにくい

無機質系

・漆喰やガラスなどが原料

・独特の質感やデザインで個性的な空間づくりが可能

紙系

・和紙や輸入紙で作られている

・和室など和の柔らかい雰囲気を持たせたい場所に最適

繊維系

・植物繊維や化学繊維などが原料

・水に強く、濡れても破れにくい

木質系

・主に銘木シートとコルクシート

・木材特有のぬくもりがある

それぞれの特徴や機能を見て、場所や目的に合ったものを選びましょう。

②デザインによる違い

壁紙のデザインは幅広く、多種多様なものが存在します。

代表的なデザインとその特徴について以下にまとめましたので、参考にしてください。

壁紙のデザイン

特徴

無地

・シンプルで飽きがこないベーシックなデザイン

・あらゆる場所に採用しやすく、柄入りよりも低コスト

木目調

・木材の自然な温かみがポイント

・落ち着いた印象がある

レンガ

・レトロな雰囲気

・アクセントウォールにも使いやすい

コンクリート

・無機質でクールな印象

・ミニマルな空間づくりや、モダンな雰囲気を出したい場所に最適

花柄

・華やかさや明るさ、ポップな雰囲気を演出

・トイレや子供部屋にも使いやすい

塗り壁風

・本物の塗り壁のような凹凸のあるデザイン

・個性を演出しやすい

ストライプ柄

・おしゃれでモダンな印象

・縦のストライプは縦長効果で天井を高く見せられる

上記以外にも、さまざまな柄や加工の壁紙があるため、好みに合ったデザインを探してみましょう。

③機能性による違い

壁紙にも機能性を備えたものが多数あります。代表的な機能は以下の通りです。

  • 消臭
  • 耐久(汚れや傷に強い)
  • 抗アレルギー・抗ウイルス
  • カビ防止
  • 結露防止(調湿性)
  • はっ水
  • 蓄光(溜め込んだ光を暗闇で発光)
  • マグネット対応
  • 省エネ(光の反射による照明効率のアップなど)
  • 落書きOK(チョークやペンなどで書いて消すことができる)

さまざまな機能を備えた壁紙が登場しているため、ライフスタイルや用途に合ったものを探してみましょう。


6. 【部屋別】壁紙(クロス)おすすめタイプとリフォーム事例

ここからは、部屋別の壁紙のおすすめや張り替えポイントについて、リフォーム事例と合わせて紹介します。

部屋の印象を左右する壁紙選びで失敗しないために、ぜひ参考にしてください。

① 全体の壁紙(クロス)リフォーム事例

住まい全体の壁紙を張り替える場合は、統一感を意識しましょう。汚れや破損が気になる箇所だけ壁紙を新しくすると費用は節約できますが、既存の壁の古さが目立ってしまう可能性があります。

また、部分的にリフォームした後で、全体を張り替えようとすると施工費が追加でかかります。室内の壁紙をまとめて張り替えることで、全体的な色合いや質感を統一できる上、結果的に金額も安く収まるでしょう。

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全体の壁紙(クロス)リフォーム事例
全体の壁紙(クロス)リフォーム事例

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全体の壁紙(クロス)リフォーム事例
全体の壁紙(クロス)リフォーム事例

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/868

白い壁紙で全体を統一しつつ、部屋ごとに明るい色合いのアクセントクロスを採用。モダンな空間を演出しています。

全体の壁紙(クロス)リフォーム事例

出典:https://freshhouse.co.jp/case/26886/

天井との取り合いにも配慮して、同一品番の壁紙で統一。まとまった空間に仕上がりました。

②リビングの壁紙(クロス)リフォーム事例

リビングをくつろげる空間にするためには、オフホワイトやベージュなど暖色系といった落ち着いた色の壁紙がおすすめです。原色のような主張の強い色を使うと落ち着かない空間になる可能性があります。

また、家具やインテリアとのバランスを考慮して、デザイン性の高いタイプを選ぶ方法も有用です。

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リビングの壁紙(クロス)リフォーム事例
リビングの壁紙(クロス)リフォーム事例

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/401

凹凸の施された黒いデザインクロスと白い壁、そして真っ赤な家具のコントラストがおしゃれなリビングを構築しています。

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リビングの壁紙(クロス)リフォーム事例
リビングの壁紙(クロス)リフォーム事例

出典:https://freshhouse.co.jp/case/27318/

レンガタイルで、モダンなブルックリンスタイルの空間が完成。

③洋室の壁紙(クロス)リフォーム事例

洋室の壁紙は、使う人の好みや用途やシーンに合った機能性で選ぶと良いでしょう。例えば、子ども部屋は汚れやキズに強く、掃除がしやすい壁紙や、アレルギーやカビを防ぎやすいタイプがおすすめです。

寝室の壁紙はリラックスできるように、グリーン系やブラウン系、グレー系などの淡い色合いが向いています。赤や黄色といった原色系は刺激が強すぎて不向きでしょう。また、真っ白な壁紙は落ち着きよりも緊張を感じる場合があります。

洋室の壁紙(クロス)リフォーム事例

出典:https://freshhouse.co.jp/case/21514/

変色した壁紙の交換時に、落ち着いた色合いのアクセントクロスを取り入れ落ち着いた寝室に。

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洋室の壁紙(クロス)リフォーム事例
洋室の壁紙(クロス)リフォーム事例

出典:https://freshhouse.co.jp/case/14258/

お孫さんが落書きできるように、簡単に消せる黒板タイプの壁紙を設置した事例です。

④和室の壁紙(クロス)リフォーム事例

和室の壁紙は、隣り合う部屋や家全体の雰囲気との調和が大切です。周囲とのバランスが取れていないと悪目立ちしてしまい、せっかくの和室が落ち着きのない空間になってしまいます。

畳やサッシ、家具の色合いに合わせて壁紙を考えるとスムーズに決まります。また、アクセントクロスに格子柄のような個性的な壁紙を持ってきてメリハリを付けることも可能です。

統一感と個性のバランスが難しい場合は、専門業者に相談しながら考えてみましょう。

和室の壁紙(クロス)リフォーム事例

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/458

LDKに続く和室に、琉球畳とアクセントクロスを施し、メリハリのある空間が完成しました。

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和室の壁紙(クロス)リフォーム事例
和室の壁紙(クロス)リフォーム事例

出典:https://freshhouse.co.jp/case/23611/

床の間のアーチ壁とアクセントクロスが印象的な和室。シルバーグレーの畳が、クールでモダンな印象を与えています。

⑤トイレの壁紙(クロス)リフォーム事例

トイレの壁紙は、白やベージュ、グレーなど淡い色合いが一般的です。ただ、トイレは面積が小さい分、派手な色や柄ものを取り入れやすいため、大きな柄や北欧デザインなど個性的な壁紙を持ってきても良いでしょう。

また、トイレは汚れやすいため、消臭効果や防菌・防カビ効果といった機能性で選ぶのもおすすめです。

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トイレの壁紙(クロス)リフォーム事例
トイレの壁紙(クロス)リフォーム事例

出典:https://freshhouse.co.jp/case/25487/

淡いブルーのクロスで統一したトイレは、ホテルのような洗練された雰囲気です。

トイレの壁紙(クロス)リフォーム事例

出典:https://www.reform-guide.jp/topics/case/nerima-h-toilet/

施主が自ら用意した個性的な壁紙を採用し、モダンでおしゃれなトイレが完成しました。

⑥キッチンの壁紙(クロス)リフォーム事例

キッチンは汚れや臭いが発生するため、掃除がしやすい壁紙や消臭効果のあるものがおすすめです。

暗めの色やレンガ調など模様の入ったタイプは、汚れが目立ちにくいでしょう。また、消臭機能が付いていれば、生ごみや調理時の臭いを抑える効果が期待できます。

色柄を決める際には、リビング・ダイニングとのつながりも考える必要があります。同じ色やトーンは取り入れやすいですが、多少思い切った色や柄物を「1箇所貼り」でアクセントに使う方法も良いでしょう。

キッチンの壁紙(クロス)リフォーム事例

出典:https://freshhouse.co.jp/case/6270/

モザイクタイル風の壁紙を一面に施し、海外の街角を彷彿させるおしゃれなスペースに仕上がっています。

キッチンの壁紙(クロス)リフォーム事例

出典:https://freshhouse.co.jp/case/21600/

英語ロゴクロスをアクセントとして用いて、POPなキッチンが完成しました。


7. 壁紙(クロス)の張り替えリフォームでよくある失敗と対策

壁紙の張り替えは施工範囲が大きい分、失敗してしまうとさまざまなシーンに影響する可能性があります。

壁紙の張り替えでよくある失敗と対策について知り、リフォームを成功させるために準備しましょう。

①古い家電や窓枠の汚れが目立つように

壁紙がきれいになると、古い家電や窓枠の色褪せ、黄ばみなど今までは気にならなかった経年劣化が目立つ場合があります。また、新しい壁紙とのバランスが微妙で、リフォーム後に気になり始めるケースも見られます。

壁紙の張り替え後にリフォームするとなると別途費用や手間がかかるため、まとめて交換できる箇所がないか確認して、施工業者に相談しましょう。

②パソコンなどの電子機器に不具合が起きた

リフォーム後に、パソコンなどの精密機器や電子機器に不具合が起きるケースもあるため注意が必要です。

作業前に施工業者がビニールをかけますが、細かいホコリやチリが電子機器に入り込んでしまい、故障や不具合の原因となる可能性があります

壁紙を張り替えるだけでも、ごく細かなホコリが室内に広がるため、汚したくないものは事前に部屋から出しておくことをおすすめします。張り替え直後もしばらくはホコリが舞っているため、時間を置いてから移動しましょう。

③張り替えた壁紙(クロス)がシワになってしまった

張り替え直後の壁を触ってしまい、シワができてしまったという失敗談も少なくありません。一般的に、壁紙は乾くと伸びるように施工され、完全に乾くとぴったりときれいな仕上がりになります。

施工したばかりの壁紙は、壁との間に空気が入っているように見える場合がありますが、その際に指で押してしまうと、壁紙にシワができてしまうのです。

施工直後に少し気になる部分があっても不用意に触らず、どうしても気になる場合はリフォーム会社に連絡しましょう。

④イメージと違った

壁紙を張り替えた後に「リフォーム前とイメージが変わらない」「柄物にしたら落ち着かなくなった」など、想定通りにいかなかったという人もいます。事前にサンプルをチェックしていても、面積の違いにより色や柄の印象は変わる傾向があります。

できる限り大きなサンプルで実物を確認してから決めると良いでしょう。ショールームなどで壁に張った状態や照明が当たったときの見え方を見ておくと、イメージの違いによる失敗を回避できます。


8. 見積もりを取る際の注意点やポイント

壁紙の張り替えの見積もりを取る際、いくつか注意点やポイントがありますので、解説していきます。

①同じグレードのクロスで相見積もりを取る

クロスはグレードによって単価が変わりますので、同じ価格帯のもので見積もりを比較する必要があります。

その為には、細かく希望を伝えるといいでしょう。例えば、「この部屋はそんなにこだわりがないから、安いものでいい」「この部屋は壁一面だけ柄ものにしたい」「リビングは人が集まりやすくて汚れやすいから耐久性のあるクロスがいい」などです。

クロスにこだわりが全くない場合は、「色は白で、できるだけ安く」などと言ってもいいでしょう。業者の在庫状況によっては、破格の見積もりが提出される可能性もあります。

クロスの種類による違い

壁紙のグレードごとの特徴

出典:壁紙リフォームで理想のお部屋を実現!失敗しない選び方を完全解説

(補足)クロスを選ぶ際のアドバイス

クロス張り替えは、厚めのクロスを選ぶことがオススメです。

なぜなら、既存のクロスを剥がす際、きれいに剥がせないと、薄いクロスの場合仕上がりが凸凹になることがあるからです。

古い家ほど、クロスがきれいに剥がせない可能性があります。

気に入ったクロスが薄めの場合もあるので、業者と仕上がりがどうなるかまで確認しましょう。

②見積もりを受け取るときは詳細を必ず確認する

見積もりを受け取る際には、価格だけみて判断するのではなく、必ず詳細を確認しましょう。

特に以下の内容の確認は必須です。

  • 希望通りの商品になっているか
  • 正しい部屋の面積で計算されているか

業者の見積もりは、ぱっと見ただけでは分かりづらい専門用語が多く、業者によって書き方もまちまちなので、必ず説明を受けながら見積もりの内訳を確認しましょう。

クロスの単価だけを見て安い・高いを判断しない

以下は『リフォ―ムガイド』のご利用者様が受け取った壁紙張替えの見積もり例です。

壁紙張替え費用見積もり例

上記の見積もりの場合、スタンダードクロスの単価は1,090円/㎡、ハイグレードクロスの単価は1,340円/㎡となっており、張り替え工賃は壁紙の単価に含まれていますが、どこまでの作業を単価に含むのかは業者によって異なります。

リフォーム会社によっては、壁紙の単価は安くても施工費を別途で請求する場合もあるので、単価だけを見比べて安易に選ばないよう注意してください。  


9. まとめ

壁紙の張り替え費用は、クロスの種類や施工面積などによって変わります。また、壁紙の素材やデザイン、機能性にも選択肢が多いため、部屋や空間の用途によって最適なタイプを選ぶことが大切です。

また、壁紙のリフォーム時に、窓枠やドア枠などの建具や家電もまとめて交換した方が良いケースもあります。追加工事では手間や費用がかかるため、交換を検討している場合は施工業者に一度相談してみましょう。

リフォームガイドでは、専門のコンシェルジュが全国の優良リフォーム業者から最適なリフォーム会社を選定してご紹介しております。

壁紙の張り替えでお困りごとがあれば相談に乗ることもできますし、手間のかかる相見積もりや現地調査の日程調整も無料で依頼できますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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