「最近リビングで家族みんなが過ごす機会が減った…」
その原因はリビングの狭さかもしれません。お子さんが成長したせいでリビングを窮屈に感じているご家庭も多いのではないでしょうか?そのようなご家庭はそろそろリビングを増築する時期かもしれません。リビングを増築して家族皆が過ごしやすいリビングをつくりましょう。
この記事ではリビングの増築の費用・工期・注意点などをご紹介します。増築の方法を3つ紹介しているのでどの方法がご自身のお家に合っているか考えながら読んでみてください。これを読んで、後悔しないリビングの増築をするためにしっかりと準備しましょう。
目次
1.リビング増築のパターン別費用
リビングの増築を下記の3パターンに分けて費用をご紹介します。費用相場は以下の通りです。
1-1.隣の部屋とつなげる際の費用
間取りを変更するためには壁を取り壊さなければなりません。壁を取り壊した後、内装をどこまでやるかという点が費用に大きく影響します。1つの部屋であったかのようにするためには、隣の部屋とリビングの天井・床・壁紙を統一させる必要があります。隣が和室だった場合、内装の工事費用があがります。
下の表のように内装のグレードを変更するだけで50万円程度費用が変わります。予算に応じて内装のグレードを検討してみてください。
1-2.キッチンとつなげる際の費用
キッチンとつなげる場合、内装のグレードの他に水道・電気の工事が必要かどうかという点も費用に影響します。流しの場所を変更する場合などは費用がその分高くなってしまいます。また、床材の張り替えの際、流しの下の部分を張り替えるかどうかによっても費用は変わってきます。
場所 | お手頃プラン 【40~55万円】 |
基本プラン 【50~70万円】 |
こだわりプラン 【65~90万円】 |
---|---|---|---|
壁 | 取り壊した部分のみ張替え | 隣の部屋のクロスを張り替え | 全てのクロスを張り替え |
床 | 取り壊した部分の床だけ修繕 | 既存の床の上にうわ張り | 既存の床を剥がして床材を張り替え |
天井 | 取り壊した部分のみ修繕 | 隣の部屋のクロスを張り替え | 天井の骨組みを変更し高さを合わせる |
1-3.サンルームを設置する際の費用
サンルームを設置すると家の間取りを変えずにリビングを広く活用することが可能です。サンルームの設置費用はグレードによって以下のように変わります。
サンルームの大きさは家の窓に合わせて調整もできます。また、ガラスの素材や開閉の仕方などによって、たくさんの種類があるので、グレードだけでなくオプション等もよく吟味してご自宅にあったサンルームを選びましょう。
2.リビング増築の工期
リビング増築の際の工期の目安を紹介します。
リビングが使えない間は、生活に大きな影響が出ますので、どのぐらいの期間で工事が終わるのかリフォーム会社にしっかりと確認しましょう。また家の外部に増築する場合、外で飼っているペットへの配慮も忘れないようにしましょう。
増築方法 | 工期 |
---|---|
隣の部屋とつなげる | 3~7日 |
キッチンとつなげる | |
サンルームを設置する | 2~3日 |
3.リビング増築の際に気をつけるべき3つのこと
リビングの増築の注意点を3つご紹介します。直前になって内容変更を余儀なくされることなどがないようにしっかりと確認しましょう。
3-1.家の外部に増築する場合は建築基準法を確認する
建築基準法では、敷地面積に対する建築面積・延べ床面積の割合が決められています。建築基準法に違反した工事はできないので、リフォーム会社の方にしっかりと確認しましょう。
3-2.増築の面積が10㎡以上の場合は確認申請が必要となる
家の外部に10㎡以上増築する場合は工事を始める前に自治体に確認申請をして審査をしてもらわなければなりません。確認申請は、専門家に依頼する方がスムーズですので、外部に増築をお考えの際は確認申請をサポートしてくれるリフォーム会社を選ぶと良いでしょう。
3-2.通し柱などがあると壁を取り壊すことができない
家の構造上、なくてはならない柱があります。そのため希望通りに工事ができない場合があります。見積もりの際にリフォーム会社にチェックしてもらいましょう。
4.リビング増築のデメリット
こちらではリビングを増築する際の3つのパターンごとに考えられるデメリットを紹介いたします。デメリットもよく理解したうえで検討するようにしましょう。
隣の部屋とつなげる | キッチンとつなげる | サンルームを設置する |
---|---|---|
・部屋数が1つ少なくなる ・照明位置の変更で費用がかかる ・壁が少なくなるので、テレビや収納などを置くスペースがなくなる |
・流しのある位置によっては費用が高くなる ・料理の臭いがリビングに残ってしまう ・キッチンを常に綺麗にしておかなければならない |
・建築基準法を考慮しなければならない ・確認申請のサポートを依頼する場合、追加で15~20万円かかる ・湿気が溜まりやすい ・ガラスの汚れが目立つ |
5.リビングを広くみせるためのコツ
ここではリビングスペースを最大限に活かすためのコツをご紹介します。
5-1.家具は背が低いものにする
視界を広くするために家具は背の低いものを選びましょう。背の高い家具は影を作りやすく圧迫感のある空間に見せてしまうので控えるようにしましょう。
5-2.生活導線を確保する
普段生活する時に通る導線上に障害物を置かないようにしましょう。なるべく物は壁に寄せてオープンスペースをつくるように意識するとより広く見せることができます。
5-3.シンプルな色で統一する
色によって認識する広さは大きく変わります。部屋を広くみせるなら白やベージュなどの薄い色がを選びましょう。差し色で何か別の色を入れたい場合は寒色をお勧めします。寒色は引き締まって見えますのでメリハリがつきます。
6.まとめ
いかがでしたか?リビングが広くなったら家族で団欒する機会も増え、皆さんの笑顔も今以上に増えることでしょう。リビングは皆が一番長く過ごす空間です。ぜひ理想のリビングにしてください。
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